ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

ふすまの前 nw+613(110)

学生時代、週末になると決まって友人Aの家に集まり、夜通しゲームや無駄話をしていた。 Aの家は二階建ての一軒家で、二階にもトイレがある。集まるのは決まって、わたしとAと、もう一人の友人Bの三人だった。深 ...

いなくなったと言い切れない ncrw+678

一人暮らしというのは、自由と引き換えに孤独と責任を手に入れることだと、どこかで聞いた。 だが、自分がかつて経験した一人暮らしは、そのどちらとも違っていた。そこには、最初から最後まで、説明のつかない「同 ...

戻りますか rw+5,135

これは、三年前、私が心身ともに限界に近い状態だった頃の出来事だ。 当時、自営業を畳み、外出も最低限に抑え、自宅で時間を潰す日々を送っていた。昼夜の区別が曖昧になり、意味もなく画面を眺め続けることが増え ...

通夜までの四日間 nrw+793

夏という季節には、どうしても説明のつかない空気が混じる。 湿度や気温のせいだと言われればそれまでだが、それだけでは済まない何かが、確かに漂っている。 祖母が亡くなったのも、そんな夏だった。お盆を数日後 ...

空室の生活音 nrw+745

俺が今のアパートに引っ越してきたのは、ちょうど半年前だった。築三十年。 外壁の色はところどころ剥げていて、共用階段を上ると湿った埃の匂いが鼻につく。でも家賃が安かった。それだけで決めた。 最初の数ヶ月 ...

夢の話は外に出る nc+

年長さんの頃の話だ。 その日は婆ちゃんの家に泊まっていて、夜中にひどく怖い夢を見た。内容はもう覚えていない。ただ、目を開けた瞬間に胸の奥がぎゅっと縮んで、このまま一人でいたら何かが起きると確信するよう ...

人数の欄は空白 nc+

夏山開きの直前になると、必ず一通の案内状が届く。 山奥のその小屋は、年に四ヶ月ほどしか営業せず、残りの八ヶ月は完全な無人になる。 夏でもスキーができるほどの場所で、以前は小屋の周囲から雪が消えることは ...

階段の裏側 nc+

小学校を卒業するくらいまで、俺は市の外れにある古い団地の四階に住んでいた。 築年数は分からないが、外壁はところどころ剥がれ、階段の鉄柵は赤茶け、夜になると蛍光灯が半分ほどしか点かないような場所だった。 ...

祓われなかった順番 nc+

二年ほど前の話になる。 その年の夏、俺は立て続けに不運に見舞われていた。仕事では考えられないような初歩的なミスを何度も繰り返し、追突事故を起こし、隣県に遊びに行った際には駐車中の車に悪戯までされた。原 ...

祝詞を上げた者 nc+

先日、以前勤めていた職場の同僚と再会した。 私の前職場は地方の神社で、同僚は今も神主を続けている。酒席での他愛ない昔話が一段落した頃、彼がふと思い出したように、ある神主の名前を出した。 その人物は、県 ...

来ないで下さい nc+

高校に入ってしばらくした頃から、なんの前触れもなく女の幽霊を見るようになった。 心霊スポットに行った覚えもなければ、罰当たりなことをした記憶もない。事故や病気に遭ったわけでもない。きっかけらしいきっか ...

見られているだけの部屋 nc+

今から八年前の今頃の出来事だ。 当時の私は、学校のコネで入った会社でパートの古株から露骨な新人いびりを受け、気付いた時には拒食症になっていた。親から「鶏ガラ」とあだ名を付けられるほど痩せ細り、心身とも ...

入れなかった女 nc+

4年前くらいの話になる。 当時住んでいた部屋は、なぜかやたらと人が集まる部屋だった。 誰かが「落ち着く」と言い出してからは、ほぼ毎日のように友達が遊びに来て、そのまま泊まっていくことも珍しくなかった。 ...

ペダルの感触が消えた夜 nc+

高校生の頃の話だ。 部活が終わって、だいたいいつも二十一時前後に家へ帰っていた。場所は秋田のかなり田舎で、街灯はあるにはあるが、等間隔というには心許なく、田んぼと用水路と空き家が交互に続くような道だ。 ...

栓は触っていない nc+

高校生の頃、私はファストフード店でアルバイトをしていた。 そこで一つ年上の彼氏ができた。 同じ店に、彼の元カノも働いていた。 付き合う前に一度だけ顔を合わせたことはあるが、会話を交わした覚えはない。私 ...

手を離さない nc+

今はもう辞めてしまったが、少し前まで、とある公共施設の管理人兼受付の仕事をしていた。 入場無料で、冷暖房完備、特に利用制限も厳しくない施設だったから、昼夜を問わずいろいろな人間が出入りしていた。近所の ...

口だけが笑っていた nc+

小学生の頃、同じクラスに好きな子がいた。 美人ってタイプじゃなかったが、笑うと口元がぱっと明るくなる子で、狭い顎に大きな前歯が窮屈そうに収まっていた。行き場をなくした八重歯が一本、笑うたびに顔を出す。 ...

