ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

視界の端にいるもの r+2,793

あの子が死んだ。心臓発作、十三歳だった。 前触れも、伏線も、なんにもない。朝ごはんを食べて、陽のあたる窓辺で丸くなっていたそのまま、ぴくりとも動かなくなっていた。 生きているとしか思えなかった。毛並み ...

削除完了 n+

私は自分のことを、自分で説明できない。 記憶というものが、まるで粗末な布切れのように、少し引っ張ると縫い目が裂けて、中身がぽろぽろ零れていく。 小学校のことなど、ほとんど何も覚えていない。友達がいたは ...

ズラが這う r+2,582

あんまり怖くも面白くもない。 それは自分でもわかってるんだけど、今夜は寝つけなくて、ふと思い出してしまった。……だから、書く。 仕事は、いわゆるIT土方ってやつで、古びたマンションで一人暮らし。現場の ...

平成生まれのコージくん~追憶の声 n+

平成が始まった翌日のことを、今でも鮮明に覚えている。 その頃の自分は中学生で、受験を控えた不安を抱えながらも、塾へ向かう道をいつものように歩いていた。新宿の住宅街の夕暮れ。ビルの影に差し込む橙色の光が ...

ポチの家 r+4,163

私は数年前まで、ある一家に「飼われていた」…… 今こう書いてみて、なんとも奇妙な言い回しだとは思うけれど、他に説明のしようがない。思い違いや夢にしてはあまりに生々しく、かといって現実だと信じ切るには、 ...

隣人はひとり、なのにふたり n+

大学二年の春、ひとり暮らしを始めた。 街の中心から少し外れた、古びた鉄筋コンクリートのマンション。共用廊下に雨水が染みた跡が残り、夜になると灯りの半分は点かない。それでも、家賃の安さに釣られて即決した ...

過去から見つめられていた r+2,017

あれは小学校六年の春先、桜がまだ枝に残っていた頃だった。 放課後、近所の公園で友達とドッジボールをしていたんだ。遊具のそばには他の子どもたちもいたし、母親らしき人たちがベンチに座っておしゃべりしていた ...

歌の残る墓地 r+1,710

山に入って三日目、ようやく最初の目的地にたどり着いた。 古地図にだけ記され、国土地理院の地形図ではただの雑木林とされているその場所は、実際、道など存在しなかった。高巻きしながら枝を払い、沢を跨ぎ、獣道 ...

観察者の呪い r+1,650

泊まったホテルの名前は、もう思い出せない。 いや、思い出したくないのかもしれない。場所は東北だったはずだ。学会での発表があり、大学から派遣された私は、前乗りして一泊する必要があった。地方都市の駅前にぽ ...

裂け目の夜道 n+

あの日のことは、どうしても頭の隅から離れてくれない。 五年前の十二月、残業が珍しく長引いて、終電でようやく帰ることになった夜のことだ。 当時の住まいは、最寄り駅から徒歩二十五分もかかる古びたアパート。 ...

月の景色が見えたら r+2,601

ああ、これはもう五十年も前のことになる。 俺がまだ小学生だったころ、川崎の工場地帯のど真ん中に住んでいた。空気は金属と油の臭いが混ざってて、運河は濁った緑のドブ色。空気に触れてるだけで目が痛くなるよう ...

籐椅子の女 n+

九州の奥、山と藪に囲まれた集落にある古い家で、正月に一族が集まった。 年始の陽射しが縁側から差し込み、外は冷たい空気、座敷には酒と湯気が満ちていた。その上座、籐の揺り椅子には、笑みだけを残したまま記憶 ...

天安河原に名を呼ばれて r+2,767

宮崎に行ったのは、ちょうど十年前。 あの頃はまだ学生で、夏休みの終わりに仲間内で旅行したんだ。五人くらいで。車を借りて、ルートを決めたのは、妙に霊感と自己啓発を履き違えたような先輩だった。名前は伏せと ...

ボディバッグの夢 r+2,769

ヒッピーに憧れてた。 きっかけは、ビート・ジェネレーションの詩集と、場末の中古レコード店で見つけたジャニス・ジョプリン。あの時代の連中が見てた幻覚や、行き場のない魂の震えに、なぜか強く惹かれた。 そん ...

猫の声がする r+1,580

猫が人間を操るなんて、冗談でも言いたくなるようなことだと思っていた。 いや、今でもそう思いたいのかもしれない。ただ、それを頭から否定できない自分が、ここにいる。 うちには猫が五匹いる。どいつも野良出身 ...

笑い声の向こう n+

大学一年の春、ふとした瞬間に思い出す出来事がある。 あれを「錯覚だ」と片付けられれば、どれだけ気が楽だっただろう。 最近まで、二LDKの少し手狭なアパートで家族三人で暮らしていた。 私の部屋といっても ...

