ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

火を通せ nw+349

川崎は、生のトマトを食べない。 ピザの上に乗っているものは平気だし、ミネストローネも食う。缶詰のホールトマトを潰してパスタを作ることもある。ただ、サラダに入っている輪切りや、弁当に添えられたプチトマト ...

🚨備品庫から戻ってきたもの nc+

真夏の昼、私は沿岸の気象観測所に応援として放り込まれた。 台風期の欠員を埋めるための短期配置で、期間は三か月の予定だった。港から船で一時間ほどの小島で、観測塔と事務棟と宿舎が一体になった、要するに逃げ ...

暗い玄関の革靴と古い金属の靴べら。文字は「靴べら」「創作怪談」。

靴べら iwa+

靴を脱いだあとの玄関で、もう一度だけ踵が鳴った。 右の靴を引き抜いたばかりで、私は椅子に腰を下ろしていた。両足はタイルから浮いていたし、階段を上がってくる人もいなかった。壁に掛けた金属の靴べらが、揺れ ...

【意味がわかると怖い話】景色に隠されたメッセージ~あなたはこの暗号を解読できるか!?#+4,743

【ゆっくり怪談】景色に隠されたメッセージ~あなたはこの暗号を解読できるか!? こんな話を聞いた。 友人と二人でバイク旅行に出る予定をたてたのだが、運が悪いことに直前に盲腸になり、入院してしまった。 「 ...

名前だけが残った家 rw+3,757

【意味がわかると怖い話】ロアニの家【解説付き♪】 子供の頃、家から歩いて十五分ほどの川沿いに、誰も住んでいない古い家があった。 今思えば、あれを廃墟と呼ぶのは少し違う。崩れ落ちるほどではなく、屋根も壁 ...

朝から昼まで rw+3,871

あいつは十年かけて、五分の道を歩いてきた。 工事屋として独立したばかりの頃、俺はとにかく人手に困っていた。現場は取れても、職人が足りない。腕のいい者ほど予定が埋まっているし、空いている者には空いている ...

片づけてしまった夜 nw+596

その晩、私は一人で酒を飲んでいた。 仕事が一段落し、特別な理由もなく、ただ缶を開けただけだった。冬の終わりで、部屋は乾いていた。換気のつもりで、寝る前に少しだけ窓を開けていたのを覚えている。 風が入っ ...

🚨火曜日の❌️ nc+

この話を最初に耳にしたのは、ある研修の懇親会だったという。 酒の勢いもあって、誰かが「県立図書館って、閉架書庫が迷路みたいだろ」と軽口を叩いたとき、隣にいた中年の女性職員が、ほんの一瞬だけ箸を止めた。 ...

出られなかった電話 nw+604

父は、生きているあいだ、霊だの呪いだのといった話を本気で軽蔑していた。 占い番組が流れていれば舌打ちをし、心霊特集が始まれば無言でチャンネルを変える。 「見えた」とか「感じた」とかいう言葉を、感情の弱 ...

洋服直し店の作業灯と、黒い糸で深く裾を縫い留めた灰色のカーテン。タイトルは折り返し。

折り返し iwa+

父から引き継いだ洋服直しの店で、カーテンの丈直しも引き受けている。 駅へ抜ける商店街の端にある、間口二間ほどの店だ。ズボンの裾上げを待つお客さんには入口の椅子へ座ってもらい、その場で仕上げる。夕方にな ...

郵便受けの女 rw+7,425

二週間前に今の部屋へ移った。 鍵も新しく、郵便受けも内側からしか触れない構造だ。深夜三時を過ぎても、何の音もしない。静かすぎるほどだ。だが静寂は安心にはならない。前の部屋で起きたことが、まだ身体のどこ ...

震える文字は誰のものか rw+1,737-226

東京・品川に、今も営業を続けている古いビジネスホテルがある。 昭和四十二年十月十六日の夜明け、その二階奥の二〇八号室に清掃係が入った。白い浴衣の帯が鴨居から垂れ、その先で女が揺れていた。室蘭から来てい ...

