ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

手のひらに魚が増える話 rw+2,692-0416

俺には、どうしても腑に落ちない記憶がある。 幼い頃の断片だ。消そうとしても消えず、むしろ年を重ねるほど輪郭がはっきりしてくる。 小さな海辺の町で暮らしていた記憶。 砂浜に松が並び、潮が満ちると根元まで ...

顔の共有されない場所 nc+

勤め先の飲食店で、スタッフとお客を合わせて十人以上が、まったく同じものを見ている。 店は路面の小さな店で、常勤のスタッフは店長と私だけだ。だから「共通している」という言い方が余計におかしいのだが、実際 ...

返したはずのもの nc+

小学生の頃の話だ。 私は、悪いことが起こる前に、身の回りのものに茶色い泥のようなものが付くことがあった。 土の色をしているのに、手に取ると粘ついて、鼻に近づけると甘ったるい匂いがする。腐った果物と砂糖 ...

なぜ毎回そこにいないのか nw+1,002

大学時代の後輩が話してくれた話だ。 本気とも冗談ともつかない口調だったが、目の奥だけが妙に落ち着いていなかった。 場所は静岡の、とある交差点。東名高速の高架がすぐ脇を通っている、車通りの多い場所だとい ...

それはうちのものではない rw+2,221-0414

もう何年前のことだったか、正確な年は曖昧だ。 ただ、あの夜に腕を引かれた感触だけは、今も眠りの底で思い出す。 夏の終わりだった。親が京都へ行くというので、便乗した。 その少し前まで、私は三日間続くイベ ...

土に入れるな nw+412-0412

今になっても、あの町の橋を渡るたび、喉の奥がひりつく。水を飲んでも消えない。 あの夜、川面に浮かんでいたものを見てから、渇きだけが身体の奥に残った。 父は酒が入ると、よく河童の話をした。 子供の頃の私 ...

立ち上がったもの nc+

私の家には、今はもう人に貸していない小さな平屋の貸家があった。 駅からも遠く、間取りも古い。風呂は深く、天井は低く、畳はところどころ沈んでいた。私が小学生の頃までは細々と借り手がいたが、高校生になる頃 ...

身内だけでやるから nrw+258-0412

あの夜の匂いは、今でも舌の奥に残っている。 雨上がりの舗装が吐く土の湿り気と、古い鉄を舐めた時みたいな、薄い渋みを含んだ匂いだ。友人Aの親に呼び出され、駅前の喫茶店で話を聞いた帰りだった。私は胸ポケッ ...

まだ幼いなあ nc+1,053

それは小学生の頃、夏のはじまりを感じさせる、少しむし暑い日の出来事だった。 朝露に濡れた通学路の脇に、一冊のノートが地面に伏せていた。誰かが落としていったのだろう。ページの端が少し破れている以外は、ご ...

返送された年賀状 nc+

先月、高校のクラス会で久しぶりに顔を合わせた。 酒も回って場が緩んできた頃、誰からともなく、昔よく話題に出ていた同級生Aの名前が出た。 Aは大学卒業前に縁談がまとまり、卒業式の直後に結婚した。高校時代 ...

式台の左側に立つもの nw+781

実家の玄関には、古びた上がり框がある。 リノベーションはされているが、段差の多い古い家で、その中でも特にその段差は大きく、四十センチほどもある。そこに一枚板の式台が突き出している。祖父の話では、祖母の ...

馬がいない rw+1,711-0411

あの夜のことを思い出すと、今でも胸の奥に冷たいものが落ちてくる。 数年前、顔見知りに連れられて、場末のスナックに入った。 カウンターの奥には派手なドレスの女がいて、連れは小声で、「この人、たまに変なの ...

崩れる順番 rw+3,420

あの道場には、たまに外から強い選手が来た。 県で勝っている高校生や、大学の強化選手、日本代表に入ったことのある大人までいた。子供だった自分には、それが当たり前の景色だった。強い人が来て、もっと強い人と ...

