短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間

リアルな傷害事件現場に遭遇した【ゆっくり朗読】7000

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見たくもないリアルファイトを目の前で展開された。

855 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:2015/12/23(水)13:43:12 ID:PcL

場末の食堂で遅い昼飯、まばらな店内にいたボサボサ髪のジャージのおっさん。

そこへ、金髪ネックレスの兄ちゃん二人組が来店、席に座り注文した後おもむろにおっさんに因縁つけ始めた。

「目があった」「ムカつく」など言っていたが、最後に「ここおごってくれや」の無神経な発言。

「嫌な店入っちゃったな」と思った瞬間、片方の兄ちゃんが「う”ーーー」とうなるような声上げてうずくまった。

見るとおっさんの手にナイフというより、それ狩猟用の道具ですか?みたいなゴツい刃物。

うなりながら腹を押さえる兄ちゃんを心配した兄ちゃんの顔面にも刃物がヒット!

「あぅーーーー!」

と言いながら、目の辺りを両手で押さえる兄ちゃんの指の間から真っ赤な血がどくどくどく……

周囲の数人が何がなんだかわからず、ぼうぜんとしている店内で、料理を炒める音だけがジャッジャッと小気味よく響く。

腹を押さえてる兄ちゃんがうずくまったところに、無表情で肩口に刃物を刺すおっさん。

体を縮ませて防御姿勢をとる兄ちゃんに、刃物を置いて座っていた椅子で頭部へ攻撃を繰り返すおっさん。

あまりの怖さに誰も止めることができない中、頭部攻撃をやめ、荒い息を吐くおっさんに給仕のおばちゃんが「もう十分やろ」と優しく声をかけた。

その後おっさんの両肩に手を置いて「落ち着き?」を繰り返すおばちゃんの姿を見ながら、俺ふくむ他の客は警察が来るまで身動きできませんでした。

(了)

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