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出前の青年 rw+2,831
2026/08/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺が二十歳を少し過ぎたころの話だ。 近所の小さな和食屋で、毎晩のように出前をしている青年がいた。俺より三つほど下で、高校へは行かず、十五か十六の頃から住み込みで働いていた。人当たりがよく、配達先でも評 ...
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三つ目の『ツ』 rw+2,275
2026/08/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
三年前の夏だった。腕が日に焼けてひりつく感覚だけが、やけに鮮明に残っている。 就職したばかりで、毎日が薄い膜を一枚ずつ剥がされていくようだった。朝起きて電車に乗り、席に座り、定時までそこにいる。それだ ...
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内鍵 ncrw+475
2026/08/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今年の黄金週間、家族は二泊三日の旅行に出た。俺ひとりを家に残して。 二階建ての家は、古びているくせに無駄に広い。もとは他人の家だったものを親父が安く買い取り、最低限の補修だけで住み始めた。柱や壁には、 ...
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校庭の裏はそんなに広くなかった nc+
2026/08/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
小五の頃、校庭の裏の草むらで変なものを見た。 校舎の死角になっていて、普段は誰も近づかない場所だ。草が伸び放題で、ボールが飛び込んだときくらいしか入らない。そこに、小枝を編んだ輪があった。円というより ...
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雨の日の空席 rw+2,854
2026/08/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
雨の日だけ、俺は思い出から抜け落ちている。 自分が通っていた保育園で、昔の友達が働き始めた。久しぶりに会って酒を飲み、「あの頃の担任、まだいるよ」と聞かされた。軽い気持ちで飲み会を開いた。担任も来て、 ...
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スピリチュアル系 #2,180
2026/08/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
スピリチュアル系【ゆっくり朗読】 現在進行形で起こっている『呪い』に関するネタ投下 473 :パワーストーンやヒーリングバカに付ける薬なんかないよ1:2011/08/24(水) 19:48:55.33 ...
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霧の向こうの客 nw+514
2026/08/20 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、もう何年も前のことだ。 馴染みの客に引っ張られて、場末のスナックに入った。白すぎる蛍光灯の光が、酒で濁った空気をむき出しにしていて、氷が溶ける音だけが妙に大きく響く夜だった。 カウンターに立っ ...
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泣かない子 rw+7,212
2026/08/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300西東京のアパートに越したのは、三月の終わりだった。 軽鉄骨二階建て、二階左端の2DK。築二年。可もなく不可もない、ごく普通の物件だった。 私は三十を過ぎた独身で、在宅中心のフリーの仕事をしている。大家 ...
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いなくなったあと rw+2,185
2026/08/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
もう異動してしまったが、あれは去年の冬のことだった。 社会人になって六年目になる。誰に話しても信じてもらえないと思う。だが、あれを体験して以来、俺は毎朝、職場に入る前に必ず手を合わせるようになった。 ...
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戻されていないもの nw+454
2026/08/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
夜があれほど重く沈むとは、あのときまで知らなかった。 中学二年の冬、京都への修学旅行。古い木造旅館に泊まり、軋む廊下の音にいちいち騒いでいた。二日目の夜、夕食と風呂を終えたあとの自由時間、隣室の連中と ...
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落とし物 nc+
2026/08/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
伯母は、DVの夫から逃げて子どもを連れ、ようやく見つけた仕事が病院の清掃だった。 病棟、外来、廊下、待合室。手術室だけは専門業者が入るが、それ以外はすべて清掃班の担当だった。 容態が急変した患者を最初 ...
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泊まらなかった理由 rw+4,944
2026/08/19 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
転職して半年。部署は違うが、喫煙室でよく顔を合わせる五つ上の先輩と親しくなった。 最初は会釈を交わす程度だった。だが、似たような苦手上司の話をぼやいたのをきっかけに、自然と同じ時間に煙草を吸うようにな ...
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《知っていた人》nw+512
2026/08/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
義両親に呼び出された日のことを、私は忘れられない。 春だった。花粉で目がかゆいはずなのに、それよりも先に、玄関の空気が喉を締めつけた。 応接間のテーブルに封筒が三つ並んでいた。 ひとつは、私のメールの ...
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家出した家 nc+
2026/08/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
小学校二年生の夏休みのことだった。 ラジオ体操から帰ってきて、もう一度布団に潜り込み、目が覚めたら昼近かった。家の中に誰もいなくて、妙だなと思いながら庭に出ると、母と兄が花壇の奥にしゃがみ込んでいた。 ...
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判断しただけ rw+2,815
2026/08/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれから六年が経った。 岡山の夜のことは、記憶の底で湿った石のように沈んだまま、動かずに残っている。忘れたつもりでいても、何かの拍子に指先が触れると、冷えだけが伝わってくる。 今年、Nと再会したことで ...
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先に呼んだのは誰か nw+465
2026/08/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、湿り気を帯びた夜だった。 雨は降っていないのに、空気だけが濡れていた。息を吸うたび、肺の奥で水が鳴るような錯覚があった。 友人の田代と、部屋で飲み直そうという話になり、コンビニ袋をぶら下げてマ ...
