ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

ウラギリ者の小屋 r+4,264-4,532

今もあのとき鼻を突いた匂いを思い出すと、食欲が消える。胃の奥がひっくり返るような、不快で生々しい臭気だった。 子供の頃は、そんなことを感じたことは一度もなかった。祖父母の家に行けば、外で遊ぶのが当たり ...

顔の抜け落ちた登山者 r+3,504-3,755

学生時代でも社会人になってからでも、俺には胸を張って言える趣味なんてものがなかった。 あるのは、好奇心に駆られては何かに手を出し、すぐに飽きてやめる、その繰り返しばかり。要するに「続けること」そのもの ...

開かれた瞳の奥 r+3,474-3,756

雪が降る日は、決まって呼吸が浅くなる。あれ以来、特にそうだ。 寒気のせいじゃない。肺の奥に、何かが残っている感じがして、無意識に息を浅くしてしまうのだ。まるであのときの空気が、まだどこかに漂っているよ ...

対面の水 n+

今でも、あの水のぬるさが忘れられない。 夏の終わり、駅近くの古びたビルの二階にあるレストランでのことだった。 平日の遅い時間だったせいか、店内には他に客の姿はなかった。冷房は効いているはずなのに、空気 ...

申請の呪文 r+5,998

2025/11/08   -短編, r+, 後味の悪い話
 

北海道の冬は、ただ冷たいだけじゃない。 肌を切る風が、骨の奥まで凍りつかせる。あの寒さを思い出すたび、肺がぎゅっと縮むような錯覚を覚える。 私は妹と二人、古びた集合住宅の二階で暮らしていた。壁紙は黄ば ...

言葉の裏側 r+7,424-7,906

これは、コーチングをしている知人の田原さん(仮名)から聞いた話だ。 ※コーチング…コーチ(聞き手)との問答による精神治療、セラピーみたいなもの。 田原さんのクライアントに、工藤というベンチャー企業の社 ...

怪しい貸別荘 r+4,725-5,085

これは、友人の友人から聞いた話だ。 二年前、高校三年生の夏、受験勉強で疲れ切った彼と友人たちは、最後の夏休みをどこか遠くで過ごそうと計画を立てた。しかし、観光地はどこも満室。なんとか見つけたのは、近畿 ...

遊びに行ってくる r+4,359

あれは、四歳くらいのころだった。 時計の針がどこを指していたのか覚えていない。ただ、明け方の四時くらいだったのだろう。真夜中の気配を引きずりながら、しかし夜と朝の境目の曖昧さを孕んだ時間帯だった。窓の ...

仏壇のある間取り r+5,165

大学を出て東京に出てきてから、もう十年以上が経つ。 その間に二度引っ越した。人に話すほどの数ではないが、関西から一緒に上京した同級生たちのほとんども、一度は引っ越しを経験していると知って、妙に納得した ...

走り来るもの r+5,918

あれは高知に住んで五年目のある晩のことだった。 夜の空気はやけに冷えていて、夏の残り香と秋の気配が入り混じる、気持ちの落ち着かない夜だったと記憶している。 その夜、友人と二人で居酒屋に入り、軽く飲んで ...

祠の夢、晴れの呪い n+

この話は、ある業界に入ったばかりの青年が体験したという、不思議で少し恐ろしい出来事である。 曰く、「ほんとうに怖かった。今も夢か現か、わからなくなる時がある」という。 業界では、神仏や見えざるものとの ...

うーちゃん r+1,890-2,143

子供の頃、父方の田舎で過ごした夏の思い出。 普段はすっかり忘れていたが、昨晩ふと記憶が蘇り、胸が締めつけられるように切なくなってしまった。誰かに話しても信じてもらえないだろうから、ここに書き留めておく ...

以前住んでいた借家 r+2,232-2,501

これは、今も未解決の殺人事件をめぐる、不気味な体験を投稿者が語った話だ。 ある女性が以前借りて住んでいた一軒家。その場所は薄暗く、陰気な雰囲気が漂っていた。彼女は水商売に従事しており、その仕事場の寮と ...

