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水の話をする女 rw+7,525
2026/01/19 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話俺のおかんが、酔っ払ったときにだけ話す不思議な話がある。 実家に帰った夜、ウィスキーを飲みながら、ふと思い出したように語り出した。昔からおかんは、妙な話を淡々とする人間だった。怖がらせようとも、信じ ...
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連れて行かれる側 rc+8,282
2026/01/15 -中編, r+, 洒落にならない怖い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300思い返すたび、あれは本当に人間だったのか、疑いが湧いてくる。 年月が経つにつれ、記憶はますます曖昧になるが、あの夜の異様な感覚だけは今も鮮明だ。 俺が19歳の頃の話だ。 高校を卒業したものの定職にはつ ...
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電池のない声 rw+6,982
2026/01/07 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300これは、大学時代の知人から聞いた話だ。 彼が大学三年になり、一人暮らしを始めて半年ほど経った頃のこと。生活に慣れるにつれ気が緩み、外出の際に鍵をかけない癖がついていた。やがて鍵そのものを部屋に置いたま ...
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覗き穴の向こう rw+9,044
2025/12/30 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300俺が一人暮らしを始めたのは、二十歳そこそこの頃だった。 木造の古いアパートで、一階の六畳一間。台所と風呂トイレが無理やり付け足されたような間取りで、壁は薄く、上の階の足音や隣のテレビの音がそのまま流れ ...
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玄関の外に立つもの rw+6,444
2025/12/23 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
おととし、引越した先のアパートでの話だ。 物件を探していたとき、不動産会社から 「ちょっとした縁があって、相場より安く出せる部屋がある」 と紹介されたのが、そのアパートだった。 1Kでロフト付き。日当 ...
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一番近いバス停 rw+6,741-0114
2025/12/11 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300先週の金曜日に起きた話だ。 うちの会社は、郊外にあるIT企業団地の端に建っている。昼間は人も車も多いが、夜になると一気に空になる。バスは二十二時が最終で、残業すると帰りは車しかない。 その日は想定外に ...
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裳抜けの妹 R+9,710
2025/12/05 -長編, r+, 洒落にならない怖い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ヤクザあらすじ 妹には精神病を患う彼氏がいたが、彼氏が新しい恋人(以下、徳子)を作ったことで別れることになった。その後、彼氏は妹の家族に助けを求めてきたが、徳子が実は暴力的で、背後にはヤクザの父親がいるとい ...
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触れてしまった rcw+6,387-0107
2025/12/03 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
高校を卒業してすぐ、俺は地元の工場に正社員として入社した。 三年目に入った頃には仕事にも慣れ、良くも悪くも同じ毎日を繰り返していた。危なげのない日々だった。少なくとも、そう思っていた。 変化の兆しは、 ...
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鍵のかかった部屋 rw+7,706
2025/12/01 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト3002DKのアパートに妹と暮らしていた頃の話だ。 引っ越して数週間が経った雨の夜、私は一人で帰宅した。妹はまだ戻っていなかった。 玄関を開けると、左手にトイレ、正面に風呂場の扉と電気のスイッチがある。濡れ ...
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役割 rw+6,059-0109
2025/11/30 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
今でも、あの夜の匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。 古びた木造校舎に染みついた、鶏小屋とウサギ小屋の湿った藁の臭いだ。夏が近づいていたせいか、空気は生ぬるく、埃と獣の体温が混じり合って、皮膚の裏側にま ...
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もう十分やろ rw+8,977-0116
2025/11/28 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300これは、東京近郊に住む友人の吉田さんから聞いた話だ。 その日、彼が入ったのは駅から外れた通りにある古い食堂だった。午後二時を少し回った頃で、昼の混雑はすでに引いている。客は数人。空気は油と湿気が混じっ ...
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担当者欄 rw+6,101-0106
2025/11/21 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
以前、販売業に従事していた友人が社員研修用の資料を見せてくれた。 クレーム内容とその対応について。 そこには、クレーム対応を 【A】『正当な事由がある場合』と 【B】『正当な事由がない場合』に大別でき ...
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黄ばんだ歯 r+5,871-6,414
2025/11/20 -短編, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300今でもあの夏の病室の空気を思い出すと、胸の奥がざわつく。 手術後の痛みがまだ尻に残っているような鈍い違和感の中で、夜の病棟は薄い布団と蛍光灯の光だけでできていた。窓の外はわずかに夕焼けの紫を残していて ...
