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中編 山にまつわる怖い話

アガリビト

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山は怖い。何が怖いって幽霊とか動物とか天候とか色々あるけど、一番怖いのは人間。

お前ら山とかいって開放的になるだろ?すがすがしいな~ってなるだろ?

あれは一種のボーダーラインを越えそうになってるから。

町とか村とか人間が作った物に守られ続けてる人間ほど開放的になりやすい。

それってつまりタガが外れてるってことだろ?

どんなにすがすがしくても、町のど真ん中で背伸びしたりすがすがしいなんて思わないだろ?

ゴミとか落ちてる山とかはまだいい。人工物があればなんとか留まれる。

でも100%の自然はダメだ。狂うってか戻っちゃう、動物に。

野外でHとかする人はまさにそれ、当てられちゃってんの山とか森の雰囲気に。

遭難とかしちゃうと最悪、無意識に「助けが来ないかも、死ぬかも」って思う。

それは動物として当たり前の事なんだけど、人間としては戻れなくなる。

コカコーラの炭酸が徐々に抜けてくみたいに、常識とかモラルがどんどん抜けてく。

そこで死んじゃうのはまだいい。

生き伸びると、もうひどい。

だからお前らがもしも万が一人間の手が入ってない山で、真っ裸の人間を見たら逃げた方がいい。

俺のばあちゃんとかは「アガリビト」って呼んでた。

ばあちゃんの住んでるとこでは神様なんだそうだ。

だから未解決事件の行方不明になった人とかって、そういう人も中にはいるんじゃないのかなとふと思った

322: 名無し 2010/05/28 05:44:13 ID:2c9lSFW60
要は気が狂っちゃうってことか。

336: 名無し 2010/05/28 05:52:13 ID:EjI2Qk480
んー狂うって言うとちょっと違う。

ばあちゃん曰くむしろ自殺とかしちゃう都会の人間の方が狂ってると言ってた。

確かに俺が見たのは、あうあうあーな感じではなくてもっとおだやかな感じ。

ちょっと嫌な言い方だけど電車とかで騒いでるような人みたいなのじゃない。

多分人間の世界から自然の世界への以降みたいなのが重要なんじゃないかな。

確かゴータマシッタールダさんとかも王子だったけど野生の王国に身を落として悟りを開いたって言うじゃない、ばあちゃんが言う「アガリビト」ってのはそんなイメージなんじゃないかな。

344: 名無し 2010/05/28 05:56:18 ID:4ayqSC910
アガリビト に一致する情報は見つかりませんでした。
グーグルにすら引っかからない単語ってすごいな。
ありそうな言葉なのに。

355: 名無し 2010/05/28 06:01:51 ID:EjI2Qk480
>>344
うん俺もけっこう興味があって調べたんだけどね、ぜんぜんダメ。

ヤフーの知恵袋とかで質問したことあるんだけどなぜか消えちゃうのさ。

つーかばあちゃんばあちゃん言ってて申し訳ないんだがばあちゃんはその単語を、口に出す事もけっこうためらってる感じだった。

多分俺がココでこんな事書いてるって知ったらめちゃくちゃ怒られる(笑)

385: 名無し 2010/05/28 06:17:42 ID:EjI2Qk480
スレチだったらもうしわけないんだが書くわ、少し長文になるけど勘弁してくれ。

正直俺も秘密を秘密にしておくのは辛い、正直喋りたくて仕方ない。うん。

まぁ特定されない程度に書くけどばあちゃんは九州の人間で「古賀」って名字なんだけど、その地方はやたらと「古賀」って名字が多い場所とだけ書いておく。

なんかその地方のけっこうルーツにまつわる話で「古賀」の他にも「新賀」ってのもあったような……

気がするけど忘れた、中学のときの話だから勘弁してほしい。

遡ること中学のときなんだけど近所の渓流で俺は当時はやってたルアーフィッシングをやってたのさ。

ばあちゃんの家に遊びに行ってる時なんて釣りくらいしかやることないから流石に飽きてた俺は、お気に入りのスケルトンGをおもいっきり投げたら向こう岸の林にまで飛んでっちゃってそれを取りに岩を渡って取りに行ったのさ。

