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戻すな rw+9,394-0212
中学生の頃、俺は山奥の古い家に住んでいた。 今は祖父母がそこにいるが、あの家のことを思い出すと、胸の奥がぬるく湿る。壁のひびに夜露がにじみ、屋根裏には獣の匂いがこもる。携帯は圏外で、時々、壁の内側に迷 ...
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三十二の次 rw+4,728-0110
2025/09/23 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
印刷会社で校正の仕事をしている。 原稿と刷り上がりを突き合わせ、誤字脱字や行数、ページ数を確認する。神経質な仕事だが、数字が合うと気分がいい。世界が正しく閉じる感じがする。 ある日、学校教材の冊子を担 ...
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どちらが外か rw+4,345-0215
2025/09/23 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺が大学に入って間もない頃に知り合った友人の話だ。 ここでは仮に俺を田口、あいつを佐藤としておく。 佐藤は三年半ほど前、海の見える古いマンションに越した。波打ち際まで歩いて五分もかからない高台の建物だ ...
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正しい判断 rw+3,071-0131
2025/09/23 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
小さな木造の家だった。 外から見れば、ただ古びただけの一軒家で、近所に並ぶ家と何一つ違わなかった。玄関の引き戸は軽く、軋む音もなかった。中に入るまでは、そこが特別な場所だとは誰も思わない。 家の中は静 ...
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胸の上の重み rw+18,303-0131
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
★人気ベスト300あの地震のあと、町じゅうにサイレンが鳴り響いたらしい。 俺は遠く離れた下宿で授業を受けていて、その音を直接は聞いていない。だが、電話越しに母が取り乱して叫んでいた声だけは、今でも耳の奥に残っている。 ...
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戻ってきた場所 rw+6,510-0209
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 後味の悪い話
中学生の頃の話だ。 あれが本当に起きた出来事なのか、眠っている間に見た夢なのか、今でも判断がつかない。ただ、触覚だけは残っている。皮膚の裏側を、微弱な電流がゆっくりなぞっていくような、あの嫌な感覚だけ ...
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数字で測れぬ悪魔 rc+6,160-0105
2025/09/22 -短編, r+, カルト宗教, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
中学時代の同級生から久々に連絡が来たのは、梅雨が長引いて空気がぐずぐず腐っていた頃だ。 電話口の声は湿っていて、息が重たかった。妹が変な宗教に入ってしまった、と切り出された。 最初は笑ってしまった。今 ...
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展望台の視線 r+4,507
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
中学一年の春、祖父が死んだ。 あまりに唐突な、何の前触れもない死だった。 亡くなったのは、祖母と二人で行った温泉旅行から帰ってきたその日の夜だったらしい。心筋梗塞、というのが医者の診断だった。朝まで元 ...
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シューベルトの口 r+1,616
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
愛媛県小学校三年生の秋、あの教室で見たものを、いまだに忘れられない。 四十年以上経った今も、シューベルトの顔を正面から見られないのは、そのせいだ。 当時、愛媛県の某市に住んでいた。通っていた小学校は、第二次 ...
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まだ玄関にいる rw+1,638-0220
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
玄関を開けた瞬間、胸の奥にあの夕暮れが貼りついた。 実家は古い日本家屋だった。間口は広く、奥へ奥へと細長い。廊下の板は痩せ、踏めば乾いた音を立てる。障子は茶色く濁り、昼でも光は薄い。梁が落とす影が部屋 ...
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いつまでも四階 r+2,410
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
怖いってほどじゃないけど、今でもふとした瞬間に思い出して、ぞわっと背中が冷える。 某県のS市で働いていた頃の話だ。 当時俺が勤めていた会社は、S市の中心から少し外れた雑居ビルの四階に入っていた。古くか ...
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三十分前の声 r+2,020
2025/09/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
今年になって、ずっと胸の奥に沈めていた記憶が、形を持って蘇った。 複雑で、気味の悪い出来事だ。誰かに話しておかないと、夜がやけに長くなる。 小学三年の春、無口で整った顔立ちの転校生がやってきた。この町 ...