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這いよるストーカー~逃げ場のない視線 r+5,148-5,666
2025/11/19 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
これは、私が中学三年生のとき、家族と出かけた隣町の大型スーパーでの出来事だ。 何気ない日常の一コマとして始まった買い物だったが、あの日の異様な気配は今でも忘れられない。 スーパーに着いてから、私はひと ...
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先に決まっていたこと rw+7,789-0114
2025/11/16 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300同居していた頃のことを、私は今でも正確な時系列で思い出せない。 あの家にいた時間は、昼と夜の境目が曖昧で、言葉がそのまま形を持って漂っていた。 姑との摩擦は日常だった。 怒鳴り声や悪意のある言葉が、壁 ...
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廃寺の古木に刻まれた怨念 r+4,391-4,919
2025/11/15 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
これは、ある女性が母親から聞いた話だ。 母親がまだ子供だったころ、村の近くの山道にある古びた廃寺が、夜な夜な丑の刻参りの現場として噂されていたという。何しろ丑の刻参りとは、呪いたい相手の体の一部――た ...
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学校行けますよね rcw+7,022-0107
2025/11/14 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300学生時代に聞かされたその話を、私は今でも妙な心のざわつきを伴って思い出す。 はっきり怖い、と言い切れるわけではない。幽霊を見たとか、呪われたとか、そういう話ではないのに、思い出すたび、不快感が残る。 ...
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通話中 rw+6,425-0120
2025/11/10 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
俺は霊感のある人間じゃない。 幽霊を見たこともなければ、心霊スポットに行って鳥肌が立ったこともない。怪談話を聞いても、せいぜい「雰囲気あるな」と思う程度で終わる。 だから今でも、自分が特別な体質だとは ...
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誰も知らないことになっている rw+10,306-0115
2025/11/09 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300彼女の話を聞いたのは、もう何年も前になる。 とある県立高校に通っていたという女性だ。卒業してから長い年月が経っているはずなのに、語る声は今でも妙に慎重で、途中、何度も言葉を選び直していた。まるで、話す ...
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言葉の裏側 r+7,424-7,906
2025/11/08 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300これは、コーチングをしている知人の田原さん(仮名)から聞いた話だ。 ※コーチング…コーチ(聞き手)との問答による精神治療、セラピーみたいなもの。 田原さんのクライアントに、工藤というベンチャー企業の社 ...
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走り来るもの r+5,918
2025/11/08 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
高知県あれは高知に住んで五年目のある晩のことだった。 夜の空気はやけに冷えていて、夏の残り香と秋の気配が入り混じる、気持ちの落ち着かない夜だったと記憶している。 その夜、友人と二人で居酒屋に入り、軽く飲んで ...
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逆さに折れた道連れ r+4,145
2025/11/04 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
トラックの運転手をしている友人から聞いた話を、なぜだか自分のことのようにずっと反芻してしまう。 気づけば夢の中でさえ、その夜の風景が脳裏をよぎるのだ。だからいっそ、自分の言葉として語ってしまったほうが ...
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隣室の影 r+8,008
2025/10/27 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300前に住んでいたアパートでのことを話そうと思う。 派遣社員として働いていて、そこそこ給料のいい現場にありつけたのはいいが、実家からは距離がありすぎた。朝は毎日六時に起きて電車に揺られる生活だったが、もと ...
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足跡の残り香 r+7,019
2025/10/26 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300二十六年のあいだにいろいろあったはずなのに、今でも頭に焼きついて離れない光景は、たった一度の、あの出来事だけだ。 人間は本当に恐怖で凍りつくと、声を出すこともできず、身体の自由もきかなくなる。あの日の ...
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大切にしてくんろ rw+5,917-0117
2025/10/26 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300小学生の頃、俺の地元には「お守りばばあ」と呼ばれる女がいた。 誰が最初にそう呼び始めたのかは分からない。ただ、その名前だけが、まるで最初から決まっていた役割のように町に定着していた。 夕方になると、必 ...
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笑う檻 r+8,385
2025/10/24 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300夫のことを、ただの「人がいいだけの男」だと思っていた。 疑うことを知らず、家事を押し付けても育児を放り出しても、にこにこと「疲れてるんだろ、俺がやるから休んでて」と言う、あまりに素直すぎる男。だからこ ...
