ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

煙の向こうにいた人 rw+5,068

義弟の実家の古いアルバムから、三歳の妹が写った写真が出てきた。 見つけたのは妹自身だった。結婚して間もないころ、すでに亡くなっていた義弟の両親の遺品を整理していて、その写真に気づいたという。幼い義弟の ...

帰っていいですよ rw+3,301

小学校一年の頃、モスクワの日本語学校でIQテストを受けた。 父の仕事の都合で一家ごとモスクワに住んでいて、週末だけ補習のような形でその学校へ通っていた。校舎は古く、窓から入る光は夏でも灰色だった。薄い ...

存在そのものが癇に障る rw+2,995

生まれてからずっと、ひとつだけ説明のつかない体質を背負っている。 自分では何もしていないのに、なぜか人を激怒させてしまう。 最初に異常に気づいたのは幼い頃だ。親戚が集まる席で、ただ黙って座っていただけ ...

戻ってきた側 rw+2,146

昨日のことだ。 冬の夕暮れ、久しぶりに実家へ立ち寄った。玄関の引き戸を開けた瞬間、埃と灯油の匂いが混じった懐かしい空気がまとわりつく。両親は不在で、家の中は異様に静かだった。冷蔵庫の低いうなりと、壁掛 ...

渡らなかった側 nc+

山道を走る車のエンジン音だけが、やけに大きく聞こえていた。 大学二年の夏だった。 バイト先の仲間で、どこかに行こうという話になった。目的地は、中国地方の山奥にある吊り橋。観光用に残されているだけで、そ ...

オレンジ色の悲鳴 rw+2,472

小学五年のとき、一度だけ、花の悲鳴を聞いたことがある。 そんなことを、つい最近まで忘れていた。 思い出したきっかけは、Amazonプライムで昔の『探偵!ナイトスクープ』を観たことだった。四つ葉のクロー ...

声になる前 nc+

前に住んでいた町の小学校での話だ。 小六のとき、国語の授業中に起きた出来事を、今でもはっきり覚えている。 その日は朗読だった。教科書を順番に読んでいく、ごくありふれた時間だ。教室は静かで、窓の外からは ...

肩越し nw+503

中学の同級生に会ったのは、二十年ほど前の同窓会だった。 久しぶりに見る彼は、ひどく痩せていた。背広の肩が余り、頬は落ち、顔色も悪かった。 酒もほとんど飲まなかった。 帰り際、店を出たところで呼び止めら ...

右手だけが冷たい rw+2,211

あれは、もう何年も前のことだ。 今でも五月になると、私は郷里の小さな神社へ行く。 願い事があるわけではない。 ただ、確かめたいことがある。 当時、私は小さな金属加工工場を経営していた。 機械油と鉄粉の ...

夢で聞いた番号 nw+386

知らない番号から電話が来ると、今でも出る前に息を止めてしまう。 最初の電話は、俺の携帯にかかってきたものですらなかった。 十九のころ、俺はまだ携帯を持っていなかった。金が惜しかったわけではない。ただ、 ...

処理された帰還者 nc+

十四年前のことだ。 正確な日付は覚えていないが、季節は初春だったと思う。親戚の葬式があり、多摩川沿いの親戚宅に集まっていた。年の近い親族もおらず、式が終わってからも特にやることがなかったので、ひとりで ...

送り番の夜 rw+2,718

子どもの頃、ひい爺さんからよく昔話を聞かされた。 山奥の村で育った人だった。焚き火の明かりに照らされると、壁に映る影が妙に大きくなった。声よりも、その影の動きのほうが記憶に残っている。 ある夜、爺さん ...

またかく nc+

俺を含め、金のない山好きにとって、登山道具の値段はときどき正気を疑う。 性能だの新素材だの軽量化だのと能書きばかりが増え、そのぶん値札も膨らむ。冷静に考えれば、あれはもう半分くらい詐欺に片足を突っ込ん ...

俺だけが知らない rw+2,824

小学校三年の夏、海で溺れた。それより前の自分について、俺が覚えていることはほとんどない。 祖母の家は港町にあった。海が目の前にあり、町じゅうに潮と魚の匂いが染みついていた。祖父は漁師で、無口な人だった ...

電話に出る者 nw+387

実家の固定電話には、昔から妙なことがある。 家に誰もいないときに限って電話をかけると、必ず誰かが出るのだ。 呼び出し音が二回ほど鳴ると、若い男の声で「はい、○○です」と、まるで家の住人のように名乗る。 ...

🚨声のない水位 nc+

録音の仕事を請けたのは、まったくの偶然だった。 古い市民ホールの閉館に合わせて、最後の音響テストを記録してほしいという依頼だった。舞台は解体が決まっていて、すでに客席の大半は撤去され、壁の吸音材も剥が ...

位牌を持ってきた女 nw+330

あれは、まだ義母と同居していた頃のことだった。 私の妊娠が分かった日から、家の空気は目に見えない刃物のようになった。義母は毎日のように腹に向かって言った。「私は跡取りをこの手に抱きたいのよ」。その声は ...

