ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「中編」 一覧

白い首輪 r+1,675

2025/11/03   -中編, r+

俺が子供の頃、祖父の家には一匹の犬が居ついていた。 名前はコロ。柴犬の血が混じっているらしく、けれど野良犬にしては不自然なほど真っ白で、陽の光を浴びるとまるで毛皮ごと発光しているみたいに見えた。触れる ...

椅子の鬼 r+1,753

2025/11/03   -中編, r+

これは、俺が小学校六年の夏前に体験した、寛二という同級生との出来事だ。 そいつは最初から変わった奴だった。教室の隅で、授業中はいつも目を閉じて突っ伏し、給食だけは人並みに食べて、終わればただ帰る。話し ...

八木山橋のデジタル亡霊 r+1,627

俺の地元は宮城県の仙台だ。 大学四年の夏、くだらない好奇心に突き動かされて友人と実験を試みたことがある。題して「幽霊はデジタル化されるのか?」。酔狂な遊びと笑ってくれて構わない。だが、あの日以来、俺は ...

霊道の子供 r+1,583

2025/11/01   -中編, r+

僕は山奥の小さな村に生まれ育った。 周囲は山ばかりで、夜になれば獣の声と風の音しか響かない。街灯もほとんどなく、家々の窓から漏れる明かりが唯一の灯火だった。今にして思えば、あの土地全体が、日常と非日常 ...

右側だけが増えていく n+

今でもあの夏の午後の熱気を思い出すと、耳の奥で受話器の無音がぶるぶる震えるように感じる。 汗で指先がぬめるたび、ポケットの中の硬い紙片が擦れ合って、小さな音を立てた。小学四年の終わり頃から三年ほど、私 ...

mixiで出会った彼女~後日談 r+9,763

良かった!そのスレ続いていたんですね。 523 :本当にあった怖い名無し:2016/09/09(金) 18:14:40.54 ID:487gVfrj0.net 七年くらい前に投稿した者です。 ⇒ ht ...

mixiで出会った彼女 r+9,746

2005年の出来事。いまだに謎であり、トラウマとなっている体験。 2004年、mixiで一人の女性と知り合った。仮に雅子(25歳)と呼ぶことにする。彼女とはメッセージのやりとりから始まり、何度か会うう ...

みな殺しの寺事件 r+6,316

みな殺しの寺事件【ゆっくり朗読】 1934年(昭和九年)三月十九日午前零時過ぎ、福井県武生町(現・越前市)にある双竜寺(仮名)で火災が発生。 あの日のことを、どうしても忘れることができない。武生町の空 ...

【大雑把仮説】 御船千鶴子は自殺していなかった!? #5,706

【大雑把仮説】 御船千鶴子は自殺していなかった!?【ゆっくり朗読】 母から聞いた子供の頃の話です。 104 :本当にあった怖い名無し:2016/02/27(土) 18:11:23.11 ID:baNt ...

雷鳴の駅舎で r+1,990

大学生の頃の話をしようと思う。 十年以上経った今でも、野宿をするたびに思い出してしまう夜がある。夢にも何度か出てきた。雷鳴と豪雨の中、駅舎に眠る俺、その隅に体育座りでうずくまる男。叫びながら逃げる自分 ...

足のないオルガン弾き r+2,158

家に、古いオルガンがあった。 母が私を産む前に、中古で手に入れたものだと聞かされた。 リビングの片隅にずっと置かれていたが、家族の誰もほとんど触らなかった。埃をかぶった木製の鍵盤カバー、黄ばんだ象牙風 ...

海鳴りの糸 r+1,927

これは、私の母に起きた出来事を、私の視点から語る話です。 半年前の七月から九月の終わりごろまで続いた長い顛末。思い返すたび、まだ胸の奥がざわつくのです。 七月某日。結婚を控え、私はそれまで住んでいたア ...

お守りばばあ r+5,562

小学生の頃、俺の地元には「お守りばばあ」と呼ばれる女がいた。 誰が最初にそう呼んだのかは知らない。ただ、その呼び名があまりにもぴったりで、町の子どもは皆そう呼んでいた。 夕方になると必ず小学校の正門前 ...