更新されない服装 nc+

初対面の人に、ときどき「前に会ったことあるよね」と言われる。 社交辞令の一種だと思っていたし、実際そういう顔なのだろうとも思っていた。特徴がない。強い癖もない。記憶に残りやすい要素がない代わりに、誰か ...

名簿にない文字 nc+

職場に来る取引先の担当者から聞いた話だ。 製造業の工場で、毎朝、必ずどこかに同じ職員の名前が書いてあるという。 壁、床、作業台。場所は一定しない。誰かの悪戯にしては雑で、しかし毎日欠かさず現れる。ひら ...

確認してから落ちた nc+

夜のビルは、昼とはまったく別の建物になる。 人がいなくなるだけで、音の質が変わる。空調の低い唸り、配電盤の奥で鳴る微かな振動音、遠くの道路を走る車の気配。それらが均等に広がって、建物全体がひとつの生き ...

写真の中の祖父 rw+4,813-0408

中学一年の春、祖父が死んだ。 何の前触れもない死だった。 祖母と二人で温泉へ行き、その日の夜、帰ってきてから倒れたらしい。心筋梗塞だったと、あとで大人たちは言っていた。朝まで元気に歩いていた人が、その ...

叩く役 rw+8,943-0119

俺の知り合いに、お祓いを生業にしている女がいる。 知り合いと言っていいのか分からない。友人でもないし、仕事仲間とも違う。ただ、定期的に顔を合わせ、同じ現場に立つ関係だ。 最初に会ったのは、最寄り駅前の ...

閉まっていたはずの内側 nc+

息子が二歳のときに、今の家を建てた。 それまで畑だった土地で、さらに遡っても雑木林程度だったと聞いている。地盤調査も問題なく、ごく普通の新築だった。 入居して間もなく、息子が「鈴の音がする」と言い始め ...

掴んだ nc+

朝、目が覚めると体調がかなり悪かった。今日は休むしかない、と判断した。 約束があったのでキャンセルの電話をしなければならない。 横になったまま、右手を伸ばし受話器を掴んだ。 冷たい、ツルツルした固い受 ...

去っていかない足音 nc+

退院する前日の夜だった。 消灯の時間になり、ベッドの上で目を閉じたり開けたりしながら、眠るタイミングを探していた。個室は静かで、機械音もなく、空気だけがやけに乾いていた。 そのとき、廊下を歩く足音が聞 ...

最後に食べたいもの nc+

私も口には出せないが、肉はお迎えのサインだと思っている。 入院していた時、仲良くなった患者が何人かいた。病状が悪化し、衰弱して、点滴だけで生きているような日々が続いていた人たちだ。食事もほとんど喉を通 ...

抱擁の残り香 nc+

六月の湿った風は、排気ガスとアスファルトの熱を混ぜ合わせ、粘りつくような不快感を街に撒き散らしていた。 会社員の信二は、三ヶ月前から酷い不眠に苛まれていた。まぶたの裏にこびりついた疲労は、どれほど高価 ...

見つけるまで止まっていない nw+235-0402

この話を思い出すと、今でも耳の奥で、乾いた小さな音が鳴る。 カチリ。 秒針がひとつ進むような音だ。けれど、次が来ない。来ないまま、心臓だけがひとつ遅れて打つ。そのずれを思い出すたび、背中が冷える。 あ ...

観測許可 nc+

今でも、あの夜の匂いを思い出すと、喉の奥がひりつく。甘ったるい柔軟剤と、湿った埃、金属が擦れるような微かな油臭さ。それらが混ざり合い、肺の奥に薄く膜を張る。 その施設は、駅から二つ先の住宅街にぽつんと ...

