短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間

アブナイ黒人に追いかけられた【ゆっくり朗読】3900

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アメリカに留学していた時の話。

夜の10時頃にアメリカ人の友達から電話でビリヤードに誘われて、待ち合わせ場所のバーにチャリで向かった。

ごくごく普通なアメリカの平凡な住宅街。

100坪ぐらいある様なデカい家が並列に一軒一軒並ぶ様は、日本人の俺からしたら新鮮で何度見ていても楽しかった。

ボーと見ながらチャリを漕いでいたら、途中で変なものを見つけ、チャリを止めてしまった。

ニット帽を被った黒人が車にスプレーで落書きをしていた。

明らかに危険な犯罪臭がしたが、向こうは気付いてないし50mぐらい距離があったから黙って見ていた。

いきなり黒人が服を脱ぎだしたかと思えば車の上に乗っかった。

……糞をした。

あの体勢とあの鈍い音は間違いなかった。

もう行こうとチャリを漕ごうとした瞬間、誤ってベルを鳴らしてしまった。

気付かれた……

何か『ファック!ファック』言ってるのはわかった。

やべーと思いチャリを漕いで離れたんだが、黒人の声が次第に大きくなってる。

走ってた……凄く速い……

もう恐くて恐くて立ち漕ぎしながら、ダッシュで友達との待ち合わせ場所に向かった。

黒人は衰える事がなくひたすら走ってくる。

マジで尋常じゃないくらい速い。

とにかく全速力で走りやっとバーについた。

バーの前にはアメリカ人の友達と、ギャル二人が待っていた。

俺は気が動転してたが頑張って説明した。

友達たちは笑い、俺を馬鹿にするが、恐怖が消えない俺は全く笑えん。

ギャル一人が硬直し「黒人ってあれ?」と呟いた。

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いた……

確かにニット帽被った黒人が走ってくる。

もう心臓バクバクだった、絶対に殺されると思った。

危険を察知したアメリカ人の友達は、ギャルにバーから助っ人呼んでくれと頼み、友達は上着を脱ぎ臨戦モード。

黒人がどんどん近づいてくるにつれてさらに驚愕。

下の服を着てない、下半身露出状態……

さすがにアメリカ人の友達も凍っていた。

黒人が俺達の30mぐらい前で止まった。

アメリカ人の友達が「何の用だ?」と聞く。

黒人は息が荒く返事に答えず俺を睨む。現場は妙な空気が流れる。

その内バーから体格のいい兄ちゃん達が助っ人に来てくれた。

助っ人が黒人を見た瞬間に大爆笑。

まぁ下半身露出して息きらしてる黒人見たら普通は笑うわな……

周りはバーから出て来たギャラリーで溢れるも黒人は何もせずとにかく俺を睨む。

当然のように騒ぎを察した警察がきて黒人は御用。

後から知った事だが、その黒人には殺人歴がある。

次に今回の事件当時、かなりの麻薬を注入しており精神が異常であった事。

最後にそいつは拳銃を携帯していた事……

今はどうなってるか知らんが実際に起きた事件でニュースにでました。

ケンタッキー州の田舎で起きた怖い話。

(了)

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