廃病院からの着信 r+3,480

まだ俺が大学にいた頃のことだ。二、三年前になるだろうか。 ある夜、実家から婆ちゃんが倒れたと連絡があった。小さい頃からずっと面倒を見てくれていた婆ちゃんだ。いてもたってもいられず、すぐに帰省して病院に ...

忘却のエレベーター r+5,761

先日、かつて出会った「元少年」と再会した。 その顔を見た途端、あの出来事が堰を切ったように甦り、私はどうしても書き留めておかずにはいられなくなった。 五年ほど前のゴールデンウィーク、私の現実は音を立て ...

夢魅の玉 r+4.376

十年ほど前のことだ。高校を卒業する間近、俺は進路も決まり、進学ではなく就職することになっていた。 そのせいか、もう授業もまともに身に入らず、毎日ひたすら暇をどう潰すかしか考えていなかった。 ある晩、友 ...

アシュラさんが眠る海 r+5,003

今年の三月の終わりだったと思う。 いつものように洒落怖まとめサイトを開いて、ランキングの新しい投稿を読み漁っていた。薄暗い部屋で、パソコンの画面だけが青白く光っている。家には俺と伯父しかいなかった。両 ...

鎧の音 r+4,139

これは私自身、いまだに現実だったと信じきれない出来事だ。 けれど、確かにこの身に刻まれたことなので、言葉にして残しておこうと思う。 幼いころから、私は落ち着いて暮らすことができなかった。借金を背負った ...

詰め込まれた軽 r+4,528

何年か前のことだ。 あれ以来ずっと口にするのもためらっていたが、こうして言葉にでもしておかないと、自分の中で現実だったのか幻だったのか、ますます分からなくなってしまう。 夕方、まだ空の底に朱が残ってい ...

祠に手を合わせた日 r+3,110

2025/10/14   -短編, 中編, r+

ずっと心に引っかかっていることがある。 誰かに聞いてもらいたくて、この話をする。長くなるのを先に謝っておく。 きっかけは、もう四十年近く前のことだ。両親が離婚し、私は母に連れられて母の故郷の山あいの集 ...

笑う被害者 r+5,281

中学時代の同級生から聞いた話。 小さな町の、古びたコンクリート校舎の中で起こった出来事だという。雨に濡れた黒板の匂いがまだ残るような、そんな時代の話。 授業中にふと消えるノート。体育のあと気づけばなく ...

十七年目の午後、あの声がした:真犯人に会ってしまった男の記憶 r+3,589

あれは、よく晴れた午後だった。 陽が真上から地面を叩きつけるような、何の変哲もない一日だった。 足利の駅を降りて、渡良瀬川までの道を歩いていた。ちょうど、事件から十七年が経った日だった。いや、「事件」 ...

電子音が止まったとき r+4,490

あの日のことを、私はまだはっきりと思い出せる。 机の上に置いたICレコーダー。赤く点滅する録音ランプ。そして病室の中で、まるで世界がそこだけ切り離されたような静けさ。 可美村貴代――私の姪。十三歳のと ...

赤い舟の呼び声 r+7,749

子どもの頃から大学に入るまで、ずっと海辺の町で育った。 浜に沿って国道が走り、その背後はすぐ山。山の斜面に家がぽつぽつと張り付くように建ち、浜辺には漁のための小屋が並んでいた。けれど、うちだけは漁師じ ...

二重の顔 r+4,544

十年ほど前のことだ。 あの頃、俺はまだ学生で、日々の暮らしをアルバイトで繋いでいた。居酒屋の薄暗いカウンター、その向こうで笑う二つ上の女――由紀子。当時はまだ、今のような擦れた下衆女ではなかったと、そ ...

