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花火のない夏祭り nc+
2026/02/21 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
夏祭りの記憶は、ふつう甘ったるい。 焼きとうもろこしと汗、子どもの手を引く大人の熱、遠くで鳴る太鼓の腹の底を揺らす音。でも俺のそれは、どうしても「空」を見上げられない。 あの年、親戚一同で花火大会に行 ...
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押し入れの奥はまっすぐ《月うさぎ9》iwa+
たぶん、もう分かってきました。 怖いって思ってたのは、最初だけでした。 押し入れの音も、丸も、影も、全部。 いまは、少し違います。 押し入れの中で動いてるのは、何か悪いものじゃないです。 たぶん、ずっ ...
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夜間戦闘機『月光』が東京大空襲で遭遇した怪物 #17,216
2026/02/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
★人気ベスト300【ゆっくりミステリー】東京大空襲で夜間戦闘機『月光』が遭遇した怪物 これは祖父が太平洋戦争時に体験した東京湾近郊の空でのお話です。 480 :本当にあった怖い名無し:2008/12/04(木) 13: ...
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思っただけ《月うさぎ8》 iwa+
眠れません。 最近、夜が長いです。長いっていうか、終わらない感じです。 目を閉じると声がします。耳じゃなくて、頭の奥のほうです。 最初は夢だと思いました。 でも、起きてても聞こえます。ちゃんと。 声は ...
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障子の呼吸《月うさぎ7》 iwa+
なんか、最近、自分が変なんです。 変、って言い方も変で、本当はずっと前からだったのかもしれないけど、気づいたのが最近というだけで。頭の中が、薄い膜みたいなもので包まれている感じがします。外の音も、家族 ...
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最後のオナカマ iwa+
山形の内陸、雪に閉ざされる町に、最後のオナカマがいると言われていた。 「もうやめたはずだ」と皆が言う。だが、人が死ぬと、夜中にだけ灯りがともる家がある。呼ばれた家族しか、その戸を叩けない。 祖母が亡く ...
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土の匂いのする末子 iwa+
その家は、いつからか「陽の射さぬ家」と呼ばれていた。 三代続けて男子が生まれず、家の中には絹の擦れる音と、低く湿った女たちの声だけが満ちている。大工の名跡は残っているが、先代の残した借財が梁のように重 ...
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地下一階の階段 nc+
2026/02/18 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
三十年前の夜の記憶を辿るとき、まず私の鼻腔を突くのは、あの特有の消毒液の匂いだ。 それは単に清潔であることを示す記号ではなく、生と死が極めて事務的に、かつ無機質に処理されている場所特有の、鼻の奥がツン ...
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夜に名前を呼んだだけ《月うさぎ6》 iwa+
今日は、初恋の人のことを書きます。 たぶん、これがいちばん変かもしれません。 小学五年のとき、好きな人ができました。 同じクラスで、背が高くて、笑うと目が細くなる人でした。 放課後、よく家に来ていまし ...
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壺の中の借金《月うさぎ5》 iwa+
おばあちゃんのことを書きます。 あまり書きたくないです。 でも、たぶん、ここまでの話と関係があると思います。 先週、おばあちゃんが急に亡くなりました。 家で倒れて、そのままでした。 通夜も葬式も終わり ...
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壺の音がする家《月うさぎ4》 iwa+
今日は、家のことを書きます。 学校のことより、たぶんこっちのほうが本当は怖いです。 うちのおばあちゃんは、昔からある団体の信者です。 宗教って言うとすごく怒ります。 「これは愛の集まりなの」「救われる ...
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三度目の拍手 iwa+
2026/02/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
志那羽岩子これは、映像制作を生業にしている知人から聞いた話だ。 彼の同僚に、三十代半ばの編集担当者がいた。几帳面で、締切を破ったことがないことで知られていた男だ。普段は二人一組で現場に入るのだが、その案件だけは ...
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図書室の丸い目《月うさぎ3》 iwa+
学校であったこと、ちゃんと書きます。 変だったらごめんなさい。 最近、少しだけ、頭の中の順番が入れ替わっている感じがします。 今日も放課後、図書室に残りました。 友達は部活で、私は帰る理由がなかったか ...