今考えればその川がばあちゃんの言ってた「境界線」だったんだと思う。

んで向こう岸までついてスケルトンGを探したんだけど見つからない。

向こう岸の竿から糸をたどっていけばすぐ見つかりそうなんだけど不思議となかなか見つからないのね。

当時小遣いが月1000円だったから2000円のルアーはおれにとって宝物だったから1時間くらい森の中をウロウロしてたと思う。

川からあんまり離れると遭難するから川の音が聞こえる程度のとこをさがしてたんだけれどみつからない。

すると後ろからパキパキって枝の折れる音がした。

なぜか熊とかの野生動物とじゃないかとか不安には思わなかった。

むしろなぜかそこにいないはずの父ちゃんとかばあちゃんが、俺を捜しにきてくれたのかな?ってふと思ったのが不思議そんなはず絶対ないのに。

んで振り向いたら人が立ってた。全裸の。

普通びっくりすると思うけど超田舎だったから川を真っ裸で泳ぐ人ってのは近所じゃ珍しくなかったのね。

んで俺は「あ、こんにちわ」って言ったのそしたらその人はにっこりわらってこっちを見てるから、悪い人じゃないなって思った。

一緒に探してくれるのかなって思って「ルアーがどこかにいってしまって」と言ったら「ンー」と言いながら近づいてきた。

俺は周りをキョロキョロしながら歩いてたんだけど、その人は俺の周りを「ンー」って言いながらグルグル歩き始めた。

今思い出したら、アシモみたいな歩き方だった。

んでその人が「ンー」とか言いながら岩をふっとどかしたのね。

岩の下を覗き込むようにしながら岩を大切そうに持ち上げたの。

俺は「いやいや、そんなとこにはないですよ(笑)」って突っ込んだら、その人は「ンンンー」って言いながらニコニコ笑って俺に岩を投げた。

頭の横スレスレを横切った岩の意味を理解するのに2秒くらいかかった。

その人の顔を見ると目にぜんぜん覇気がないって言うかギラギラとした目で、すごく怖かった、まさにこんな感じ→ <●> <●>

俺が身構えるとその人は「ギャー」みたいな感じでわけのわかわからない奇声を出した。

そしたら周りから声が聞こえた「ンー」「ンー」って沢山。

うわぁああああってなった。

いつの間にか裸の人が沢山こっちにあつまってくるような音がした。

ペキペキペキって枝を折るような音が沢山周りから聞こえた。

逃げ回ってどっちから自分が来たのか全然わかんなくなった。

怖くなってガタガタ震えてたら遠くでキラキラ光るものを見つけた。

俺のスケルトンGだった。

俺はルアーの糸をたぐって川までたどり着き、びしょびしょになりながら家に帰った。

今思い出すと胃の辺りがむかむかする。

んでばあちゃんに事のあらましを話したら

「坊、それはアガリビトだっちゃ」と教えてくれた。

すまん方言は適当、でもだいたいこんな感じ。

アガリビトは、イノシシが山を下りて豚になって人間に食われるようになったみたいに、人間が山を「上がって」自然に帰った姿なんだそうだ。

でも生まれつき自然と一緒の動物と違って、人間の知恵と自然の力を持つようになった。

つまり人から1ランク上がった存在だから神様みたいなものなんだ、と教えてくれた。

その地方の人はアガリビトを本気で信仰してる人もいるから、もう行っちゃダメだと言われた。

普通アガリビトは山奥のほうに住んでるもんなんだけど、まだ中途半端ないわゆる「半アガリビト」状態の人は、境界線の周りをウロウロすることもあるらしい。

「中途半端なアガリさんでよかったねー本物をみると怖いから」とばあちゃんは俺に教えてくれた。

どうなるの?って聞いたら「あがっちゃう」とだけばあちゃんは簡潔に言った。

そこからは村のルーツとか起源の話だったから退屈で聞いてなかったけど、今思うと惜しい事をしたと思う。

この話を書きながら中学の時の事を思い出すと、今でも後ろから枝を折るようなペキペキって音と「ンー」が聞こえてくるみたいで、ぞわっとする。

すまんが俺もあれがなんだったのか気になるが会社に行かねば。

なんか明け方のテンションにまかせた支離滅裂な文ですまんかった。

433: 名無し 2010/05/28 06:54:51 ID:m0l6chCH0
>>432
この調子なら仕事帰りまでこのスレ残ってるだろうからまた来いよ。

