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副委員長にされた日の話 rw+2,525
2026/06/19 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
おばけ屋敷【ゆっくり朗読】 中二に上がる前の春休み、部活のメンバーと遊園地に行った。 俺は高所恐怖症で、絶叫マシーンは全く乗れない。皆が長い列に並んでいるあいだ、俺は外で待つ側だった。待ち時間は長かっ ...
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摩耶の左腕 rc+4,905
2026/06/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
彼が育ったのは、山に囲まれた谷間の集落だった。 家と家の間は広く、百歩二百歩と離れているのが当たり前の土地で、夜になると隣家の灯りが見えないことも珍しくなかった。 ただ一軒だけ、例外があった。 彼の家 ...
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履歴のない着信 rw+2,072
2026/06/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
大学時代、俺にはたまに幽霊を見る癖があった。 部屋の隅に立っている人影。 夜道の向こうで、車のライトを抜けても消えない女。 見えても、関わらなければ問題はない。 そうやって距離を取ってきた。 例外が一 ...
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帰らなかったもの nc+
2026/06/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
晩秋のある日、幼い私は家の玄関先でひとり遊びをしていた。 学校から帰ってくる兄たちを待つ間、牛乳瓶やワンカップの空き瓶に小石や木の実を詰めては並べる、他愛のない遊びだった。 しゃがみ込んで下ばかり見て ...
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祭りの日の余分な椀 nc+
2026/06/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
私の祖母はいわゆる「みえる人」だったらしく、私は子どもの頃から、祖母にさまざまな怖い話や不思議な話を聞かされて育った。 これは、その中でも今になって考えると、妙に喉の奥に引っかかる話だ。 祖母は料理が ...
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横に置いたはず rw+574
2026/06/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
山間の寒村で聞いた話だ。 昼でも山影が落ちる集落では、箸を白米に立ててはならないという。 理由は誰も言わない。 ただ、 呼ぶな。 開くな。 触れるな。 その三つだけを、ゆっくり繰り返す。 数年前、都会 ...
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数が合わなくなる道 nc+
2026/06/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
沈丁花の香りがすると、足が止まる。 それがいつからなのか、自分でもはっきりしない。気づけば春先になるたび、理由もなく歩調が乱れ、視線が低くなり、無意識に道端の植え込みを探すようになっていた。 中学生の ...
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学校で女子生徒が次々倒れる「集団パニック」——“霊感の強い子”の噂と集団心因性疾患の正体 nc+
2026/06/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
学校で、女子生徒が一人、また一人と床に倒れていく。過呼吸を起こし、泣き叫び、中には聞き慣れない低い声を出す者もいた——。こうした「集団パニック」は、特定の地域や時代に限った話ではありません。日本でも海 ...
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赤いスカートの子 nw+595
2026/06/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、小学六年の春先だった。 教室の空気は重く、窓を開けても湿気が逃げなかった。黒板のチョークの粉まで、肌に貼りつくような午後だった。 ナツミが「こっくりさんやろう」と言い出したとき、わたしはすぐに ...
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猫の視線 nc+
2026/06/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
隣の家には猫がいた。名前はキクという。 白と黒のまだらで、背中の毛が少しだけ逆立って見える、妙に年寄りくさい猫だった。 その猫は、隣家の婆ちゃんにだけ懐いていた。畑に行くときも、寄り合いに出るときも、 ...
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ディアトロフ峠事件~死の山の九人 nc+
ディアトロフ峠事件を調べると、最後に必ず同じところへ戻ってくる。 なぜ死んだのか、ではない。 なぜ、外へ出たのか。 一九五九年の冬、ソ連のウラル山脈へ向かった九人の登山者は、全員が帰らなかった。彼らは ...
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光の糸 nc+
2026/06/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
散歩の途中だった。 季節は覚えていない。湿り気のある空気と、舗道脇の雑草の匂いだけが、今もやけに鮮明に残っている。私は当時まだ若く、高校で漢文を教え始めて数年目だった。歩くことが好きで、授業の合間や放 ...