十字に裂かれたサドル r+1,899-2,029

交番の前で信号を待つ時の心細さを思い出すと、どうにも胸の内がざらついて落ち着かない。 私はその夜の話を友人から聞いたのだが、彼が語った情景はあまりに生々しく、まるで自分自身が体験したような錯覚に陥る。 ...

牛の森 r+3,314-3,524

俺の地元には「牛の森」と呼ばれる森がある。 なぜそう呼ばれるのか?森の奥から、夜でも昼でも、いつでも牛の鳴き声が聞こえるからだ。 これは噂なんかじゃない。ほんの戯言だと思うかもしれないが、あの森の近く ...

小屋の中の穴 r+2,076

2025/11/07   -短編, r+

「小屋の中の穴」の話は、俺の祖父が生きていた頃、夜の布団の中で小声で打ち明けてくれた体験談だ。祖父は口数の少ない人だったけど、その話をしているときだけは、子供みたいに表情を曇らせ、時折声が震えていた。 ...

鎖の謡い r+2,147

あれは高校二年の夏、台風の夜のことだった。 ……いや、正確にはもっと前から始まっていたのだ。毎晩のように起こっていた出来事を、私はただ「そういうもの」として受け入れてしまっていた。疑問を持たず、当たり ...

赤丸の向こう側 n+

夢の話をすると笑われるのが嫌で、ずっと一人で抱えてきた。 子どもの頃から、何度も同じ夢を見ては、目覚めた瞬間に内容を失ってしまう。確かに「またこの夢だ」と夢の中では気づいているのに、朝には真っ白だ。残 ...

犬喰いの石 r+2,357-2,722

今でも、あの図書館の薄暗い匂いを思い出すと、胸の底に鈍い違和感が蘇る。 十年前、偶然出会った旧友と語らったときのことが、未だに私の心を蝕み続けている。 その日は珍しく空気が澄んでおり、夕方の光が窓から ...

川底のまなざし r+1,986-2,307

学生時代、古びた民家の縁側で友人からこの話を聞かされた。 その時、ひどく喉が渇いたのに、なぜか一口も水が飲めなかったことを覚えている。 彼の故郷は山と山に挟まれた盆地で、夏の陽は鋭い刃物のように差し込 ...

胸に座る女 r+1,724-1,894

2025/11/06   -短編, r+

これは、私自身が経験したことだ。 いまだに夢か現か曖昧な感触のまま、脳裏に焼き付いて離れない出来事である。長く封じていた記憶を、今こうして言葉に変えるのは、きっと自分の心を宥めるためでもあるのだろう。 ...

フロントの沈黙 r+1,770-1,992

2025/11/06   -短編, r+, ほんのり怖い話

ある知人から聞いた話を、あたかも自分の身に起きた出来事のように語る。 だが、いま振り返っても、あの夜の記憶はどうにも曖昧で、他人事のようでもあり、同時に皮膚の下に焼き付いて離れないものでもある。だから ...

白いワンピースの子 r+2,159

私が生まれ育った家は、古びた日本家屋でした。 土間に、畳敷きの大広間。かまどのある台所と、仏間。十六畳の和室。障子を開け放てば、縁側の向こうに小さな庭が広がり、その背後はすぐに山の斜面へとつながってい ...

水の舌、蛇の声、名のない呼び声 n+

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 湿った石の匂い、ぬるい苔、雨を吸った杉皮。山の線が暗く膨らみ、谷から上がる風が舌の裏に金気を残した。私は調査の帰りに、村はずれの境の杭をまたいだとこ ...

手配 r+2,037-2,361

これは、とある予備校時代の友人の体験談だ。 彼の後輩、仮に「タケ」としようか。そのタケは、身長185cmと長身で、かつては80kgほどあった体格も立派な男だったが、二年前、彼の生活は一変した。 親が亡 ...