白髪の門番 r+1,823

実家は、端的に言って、広い。 田舎にしては異様なほどに敷地がだだっ広くて、畑に温室、竹林に動物小屋跡まである。 門が五つもあって、まるで旧家というより廃寺のような趣がある。 父方の先祖は、昔このあたり ...

夏の訪問者 n+

『そういえば叔母さんは元気?』 あの夜、どうしてあんなことを口にしてしまったのか、今でもわからない。夕食を終えて、台所で母が食器を片付けていた時だった。急に思い出したのだ。三歳か四歳の頃、夏の夜。母方 ...

過去改ざんテスト r+1,946

正直、最初は「母親に無理やり連れて行かれた」と言ったほうが近い。 自己啓発系のセミナーだって聞いた時点で帰りたかったが、親戚が最近ハマってるって話で、逆らいにくかった。場所は地元の公民館、和室。六畳く ...

無念だ n+

あれは、先月のまだ寒さが抜けきらない頃だった。 曇天の下、次男を連れて河原へ蕗の薹を探しに行った。春の匂いを探すつもりだったのに、季節はまだ少し手前で立ち止まっているらしく、足もとには枯れ草と小石ばか ...

出前の青年 r+2,405

俺が二十歳を少し過ぎたころだった。 あの頃、近所の小さな和食屋で、毎晩のように出前をしていた青年がいた。年齢は俺より三つほど下。高校へは行かず、十五か十六の頃から、あの店で住み込みで働いていた。人当た ...

三つの『ツ』 r+1,739

三年前の夏だったと思う。腕が日に焼けてヒリついていた記憶がある。 あの頃、就職したばかりの俺は、ただ生きてるだけで手一杯だった。なにかを考える余裕もなく、朝起きて、電車に揺られて、ただ席に座ってるだけ ...

叩いていたのは n+

今年の黄金週間、家族は二泊三日の旅行に出た。俺ひとりを置いて。 二階建ての家は、古びているくせにやけに広い。もとは他人の家だったのを親父が買い取り、柱や壁には、前の住人の暮らしの痕がそのまま沁みついて ...

雨の日の花屋 r+2,425

自分が小さい頃に通っていた保育園。 今、その保育園で、昔の友達が働き始めた。久しぶりに会ったそいつと、酒を飲む機会があった。話してるうちに「そういや、あの頃の担任の先生、まだ働いてるよ」って聞かされて ...

スピリチュアル系 r+1,776

スピリチュアル系【ゆっくり朗読】 現在進行形で起こっている『呪い』に関するネタ投下 473 :パワーストーンやヒーリングバカに付ける薬なんかないよ1:2011/08/24(水) 19:48:55.33 ...

時を隔てて n+

あれは、もう何年も前のことだ。 ある晩、馴染みの客に引っ張られて、場末のスナックに行った。店の灯りはやけに白々しく、グラスの底に沈む氷の音だけが耳につくような、妙に湿った夜だった。 その店で働く女が、 ...

階下の奇妙な住人 r+6,511

【ゆっくり怪談】階下の奇妙な住人 西東京のアパートに引っ越した時のことです。 2DK、2階建て軽鉄骨の築2年、ごく普通の物件です。 私の部屋は3戸ある2階の左端でした。 当時、私は独身でフリーの仕事を ...

白い靄の男 r+1,851

もう異動してしまったが、あれは去年の冬のことだった。 社会人になって六年目、誰に話しても信じてもらえないと思う。だが、あれを体験して以来、俺は毎朝手を合わせてから職場に入るようになった。 名前も場所も ...

開けてはならぬ n+

修学旅行の夜って、あんなに異様な雰囲気になるものなんだろうか。 いまだに夢の中の出来事だったんじゃないかと思うくらい、現実味がない。だけど、Aのあの目……、あれだけは絶対に現実だった。 中学二年の冬、 ...

二階にいる嫁 r+4,199

転職して半年。部署は違うが、喫煙室でよく顔を合わせる五つ上の先輩と仲良くなった。 最初は軽い挨拶程度だったが、似たような苦手上司の愚痴でもこぼした拍子に打ち解けて、それからというもの、休憩のたびに煙を ...

目が合ったときから n+

義両親の家に呼び出された日のことを、私は一生忘れないと思う。 季節は春だった。花粉で目の周りがかゆくて、だけどそれ以上に息が詰まるような空気が、玄関をくぐった瞬間に肌にまとわりついてきた。 応接間のテ ...

Nの拳 r+2,324

あれから六年が経った。 岡山の夜のことは、記憶の底で湿った石のように、どこまでも冷たく居座っている。日常に紛れて薄れていったはずのそれが、今年またNと再会したことで、ぐらりと姿を現した。 正月、大学三 ...