昭和五十二年の部屋 r+4,971

2025/09/28   -中編, r+, カルト宗教

中学の頃だった。家の裏にあるS山を、五人で登った。 普通に道を通るのが嫌で、あえて道なき斜面や木々の間を、獣みたいにすり抜けながら進んだ。汗の匂いと草いきれで息が詰まりそうになった頃、急に視界が開けた ...

グレートの最後の怪談 r+4,996

小学校五年から六年の夏休み明けまで、田所というやつと同じクラスだった。 あだ名は「グレート」。怪談先生グレート。俺たちがそう呼んでいた。 学校の図書館を根城と呼び、推理小説を片っ端から読んで、目を悪く ...

センジュさんの返事 r+3,927

来年、結婚する。 その前に、ずっと胸の底に沈めていたものを吐き出しておこうと思う。厄落としだと思えば、少しは気が楽になるだろうか。 あれは、小学生の夏休みのことだった。母が少し厄介な病気になり、遠くの ...

黒く塗られた招待状 r+8,337

越してきた当初から、この村にはどこか息苦しい匂いがあった。 畑の向こう、見渡す限りの屋根は皆、同じ苗字を背負った家々。笑い声も、足音も、まるで土に吸い込まれてしまうような静けさが支配している。 私は地 ...

髪を掴むもの r+4,226

中学生の頃、一人の友達を失った。 表向きの死因は精神の病だとされていたが、私だけは知っている。本当は“何か”に憑かれたのだと。 もう何年も封じ込めてきた記憶だ。触れれば夜に眠れなくなる。だが先日、偶然 ...

砂を呑む声 r+4,854

あの女と出会ったのは、たしか平成十六年の春だった。 鳥取の街はまだ肌寒く、港から吹く潮風が夜の店のネオンを濁らせていた。仕事帰り、ふらりと入ったスナックで、奥の席から笑い声が響いていた。妙に太い、喉に ...

月を喰らう鬼と、俺の生 #3,869

あの夜から、俺の生は別のものになった。 巡回の足を止めたのは、細く高い女の歌声だった。涙を含んだ声色が夜の庭に漂い、俺の耳を縫い留めた。辿り着いた先で、白い衣の女が月光を纏い、宙に戯れるように舞ってい ...

岩手17歳女性殺害事件考察 n+

2025/09/21   -中編, 凶悪殺人事件, n+2025

岩手17歳女性殺害事件 場所 日本・岩手県川井村(現宮古市) 日付 2008年(平成20年)7月1日 概要 17歳の女性(B-1)が殺害され、河川に遺棄された。 死亡者 17歳の女性(B-1) 犯人  ...

山の神と師の声 r+1,894

射撃場で出会ったあの日から、あの人はずっと私の「師匠」だった。 実の父とほぼ同じ年齢で、子どもはいるけれど、どうやらアウトドアには全く興味がなかったらしい。だからなのか、私のことをやけに気に入り、懐に ...

地下から来たもの r+4,252

あれは、まだ俺が二十代後半で、現場作業員としてあちこちの工事を渡り歩いていた頃の話だ。 勤めていた会社が地下鉄工事を請け負って、俺はその現場に配属された。 工事開始から数日。ショベルの爪が地面を削るた ...

かえるのうた r+4,789

年末の寒気が、オフィスの窓ガラスを震わせていた。 先輩が、あの調子で肩を叩いてきたのは、仕事納めの一週間ほど前のことだった。 「うちの町の年越し、見てみない? おもしろい行事があるんだ。今年は特に、見 ...

【完全版】禁后(きんごう)~パンドラの箱 #5,921

【ゆっくり怪談】禁后(きんごう)~パンドラの箱【完全版】 私の故郷に伝わっていた「禁后」というものにまつわる話です。 どう読むのかは、最後までわかりませんでしたが、私たちの間では「パンドラ」と呼ばれて ...

仮母女(かもめ)《ホラーテラーさん》#11,854

【ゆっくり怪談】仮母女(かもめ) 若干の脚色ありますが、友人の兄の体験を本人目線で書いたものです。 今日は、カノジョの洋子と初めての一泊旅行。と言っても、家から電車で二時間ほどの、県内北部にある温泉旅 ...