中にあったもの nc+

姉は、昔から人に好かれるタイプだった。 目立つほど派手な顔立ちではないが、どこにいても自然に人が寄ってくる。高校に入ってからは彼氏が途切れたことがなく、相手も決まって周囲がざわつくような人間だった。有 ...

息ができる水の中 nc+

ある日、俺はいつも通り、家の裏にある神社で読経をしていた。 不破の祭りで唱える決まりの経だ。分家も本家も途絶えてしまって、せめて自分の代だけは、と思って続けている。 一回目の読み始めで、喉の外側だけが ...

一口だけ rw+3,351

子供の頃、神社で遊んでいた。 家から歩いて七分、裏はすぐ山だった。鳥居をくぐると、昼でも薄暗い。社殿は小さく、参拝客もほとんどいない。名前はもう思い出せない。ただ、裏手の造りだけは、今でもはっきり覚え ...

西武新宿線の、その先 rw+3,553

一年間行方不明になった日のことを、私は西武新宿線の吊革までしか覚えていない。 その日は風邪をひいていた。身体の芯が冷えたままで、骨の奥に入った氷がいつまでも溶けないような感覚があった。耐えきれず、大久 ...

聞いてしまった者 rw+3,029

地方新聞の支局で記者をしていた頃の話だ。 あの事務所は、昼でも湿った匂いが抜けなかった。紙とインクと、古びた机に染み込んだ何年分もの埃。静かな日は、時計の秒針がやけに大きく響いた。 奇妙な来訪者は珍し ...

眠っているはずの目 rw+3,174

あの絵は、目を閉じていたらしい。 僕がそれを知ったのは、なくなった翌日のことだった。 中学二年の秋、僕は美術室の掃除当番だった。午後の授業が終わり、ほとんどの生徒は部活か下校で教室を出ていた。美術室に ...

赤いひも nw+367

引っ越したのは、大学を卒業してすぐの春だった。 駅から近い、小さな二階建てのマンション。築年数は古かったが、社会人一年目の私には身の丈に合っていた。契約も問題なく済み、荷物を運び入れた夜は、ようやく自 ...

🚨影だけが残る村 nc+

この村には、年に一度だけ時間が止まる日がある。 誰も畑に出ず、誰も鍋をかき回さず、子どもでさえ走らない日だ。その日は「影を返す日」と呼ばれている。太陽がもっとも高く昇る季節、正午のひとときに、村全体が ...

山は返してくる rw+5,685

あれは何年も前のことだ。 山に入るたび、湿った土の匂いに混じって、甘く腐りかけた草の匂いが立つ。その奥に、かすかな鉄の匂いがある。血の匂いだ。あの日、私が山から持ち帰ったものの匂いだ。 岩陰で震えてい ...

生活していた女 rw+3,137

二十歳の春の朝だった。 前の晩は友人と遅くまで電話をしていて、頭がまだぼんやりしていた。庭に出ると、陽射しは柔らかく、風だけが冷たかった。ホースを握り、しゃらしゃらと水を撒いた瞬間、足元に何かが絡みつ ...

数えなかった現金 rcw+3,899

あれは、酒場の片隅で友人に聞いた話だった。 店は平日の遅い時間で、客もまばらだった。壁際の席で、氷の溶けかけた焼酎を前に、友人は唐突に名前を口にした。 N。 それだけで、なぜか胸の奥が冷えた。理由は分 ...

封じられた夜 nrw+440

俺の母は、小学校の教師をしていた。 ごく普通の公立校で、特別学級でも進学校でもない。ただ、母自身は「普通の教師」ではなかった。 母は、見える人間だった。 霊感と呼ぶのが一番近いが、本人はその言い方を嫌 ...

🚨逆さの器 nc+

この村では、家に死者が出ると七日間、すべての食器を逆さにして食事をする。 皿も椀も杯も、口を下に向けたまま使う。魂が器の内側に溜まらないようにするためだと伝えられている。誰が言い出したのかは分からない ...

帰したはずの島 rw+2,634-160

大学生の頃、ひょんな縁で南方の島へ渡ることになった。 戦中にそこで亡くなった日本兵の遺骨を収集し、本国へ帰すための作業要員だ。志願といえば聞こえはいいが、実際は暇を持て余していた時期で、霊だの祟りだの ...

あれは月ではない rw+2,747

囲炉裏の火が落ち着くころになると、じいさんは決まって火箸をいじりながら、ぽつりぽつりと山の話をした。 その中でも、あの夜のことだけは、最後まで語りきらなかった。 話がそこに差しかかると、火を見つめたま ...

非常灯のとき、眼鏡がなかった rw+2,213

友人の部屋に行くのは、これで三度目だった。 あいつが住んでいるのは築十五年ほどのマンションで、外観は古びているが内装はやけに清潔だ。玄関脇のエレベーターは、奥の壁一面が天井から床まで鏡張りになっている ...

虹色の飴玉 n+340

もう十年も経ったし、そろそろいいだろうと思って書く。 自分の記憶の中でいちばん不可解で、いまだに何だったのか説明できない出来事だ。 小学校六年の秋だった。授業を終えて、ランドセルを背負ったまま帰り道を ...