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透けているのはどちら nw+636
2026/06/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの夜のことを、わたしはまだ思い出せない。 思い出せないというより、思い出そうとすると、どこかが先に思い出してしまう。 二週間、ほとんど眠っていなかった。眠ったのかもしれないが、起きている時間との境目 ...
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食べなきゃだめ ncw+711
2026/06/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
小学校五年の春、私にはとても太っている友達がいた。 太っている、という言葉では足りなかった。子どもの目で見ても現実味がなく、どこか作り物のような大きさだった。机に腹が当たって前に寄れない。体育の時間は ...
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反応 nc+
2026/06/09 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
夜の工場というのは、昼間とはまるで別の顔を持つ。 機械の稼働音が止まり、照明も最低限に落とされた空間では、広さそのものが不自然に膨張する。音が消えることで、距離感と時間感覚が曖昧になり、普段なら気にも ...
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無臭のあとに残るもの nw+745
2026/06/09 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
父が死んでから、うちのトイレには二種類の匂いが棲みついた。 ひとつは煙草の匂い。 もうひとつは、うまく言葉にできない、鼻が本能的に拒むような悪臭だった。 煙草なんて私は吸わない。灰皿もない。来客もほと ...
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瞬きをしない rw+4,609
2026/06/09 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺が小学校高学年だった夏の終わりの話だ。 二学期が始まっても登校してこない女子がいた。映子という。担任から、新しい教科書を届けてほしいと頼まれた。集団登校が同じだったからという理由だったが、本当は様子 ...
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腹が減る話 nc+
2026/06/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
私の祖母はいわゆる見える人だったらしい。 少なくとも、そういうふうに周囲から言われていた。 私は祖母に育てられたようなものだった。両親が共働きで、放課後や長期休みはいつも祖母の家にいた。だから怪談も不 ...
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死者の愛 nw+706
2026/06/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
祖母が亡くなったのは、十年以上前のことだ。 私は大学の課題に追われ、コンビニでカップ麺を選んでいた。帰り道、母からの電話に出た瞬間、言葉より先に異様な静けさが耳に残った。声が震えていたのではない。向こ ...
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《代わり》nw+642
2026/06/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
祖母の家の物置には、古いセルロイドのフィギュアが並んでいる棚がある。 昭和の初めに輸入されたという外国製の人形たちだ。白黒テレビの時代のキャラクターらしく、丸い目と大きな口をしている。ネズミと猫。いつ ...
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歌っていた nc+
2026/06/07 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
俺が小学校一年から六年までを過ごしたのは、オランダのユトレヒトという街だった。 親の仕事の都合で移り住んだだけで、特別な理由があったわけじゃない。 在蘭日本人の子どもは、たいてい日本人学校に通う。けれ ...
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記録に残らない当番 nw+612-0108
2026/06/07 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
工場での仕事は好きだった。 正確には、慣れていた。 同じ時間に起き、同じ服を着て、同じバスに乗り、同じ匂いの中で同じ動きを繰り返す。小麦粉と蒸気と油脂の混ざった空気は、最初こそ鼻についたが、数年もすれ ...
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最初の利用者 nc+
2026/06/06 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
久しぶりに実家へ帰ったとき、母がぽつりと「近所に火葬場が出来た」と言った。 声の調子が妙に沈んでいたので、最初は反対運動でもあったのかと思った。どこかには必要な施設だし、煙や騒音が出るわけでもない。田 ...
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消えたのは、どちら nw+812
2026/06/06 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
真夜中に帰宅して、襖を開けた瞬間、自分が自分と目を合わせた。 群馬県に住む吉野さんが大学生だった頃の話だ。猛暑の夜、終電を逃し、郊外の実家まで一時間以上歩いて帰ったという。古い瓦屋根の平屋で、庭の向こ ...
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弁当箱が増える子 nw+601
2026/06/05 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
秋山さんは、今でも昼休みの匂いだけは忘れられないと言う。 埼玉の山あいにあった県立高校。冬になると霧が廊下を流れ、杉林の影が教室の窓に貼りついたまま動かないような場所だった。 二年のとき、クラスに前後 ...