偶然率、ゼロじゃない n+

あれは、妙に湿った夜だった。 雨が降っていたわけじゃない。ただ空気が重たくて、吸い込むたびに肺の奥で水音が鳴るような、そんな感覚だった。友人の田代と、僕のマンションで飲もうという話になって、酒のつまみ ...

濁りの兆し r+4,118

あれは数年前のことだ。 小さな会社で働いていた。社員十人足らず、バイトも合わせて十五人に満たない程度の、小規模な事務所だった。業界は伏せるけど、いわゆる「勢いだけはある」ってやつで、外から見ればギラギ ...

同じ顔の亡霊 r+2,301

五年前の秋口のことだ。 大学を辞めて地元に戻って間もない頃、短期バイトで入った老人ホームで、夜勤の休憩中に年上の職員から聞かされた話がある。その人は、自衛官を目指していたある少年の家庭教師をしていたと ...

西はこちら側 n+

危険人物扱いされるのが怖くて、誰にも言えずにいた。でも、そろそろ限界かもしれない。 五年前から始まったんだ。きっかけは、テレビで野球を見ていた夜。気がついたら目の前のテーブルに、一枚の紙切れがあった。 ...

玄関の右の部屋 r+3,098

もう四十年も前の話になる。 小学一年だった当時、埋立地に建てられたばかりの団地に住んでいた。どこもかしこも空き地だらけで、砂利交じりの舗装もない道を自転車でぐるぐる回っているだけで、一日が終わった。 ...

死角の扉 r+2,367

ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを口に含んだ瞬間、喉奥にざらついた記憶が引っかかった。 あれはちょうど一年前。祖母が亡くなる二日前のことだった。 暑さもすでに飽和したような七月の終わり。夜の仕事帰 ...

空白の殺意 n+

あの男から話を聞いたのは、深夜の喫茶店で、ぼんやりと照明が薄暗い、湿った空気の中だった。 彼はグラスの縁を指先でなぞりながら、途切れ途切れに語り始めた。その顔は憔悴しきっていて、目の奥には底知れぬ疲労 ...

黒い三角の飛行機 r+1,818

黒い三角の飛行機【ゆっくり朗読】 UFOの話もあったので、自分の体験をひとつ 301 :本当にあった怖い名無し:2011/01/31(月) 08:27:47 ID:OsJCGR1o0 自分が中学生のと ...

ビデオの中の友人(6)#1,722

ビデオの中の友人(6)あとがき【ゆっくり朗読】 B著です。ホラーテラー『ビデオの中の友人』の後書きです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 まぁ、後書きというより、その後。 Tが ...

川の底で待っている n+

両親がやっていたのは、古くから続く文具店だった。 地元の小中学校に納品もしていたから、地域の顔役みたいな人たちともうまくやっていた。商売柄か、人の噂話が絶えず耳に入ってくる。隣町の議員が女と駆け落ちし ...

弟と行くから n+

その日の朝も、じめりとした夏の空気が俺の肺を満たしていた。 中学二年生だった俺は、毎朝、陸上部の練習のために早起きして、まだ寝ぼけた街を独り走るのを日課としていた。階下にある弟のベッドは、いつものよう ...

まばたきの間に r+3,229

医師になって最初の数年、あれは……自分の中でずっと蓋をしていた記憶だ。 いま某県で開業医として平穏にやっているが、あの頃は大学の関連で、とある精神病院に定期的に当直に出されていた。夜勤といっても、滅多 ...

授かり様 r+1,837

母の実家は寺だった。 東北の盆地、夏の湿気と冬の静けさだけが色濃く残るような、小さな村。私は三歳になるまで、母と共にその寺で暮らしていた。 寺には子供の癇の虫を祓うまじないが伝わっていて、それがよく効 ...

ビデオの中の友人(5)#1596

ビデオの中の友人(5)代償【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後4です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 前々々々作からの著者T(本文中「オレ=○○ ...

画面の中の男 n+

あの夜のことを、人に話すのはこれが初めてだ。 信じる者がいるとは思わないし、信じてもらおうとも思っていない。ただ、これを書いておかないと、いずれ自分の意識がどこかへ引きずられてしまいそうで、怖いんだ。 ...

折り返された朝 r+5,776

子供の頃に起きた、どうにも説明のつかない出来事がある。 思い出すたび、胸の奥がきゅっと締めつけられる。夢だったのかもしれないと何度も思い直すが、それにしては肌触りや音が、やけに生々しく焼きついている。 ...

影渡しの集落 r+1,286

あれが現れた夜のことを思い出すたび、私は未だに手のひらが汗ばむ。 東北の、地図にも載らないような小さな集落で暮らした、ほんの一年弱の出来事だ。 横浜から夫の故郷に引っ越したのは、第二子を出産した直後の ...

ビデオの中の友人(4)#1436

ビデオの中の友人(4)復讐【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後3です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/16 前々々作からの著者T(本文中『オレ』)が2 ...

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