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三十一人目の出席番号《月うさぎ2》 iwa+
担任のことを書きます。書かないほうがいいのかもしれません。でも、たぶん、書かないほうがよくない気がします。 うちの担任は国語の先生です。三十代くらいの女の先生で、静かな人です。怒鳴ったりはしません。声 ...
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チョコを食べなかった日のこと nc+
2026/02/14 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
その話の舞台は、姉がまだ独身で働いていた職場だ。 語ってくれたのは、私の姉……ではなく、姉の友人だった人物のことを姉から聞いた私であり、ここに書くことはすべて、私が姉から受け取った形の「伝聞」に過ぎな ...
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コーポ・サツキ二〇一号室 ncw+
2026/02/13 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
不動産管理の仕事をしていると、人の生活が発する匂いに敏感になる。 新築の建材が放つ刺激的な化学臭、長く住まわれた部屋の壁紙に染み付いた煮炊きの油の匂い、ペットの排泄物が床板の隙間で乾いた饐えた匂い。そ ...
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消えた中学生の投稿公開《月うさぎ1》 iwa+
志那羽岩子です。以下の投稿をした者です。 保存された行 iwa+ この話を公開するかどうか、正直に申し上げて長いあいだ迷っていました。というのも、これは私自身の体験ではなく、十数年前に個人が運営してい ...
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壁一枚ぶんの生活音 nc+
2026/02/12 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
今でも集合住宅の廊下特有の匂いを嗅ぐと、喉の奥がひりつく。 洗剤と湿気と、どこか甘い埃が混じった、昼と夜の境目の匂いだ。 某不動産管理会社に勤めている知人がいる。 酒の席でも仕事の話はあまりしない男だ ...
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保存された行 iwa+
2026/02/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
志那羽岩子まだスマートフォンが当たり前ではなかった頃の話です。 インターネットには、今よりもずっと個人の気配が濃く残っていました。検索すれば何でも出てくる時代ではなく、辿り着いた場所が「そこだけの空間」である感 ...
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「たぶん、みつけられました」 iwa+
2026/02/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
志那羽岩子, 月うさぎ夜に変なことがあって、どうしたらいいかわからないので書きます。 うそじゃないです。ほんとです。 こわいです。 私の部屋の押し入れで、夜になると音がします。 最初はネズミかなって思いました。前に台所で見 ...
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前から、こうでしたっけ rw+2,189
2026/02/11 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
背乗り私は二十代後半の女性だ。学歴は高卒で、専門学校も途中で辞めた。 職歴は長いが、どこも長続きしなかった。理由を説明しようとすると、いつも話が長くなる。 最初はコールセンターだった。顧客データの入力ミスが ...
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上を見るな nc+
2026/02/10 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
警備の仕事に就いたのは二十代の終わりで、深い理由はなかった。 昼の世界から一歩引いた場所で、規則正しく歩き、点検し、異常がないことを確認する。それだけで食っていけるなら悪くない、と思ったのだ。 その工 ...
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通過した直後に立っている ncw+
2026/02/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
その話は、彼が酒の席でぽつりと漏らしたものだという。 誰に向けたわけでもない。卓上の灰皿の縁を、意味もなく指でなぞりながら、思い出すともなく語り始めたらしい。 季節ははっきりしない。ただ、夕方だったこ ...
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ここはだいじょうぶ rw+6,058
2026/02/07 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ある夫婦が郊外に中古の家を買った。 駅までは近く、スーパーも多く、日当たりもいい。築年数の割に値段が異様に安かったが、理由らしい理由は説明されなかった。 引っ越し当日、友人たちに手伝ってもらい、そのま ...
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脚だけのもの rw+4,150
2026/02/07 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、鎌倉に住む知人が幼い頃に体験したという話だ。 当時の鎌倉はまだ開発が進んでおらず、家の裏手には鬱蒼とした山が広がっていた。子供にとっては格好の遊び場で、彼も友達と連れ立っては山に入り、ドングリ ...