読んだあとで、記録者のほうが気になってくる怪談集~『蒐集者の手帳~忘れられなかった十八の怪談』 iwa+

怪談を読んでいて、本当に嫌なのは、派手な一撃そのものではない。 読み終わったあとで、話の細部より先に、なぜか「語った人」や「書き留めた人」の気配が残る時だと思う。 『蒐集者の手帳~忘れられなかった十八 ...

🚨すみません、ここどこですか iwa+

「すみません、ここどこですか」 深夜二時過ぎ、その女は毎月一度、同じ服装でコンビニに現れた。 防犯カメラには映らないのに、自動ドアだけは確かに開いた…… 二〇二四年三月。 茨城。 この話は、偶然聞いた ...

鳴る数珠 nc+

お寺生まれのお寺育ちで、近所の家はだいたい檀家だ。 若いくせにいっちょまえに住職などをしているが、自身ではっきり心霊体験と呼べる出来事をして以来、怪談を集めるようになった。 それもなぜか、お寺にまつわ ...

懐かしいでしょう? rw+1,842-0331

小さい頃から、何度も同じ夢を見る。 夢の中で、いつも「ああ、またここだ」と思う。けれど目が覚めた瞬間、内容だけがきれいに抜け落ちる。残るのは、同じ夢を見たという確信と、胸の奥を押しつぶすような帰郷欲だ ...

三時の入室者 nc+

ある大きなお寺から、法要と片付けの仕事の依頼を受けた。 法要は滞りなく終わり、夕方には片付けも済んだ。そろそろ帰ろうとしたところで、副住職から「少し話をしないか」と声をかけられ、そのまま寺に残ることに ...

ドアの前の女ではなかった nc+

エロ原稿を書いていたときのことだ。 集中していると、背後から誰かの息遣いを感じた。すぐ後ろだ。首の後ろがじわりと熱を帯びる。振り向いたが、誰もいない。ペットは部屋の隅で丸まって寝ている。気のせいだと思 ...

二階の壁 nc+

独り暮らしを始めた頃の話だ。 部屋を探していたとき、不動産屋に一軒の借家が出ていた。予算は少しオーバーしていたが、一軒家にしては家賃が安い。仕事の都合で生活時間が不規則なため、マンションよりも気兼ねな ...

和室の外側 nc+

昔々のNGな五人全盛時代のことだ。 関西在住の私は、同人仲間と東京のイベントに行こうという話になっていた。東京の大手さんとも交流できるらしく、皆かなり浮き立っていた。 だが、以前から経過観察していた筋 ...

もうすぐ着くよ nw+216-0325

あの夜のことは、四年前にA本人から聞いた。 最初に聞かされたのは、ありえない話だった。 「○恵から電話が来たんだよ。死ぬ時間まで、ずっとつながってた」 冗談だと思った。だがAは笑わなかった。声も低く、 ...

音のない海 nc+

祖父母の家は海に近かった。 家を出て五分ほど歩き、古いトンネルを抜けると海沿いの道に出る。そこからさらにもう一つトンネルを抜けた先に、ちょっとした砂浜があった。観光地というほどではないが、民宿がいくつ ...

六月十二日 rw+4,783-0322

お祓いに行く前に、これだけは書いておく。 書いておかないと、何があったのかだけではなく、私がどこからおかしくなったのかまで曖昧になる気がする。ここ数日、物の名前や順番はまだ思い出せるのに、匂いだけが先 ...

母の再婚相手 nc+

今でも、宅配便の段ボールが擦れる音を聞くと、喉の奥に金属の味が戻ってくる。 梅雨の終わり、部屋にこもった湿気とインクの匂いが混ざり合い、息を吸うたびに肺の内側がじっとりと重くなっていた頃の感覚だ。 当 ...

更新者不明 ncw+

冬の昼下がりだった。 外はよく晴れているのに、部屋の中だけが薄く灰色で、カーテンの隙間から差し込む光がモニターに反射し、文字がにじんで見えた。暖房は入れている。だが、指先だけが冷たかった。 職探しをし ...