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青葉台ガーデンヒルズの影:元刑事作家が暴く閉ざされた住宅地の秘密【中編ミステリー】#745-0220
2026/06/05 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, ミステリー, n+2025, オリジナル作品
■登場人物 神崎陽一(かんざき よういち) - 45歳、元刑事、現在はミステリー作家 身長180cm、やや痩せ型だが筋肉質。短く刈り込んだ黒髪に少し白髪が混じる。鋭い眼差しと穏やかな表情のギャップが特 ...
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客席のそば nc+
2026/06/04 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
深夜、ベッドに横になっていると、必ず同じ音で目が覚めた。 ずり……ずり……と、床を引きずるような音。 最初は気のせいだと思った。古いアパートだし、配管の音か、隣の生活音が反響しているだけだと自分に言い ...
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アルバムから消えた女 nw+827
2026/06/04 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
大学二年の春、駅のホームで電車を待っていると、見知らぬ女性に声をかけられた。 「久しぶり。覚えてる?」 名前を聞くと、高校の同級生だという。確かに聞き覚えはあった。同じクラスだったらしい。だが顔が思い ...
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根を下ろす女 nw+664
2026/06/03 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
離島に嫁いだ知人の話だ。 島は山の稜線を境にふたつの集落に分かれている。北は畑を耕す者たち、南は海に出る者たち。南の者たちは、凪が続いても、嵐が来ても、必ず同じ言葉を口にするという。 「神が決めたこと ...
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十一階のまま nw+674
2026/06/03 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
中学一年の春、自分は朝刊の配達をしていた。 小遣いが欲しかっただけだ。任されたのは、地域でも一番高い団地だった。十数階建ての棟が一本、周囲の建物を見下ろしている。朝の霧のなかでは、建物の上半分だけが浮 ...
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お天道様は見ている rw+4,014
2026/06/01 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, カルト宗教
《神格》という名の階段~とある異邦人が語った話 「君の神格は、きっと高いね」 そう言ってきたのは、少し風変わりな外国人だった。英語混じりの日本語を話す男で、肩書きは自称「文化宗教学者」。だが話を聞いて ...
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空き地の記憶 rw+2,438
2026/06/01 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
居酒屋が消えたのは、まだ偶然で片づけられた。 駅前の角を曲がった先にあるはずの店がなくなり、仮囲いに覆われた空き地になっていた。近くにいた会社員は「あそこはずっと更地だった」と言い、飯田がいくら店内の ...
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朝練に出るチョンマゲ rw+1,937
2026/06/01 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
まだバスケットボールという球技が、黒板消し投げの次に人気だった時代。 小学生の朝は異様に早く、そして妙に熱心だった。自分は誰よりも早く体育館の鍵を開け、誰もいない板張りの床にボールを弾ませていた。澄ん ...
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人狼の電話 nw+604
2026/05/31 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
中学時代の同級生が、ある夜、酒の席で妙な話をした。 祖父は昔、朝鮮半島で交易をしていたという。ロシア人やタタール人とつながりがあり、その中に、ひとりだけ特別に親しかったロシア人商人がいた。 その商人が ...
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母が拭いたもの nc+
2026/05/30 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
いつもと変わらずに布団に入った。 その日は少し疲れていた気がするが、特別な出来事は何もなかった。部屋の電気を消し、仰向けになり、天井の暗さをぼんやり眺めながら目を閉じた。耳の奥で血の流れる音がして、意 ...
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落ちる直前 nw+870
2026/05/30 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
横断歩道の白線の手前で、足が止まった。 右から車が来ていた。信号は青。渡ってもおかしくはないが、待てばやり過ごせる距離だった。だから立ち止まった。それだけのはずだった。 それでも、背中に圧がかかった。 ...
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二週間だけの家族 nc+
2026/05/29 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
隣の部屋に夫婦が引っ越してきたのは、去年の夏だった。 自分は写真の専門学校に通っていて、学校の近くの木造アパートで一人暮らしをしている。風呂なしトイレ共同、四畳半一間。畳はところどころ黒ずみ、壁は板切 ...