見えざる呪詛の応酬 r+5,242-5,892

これは母から聞いた話だ。 母の親戚に、体格のいい叔父さんがいた。彼は特にスポーツをやっていたわけでもないのに、腕っぷしがとても強かった。農家に生まれた彼は、幼い頃から田畑での重労働を手伝い、自然と筋肉 ...

声の届かぬ夏の群像 n+

大学二年の夏、祖母に頼まれてお盆の支度をしに車を出した。 午後の陽射しは濁って、アスファルトの上で揺らいでいた。窓を開けると草いきれと排気のにおいが絡みつき、肌に薄い膜を貼るようにまとわりついてきた。 ...

閉じ込められた三日間 r+5,170

一九九〇年代のはじめ、私は誘拐された。 にわかには信じがたい話だが、私自身が体験した出来事だ。 同じマンションに住む女の人に連れ込まれ、鍵をかけられた風呂場に閉じこめられた。縛られたわけではない。ただ ...

逆さに折れた道連れ r+4,145

トラックの運転手をしている友人から聞いた話を、なぜだか自分のことのようにずっと反芻してしまう。 気づけば夢の中でさえ、その夜の風景が脳裏をよぎるのだ。だからいっそ、自分の言葉として語ってしまったほうが ...

【自己責任系】二人の老女が見つめる場所 r+3,091-3,372

これは、ある男性が三年前に関西へ出張に行った際に体験した出来事だ。 その日は、仕事が予想以上に長引き、ホテルにチェックインできたのは午前二時半を回っていた。深夜の疲れた体で、彼はエレベーターに乗り、自 ...

この女になろうと思った r+4,752

中学からの友人で、高校生活を共に駆け抜けた政一の告白を受けたのは、卒業式の夜だった。 壇上で名前を呼ばれ、卒業証書を受け取る自分を見つめるあの眼差しに、妙な熱がこもっているのは気づいていた。だがそれが ...

白衣の下の刃 r+4,619

2025/11/04   -短編, r+

九大生体解剖事件(九州大学生体解剖事件)東野利夫氏戦慄の証言 大学時代の恩師から聞かされた話を、どうしても忘れることができない。 酔った拍子に漏れた言葉の数々が、今も耳の奥に残響のように響き続けている ...

黒い三角は空を覆う n+

今になっても、あのときの空の暗さを思い出すと、胸の奥がざわめく。 私はまだ中学生で、父の車に乗って釣りに出かける途中だった。朝の空気は澄んでいて、林の向こうから鳥の鳴き声が聞こえていたのに、あの瞬間だ ...

🔴2025年10月31日犯人逮捕‼️《名古屋市西区主婦殺害事件》未解決事件推理考察 n+367

🔴2025年10月31日、愛知県警がついに被疑者を逮捕した。 殺人容疑で逮捕されたのは、名古屋市港区のアルバイト、安福久美子(やすふくくみこ)容疑者(69) 26年の時を超えて解決へ: ...

御巣鷹山案内標識 r+1.530-1,953

2025/11/03   -短編, r+

【ゆっくり怪談】郷~ダム男奇譚【心霊ちょっといい話】 これは、とあるダムカード収集家から聞いた話だ。 彼が訪れたのは群馬県みなかみ市内のダムと、山奥にある上野村のダムだった。日帰り温泉でカードを手に入 ...

東北道に残されたもの r+5,194

これは、高速道路交通警察隊に所属する友人から、私が直接聞いた話だ。 その夜のことを語るとき、彼は決まって煙草に火をつけ、灰皿に目を落としたまましばらく黙り込む。煙がやわらかく揺れながら天井へ溶けてゆく ...

泣く稲荷 r+6,074

2025/11/03   -短編, r+
 

祖父の家の山には、小さな稲荷の祠がある。 伏見から分けてもらった神様を祀ったものだと聞いていた。けれども祖父の家の人間は誰も神仏を信じていなかった。祠へ続く小道は草木に覆われ、お供え物などされた形跡も ...