438: ◆xtcp/2Q/32 2010/05/28 07:00:05 ID:EjI2Qk480
>>433
わかった俺も久しぶりにばあちゃんに電話してみる。

っつーか俺今日から出張で(笑)九州行くんだ(笑)2日くらい。

だからもしかしてばあちゃんと直接話せるかもしれないし俺なりにリサーチしてみる。

もしもまた来れたらこの垢で続き書くから待っててくれ。

それと聞いてくれた人ありがとう。

あんまり話しちゃいけないとか言われたけどアレだ、なんかの被害者みたいな人たちかもって俺は個人的に思ってる。部落的な?

まぁ山は怖いです。

仕事行ってくる。

498: 名無し 2010/05/28 08:52:21 ID:/FfKSWrQ0
アガリビトはネタっぽいけど、理屈としてはあり得そうに思えるから困る。
ネーミングもなかなかいい。おくりびとっぽいが(笑)

735: 名無し 2010/05/28 17:57:32 ID:eKqmD9GY0
アガリビト調べてたんだけどさ、お前ら『崇リビト』で調べてみ。

840: 名無し 2010/05/29 05:11:09 ID:jLAVR7ca0
アガリビトって祟り人のことかよ……
つながっちまったじゃないか。
うちの方にもあったよ、いろんな事情で山に捨て置いた人たちが生き延びてて、人に祟りをもたらすって。
山の神の加護を得て生き延びたのだから触れてはならんってな感じた。

 

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177: アガリビトの人 2010/05/30 03:41:08 ID:q3+qwxM50
すんません、お待たせしました。

まぁ今更ですけど一応この2日の話を簡単に話そうかと思います。

今回の出張は昨日新幹線で九州まで行き今日の朝帰宅後すぐに車で富山に行く強行スケジュールでした。

夜遅くにばあちゃんの家に到着しました。

まぁ孫は可愛いんでしょう、8時くらいに到着したんですけど起きててくれましたが、ただでさえ早寝早起きの老人なのでひとつふたつ会話をして終わっちゃいました。
(いつもは7時くらいに寝てしまうらしい)

ちなみにその日はばあちゃんの家の近くで祭りがあるらしく本家のほうの人も来ててけっこうにぎやかでした。

その本家の人ってのは俺のジーチャンの兄弟の孫にあたる人で俺は分家なのね結婚もしてておれより一回り年上なんだけど、会うのはすごく久しぶりで懐かしかった。

見た目熊みたいな人でここではAさんって呼ぶわ。

で熊みたいなAさんと少し話せる機会があった。

熊みたいなAさんは結婚もして子供もいる。

奥さんはかなり美人で俺と実は同じ年だった(トリックの人に似てる)

で家族三人でばあちゃんの家にAさんの両親と遊びにきてたみたい。

んでまぁ世間話もそこそこにまぁビールでも~みたいなありきたりな親戚付き合いが始まったわけ。

ちょこちょこ話してたら祭り囃子が聞こえるんで気になって聞いてみたの。なんか手がかりになるかも知れないし。

「夏祭りにはちょっと早いし何のお祭りなんですか?」って。

そしたらAさんが

「気になるなら見に行けばいいよ、出店とかが沢山出るようなお祭りじゃないけど」って。

まぁ「そうですか!じゃあいってきます!んちゃ!」ってわけにもいけないんで(笑)

あーんーまぁ、どうしよっかなぁーみたいな感じに言ってたらAさんの奥さんが

「私も良い?気になるんだけど一緒にいきましょうよ」

って言ってくれたんで結局Aさんの奥さんと一緒に祭りに行く事になった。

んで祭りの会場に行くまでの道すがら世間話しつつ奥さんが俺と同い年って事が発覚し仰天して、ちょっとドキドキしつつ祭り会場についた。

祭りって言っても辺りの土地で一番広い広場で町内会が焼き鳥とか売ってたり、地元の人が自分で作った野菜売ってるような祭り。

お前ドンキホーテの住人だろって言いたくなるシャカシャカジャージのDQNとかいないタイプのお祭りで、かなりアットホームな感じだった。

すでに祭りはフィナーレに向かってるらしくけっこうな人がいた。

結構混んでるんで気をつけて下さいね、って奥さんに言ったら「手でも繋ぐ?」っていたずらっぽく言ったので、俺の中で人妻属性がめばえそうになったりなんやりで、あーだこーだてんやわんやしてたら、子供の泣き声がきこえたのね。