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副操縦士の席 nw+
2026/02/06 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
四連休を利用して、普段は億劫で手を出しもしない遠出を企てた。 集まったのは、俺とA、B、Cの四人だった。全員が免許持ちで、交代でハンドルを握る予定だった。目的地は、いくつもの県を跨いだ先にある鄙びた温 ...
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多様性脳 nc+
2026/02/05 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
脳科学における性差神話の否定 湿度計の針は六十八パーセントを示しているが、体感では飽和に近い。地下二階にある資料保管室の空気は、常に澱んでいる。埃とカビ、それに微量だが確実に存在するホルマリンの刺激臭 ...
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笑いの研究は笑えない nc+
2026/02/04 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
その部屋は、常に微温い泥のような空気に満ちていた。 大学院の研究棟、地下二階にある第三実験室。防音壁に囲まれた閉鎖空間は、換気扇が低く唸る音と、無数に積まれたハードディスクの駆動音だけが支配している。 ...
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押さえていた ncw+
2026/02/03 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
あれは高校二年の九月だった。 雨上がりのアスファルトから立ち上がる土埃の匂いを嗅ぐと、今でも視界が一瞬だけ暗む。鼻の奥に残るのは、青臭い稲と腐った水の鉄錆みたいな臭気だ。思い出したくないのに、身体のほ ...
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最終アクセス:昭和六十三年 ncw+
2026/02/02 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
十一月の半ばを過ぎたというのに、生暖かい雨が降っていた。 アスファルトを叩く雨音は粘り気を帯びていて、靴底から伝わる感触もどこか頼りない。埼玉県の西部、かつて街道の宿場町として栄えたその地区は、今でも ...
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向こうだと言われた rw+1,869
2026/01/31 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
都心の居酒屋で、仕事関係の数人と酒を飲んでいた。 終電までにはまだ時間があり、話題はどうでもいい雑談に流れていた。ゴミ出しの曜日がどうだとか、最近カラスが増えたとか、そんな程度の話だ。誰かが「カラスっ ...
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霧の断層 nc+
2026/01/30 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
深夜の県境を跨ぐ山道というのは、どうしてこうも生き物の内臓に似ているのだろう。 車のヘッドライトが切り裂く闇はどこまでも濃く、アスファルトは湿って黒光りしている。カーブを曲がるたびに、老朽化したセダン ...
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向きの変わる面 rw+1,800
2026/01/30 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
私は、いま起きていることを理解できないまま、記憶を辿りながらこれを書いている。 すべての始まりは、小学一年の夏だった。北海道に住む祖父母から、兄と私宛に手紙が届いたのだ。 「夏休みを利用して十日ほど遊 ...
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白い文字の前にあったもの rw+1,851
2026/01/30 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
十九年前、クラスの女の子・加代子が突然いなくなった。 優等生で、俺とも普通に話す間柄だった。衝動的に家出をするような性格じゃない。だからその日、学校が終わるなり、俺たちは自然と彼女を探し始めた。 話を ...
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先にかかってきた電話 rw+1,762
2026/01/30 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
電話が昔から苦手だ。 理由ははっきりしている。子供の頃、夜中に鳴った一本の電話で親戚の訃報を知らされた。それ以来、呼び出し音が鳴るたび、身体が先に嫌な予感を覚える。理屈じゃない。反射だ。 ある休日の午 ...
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第六班の行軍 nc+
2026/01/29 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
七月半ばの湿度は、皮膚にまとわりつく透明な粘膜のようだった。 標高八百メートルとはいえ、埼玉の山間部は夜になっても熱気が引かない。風が止むと、木々の呼吸がそのまま生温かい溜息となって谷底へ沈殿していく ...
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振り向かなかった理由 rw+1,818
2026/01/29 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、ある匿名掲示板の書き込みをもとにした、実話とも噂ともつかない「近道法」にまつわる話だ。 とある地方の町。そこでは子どもたちの間で「近道法」と呼ばれる奇妙な方法が知られていた。地元の川に架かる小 ...
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裏返りきるまで ncw+
2026/01/28 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
今でも、湿った羊毛と線香が混じったような匂いを嗅ぐと、内臓がずるりと下がる感覚に襲われる。 恐怖というより、生理的な拒絶に近い。喉の奥が引き攣り、身体が勝手に距離を取ろうとする。 幼い頃の私は、生きて ...