樵面 r+3,800

私がこの話を耳にしたのは、父が死ぬ二年前だった。 もっとも、話の大半は私が生まれるよりも前の出来事で、直接見たわけではない。父の口ぶり、残された古い資料、そして私の想像が混ざっている。だから、どこまで ...

いんびの夜 r+7,470

もう十数年以上も前のことになる。正確な年齢は定かじゃないが、五歳くらいだったと思う。 記憶の端は、あの山の冷たい空気と、深く染み込んだ土の匂いから始まる。 暮らしていた村は、地図にも載らないほど奥まっ ...

ワラスッコの部屋 r+2,946

中学の頃まで過ごした故郷は、岩手県の二戸市金田一という小さな町だった。 山の匂いと湿った土の感触が、いまでも鼻の奥にこびりついている。 この町に、昔から妙な宿があった。緑風荘。表向きは、座敷童子の出る ...

神も仏も沈む地 r+5,381

親父が死ぬ直前、病室のベッドで俺と兄貴を呼びつけ、ほとんど息も絶え絶えになりながら言った言葉がある。 「……ムナカタ土建の資材置場の端に、林道があんだろ。……あそこの奥の集落の依頼は、……最優先にしろ ...

やっかい箪笥 r+4,667

2025/09/13   -中編, r+, 民俗
 

小学校の低学年の頃だったと思う。 自分でも子供の頃の記憶は割と鮮明な方なのに、その夏の記憶だけは、どうも靄がかかっていて曖昧だ。夢だったのか、現実だったのか、確かめようがない。けれど、ひとつひとつ手繰 ...

【未解決殺人事件】佐賀女性7人連続殺人事件【水曜日の絞殺魔事件】#13,734

【未解決殺人事件】佐賀女性7人連続殺人事件【水曜日の絞殺魔事件】ゆっくり朗読 佐賀県女性七人連続殺人事件とは 1975年から1989年(昭和五十年から平成元年)までに佐賀県で七人の女性が殺された事件。 ...

北九州・連続監禁殺人事件-日本犯罪史上最も残虐非道なマインドコントロール殺人事件 #37,539

北九州監禁殺人事件(きたきゅうしゅうかんきんさつじんじけん)は、2002年(平成14年)3月に北九州市小倉北区で発覚した監禁、殺人事件である。 松永太被告(50)は、交際していた緒方純子被告(49)と ...

春の祠 r+5,212

十年ほど前、従弟が事故で死んだ。 バイクで街道を走っていて、カーブを曲がり損ねたらしい。その知らせを受けて実家に帰ったとき、本家の叔父――従弟の父親が、ぽつりと話し始めた。 「お前が継ぐことになるだろ ...

『良栄丸遭難事件』未だ謎が残るミイラ船の真実・幽霊船ミステリー r+16,448

良栄丸遭難事故とは? 1926年(大正15年/昭和元年)12月。和歌山県の漁船:良栄丸が千葉県銚子の沖で遭難し、乗組員12人が全員死亡・行方不明となった事故である。 漁業従事中にエンジンが故障、北太平 ...

狐の尾が金色だった理由 r+8,253

あれは、祖母が死ぬ直前にぽつりぽつりと語ってくれた話だ。 妙に生々しいのに、途中からおとぎ話のようになっていくその内容に、最初は冗談だろうと思っていた。 けれど今では、実家の床の間に飾られた金色の尾と ...

風呂場の奥に残るもの r+4,197

不動産会社に勤め始めてまだ数ヶ月の頃だった。 仕事にも慣れてきたと思っていたが、この件を境に、物件の「外観」や「築年数」なんか、まったく当てにならないと痛感するようになった。 担当になったのは、郊外の ...

午前二時四十九分の郵便 r+4,689

あれは、僕が高校二年の十月に体験した出来事だ。 思い返すたび、背筋が粟立つ。いや、いまこうして思い出しながら文章にしている間にも、部屋のどこかから誰かに見られているような、そういう圧迫感がある。 僕は ...

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