なにかを親に要求してるみたいな「おぅーーーあーーーーんーーーぁあああ」みたいなアレ。

まぁお母さんは近所の人との井戸端で忙しいらしく軽く叱る程度なんだけど、その叱るフレーズで俺の耳にふと「山の神様に連れてってもらうよ」ってのが入ってきたの。

相変わらず子供は「うぇーーーーあぁーーーーーん」って感じで聞いてる感じではなかったけど。

「ああゆうフレーズって珍しいですね。オバケに連れてかれるってのはよく親に言われましたけど」

って焼きイカをくわえてる奥さんに言ったら

「ああそうかも、このへんには変わった風習があるみたいだから」

おおビンゴ、なんかうまくその流れにのってるよ!って思ったけど奥さんもあんまり詳しくないみたい、残念。

そんなこんなしてたら不思議な格好の子供を発見した。

巫女さんみたいな格好の小学生が4人くらいゾロゾロ歩いてた。

どうやら祭りの最後にこの子達が何かの儀式をやるっぽい、俺はおおお!これは!と思ってケータイのカメラで写真を撮ったら、すげー怒られて、後ろ姿しか撮れなかった……

なんか写真とかは常識でタブーらしい。常識だろ!って言われた……

んで儀式?舞踊?みたいなのが始まった。

舞踊は巫女さんが四人ゴザみたいなのをひいて鈴みたいのをジャランジャランするって内容なんだけど。

その様式がけっこう異様で 巫女さんが観客席に向かってずっと背中を向けてるの。

なんぞ?と思ったけど多分観客席から見える山に向かって踊ってるんだなって思った。

/\/\/\/\←山。

◎◎◎◎←巫女さん。

○○○○←客。

つまり誰も山に向かって背中を向けてない状態なわけ。

流石に標高が高いといっても9時くらいになると真っ暗になる。

祭りはお開きになり俺は疑問を残したまま帰路についた。

「どうしたの?浮かない顔して?」と奥さんに聞かれたので

「いや、このへんの神様のことがちょっと気になってまして…」って正直に言った。

そしたら「最近の若い人はこういうことに興味あるんだよねぇ」

いやいや同い年ですから!って突っ込んだら

「私の大学時代の友人もかなりかわっててこのへんの神様に興味あるみたい」

どうやら奥さんの大学時代の友人が個人的に趣味で研究をしているらしい。

まじっすか!って俺が喜んでるのが面白かったらしく連絡先を教えてくれた。

なんでもかなりの変わり者らしく、奥さんはストレートに「変態だから」と言っていた。

ばあちゃんの家に着いたら芋焼酎があった。

Aさんと奥さんにけっこう飲まされてゲロった。

九州の収穫はこんなものです。

206: アガリビトの人 2010/05/30 04:56:34 ID:q3+qwxM50
あ、でごめんかき忘れてたんだけど。

アガリビト信仰?みたいなので仏壇みたいなのがあるらしいんだけど。

仏壇にしては結構厳重に施錠してあって開けれなかった……

普通の家には無いような異様なもんだったし何かのヒントになればいいなって思って、とりあえず写真だけ撮ってきた。

あと祭りについて、川の真ん中にかがり火を炊いてたんだけど何か関係あるのかな……

208: 名無し 2010/05/30 05:06:45 ID:40TWjBhv0
アガリビトは山の神に囚われた人の成れの果て。
本来なら人の世に帰ってくる事は無いのだが、極まれに山神の目を逃れて帰ってくる場合がある。
山神の領域に居る間は知恵も感情も人のままなのだが、その束縛から解放された途端に全てを消されてしまう。
「人に戻りたい」という望郷の思いは残っているが、知恵を奪われたその身には叶う事は無く当ても無く山を彷徨い、再び山神の使いに連れ戻される。