地下に着かない夜 nc+

もう三十年ほど前の話だ。 当時の自分は中学生で、父が入院していたため、夜に母と連れ立って病院へ見舞いに行った。外来はすでに終わり、面会時間もぎりぎりだった。病室を出て一階へ戻る頃には、院内の照明は落と ...

水を吸わない石 nw+461

中学一年の夏、家族で実家の墓参りに行った。 祖父母の墓石の隣に、小さな無縁仏がある。背丈は膝ほどで、角が丸く削れ、文字も読めない。ただ、その上にだけ、白い塩が山のように盛られていた。 盛り塩というより ...

開けなければよかった rw+1,875-0507

十年以上も前のことになる。 伯父と叔母が、観光でエルサレムへ行った。ふたりとも信仰心が厚いわけではなく、歴史のある土地を一度見てみたい、という程度の気持ちだったらしい。旧市街から少し離れた丘の近くに、 ...

電話口にはいた rw+2,358-0506

今年になって、ずっと胸の底に沈めていた記憶が、急に形を持って浮かんできた。 きっかけは、一本のビデオだった。 小学三年の春、うちのクラスに転校生が来た。無口で、顔立ちの整った男子だった。この町は転校生 ...

正面は違う nc+

時間外の救急外来で夜勤をしていた頃の話だ。 俺の仕事は救急で来た患者のカルテを作ったり、来院歴のある患者のカルテを探して医師に渡したりすることだった。紙のカルテがまだ現役で、保管期限を過ぎたものは廃棄 ...

通り道に立っていた人 nc+

俺が小学生の頃の話だ。 いつから見ていたのかは、もうはっきりしない。気がついたときには、そこにいた。薄い水色のワンピースを着た女だった。前に小さなボタンが並んでいる、どこか古風な形の服だ。最初に「これ ...

十度傾いた柱 rw+3,984-0502

伊勢の内宮へ向かう参道を歩いていた。 まだ若かった。何かを願いに行くというより、連れに誘われたからついて行っただけの参拝だった。砂利を踏む音が足もとから細かく返ってきて、木々の梢から漏れる光が、白く乾 ...

連れてきたもの rw+3,780-0502

助けてくれたあの人の話を、ここで書いておこうと思う。 あの人、というのは祖母のことだ。 私は幼いころ、一度だけ川で溺れたことがある。夏の終わりだった。親戚の家に集まっていて、大人たちは座敷で酒を飲み、 ...

まだ作業中です nc+

電力会社に入社した年の新人研修で、今でも忘れられない出来事がある。 研修内容の一つに、その会社が最初に手がけた水力発電所を見学するという行程が組まれていた。創業史の象徴のような施設で、社史やパンフレッ ...

禁じられた五音 rw+4,532-0430

俳句をやっていると話すと、決まって少し意外そうな顔をされる。 中学校の国語教師が、休日に公民館で老人たちと俳句を作っている。それを想像すると、妙に地味で、少し滑稽に見えるのかもしれない。 けれど私には ...

何度降りても四階に着く会社のエレベーター rw+2,700-0429

怖い話というより、今でもエレベーターに乗る前に、階数表示を見てしまうようになった話だ。 某県のS市で働いていた頃、俺の勤めていた会社は、駅から少し外れた古い雑居ビルの四階に入っていた。壁は煤け、雨の日 ...

四階が存在しなかった夜 nc+

先月、仕事の都合で北海道へ出張した。 場所は札幌から少し離れた地方都市で、駅前の賑わいを抜けると、急に夜が濃くなるような土地だった。 その日は移動が長引き、ホテルに着いたのは夜九時を回っていた。 外気 ...

旧姓で呼ぶ声 nw+393

中学の同級生のことを、私は一度も思い出したことがなかった。 名前も、顔も、声も、何一つ残っていない。卒業してから十三年経っていたし、そんなものだと思っていた。 梅田の地下街で声をかけられるまでは。 「 ...

終わらない配達 nc+

夜明け前の街は、昼間とは別の顔をしている。 新聞配達を始めて半年ほど経った頃、俺はようやくその静けさに慣れ始めていた。エンジンを切った原付の横で新聞束を抱え、まだ眠っている住宅街を歩く。家々の窓は暗く ...

残り時間は戻ったが nc+

中学一年の最初の定期テストだった。 教室の空気は独特だった。鉛筆の芯が紙を擦る音と、鼻をすする音と、窓の外から聞こえる体育の笛の音が、奇妙に混ざり合っていた。緊張しているはずなのに、どこか現実感が薄い ...

向きを失わないもの nc+

高校生の頃、夜中に街を歩き回るのが趣味だった。 理由は特にない。昼間の街は人の意図や都合で満ちているが、深夜二時を過ぎると、街は急に本音だけを残す。信号は誰のためでもなく点滅し、住宅街は呼吸のような間 ...

額の影 nc+

小さい頃、父方の叔母の額に角が見えた。 ――そう言うと、決まって笑われるか、気味悪がられるか、どちらかだと思う。だから私はずっと誰にも言わなかった。ただ一度だけ、母に口にしてしまったことがある。 祖母 ...