二本目の指 rw+6,174

心の整理がついてきたから、こうして文字にしている。 俺には二人の大切な友達がいた。 原田と大場。 小学校からの付き合いで、社会人になってからも、三人でよく酒を飲んでいた。 去年のちょうど今頃も、いつも ...

取ってはいけない予約 rw+4,696

京都の三条にある飲み屋で聞いた話だ。 語ってくれたのは、三十代半ばの男だった。勤め先の同期会で幹事を任され、店の手配から連絡まで一手に引き受けたという。話し方は落ち着いていて、怪談を面白がって盛るよう ...

写らない背後 nc+

京都のそのアパートに住んだのは、学生の頃のわずかな期間だった。 家賃を切り詰めながらも、どうしても風呂とトイレが部屋についている物件に住みたかった。理由は単純で、友人から「共同は色々と面倒やぞ」と脅さ ...

魔界遊びの手順書 nw+617

小学生の頃、ふざけてやったことが大事になった経験が一度だけある。 十二歳。ランドセルの重さよりも、自分の影の長さが気になり始める年頃だった。 あの頃の男子は、なぜか「向こう側」に触れたがる。心霊写真、 ...

匂いを嗅ぐ女 rc+11,947

2026/10/11   -短編, r+, 怪談
 

これは、実際に自分が体験したことだ。 今でも鮮明に思い出せるが、同時に思い出したくない夜でもある。 鶯谷という街をご存じだろうか。山手線の駅のひとつだが、観光客で賑わうわけでもなく、ビジネスマンで混雑 ...

煙の向こうにいた人 rw+5,068

義弟の実家の古いアルバムから、三歳の妹が写った写真が出てきた。 見つけたのは妹自身だった。結婚して間もないころ、すでに亡くなっていた義弟の両親の遺品を整理していて、その写真に気づいたという。幼い義弟の ...

帰っていいですよ rw+3,301

小学校一年の頃、モスクワの日本語学校でIQテストを受けた。 父の仕事の都合で一家ごとモスクワに住んでいて、週末だけ補習のような形でその学校へ通っていた。校舎は古く、窓から入る光は夏でも灰色だった。薄い ...

存在そのものが癇に障る rw+2,995

生まれてからずっと、ひとつだけ説明のつかない体質を背負っている。 自分では何もしていないのに、なぜか人を激怒させてしまう。 最初に異常に気づいたのは幼い頃だ。親戚が集まる席で、ただ黙って座っていただけ ...

戻ってきた側 rw+2,146

昨日のことだ。 冬の夕暮れ、久しぶりに実家へ立ち寄った。玄関の引き戸を開けた瞬間、埃と灯油の匂いが混じった懐かしい空気がまとわりつく。両親は不在で、家の中は異様に静かだった。冷蔵庫の低いうなりと、壁掛 ...

渡らなかった側 nc+

山道を走る車のエンジン音だけが、やけに大きく聞こえていた。 大学二年の夏だった。 バイト先の仲間で、どこかに行こうという話になった。目的地は、中国地方の山奥にある吊り橋。観光用に残されているだけで、そ ...

声は内側から来る nw+665

2026/10/10   -短編, 事故・事件, n+2025

あの日のことを思い出すと、今でも胸の奥が詰まる。 息を吸おうとしても、途中で止められるような感覚になる。 二〇一五年の十月末、同じフリースクールに通っていた少年が死んだ。 新聞では「自殺の可能性」と簡 ...

オレンジ色の悲鳴 rw+2,472

小学五年のとき、一度だけ、花の悲鳴を聞いたことがある。 そんなことを、つい最近まで忘れていた。 思い出したきっかけは、Amazonプライムで昔の『探偵!ナイトスクープ』を観たことだった。四つ葉のクロー ...