210: アガリビトの人 2010/05/30 05:17:23 ID:q3+qwxM50
>>208
え?何か知ってる人ですか。

こんなとこかな……とりあえず今日奥さんに紹介してもらった人に連絡してみる。

踊ってた巫女さん

かがり火

仏壇

212: 名無し 2010/05/30 05:19:50 ID:n3NIy/T20

仏壇は普通だな。
浄土真宗なうちの仏壇もこんな施錠式だ。
ちなみに内側にもう2枚黒塗りと金塗りの扉がある。

214: アガリビトの人 2010/05/30 05:25:48 ID:q3+qwxM50
>>212
そうなんだ。
仏壇ってよく知らないから「うはw資料発見w」ってなってた俺が恥ずかしいぜ(笑)
でも二重になってるんだったら余計中見れないよなー。

223: 名無し 2010/05/30 05:41:34 ID:qZvZedbo0
祟り人は口減らしとか、気狂いとされて山に捨てられた人が山神様の加護で生き延びていて人に恨みを持っているので出会うと襲ってくる。
けど山神様の加護を受けてるので、人が手を出すと祟られる。故に祟り人。
まかりまちがって殺してしまうと、一家全員祟られるので、であってしまったら何もかもおいて逃げろと。
島根の方なんでわりと近いのよね。

230: アガリビトの人 ◆0mw8mBzt1.eV 2010/05/30 05:49:22 ID:q3+qwxM50
>>223
えっすごい。
それってけっこう有力、ってかそれじゃね?って思えてきた。

232: 名無し 2010/05/30 06:13:45 ID:qZvZedbo0
サンカと関係あるのかな?
サンカは普通に人間だけど、祟り人は人外というか、人扱いされてない感じ。
口減らしとか人の捨て置きとかで、やましい所のあった住民がサンカと出くわして、びびって逃げ出したの話に尾ひれがついて村に広まったなんてのはありそうだな。

32 :アガリビトの人 ◆0mw8mBzt1.eV :2010/05/31(月) 23:08:48.57 ID:Li7Jq6YN0

ばあちゃんに昼頃連絡しました。

数日前家に行った際あまり話が出来なかった事もありお礼もかねての連絡でした。

車上荒らしの事はあまり心配させたくなかったので触れないつもりでしたが、なにせ狭い集落の事件なので話が広まるのが早いのかばあちゃんから切り出してきました。

「ばあちゃん年金もらってるから困ったら言うんだよ」

と23にもなって祖母に小遣いの心配をされました。

まぁそこからは普通に世間話してたんだけど「アガリビト」の話をどう切り出そうか、一応ばあちゃんは話したがらなそうだしヘタに切り出すと誤摩化されるかも、迷ったあげく
俺「会社の非常に迷惑な人がいて困っている、名前が変な人は性格も変なのかな?」

ばあちゃん「どんな名前の人?」

俺「アガリさんっていうんだけどさ変な名前だよね、ん?そういえばどこかで聞き覚えない?」

みたいな感じで懐古しつつアガリビトの話題をさりげなく出してみた。

少し無理があったけど自然な感じであの時の話に着地出来た。

「昔俺がばあちゃん家の近くで裸の男に殺されかけた事あったの覚えてる?」

そしたらばあちゃんは懐かしそうに

「ああ、あの時は動転しててなだめるのが大変だったわ」とか言ってた。

普通に懐古してるみたいで心が少し痛んだが

「あれ大人になってからも気になってたんだけど一体なんだったの?」

ってストレートに聞いてみた。

そしたらばあちゃんは急に「今仕事中でしょ?大丈夫なの?」とソワソワしだした。

流石に当時子供だった俺に話すレベルで納得してもらえないと感じたのかもしれない。

こうなったら奥の手を使うしか無い。

「実は今結婚を考えている人がいてもしも結婚したらそっちに移住することも考えているでもそっちで子供を育てる時に子供の頃の俺みたいな目にあったらと思うと心配だから」
もちろん嘘ですけど。