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骨のなかった棺 rw+5,768-0117
2025/10/22 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
会社の昼休み、妙にテンションの高い先輩が、笑いながらこんな話を始めた。 「オレのじいちゃんがさ、死んだんだけど……焼かれてる最中に目ぇ覚ましたんだってよ」 飲んでいた麦茶が喉につかえた。あまりに唐突で ...
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子取り・老婆の告白 r+5,182
2025/10/22 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
大分県子取り・老婆の告白【ゆっくり朗読】 約二十年前(1985年/昭和60年)。俺がまだお母さんのお腹の中にいたころ。 母が大きなお腹で、二歳の小さな兄と一緒に、東京の家から近くの街へ、電車に乗って買い物に ...
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一人じゃねぇ rw+7,479-0114
2025/10/17 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300田舎で家業を継ぎ、農機具の販売と修理をしている。 町内といっても範囲は広く、山奥の集落まで行けば車で四時間近くかかる。修理はたいてい一泊仕事で、終わると決まって言われる。 「今日はもう暗い。泊まってい ...
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濡れていなかった来訪者 r+8,285
2025/10/14 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300父親の顔を一度も見たことがない。物心ついたときから、家には母と私の二人だけだった。 母は明るく、妙に肝が据わっている人で、いつも自分を守ってくれると思っていた。これは、私が十七歳の頃、まだ母と二人で暮 ...
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またお願いします rw+8,637-0110
2025/10/05 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300※猫好きの方は、読まない方がいいかもしれません。 特殊清掃の会社に勤めていた。 人が想像するような生々しい遺体処理は、実際には仕事の一部でしかない。主な業務はそのあとだ。人がいなくなった部屋、生活が途 ...
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帰ってきたと言われた日 rw+7,908-0105
2025/10/03 -短編, r+, カルト宗教, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300先日、祖母が亡くなった。 眠るように、あっけなく。 長く患っていた痴呆が、最後の数か月で急に深まり、そのまま何かが切れるように終わった。悲しみが来るより先に、胸の奥に空洞ができた感覚だけが残った。 こ ...
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数字で測れぬ悪魔 rc+6,160-0105
2025/09/22 -短編, r+, カルト宗教, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
中学時代の同級生から久々に連絡が来たのは、梅雨が長引いて空気がぐずぐず腐っていた頃だ。 電話口の声は湿っていて、息が重たかった。妹が変な宗教に入ってしまった、と切り出された。 最初は笑ってしまった。今 ...
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汗と骨~魂を啜る家系 r+9,305
2025/09/09 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300人の業ってのはあるんだな、と感じた話がある。 まだ俺が二十代の終わりで、親父と酒を酌み交わすようになってきた頃だ。酔いがまわると、親父はときどき田舎の話をぽつぽつと語り出した。古びた木造の居間に、チリ ...
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相談に乗ると言ったのに rw+8,535-0121
2025/09/07 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300【ゆっくり怪談】隣に座った外国人に電話番号を教えてしまった結果…… 仕事帰り、混み合った電車の中で携帯を見ていた。 隣に座った外国人の男が、ずっとこちらを見ていることに気づいたのは、西日暮里を過ぎたあ ...
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虚ろな笑顔のアルバム r+10,801
2025/09/01 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300今はもう状況が違うのだろうと信じたいが、当時のあれは確かに現実だった。 だから、記録のように書いておきたい。 「そんな事でいちいち驚いてたら、社会生活なんて送れないよ」 そう言ったのは、職員室にいる教 ...
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包丁の向こう側 r+6,144
2025/08/29 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
専門学校に入ったばかりの頃、ぼくはひどく孤独だった。 大阪の安アパート、薄い壁、うるさい隣室、コンビニ飯の油臭さ。新しい生活はただ無味で、誰とも目を合わせられないまま、ひと月、ふた月と流れていった。 ...
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テクノロジー犯罪被害者の悲痛な叫び(集団ストーカーの恐怖)#9,042
2025/08/28 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, 事故・事件
★人気ベスト300【ゆっくり怪談】テクノロジー犯罪被害者の悲痛な叫び(集団ストーカーの恐怖) 今月の頭に、高校時代の友人から突然メールをもらったのですが、それがとても妙な内容で……正直とても怖かったので、書き込みます。 ...