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先に走っていた nc+
2026/08/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
夫は「駐車場で見つけやすいから」という理由で、歴代の車のナンバーをすべて同じ番号にしている。 自営業で、車を使うことも多いし、話のネタにもなるからというのも理由のひとつらしい。 私の今の車は夫のお下が ...
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塩は乾かなかった rw+4,532
2026/08/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれは数年前のことだ。 社員十人にも満たない、小さな会社で働いていた。外から見れば威勢がよく、勢いだけで走っているような会社だった。だが内側は違った。社長は派手好きで、金の動きは荒かった。数字の話にな ...
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残ったほう rw+2,301-3,066
2026/08/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
五年前の秋口のことだ。 大学を辞めて地元に戻ったばかりの頃、短期で入った老人ホームの夜勤で、年上の職員から奇妙な話を聞いた。 深夜の仮眠室。白い蛍光灯が低く唸り、紙コップのコーヒーがやけに苦かった。 ...
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西はこちら側 nc+465
2026/08/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
危険人物扱いされるのが怖くて、誰にも言えずにいた。でも、そろそろ限界かもしれない。 五年前から始まったんだ。きっかけは、テレビで野球を見ていた夜。気がついたら目の前のテーブルに、一枚の紙切れがあった。 ...
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敷地外の部屋 rw+3,600
2026/08/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
もう四十年も前の話だ。 埋立地にできたばかりの団地に住んでいた。空き地ばかりで、風が吹けば砂が舞い、自転車で同じ道を何周もしているだけで日が暮れた。昼間でも静かで、人の気配より潮の匂いのほうが濃かった ...
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死角の扉 rw+2,770
2026/08/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを口に含んだ瞬間、喉の奥にいやな感覚が残る。甘いはずなのに、どこか粉っぽい。 あれから一年が過ぎた。 七月の終わりだった。暑さが飽和して、夜の空気まで重く沈んでいた ...
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空白はいつも隣にいる nw+493
2026/08/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの男から話を聞いたのは、深夜の喫茶店だった。 照明は弱く、空調の効きが悪いのか、店内には湿った空気が溜まっていた。 彼はグラスの縁を指でなぞりながら、思い出すように、途切れ途切れに語り始めた。顔色は ...
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半分だけ残るもの nc+
2026/08/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
祖母は生前、自分の家には神さまがいると言っていた。 それを冗談として受け取らなかったのは、祖母の言い方があまりにも生活に溶け込んでいたからだと思う。 仏壇と神棚が並んでいるのは、田舎では珍しくない。祖 ...
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黒い三角の飛行機 #2,258
2026/08/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
愛知県黒い三角の飛行機【ゆっくり朗読】 UFOの話もあったので、自分の体験をひとつ 301 :本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 08:27:47 ID:OsJCGR1o0 自分が中学生のと ...
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ビデオの中の友人(6)#2,159
2026/08/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(6)あとがき【ゆっくり朗読】 B著です。ホラーテラー『ビデオの中の友人』の後書きです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 まぁ、後書きというより、その後。 Tが ...
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橋の下に埋めた名前 nw+415
2026/08/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
両親が営んでいたのは、町で三代続く文具店だった。 ノートや鉛筆のほか、小中学校への納品も請け負っていたから、うちは自然と町の内側にいた。役場の職員、地元議員、消防団、葬式帰りの親戚連中。レジ越しに交わ ...
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弟と行くから nw+505
2026/08/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
その日の朝も、夏の湿気が肌にまとわりついていた。 中学二年だった俺は、陸上部の朝練のため、夜明け前に家を出るのが日課だった。階下を通ると、弟の布団は空だった。珍しいことではない。弟は昔から、机の下やタ ...
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池へ渡すもの nc+
2026/08/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
Wの実家のある地区には、毎年八月の終わりに「役」を果たす家が一軒だけ決まる。 役目ではなく、役を果たす。そう言うのだと、Wは笑いながら話していた。 東と北と西を山に囲まれた小さな集落で、各家の代表が公 ...
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一拍遅れる足音 rw+3,600
2026/08/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
深夜二時を回ると、あの病院は生き物のように息を潜めた。 医師になって間もない頃、大学の関連で地方の精神病院に当直へ出されていた。昼間はただ古びているだけの建物が、夜になると別の構造を持ちはじめる。湿気 ...
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腹の奥から伸びる手 rw+2,307
2026/08/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
母の実家は寺だった。 東北の盆地にある小さな寺で、夏は湿り気を帯び、冬は音が消える。私は三歳になるまで、母とそこで暮らしていた。 寺には子どもの癇を祓うまじないが伝わっていたらしい。祖母は檀家が訪れる ...
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ビデオの中の友人(5)#1,866
2026/08/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(5)代償【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後4です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 前々々々作からの著者T(本文中「オレ=○○ ...