🚨振り向いた名 nc+

この土地では、子どもが五歳になると二つ目の名を持つ。 ひとつは日常で呼ばれる名。もうひとつは「川名」と呼ばれる名だ。 川名は戸籍に記されない。学校でも使われない。家族以外は知らない。五歳の誕生日を迎え ...

🚨【考察】メイデイミステリー:謎のほうから来た~Mayday Mystery~ nc+301-1002

1995年――最初に広告を見た年 1997年5月1日、アリゾナ大学の学生新聞『デイリー・ワイルドキャット(Daily Wildcat)』に、一ページを丸ごと使った広告が載った。 商品名も会社名もない。 ...

半分こ rw+2,504

子どもの頃から、ずっと誰かに見られていた。 正確には、同じひとりの男だった。 顔を上げると、少し離れた場所に立っている。庭の端、校庭のフェンスの向こう、スーパーの自動ドアの外。距離はいつも一定で、近づ ...

名札の裏側 nw+416-211

今でも編集部の夜を思い出すと、湿った紙と古いインクの匂いが喉の奥に引っかかる。 その話をしたのは、地方紙から移ってきた校閲担当の女性だった。彼女はいつも名札の角を親指で擦っていた。磨くというより、確か ...

🚨境界守の家 nc+

夜の塩撒き競争は、冬至の夜に行われる。 村に移り住んだ最初の年、私はその名を聞いて拍子抜けした。競争といっても、騒ぐわけでも走るわけでもない。ただ各家が黙って塩を撒く夜だと説明された。誰も詳しい理由は ...

無事故だった理由 rw+2,257

茨城県の常磐道を南へ走ると、夜間だけ妙に重く感じるインターチェンジがある。 看板も照明も他と変わらない。だが、深夜にそこを降りると、空気の密度が変わる。音が減るというより、吸われる。工業団地へ続く道は ...

子どもの頃、金色の魚を飲み込んだ ncw+490

子どもの頃から、胸の奥に沈んだままの記憶がある。 長いあいだ、それを幻覚として処理してきた。熱に浮かされた幼児が見る、ありふれた幻想だと自分に言い聞かせ、思い出さないようにしてきた。 だが、四ヶ月前、 ...

🚨誰が聞いているのか nc+

村の外れ、山へ続く細い道の途中に、その木は立っている。 杉でも楠でもない。名を与えようとした者がいなかったのか、あるいは与えられなかったのか。幹は異様に太く、根は地表を押し割るように広がり、雨の後には ...

赤い窓 rw+4,706

小学四年の夏、俺たちは郊外の新興住宅地に引っ越した。 丘陵を切り崩して造成されたばかりの街で、家々はどれも新しく、植え込みはまだ苗木の域を出ていなかった。夕立のたびに舗装の匂いが立ち上り、夜になると虫 ...

行けなかった子 nw+475

この話をすると、決まって「作り話でしょう」と言われる。 だから普段は、誰にも話さない。 けれど、あの声を思い出すたび、胸の奥に残ったものが、まだ終わっていないと教えてくる。 看護学生だった頃の話だ。 ...

🚨まだ関わっていない者 nc+

村に入ったのは、誕生日の習わしを記録するためだった。 民俗学の調査という名目だったが、正直に言えば、私はこの村の風習を「倫理的でよく整った儀礼」だと思っていた。未来の子孫のために席を空け、誓いを残し、 ...

殴られるまで出られなかった rw+4,022

中学一年の六月、梅雨が明けた直後の、空気が肌に貼りつくような日だった。 課外授業で、近くのガマへ行くことになった。バスで数十分。エンジン音に紛れて教師が何か話していたが、内容はほとんど頭に入らなかった ...

誰も見ていない nw+420

小学生の頃の記憶だから、当てにならないと言われればそれまでだ。 けれど、あの夜のホームの匂いと、喉の奥に貼りついた鉄の味だけは、今も消えない。 家族で出かけた帰りだった。夜九時過ぎ。利用客の少ない駅の ...

🚨燃え残った言葉 nc+

嘘を燃やす夜は、年に一度だけ訪れる。 収穫が終わり、山から乾いた風が下りてくる頃、村の広場に大きな焚き火が組まれる。その夜だけは、誰もが嘘をついてよいとされている。大げさであるほどよい。自分が王だと言 ...

黒い屏風 rw+5,341

寺に、霊感や祓いの力が本当にあるのか。 そんな話は、酒の席でたまに出る。誰かが知ったふうな顔で、坊主なんて葬式屋と変わらないと言う。別の誰かが、いや、古い寺にはそれなりのものがあると言う。 俺はどちら ...

怪談になった同級生 rw+6,525

小学校五年から六年の夏休み明けまで、田所というやつと同じクラスだった。 あだ名は「グレート」。怪談先生グレート。俺たちが勝手にそう呼んでいた。 学校の図書館を根城にして、推理小説や怪談集を片っ端から読 ...

Copyright© 怖いお話.net【厳選まとめ】 , 2026 All Rights Reserved.