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パイプラインの内部点検 ncrw+774
2026/05/29 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
閉所恐怖症というものは、診断名を与えられるより前に、体のほうが先に理解してしまう。 たとえば、内径六十センチの鉄の管に這いつくばり、前にも後ろにも引き返せない距離を進まされれば、その理解は理屈を介さず ...
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ふすまの前 nw+613(110)
2026/05/28 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
学生時代、週末になると決まって友人Aの家に集まり、夜通しゲームや無駄話をしていた。 Aの家は二階建ての一軒家で、二階にもトイレがある。集まるのは決まって、わたしとAと、もう一人の友人Bの三人だった。深 ...
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いなくなったと言い切れない ncrw+678
2026/05/27 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
一人暮らしというのは、自由と引き換えに孤独と責任を手に入れることだと、どこかで聞いた。 だが、自分がかつて経験した一人暮らしは、そのどちらとも違っていた。そこには、最初から最後まで、説明のつかない「同 ...
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戻りますか rw+5,135
2026/05/27 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、三年前、私が心身ともに限界に近い状態だった頃の出来事だ。 当時、自営業を畳み、外出も最低限に抑え、自宅で時間を潰す日々を送っていた。昼夜の区別が曖昧になり、意味もなく画面を眺め続けることが増え ...
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通夜までの四日間 nrw+793
2026/05/26 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
夏という季節には、どうしても説明のつかない空気が混じる。 湿度や気温のせいだと言われればそれまでだが、それだけでは済まない何かが、確かに漂っている。 祖母が亡くなったのも、そんな夏だった。お盆を数日後 ...
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空室の生活音 nrw+745
2026/05/25 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
俺が今のアパートに引っ越してきたのは、ちょうど半年前だった。築三十年。 外壁の色はところどころ剥げていて、共用階段を上ると湿った埃の匂いが鼻につく。でも家賃が安かった。それだけで決めた。 最初の数ヶ月 ...
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夢の話は外に出る nc+
2026/05/23 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
年長さんの頃の話だ。 その日は婆ちゃんの家に泊まっていて、夜中にひどく怖い夢を見た。内容はもう覚えていない。ただ、目を開けた瞬間に胸の奥がぎゅっと縮んで、このまま一人でいたら何かが起きると確信するよう ...
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人数の欄は空白 nc+
2026/05/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
夏山開きの直前になると、必ず一通の案内状が届く。 山奥のその小屋は、年に四ヶ月ほどしか営業せず、残りの八ヶ月は完全な無人になる。 夏でもスキーができるほどの場所で、以前は小屋の周囲から雪が消えることは ...
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階段の裏側 nc+
2026/05/20 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
小学校を卒業するくらいまで、俺は市の外れにある古い団地の四階に住んでいた。 築年数は分からないが、外壁はところどころ剥がれ、階段の鉄柵は赤茶け、夜になると蛍光灯が半分ほどしか点かないような場所だった。 ...
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祓われなかった順番 nc+
2026/05/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
二年ほど前の話になる。 その年の夏、俺は立て続けに不運に見舞われていた。仕事では考えられないような初歩的なミスを何度も繰り返し、追突事故を起こし、隣県に遊びに行った際には駐車中の車に悪戯までされた。原 ...
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祝詞を上げた者 nc+
2026/05/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
先日、以前勤めていた職場の同僚と再会した。 私の前職場は地方の神社で、同僚は今も神主を続けている。酒席での他愛ない昔話が一段落した頃、彼がふと思い出したように、ある神主の名前を出した。 その人物は、県 ...
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来ないで下さい nc+
2026/05/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
高校に入ってしばらくした頃から、なんの前触れもなく女の幽霊を見るようになった。 心霊スポットに行った覚えもなければ、罰当たりなことをした記憶もない。事故や病気に遭ったわけでもない。きっかけらしいきっか ...
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見られているだけの部屋 nc+
2026/05/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
今から八年前の今頃の出来事だ。 当時の私は、学校のコネで入った会社でパートの古株から露骨な新人いびりを受け、気付いた時には拒食症になっていた。親から「鶏ガラ」とあだ名を付けられるほど痩せ細り、心身とも ...