声になる前 nc+

前に住んでいた町の小学校での話だ。 小六のとき、国語の授業中に起きた出来事を、今でもはっきり覚えている。 その日は朗読だった。教科書を順番に読んでいく、ごくありふれた時間だ。教室は静かで、窓の外からは ...

肩越し nw+503

中学の同級生に会ったのは、二十年ほど前の同窓会だった。 久しぶりに見る彼は、ひどく痩せていた。背広の肩が余り、頬は落ち、顔色も悪かった。 酒もほとんど飲まなかった。 帰り際、店を出たところで呼び止めら ...

写り込んだ未来の屍体 rc+4,470

宮城県の八木山橋って知ってるだろ。 自殺の名所としては割と有名で、地元じゃ洒落にならないくらいの数が飛び降りてるって噂がある。 ただ、俺にとってはあの橋の下に広がる竜ノ口渓谷の方がずっと魅力的だったん ...

右手だけが冷たい rw+2,211

あれは、もう何年も前のことだ。 今でも五月になると、私は郷里の小さな神社へ行く。 願い事があるわけではない。 ただ、確かめたいことがある。 当時、私は小さな金属加工工場を経営していた。 機械油と鉄粉の ...

夢で聞いた番号 nw+386

知らない番号から電話が来ると、今でも出る前に息を止めてしまう。 最初の電話は、俺の携帯にかかってきたものですらなかった。 十九のころ、俺はまだ携帯を持っていなかった。金が惜しかったわけではない。ただ、 ...

処理された帰還者 nc+

十四年前のことだ。 正確な日付は覚えていないが、季節は初春だったと思う。親戚の葬式があり、多摩川沿いの親戚宅に集まっていた。年の近い親族もおらず、式が終わってからも特にやることがなかったので、ひとりで ...

増えちゃいましたね rw+3,319

2026/10/08   -短編, r+, ほんのり怖い話

あの出来事を、ずっと誰にも話せなかった。 話せば軽くなると思っていたのに、逆に重くなる気がして、口を閉ざしてきた。けれど最近、どうしても一つだけ確かめたいことがある。だから書く。 あのコンビニは、今年 ...

送り番の夜 rw+2,718

子どもの頃、ひい爺さんからよく昔話を聞かされた。 山奥の村で育った人だった。焚き火の明かりに照らされると、壁に映る影が妙に大きくなった。声よりも、その影の動きのほうが記憶に残っている。 ある夜、爺さん ...

またかく nc+

俺を含め、金のない山好きにとって、登山道具の値段はときどき正気を疑う。 性能だの新素材だの軽量化だのと能書きばかりが増え、そのぶん値札も膨らむ。冷静に考えれば、あれはもう半分くらい詐欺に片足を突っ込ん ...

助ける側 rw+8,723

これは、俺が大学生だった頃の話だ。 人には、理由を説明できないまま「行きたくない」と感じてしまう場所がある。危険だと学習したわけでもなく、嫌な記憶があるわけでもない。ただ、そこへ足を向けた瞬間、身体の ...

開けてはいけないドア rcw+5,435

自分が育ったのは、四国の瀬戸内海沿いにある小さな村だった。 港には古い木造船が並び、昼間でも潮と油の匂いが重く漂っていた。夜になると外灯は途切れ途切れになり、闇が地面からせり上がってくる。虫の声だけが ...

見てはいけない花 rw+5,022

四、五年前のことだ。 取引先の藤木さんから、酒の席で聞かされた話がある。 酔って笑い話にするには、どうにも生々しすぎた。聞いている途中から、場の空気だけが妙に冷えていくのを感じていた。私は相槌を打ちな ...

俺だけが知らない rw+2,824

小学校三年の夏、海で溺れた。それより前の自分について、俺が覚えていることはほとんどない。 祖母の家は港町にあった。海が目の前にあり、町じゅうに潮と魚の匂いが染みついていた。祖父は漁師で、無口な人だった ...