招かれざる菓子舗 r+1,918

私は編集者をしている。 といっても華やかな雑誌や作家を抱えるような仕事ではなく、地域のイベントや飲食店を紹介する小さな情報誌だ。記事は読者から寄せられる情報を元にしたり、店側からの依頼を受けたり、時に ...

佐々間のおばちゃん r+3,500

子供の頃の記憶というのは、妙に鮮明な断片と、すっぽり抜け落ちた闇のような部分とでできている。 その中で、どうしても忘れられない出来事がある。何十年経った今でも、あのときの家の湿った匂いや、障子越しに差 ...

八王子城~泣き女の滝 r+3,443

2025/11/03   -短編, r+
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中学の頃から妙に歴史が好きで、気がつけば郷土史の古文書を集めるのが趣味になっていた。 五十九になった今でも、休日には高尾の古道や神社を歩き回っている。元警察官という肩書きよりも、物好きな歴史好きと呼ば ...

帰れなかった一本道 r+1,924

中学の同級生と再会したときに話したことがあるんだ。 彼に「何か怖い体験をしたことがある?」と聞かれて、ふと昔の合コンの夜のことを思い出した。あれは確か、二十代半ばの頃だった。今思えば、普通の出会いの場 ...

【遠州七不思議幻】突然現れる池 r+1,887

地元の山に「突然現れる池」があるらしい。 そう言うと、誰もが首を傾げる。だが、俺は確かに子供の頃、その池を目にした。 まだ小学生だった頃、父親に手を引かれ、登山道から少し外れた林の奥でそれを見た。鬱蒼 ...

風車の向こうに在るもの n+

今でも、あの風車の音を夢に見ることがある。 くるくると、風に揺れるたび、キィ……キィ……と擦れる、紙と竹のかすかな摩擦音。何でもない、どこにでもある玩具のはずなのに、それがあれほど無気味に思えたのは、 ...

夢で見た家に、私は住んでいた r+2,000

子供の頃から、行ったこともない町の光景を知っていた。 知っている、というより、確信していると言った方が正しい。 夢の中に必ず出てくる町だ。川を渡る古い橋を越えると、まずガソリンスタンドが見える。夢の最 ...

ご自由にお使いください r+6,238

最初は、ほんの出来心だったんです。 今でもあの日の自分を殴りつけてやりたい気持ちでいっぱいですが、時間は巻き戻せないし、あの森の奥で見た光景を消すこともできません。 きっかけは二年ほど前に放送されてい ...

銀の球と沈黙の乗客 r+4,417

高校時代のことを思い出すと、必ず胸の奥がざわつく。 あの出来事を語るとき、どうしても一人称で語らずにはいられない。なぜなら、他人事のように突き放してしまえば、自分の中にいまだ残る恐怖が嘘になってしまう ...

ふくらむ息 r+4,641

2025/11/02   -短編, r+
 

徳島の山奥に住んでいた頃の話だ。 十歳の私にとって、祖母と二人で山菜を採りに出かけるのは日常の延長のようなものだった。春の陽射しはやわらかく、川面を撫でる風は土と若葉の匂いを含んでいた。祖母は腰に手ぬ ...

婆ちゃんの的中 r+2,237

うちの地域には、昔から奇妙な言い伝えや風習が残っている。 浄土真宗の家が多いせいか、葬式の後に清めの塩を使う習慣はほとんどなかった。けれど、私の家では今でも必ず塩をまく。理由は、あの「婆ちゃん」の存在 ...

窓を覗く女の夢路 n+

今でもあの夜の夢を思い出すと、体の芯がざらつくように冷えていく。 普段、夢の記憶なんて目覚めれば霧散するはずなのに、あの光景だけは未だに色濃く焼き付いている。むしろ年月とともに少しずつ形を変え、どこか ...

吉祥寺の消えた街 r+1,749

小学六年の頃の話だ。今でもその記憶を思い返すと、皮膚の奥を小さな針で刺されるような寒気が走る。 あの日の光景は、ただの幻覚や子供の妄想で片づけてしまうにはあまりにも生々しく、そして不気味すぎた。 当時 ...

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