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立っている規則 rw+7,353-0110
アルバイトの面接なんて、気楽な気持ちで行くものだと思っていた。 だが、その日案内されたのは、古い木造の事務所だった。雨を含んだ木の匂いが鼻にまとわりつき、床は歩くたびにわずかに沈み、低く軋んだ。机の向 ...
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抜いたのは誰か rw+3,449-0213
父は三年前、肺がんで死んだ。 最期まで、あの人は骨董の話をしていた。金があるわけでもないのに、休みのたびに骨董市へ通い、時代のつかない小物ばかりを持ち帰る。皿も掛け軸もない。根付けや櫛、名もない細工物 ...
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2㎜大きい実印 r+3,793
2025/09/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
二十五になったばかりの春、数年ぶりに実家へ帰った。 薄曇りの空の下、田んぼの水面が風で細かく震えていて、ああ、やっぱり帰ってきたな、と息をついた。茶の間では母がちゃぶ台に新聞を広げ、膝の上で湯呑を転が ...
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撃つのは誰か rw+2,262-2011
2025/09/21 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
射撃場で出会ったあの日から、あの人は私の師匠だった。 実の父とほぼ同じ年齢で、子どもはいるのにアウトドアには興味がないと言っていた。なのに私のことだけは妙に気に入り、北海道での猟に連れていってくれた。 ...
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地下から来たもの rw+4,818-0130
あれは、まだ俺が二十代後半で、現場作業員としてあちこちの工事を渡り歩いていた頃の話だ。 勤めていた会社が地下鉄工事を請け負って、俺はその現場に配属された。 工事開始から数日。ショベルの爪が地面を削るた ...
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誕生日の前日 rw+2,782
2025/09/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
父は若い頃、遠洋航路の船に乗っていた。 港に着くたび、ひとりは船に残る決まりだった。 その日残ったのは、少し頭が弱いと陰で言われていた男だったという。 夕暮れ、桟橋の向こうから老人が現れた。 裸足で、 ...
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柔術の達人 r+3,035
2025/09/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
子供の頃、通っていた柔道場は、近隣ではかなり名の通った場所だった。 市内の大会で上位入賞は当たり前、日本代表経験者まで指導に来ることがあり、当時の自分にとっては、それが普通の世界だと思っていた。けれど ...
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三隣亡の家~さんりんぼう信仰 #7,300-0104
さんりんぼう信仰【ゆっくり朗読】 うちの親父は水道技術者なので特に夏場は忙しく、どこにも連れてって貰えない なので、親戚の家に十日位泊るのが小学生の頃の夏休みの恒例だった。 ある時、叔父さんに卵、キュ ...
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かえるのうた rw+5,255-0206
2025/09/19 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300年末の寒気が、オフィスの窓ガラスを震わせていた。 先輩が、いつもの調子で肩を叩いてきたのは、仕事納めまで一週間ほど残した頃だった。 「うちの町の年越し、見てみない? ちょっと変わった行事があるんだ。今 ...
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ローズマリー下宿 r+2,801
2025/09/19 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
大学に入ってすぐ、最初から完全な一人暮らしはきついと考えて、下宿に決めた時のことを思い出すたび、必ず脳裏をよぎるのは亡くなった祖父の顔だ。 まだ生きていた頃、祖父は私の下宿探しを率先して手伝ってくれた ...
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墓地の向こう側 rw+8,067
二十年前、人口百人ほどの小さな島に、教授の民俗調査に同行する形で長期滞在した。 私は研究者ではなく、名目上は手伝いだが、実際はただの付き添いだった。 島の半分は墓地だと聞いた。子どもたちはそちらへは絶 ...
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笑って応対した理由 rw+5,826-0123
2025/09/18 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
あれは、私の人生でいちばん背筋の冷える出来事だった。 何か直接的な被害に遭ったわけではない。暴力を振るわれたわけでも、脅されたわけでもない。ただ思い返すたびに、どうしてあの場面で、私は笑って応対できた ...
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【完全版】禁后(きんごう)~パンドラの箱 #5,921
2025/09/18 -中編, r+, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話【ゆっくり怪談】禁后(きんごう)~パンドラの箱【完全版】 私の故郷に伝わっていた「禁后」というものにまつわる話です。 どう読むのかは、最後までわかりませんでしたが、私たちの間では「パンドラ」と呼ばれて ...