ついにばあちゃんは重い口を開けて話し始めた。

ばあちゃんの話はこんな感じだった。

「アガリビト……あがりさんってこの辺の人は呼んどるけど危ないものじゃないんだよ。神様…守り神みたいなものなんだよ、あれは人間だと思っとる人も村には沢山いるけどね。
そりゃ今みたいに飛行機でどこまでも行けるような時代にね山に神様がいて、それが人間の姿をしているけど神様なんだよって言っても若い人は信じれないかもしれないけど、私はねあんたみたいに若い頃に一度アガリさんを見たことがあるんだよ」

とまるで子供に言い聞かせるように電話で話し始めた。

ばあちゃんがまだ若い頃。

戦争は終わりかけで村には町から疎開で沢山の子供が村にあふれかえっていた。

村の小学校のグラウンドは全部畑になって芋やら大根やらを植えて疎開してきた人の食料を補っていたらしい。

畑を耕すのは今まで桑なんか触った事も無い町の子供達だ。

女学生だったばあちゃんは気の毒に思ってよく肝油や角砂糖なんかを配ってたらしい。

食料も豊富で安全と言われて疎開してきたけれど現実はシラミだらけの煎餅布団と畑仕事。

子供達はどんどん痩せていったそうだ。

そしてある夜の事、数人の子供が疎開先から脱走し畑の野菜を盗み山に逃げ込んだらしい。

んで捜索隊が結成されてばあちゃんも男の人数人と森に探しに行ったらしい。

熊とかも出るし暗いしめちゃくちゃ怖かったけどばあちゃんは腹が減って腹が減って仕方なかったらしく、捜索隊の人とわざとはぐれてジネンジョを掘りにいったらしい。

道からはずれたところで野生のジネンジョをみつけて川で洗い生で食べていると、人の声が向こう側から近づいてくる。

ばあちゃんはあわてて道から離れて木の陰に隠れたらしい。

もしもこんなところを見られたら家族が何を言われるか分からないとの一心で、ブルブル震えながらやり過ごしてたらしい。

「敵の飛行機より同じ国のお隣さんのほうがこわいなんて変な時代だったわ」

とばあちゃんはふんと笑いながら懐かしそうに語った。

ばあちゃんは隠れてやりすごそうと、声のする方を見ていたら何故か歌みたいなものが聞こえてきたらしい。

詩吟みたいな間延びした歌を歌いながらゾロゾロと数人の人影が歩いているのが見えたそうだ。

しかしその集団は明らかに村の捜索隊ではなかった。

男も女も全員裸で目が虚ろで、体も村人とはちがい幾分かふくよかな気がする。

いや、服を着ている子供がいる。

そばをフラフラ歩いているのは、行方不明になっていた疎開してきた小学生だった。

ばあちゃんは怖くて仕方が無かったけど、もしかしたらこの人たちは川を渡ってやってきた隣村のやつらかもしれない。報告の必要がある。

怖くて仕方が無かったが、ばあちゃんは集団の後を追いかけることにしたらしい。

ばあちゃんは子供だけでも助けようとしたのだが、裸の集団に囲まれていて手出しが出来ない。

こんな時代だし人足としてどんな扱いを受けるか分かったもんじゃない。

幸い月が出ていて集団を見失う事は無かったが、無事に帰れるか不安だったらしい。

小一時間程歩き集団は森の開けた場所で立ち止まった。

ばあちゃんは遠巻きに見ていたが、何やら暗い塊みたいなものの周りに集団が集まり始めた。

しばらくするとその黒い塊がもそもそと動き始めぐっと起き上がった。

その塊は人の形をしているが普通じゃない形をしていたとばあちゃんは話してくれた。

その黒い塊の上半身は『ノートルダムのせむし男』みたいな形をしていて首と手足がヒョロヒョロに長かったらしい。

動きも操り人形みたいに地に足がついていないようなフラフラとした動きで、ばあちゃんはそれを見てると心細くなるわ怖いわで泣きそうになるのを必死で堪えたらしい。

しばらくすると黒い生き物が詩吟のような歌を歌い始めた。

とても良い声だったのが逆に不安になりガタガタ震えていると、今までてんでバラバラに唸るように歌っていた集団が黒い生き物にあわせて歌い始めた。

声が揃うとパグパイプみたいな音だったらしい。