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階下の奇妙な住人 r+6,511
2025/08/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300【ゆっくり怪談】階下の奇妙な住人 西東京のアパートに引っ越した時のことです。 2DK、2階建て軽鉄骨の築2年、ごく普通の物件です。 私の部屋は3戸ある2階の左端でした。 当時、私は独身でフリーの仕事を ...
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ミルクのにおいがする r+7,405
2025/08/18 -短編, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300上京して、ちょうど一年が経とうとしていた。 バンドで食っていこうなんて、今になれば正気の沙汰じゃなかったと思うけど、その頃は本気で「音楽で生きていく」つもりだった。金はなかった。だから四畳半のボロアパ ...
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隣室の壁 r+7,420
2025/08/16 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話あれは数年前、まだ学生上がりのバイト生活をしていた頃だった。 当時住んでいたアパートの隣にいた、ひとりの女のことを思い出すと、いまだに息苦しくなる。 俺の部屋は一階の一番端。隣には、二十代後半くらいの ...
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見ていた側 rw+9,515-0109
2025/08/05 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300その日、俺は再びあいつに出会った。 火曜日だけ、体育館は使えなかった。バレー部が優先で、俺たちバスケ部は校舎裏から道路を渡り、古い公園まで走らされる。アスファルトの照り返しと土埃の匂いの中で、無言のま ...
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(´・ω・`)の部屋 r+12,505
2025/08/01 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300一年前のことだ。当時の私は、ネットゲームというものにほとんど縁がなかった。 リアルでもそこそこ忙しく、人と話すのが得意なほうでもなかったから、MMOなんてものは縁遠い存在だったはずだ。 だけど、軽い気 ...
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山に棲むもの r+8,769
2025/07/31 -短編, r+, 後味の悪い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, 意味がわかると怖い話
★人気ベスト300, 山形県ウィンドウズ九五が発売されて、都会が浮かれていたころの話だ。 俺はまだ小学四年だった。場所は山形の、さらに山の奥。ひとが少なくて、時間の流れが古墳時代で止まってるんじゃないかってくらい、何も起きない土 ...
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録られていた教室 r+11,108
2025/07/29 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, ほんのり怖い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300俺が小学校六年だった頃の話だ。あの年の記憶は、やけに湿っている。 蝉の声が遠ざかると、いつも桜田のことを思い出す。気づけば汗ではなく、別のもので背中が濡れているような感覚になる。 桜田――担任の名前だ ...
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口の中の記憶 rw+6,056
2025/07/28 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
私は蜘蛛が嫌いだ。 嫌悪という言葉では足りない。皮膚の内側を小さな牙で引っかかれるような、理由の定まらない恐怖。考えるだけで喉が粘つき、口の奥が勝手に閉じようとする。 理由は分からない。 正確に言えば ...
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いいって言ったでしょう rw+11,483-0114
2025/07/27 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300「彼女」は、笑っていた。 部屋の電気をつけた覚えはない。それなのに、帰宅した自分のアパートの一室から、柔らかい光が漏れていた。三階の端、毎日見ているはずの窓の明るさが、その夜だけは妙に現実味を失って見 ...
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増える写真 rw+14,319-0109
2025/07/25 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ヤクザ高校をやめたのは、十六のときだった。 理由はない。少なくとも、自分ではそう思っている。 教室の空気が、ある日から急に重くなった。音が遅れて届くような感じがして、机や椅子が全部、少しずつこちらに傾いてく ...
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確認している rw+7,255-0104
2025/07/24 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300今年の三月、雪が名残惜しげに空気に溶け込んでいた頃のことだ。 一人暮らしの部屋というのは、静けさが深くなればなるほど、余計なものまで呼び寄せる。私は築三十年になる八階建てのマンションで暮らしている。家 ...
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幸せになれましたか rw+8,026-0109
2025/07/22 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, 不動産・物件の怖い話
★人気ベスト300学生時代、まだ日々の現実がどこか仮のように思えていた頃の話だ。 秋も深まり、講義帰りの道すがら、冷えた風に肩をすぼめるようになっていたある日、不動産屋から一本の電話が入った。俺が住んでいたアパートが二 ...