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イトウを知っているか r+1,176
2025/09/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
高校一年の夏休み明けだった。 その日、教室の空気はまだ蝉の死骸みたいにじっとりしていて、机の木目からは古い汗の匂いがした。席に着いて間もなく、前の席の男が唐突に振り向き、妙に湿った声で言った。 「イト ...
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仮母女(かもめ)《ホラーテラーさん》#11,854
【ゆっくり怪談】仮母女(かもめ) 若干の脚色ありますが、友人の兄の体験を本人目線で書いたものです。 今日は、カノジョの洋子と初めての一泊旅行。と言っても、家から電車で二時間ほどの、県内北部にある温泉旅 ...
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【名作怖い話】喜一じいちゃんシリーズ・全話コンプリート #5,055
【ゆっくり怪談】喜一じいちゃんシリーズ【全話コンプリート】 喜一じいちゃんの昔話をします。 家は昔質屋だった、と言ってもじいちゃんが一七歳の頃までだから私は話でしか知らないのだけど結構面白い話を聞けた ...
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逆さに掛けられた面 rw+4,237-0117
2025/09/17 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話私がこの話を聞いたのは、父が死ぬ二年前だった。 話の大半は、私が生まれる前の出来事だ。父の口から聞いた断片、古い記録、そして後から継ぎ足された想像が混ざっている。どこまでが事実かは分からない。だが、こ ...
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普通の人たち rw+3,629-0217
2025/09/17 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
先週の土曜日のことだ。 うまく話せる自信はない。ただ、あのときから胸の奥に沈んだままの何かが、少しずつ重くなっている。このまま黙っていたら、たぶん私のほうがあちらに近づいてしまう。 朝七時。灰色の空の ...
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七年ぶりのいんび rcw+8,072-0124
もう二十年近く前のことになる。 正確な年齢は分からないが、たぶん五歳くらいだった。 最初に思い出すのは、冷たい山の空気と、湿った土の匂いだ。 あの匂いは今でも、ときどき鼻の奥に蘇る。 私が育った村は、 ...
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背後の女 r+5,061
2025/09/16 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
あれは、真夏の夜のことだった。 仕事中に鳴った携帯の画面には「村上」の文字があった。声を聞くのは一年ぶりだ。 受話口から流れ込んできたのは、乾いた笑い声と、「……ちょっと相談があってさ」という曖昧な言 ...
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袋の底から笑う声 r+4,833
あれは、まだ信仰に入りたての頃だった。 私はエホバの証人という名を知って間もなく、週に数度、王国会館へ通っていた。何もかもが新鮮で、同時に底の見えない深淵を覗くような不安もあった。 初めて聞いた怪談は ...
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五歳上の従姉妹の話 【シリーズ全7話コンプリート】#3,895
【ゆっくり怪談】五歳上の従姉妹の話 【シリーズ全7話コンプリート】 第1話:せいちゃん 何だかおかしな人で、彼女と関わったことで奇妙な体験をいくつかした。 今から話すのはその中の一つ。 まだ俺が小学生 ...
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入らなかった人たち rw+5,410-0209
2025/09/16 -短編, r+, 不動産・物件の怖い話
東京都上京して間もない頃、部屋探しをしていた。 条件は単純だった。駅から近いこと、外観がきれいなこと、家賃が手頃なこと。それだけでいいと思っていた。内見をいくつも重ね、候補を潰していくうちに、世田谷区の四階 ...
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掌の影 r+6,833
2025/09/15 -短編, r+, カルト宗教, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300小学生の頃から、うちは妙な宗教をやっていた。 名前は言えないけれど、首にかける護符のようなものを与えられ、それをぶら下げて手をかざすと病気や怪我が治る、という教義だった。子どもながらに半信半疑だったが ...
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見返りの神さま r+3,817
2025/09/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
初めてここに書き込みます。これは作り話ではありません。事実をそのまま書きます。 ただ、どう説明していいのか分からない。怖い、というより、ずっと頭の中で澱のように沈んでいる、不思議な出来事です。 母方の ...
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ご本尊は燃えない r+1,262
生まれついて、もうすでに「信じていることになっていた」。 俺が何を信じているのか、なんて、考えたこともなかった。気づいたときには、あの金属的に黒光りする仏壇が、リビングの隅に鎮座していた。 親は学会員 ...