見つかっている nw+333-0422

窓の外に差し込む夕焼けを見ると、今でも胸の奥がざわつく。 あれは夢ではなかったと思う。そう言い切りたいのに、思い返すたび、現実のほうが少しずつ剥がれていくような感じがする。 うちの家系には、昔から妙な ...

鍵の行き先 nc+

高校の頃、暇な夜になると、行旅死亡人(こうりょしぼうにん)の告知サイトを眺めていた。 理由は特にない。怖い話を探していたわけでも、社会問題に関心があったわけでもない。ただ、眠れない深夜に、画面の向こう ...

次はお母さんと rw+2,399-0422

これは、同級生から聞いた話だ。 小さい頃の彼は、商店街の端にある花屋の前を通るたびに、決まって「パフェが食べたい」と泣いたらしい。 母親はそのたび困ったそうだ。店はどう見ても花屋だった。入口には切り花 ...

先に着いていた後ろ姿 rw+3,125-0422

出張の帰りだったそうだ。 Aさんが三重に住んでいた頃、大阪での用事を終えて、昼過ぎの電車で戻ってきた。途中の駅で一度乗り換えがあり、そこで降りたとき、妙な感じがしたという。 駅が妙に暗かった。夕方には ...

先にいたもの rw+2,090-0422

これは、私が実際に体験したことだ。 何年たっても、あれを夢だったと言い切れない。目が覚めたあとに薄れていく種類の悪夢ではなく、目を覚ましてからのほうが輪郭を持ちはじめた記憶だった。忘れたつもりの時期も ...

鳴っていない音 nc+

娘が三歳の頃のことだ。 夫と三人で、観光会社の企画した日帰りのバス旅行に参加した。集合は早朝で、まだ眠気の残る時間帯だった。娘は家を出てすぐに夫の腕の中で眠ってしまい、そのままバスの座席でも起きる気配 ...

うしろより覗く nc+

これは、俺が高校時代に一つ上の先輩から聞いた話だ。 事実かどうかは分からない。ただ、聞いたあと一週間ほど、夜に電気を消すのが怖くなった。それだけは本当だ。 先輩の通っていた高校には、妙な都市伝説があっ ...

手のひらに魚が増える話 rw+2,692-0416

俺には、どうしても腑に落ちない記憶がある。 幼い頃の断片だ。消そうとしても消えず、むしろ年を重ねるほど輪郭がはっきりしてくる。 小さな海辺の町で暮らしていた記憶。 砂浜に松が並び、潮が満ちると根元まで ...

顔の共有されない場所 nc+

勤め先の飲食店で、スタッフとお客を合わせて十人以上が、まったく同じものを見ている。 店は路面の小さな店で、常勤のスタッフは店長と私だけだ。だから「共通している」という言い方が余計におかしいのだが、実際 ...

返したはずのもの nc+

小学生の頃の話だ。 私は、悪いことが起こる前に、身の回りのものに茶色い泥のようなものが付くことがあった。 土の色をしているのに、手に取ると粘ついて、鼻に近づけると甘ったるい匂いがする。腐った果物と砂糖 ...

なぜ毎回そこにいないのか nw+1,002

大学時代の後輩が話してくれた話だ。 本気とも冗談ともつかない口調だったが、目の奥だけが妙に落ち着いていなかった。 場所は静岡の、とある交差点。東名高速の高架がすぐ脇を通っている、車通りの多い場所だとい ...

それはうちのものではない rw+2,221-0414

もう何年前のことだったか、正確な年は曖昧だ。 ただ、あの夜に腕を引かれた感触だけは、今も眠りの底で思い出す。 夏の終わりだった。親が京都へ行くというので、便乗した。 その少し前まで、私は三日間続くイベ ...

土に入れるな nw+412-0412

今になっても、あの町の橋を渡るたび、喉の奥がひりつく。水を飲んでも消えない。 あの夜、川面に浮かんでいたものを見てから、渇きだけが身体の奥に残った。 父は酒が入ると、よく河童の話をした。 子供の頃の私 ...

立ち上がったもの nc+

私の家には、今はもう人に貸していない小さな平屋の貸家があった。 駅からも遠く、間取りも古い。風呂は深く、天井は低く、畳はところどころ沈んでいた。私が小学生の頃までは細々と借り手がいたが、高校生になる頃 ...

身内だけでやるから nrw+258-0412

あの夜の匂いは、今でも舌の奥に残っている。 雨上がりの舗装が吐く土の湿り気と、古い鉄を舐めた時みたいな、薄い渋みを含んだ匂いだ。友人Aの親に呼び出され、駅前の喫茶店で話を聞いた帰りだった。私は胸ポケッ ...

まだ幼いなあ nc+1,053

それは小学生の頃、夏のはじまりを感じさせる、少しむし暑い日の出来事だった。 朝露に濡れた通学路の脇に、一冊のノートが地面に伏せていた。誰かが落としていったのだろう。ページの端が少し破れている以外は、ご ...

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