今日はどちらが抱いてくれるんですか rw+3,342-0320

僕が黒田に出会ったのは、高校一年の春だった。 政令指定都市ではあるが、中心街から少し外れると、急に時間の流れが鈍くなる街だった。家から三分歩けばローソンが三軒ある。どれも似たような白い光で夜を照らして ...

塀の向こうの猫 ncw+

上手く説明できる自信は、正直ない。ただ、あれは確かに見た。 今から二十年ほど前のことだ。当時住んでいた家の近所で、古い家屋の解体工事が行われていた。建物そのものはすでに壊され、更地になっていたが、なぜ ...

誰が欲しがった ncw+

夜中の作業というものは、時間の感覚を鈍らせる。 針がどこを指しているのか分からなくなり、疲労と集中が同じ重さで混ざり合う。 あの夜も、たぶんそういう状態だった。 スパコミ前日の夜、私は友人Aの部屋に泊 ...

受け取られた記憶 rw+1,897-0316

今でもあの冬の日の息の白さを思い出すと、胸の奥がざわつく。 小学四年の十二月だった。北風が頬を裂くように冷たく、友達と秘密基地を見に行った。場所は埼玉の郊外、低い林に埋もれるように残っていた古いホコラ ...

吠えた場所が違った rw+5,284-0316

実家は築四十年を超えている。 柱は日焼けして黒く、床板は歩くたびに湿ったような軋みを返す。冬になると壁の隙間を風が抜けて、家のどこかで細い笛みたいな音が鳴る。昔からそういう家だった。台所の奥で何かが落 ...

わたしじゃないほうのわたし nrw+300-0316

父の会社が潰れたのは、俺が高校二年の夏だった。 それまで小さな会社とはいえ、社長の息子として育ってきた。家も、進路も、就職先も、なんとなく既定路線の先にあるものだと思っていた。それが一日で消えた。 父 ...

在庫が塞いでいた部屋 nc+

同人誌にまつわる、妙に後味の悪い話。 昔、同人界隈ではそこそこ名の知れた、いわゆる壁大手だった人がいた。当時は商業もやらず、完全に趣味で18禁オンリー。イベントのたびに刷る部数も多く、在庫の量が尋常じ ...

またその顔で rw+2,717-0315

数年に一度、決まって現れる人たちがいる。 爺さんのときもあれば、婆さんのときもある。作業着のおっさんだったことも、喪服のおばさんだったこともあった。全員、別人だ。顔も声も、着ているものも、暮らしぶりも ...

まだ会っていない恋人 nw+372-0315

今でも、盆の夕暮れの匂いを思い出すと、胸の奥がざらつく。 線香の煙が、仏間の天井をゆっくり撫でていた。 俺とAは黙ったまま、黒い位牌の前に座っていた。 家そのものは何も変わっていないはずなのに、前に来 ...

焚き火 nc+

焚き火を囲んでいたら、来た。 長野県の、スキーバスが転落した湖のほとり。 事故から何年も経っていて、場所も対岸側だったから、 「まあ大丈夫だろう」と、バーベキューをした。 片付けが終わって、残り火の周 ...

時刻表どおりに来たバスに乗ったら、清助が先に乗っていた rw+3,877-0313

あの夜のことを思い出すたび、最初に引っかかるのはバスじゃない。清助だ。 母の親友の息子で、物心つく前から同じ家にいた。兄弟というには近すぎて、他人というには説明がつかない。飯を食う速さも、寝返りの癖も ...

見つかる前の話 rw+3,866-0312

大正生まれの祖母が、生きているあいだ何度も繰り返し語ってくれた話がある。 私自身の体験ではない。けれど、祖母がその話をするときの顔だけは、いまも妙にはっきり思い出せる。目の焦点は合っていないのに、口元 ...

Copyright© 怖いお話.net【厳選まとめ】 , 2026 All Rights Reserved.