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数の合わない送り nc+
2026/08/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
盆が近づくと、私は海の匂いを思い出す。 潮の生臭さと、夕方に混じる線香の匂いが、なぜか一緒に記憶に残っている。 祖母は「みえる人」だったらしい。 らしい、という言い方しかできないのは、祖母自身がそれを ...
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黒い画面の余地 nw+375
2026/08/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
テレビを買ったのは、寮に移って四か月ほど経った頃だった。 部屋には何もなく、夜になるとやけに静かで、物音が自分の呼吸だけになるのが嫌だった。だから深夜、眠れないときに流しっぱなしにしておける安物のテレ ...
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五月の刃 rw+6,190
2026/08/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
五月の節句の頃のことだ。 あの家には、仏壇のある部屋があった。昼でも薄暗く、線香の匂いがいつも畳に染みついている。その部屋にだけは、子供の俺も勝手に入らなかった。 その年、俺のために兜飾りが用意された ...
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足跡のない雪 rw+1,927
2026/08/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
夜ごとに鳴る声よりも、いま思い出して汗ばむのは、最後に見た「あれ」の在り方だ。 東北の外れ、地図を拡大しなければ出てこないような小さな集落で、私は一年も暮らしていない。 第二子を産んだ直後、横浜から夫 ...
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ビデオの中の友人(4)#1,829
2026/08/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(4)復讐【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後3です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/16 前々々作からの著者T(本文中『オレ』)が2 ...
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三人目の記憶 nw+480
2026/08/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
七月の終わり、土曜日の午前中。 Aから連絡が来る。十年前から変わらない文面で、「今年も行くぞ」とだけ書かれている。 年に一度しか会わない友人が二人いる。 AとB。高校の同級生だった……はずの二人だ。 ...
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跡だけが先に来る nc+
2026/08/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
祖母はいわゆる「みえる人」だったらしい。 らしい、というのは、祖母自身がそう言い切ったことは一度もなかったからだ。 私は祖母に育てられた。昼間は洗濯物の匂いと、縁側に落ちる光の中で過ごし、夜になると布 ...
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見てしまった者 rcw+270
祖母の葬式の日のことだ。 あれから長い時間が経った。けれど、あの日の一場面だけは、古い写真のように色も動きも変えず、頭の奥に貼り付いたまま残っている。思い出そうとしなくても、ふとした瞬間に勝手に浮かび ...
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ビデオの中の友人(3)#2,014
2026/08/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(3)準備【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後2です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/12 前々作からの著者T(本文中「オレ」)が20 ...
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覚えていてね nw+469
2026/08/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
わたしには、男だった頃の記憶と、女だった頃の記憶がある。 どちらが先だったのかは思い出せない。思い出そうとすると、必ずどちらかの季節が崩れる。夏のはずなのに、窓から入る風は冷たく、白いレースのカーテン ...
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横を通る影 nc+
2026/08/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
その木は、横を通り過ぎた瞬間にだけ、首を吊った人影が見えるという。 正面から見ても、じっと凝視しても何もいない。ただ、何の気なしに横切ったとき、視界の端にだけ、ぶら下がる形が引っかかるのだそうだ。二度 ...
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ビデオの中の友人(2)#2,235
2026/08/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(2)原因究明【ゆっくり朗読】 Bです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/05/31 ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後1です。 前からの著者T(本文中「オレ」)が2 ...
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止まらない手 nw+539
2026/08/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
大学三年の夏だった。 蝉の声が空に張り付いて離れないころ、俺はジェンベのサークルにいた。手のひらの皮が剥け、豆が潰れても叩き続けた。音を出すというより、何かを叩き起こしている感覚があった。リズムを合わ ...
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田んぼの奥で出された酒 nc+
2026/08/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
祖母は酒を飲まない人だった。 嫌いというほどでもないが、せいぜい冬の夜に梅酒を少し、寝る前に舐める程度で、酔うことはまずなかった。 だからなのか、祖母は酔っ払いが嫌いだった。 理由ははっきりしている。 ...
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ビデオの中の友人(1)#2,686
2026/08/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ビデオの中の友人(1)【ゆっくり朗読】 去年の夏に体験した話。 原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」2012/02/19 01:58 最初に言っておくけど、実話だから短いしつまらないかもし ...
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一歩ずれる nw+142
2026/08/09 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
たぶん、あれは中学のときだ。 友人のTのことを、今でもふと思い出す。 当時は変なヤツだな、で済ませていた。今ならもう少し、ちゃんと怖がってよかったんじゃないかと思っている。 最初にTを変だと思ったのは ...
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🚨完成したはずの物語 nc+
2026/08/09 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
最初に気づいたのは、自分の書いた文章が、保存されていなかったことだった。 下書きフォルダにもない。クラウドにも履歴がない。確かに書いたはずの一段落が、最初から存在しなかったかのように消えている。妙だと ...
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行けと言った夜 nw+597
2026/08/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
私はいま、夫と子どもと一緒に地元の集落に暮らしている。 山と田畑に囲まれた、夜になると蛙と風の音しか残らない土地だ。都会から移住してきた人は口をそろえて「星がすごい」と言う。でも私は、もっと別のものの ...