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【コンプリート完全版】邪霊の巣窟《ホラーテラーさん》 #5,711
2025/09/14 -長編, r+, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話【ゆっくり怪談】邪霊の巣窟【コンプリート完全版】 この話は十数年にも渡り自分と現妻や実兄、町をも巻き込み、恐怖のどん底に引きずり込んだ実話です。 原著作者:ホラーテラー 2009/10/17 01:5 ...
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二十三分間の祈り rw+2,896-0209
2025/09/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
……あの日の教室の匂いを、いまでも思い出せる。 窓から吹き込む八月の朝の空気は生温く、どこか鉄の匂いが混じっていた。鉛筆と汗、それから――血のような。実際に血があったわけじゃない。けれど、あれはもう教 ...
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【連続殺人鬼】大久保清にまつわる怖い話 #11,801
【連続殺人鬼】大久保清にまつわる怖い話【ゆっくり朗読】 僕の実家は群馬にあります。 そして父が警察なのですが、父から聞いた話を一つ。 大久保清という連続殺人犯は知っているでしょうか。 昭和の話になって ...
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言われた木を切るだけ rw+5,913-0209
親父が死ぬ直前、病室のベッドで俺と兄貴を呼びつけ、ほとんど息も絶え絶えになりながら言った言葉がある。 「……ムナカタ土建の資材置場の端に、林道があんだろ。……あそこの奥の集落の依頼は、……最優先にしろ ...
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やっかい箪笥 r+4,667
小学校の低学年の頃だったと思う。 自分でも子供の頃の記憶は割と鮮明な方なのに、その夏の記憶だけは、どうも靄がかかっていて曖昧だ。夢だったのか、現実だったのか、確かめようがない。けれど、ひとつひとつ手繰 ...
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六人目の音 rw+1,697
2025/09/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
数か月前、俺が体験した話をする。 場所は、うちの会社が所有している某県の山奥の研修施設だ。社員数の多いガテン系の会社で、毎年そこで泊まり込みの研修を行う。だがその施設には、昔から妙な噂がつきまとってい ...
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足りない一人 rw+3,893-0216
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
あの夜のことは、角造さん本人から聞いた。 だが語り終えたあと、彼は何度も「俺は何人だった」と呟いた。その意味だけが、今も分からない。 島の夜は暗い。海鳴りと風が混ざり合い、音の境目が消える。仕事が長引 ...
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呼び出し音の前 rw+5,360-0119
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
学生時代、吉岡くんから打ち明けられた話が、今も耳の奥に残っている。 ありふれた家庭の風景に紛れ込み、どこからが異常だったのかを思い出せなくなる類の話だ。 彼は高校に入ってすぐ、些細な行き違いから教室に ...
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【未解決殺人事件】佐賀女性7人連続殺人事件【水曜日の絞殺魔事件】#13,734
【未解決殺人事件】佐賀女性7人連続殺人事件【水曜日の絞殺魔事件】ゆっくり朗読 佐賀県女性七人連続殺人事件とは 1975年から1989年(昭和五十年から平成元年)までに佐賀県で七人の女性が殺された事件。 ...
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ぼおおおー r+5,139
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
一九九五年の一月、初旬の冷たい空気をいまだ思い出せる。 あの震災の一週間前のことだった。小学生の俺は、冬休みの気の緩みと無駄な元気をたっぷり蓄えていた。 あの日、俺は友達のタケシ(仮名)と、その姉ちゃ ...
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右側だけが知っている rw+3,424
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
三年前の正月、赤坂の日枝神社へ初詣に行った。 あの日は空が澄みきっていて、陽はやわらかく、風もないのに頬だけがひやりと冷たかった。都心とは思えないほど静かで、足音までよく響いた。誰かに呼ばれた、という ...
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寒いって、あの人が言った夜 r+2,422
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
病院の怪談夜勤が好き、なんて言うとだいたい驚かれる。 でも、人と関わるのが苦手な自分にとっては、静かな夜の病棟で淡々と仕事をこなすほうが性に合っていた。とはいえ、何も感じないわけじゃない。霊感があるかって訊かれ ...