「ん~ん~ん~」としばらく宙を見つめながら歌っていた集団。

しばらくすると黒い生き物が地面に屈むと集団はピタリと歌うのをやめた。

そして集団は子供の服を脱がせ黒い生き物の前に連れて行った。

黒い生き物は手段に何かを話すとパタリと集団の中の一人が倒れたらしい。

するとまた集団はバラバラに詩吟を歌いながらどこかに子供を連れて行ってしまった。

その場に残ったのは黒い生き物と、倒れている裸の人。

ばあちゃんは逃げたくて仕方がななったが怖くてその場から動けなくなってしまったらしい。

いまからここで怖いことがおこる。

直感で感じるのだが体が動かない、声も出ない、もう気が動転して、とりあえず指一本、叫び声一つあげなければそのまま自分は石みたいにカチコチになってしまうと思ったらしく、無茶苦茶に叫ぼうとしたらしい。

しばらく頑張ってると喉の奥の方から蚊の鳴くような声で

「………ぅぁ」

とうなり声がやっと出た。すると黒い塊がふらりとこっちを見た気がして、ばあちゃんはそのまま気を失ったらしい。

俺の頭の中には昔見たアガリビトの目が鮮明に浮かび上がっていた。

これね → <●> <●>

で気がつくとばあちゃんは家の布団で寝てたらしい。

……まぁばあちゃんの話はこんなところです。

年配の人の話なので同じ事を何度も話すしゆっくりだし、すこし昔の言葉で聞き取りづらかったけど多分こんな感じです。

読みやすさの為に若干僕の推測と言いますか想像も入ってますが、ばあちゃんの話のスジはだいたいこんな感じでした。

今携帯見たらAさんの奥さんが紹介してくれた人から着信が入ってた。

アガリビトを個人的に調べてる人らしいんだけどばあちゃんの話を聞く限り、ただの村の風習ってわけじゃなさそうだしオカルティックな人だったら嫌だなぁ……

厨二っぽいことつらつらと語られても困るしなぁ……

正直俺自身子供の頃の体験を掘り下げてここまで話が広がるとなんかあるんじゃないか、少し不安になってきたけど内心ワクワクしてる自分もいる。

もしもその人と連絡取れて聞きたい事とかあったら書いておいてくれれば質問しとく。

俺としてはけっこうお腹いっぱいだし最近トラブル続きで、正直なにかあるんじゃあないかとビビってるんで客観的な意見をよろしく。

62 :以下、名無し:2010/06/01(火) 05:07:46.98 ID:S74zPlDa0
死人の指紋にマッチした時点で嘘だってわかる(笑)
病的な嘘つきなんだな、釣り宣言もしないんだろ?

64 :アガリビトの人 ◆0mw8mBzt1.eV :2010/06/01(火) 05:27:14.51 ID:p4/gTsPX0
>>62
まぁネタだと思ってくれるんだったらそれでもいいかな。

正直こんな話信じろってのが無理な話だし。

ただ嘘だったら俺と悪霊が戦って破ぁッとかやるスタイリッシュアクションにするよ。

このグズグズな感じが申し訳ないんだよな……

保守してくれてる人も何人かいるし真相にたどりつけれたらそれでいいんだけど、俺調べるって言ったらググるくらいしか出来ないし。

69 :以下、名無し:2010/06/01(火) 09:13:50.96 ID:1aRxWgb40
ちょっと興味がわいたんだけど、◆0mw8mBzt1.eVが見たアガリビトって
どんな感じだった?
性別、年齢、身なり……その辺詳しく教えてくれ

74 :アガリビトの人 ◆0mw8mBzt1.eV :2010/06/01(火) 14:54:43.59 ID:p4/gTsPX0
>>69
そうだなー、けっこう昔の事だしあんまり鮮明には覚えてないけど若いようでガリガリの老人見たくも見える?みたいな。

髪は長くてアシモウォークするってくらいかなぁ……

へたくそだけど絵描いてみる。

なんか気持ち悪い感じになった……

ねこぢるとかに出てきそう。

(了)

 

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