電話に出る者 nw+387

実家の固定電話には、昔から妙なことがある。 家に誰もいないときに限って電話をかけると、必ず誰かが出るのだ。 呼び出し音が二回ほど鳴ると、若い男の声で「はい、○○です」と、まるで家の住人のように名乗る。 ...

🚨声のない水位 nc+

録音の仕事を請けたのは、まったくの偶然だった。 古い市民ホールの閉館に合わせて、最後の音響テストを記録してほしいという依頼だった。舞台は解体が決まっていて、すでに客席の大半は撤去され、壁の吸音材も剥が ...

『杉田かおる』のカルト新興宗教教団体験記 #4,117

2026/10/06   -短編, r+, カルト宗教

杉田かおるのカルト新興宗教教団体験記【ゆっくり朗読】 『杉田』 杉田かおる(著)(小学館刊) 杉田【電子書籍】[ 杉田かおる ] posted with カエレバ 楽天市場 Amazon この本は杉田 ...

位牌を持ってきた女 nw+330

あれは、まだ義母と同居していた頃のことだった。 私の妊娠が分かった日から、家の空気は目に見えない刃物のようになった。義母は毎日のように腹に向かって言った。「私は跡取りをこの手に抱きたいのよ」。その声は ...

中にあったもの nc+

姉は、昔から人に好かれるタイプだった。 目立つほど派手な顔立ちではないが、どこにいても自然に人が寄ってくる。高校に入ってからは彼氏が途切れたことがなく、相手も決まって周囲がざわつくような人間だった。有 ...

息ができる水の中 nc+

ある日、俺はいつも通り、家の裏にある神社で読経をしていた。 不破の祭りで唱える決まりの経だ。分家も本家も途絶えてしまって、せめて自分の代だけは、と思って続けている。 一回目の読み始めで、喉の外側だけが ...

またお願いします rw+9,074

※猫好きの方は、読まない方がいいかもしれません。 特殊清掃の会社に勤めていた。 人が想像するような生々しい遺体処理は、実際には仕事の一部でしかない。主な業務はそのあとだ。人がいなくなった部屋、生活が途 ...

一口だけ rw+3,351

子供の頃、神社で遊んでいた。 家から歩いて七分、裏はすぐ山だった。鳥居をくぐると、昼でも薄暗い。社殿は小さく、参拝客もほとんどいない。名前はもう思い出せない。ただ、裏手の造りだけは、今でもはっきり覚え ...

西武新宿線の、その先 rw+3,553

一年間行方不明になった日のことを、私は西武新宿線の吊革までしか覚えていない。 その日は風邪をひいていた。身体の芯が冷えたままで、骨の奥に入った氷がいつまでも溶けないような感覚があった。耐えきれず、大久 ...

聞いてしまった者 rw+3,029

地方新聞の支局で記者をしていた頃の話だ。 あの事務所は、昼でも湿った匂いが抜けなかった。紙とインクと、古びた机に染み込んだ何年分もの埃。静かな日は、時計の秒針がやけに大きく響いた。 奇妙な来訪者は珍し ...

眠っているはずの目 rw+3,174

あの絵は、目を閉じていたらしい。 僕がそれを知ったのは、なくなった翌日のことだった。 中学二年の秋、僕は美術室の掃除当番だった。午後の授業が終わり、ほとんどの生徒は部活か下校で教室を出ていた。美術室に ...

赤いひも nw+367

引っ越したのは、大学を卒業してすぐの春だった。 駅から近い、小さな二階建てのマンション。築年数は古かったが、社会人一年目の私には身の丈に合っていた。契約も問題なく済み、荷物を運び入れた夜は、ようやく自 ...

🚨影だけが残る村 nc+

この村には、年に一度だけ時間が止まる日がある。 誰も畑に出ず、誰も鍋をかき回さず、子どもでさえ走らない日だ。その日は「影を返す日」と呼ばれている。太陽がもっとも高く昇る季節、正午のひとときに、村全体が ...

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