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罪の器 rc+4,976
2026/01/28 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
一月の冷気は、古いコンクリートの建物の隙間から容赦なく忍び込んでくる。 会場となったのは、地元でも長く続いているという割烹居酒屋の二階だった。階段を上がるたびに、古びた木材が軋む音と、煮染められたよう ...
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右手の記憶 rw+1,764
2026/01/28 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、ある友人から聞いた話だ。 彼は高校生の頃から、奇妙な夢を見ることが多かったという。ただの空想ではない。目が覚めたあとも体に残る感触や息苦しさが、生々しく現実に貼り付いて離れない、そんな夢ばかり ...
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撃てよ rw+1,742
2026/01/28 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺が某暴力装置にいた頃の話だ。空の方。 年末の演習で、警備要員に選ばれて山中の塹壕に入っていた。昼間に防衛出動の想定がかかり、六四式小銃を持って配置についた。塹壕には三人。俺が一士、深瀬士長、安達ニ曹 ...
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🚨未確認区画《読者参加型リライトコンテンツ》 ncw+154-0128
2026/01/28 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026, オリジナル作品
読者参加型リライトコンテンツこれは、以前とある大型施設で夜間点検を担当していた人物から聞いた話だ。 彼はもうその仕事を辞めて久しい。待遇や人間関係に問題があったわけではない。ただ、ある一夜を境に、閉館後の屋内空間に入れなくなった ...
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引っ張られた先【ちょっとイイ話】#1,606
2026/01/27 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
六歳のとき、私は高熱を出して寝込んだ。 その日、母方の祖父が危篤だという連絡が入り、両親と兄たちは田舎の病院へ向かった。子どもの風邪だろうという判断で、私は家に残された。隣家には声をかけてあったが、固 ...
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ドボンッと音がして、人が消えた池 rw+1,468
2026/01/26 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、ある男性が少年時代に体験した奇妙な出来事を語った話だ。 舞台は、彼の家の近くにある大きな池だった。 池の周囲は遊歩道として整備され、池側にはフェンスが設けられている。基本的に立ち入りは禁止され ...
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シミュラクラ現象 nc+
2026/01/25 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
今でも、あの時期の部屋を思い出すと、喉の奥がぎゅっと縮む感覚が蘇る。 安アパートの四階、北向きのワンルーム。梅雨が長引いていて、薄いカーテン越しの空はいつも灰色で、湿った光だけが床のフローリングに広が ...
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受話器の底で nw+
2026/01/24 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
三十年前、私はまだ十二歳だった。地主の家々が斜面に張り付くように点在する、あの盆地のような村の空気を、私は肌で憎んでいた。 晩秋の湿った土の匂い。祭りのたびに焚かれる薪の煙。そこに混じる、削れた古木の ...
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植木鉢の眼 nc+
2026/01/23 -中編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
この話を打ち明けると、必ず周囲が黙り込む。 夜の空気には湿気が多く、肌に薄い膜を張るようにまとわりついていた。 ここは九州某県、海岸線からさほど離れていないため、潮の匂いと古びた店の黴の匂いが混ざり合 ...
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🚨看板の位置 nc+
2026/01/23 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 後味の悪い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話, n+2026, オリジナル作品
その話は、音楽関係の知人から又聞きしたものだ。 本人は、もう誰にも詳しく話していないらしい。ただ、当時の空気だけは妙に正確に覚えている、と言っていたそうだ。 始まりは、ごく普通の長文メールだったという ...
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数は、合っていた rw+1,677
2026/01/23 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
以前、コンサートホールでアルバイトをしていたことがある。そのときの話を少ししてみようと思う。 最初に任されたのは、来場者数を把握するためのチケットチェックだった。入場口でもぎったチケットを集め、終演後 ...
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嵌めなかった指輪 rw+8,559
2026/01/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
★人気ベスト300姉の話。姉本人がどこかのスレに相談したらしいので読んだことある人いるかも。 ★お姉さんの話⇒ 開かずの神社 本人が昔、どこかの掲示板に相談として書き込んだらしい。 姉は数か月前からダイエットを始めて、 ...