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昼に帰ってくる村 nc+
若い頃の顧問が一人で中国山地を歩いたときの話だ。 昔は村や集落が点在していたが、今では地図から消えた名前ばかりになった山域で、彼は廃村の痕跡を写真に残すつもりだった。古い地図と新しい地図を突き合わせ、 ...
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返しは終わっていない rw+19,728
大学時代、同じゼミに奄美大島出身の男がいた。 物静かで、地元の話題になるといつも視線を逸らすやつだった。観光地や方言の話ならまだしも、昔話や家の由来の話になると、明らかに口数が減る。 ゼミ合宿の夜、酔 ...
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白帯の通り道 rw+1,519
2026/07/20 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
白く潰れた草 中学時代の友人と久しぶりに顔を合わせた席で、その男だけが妙に酒を減らさなかった。酔えば軽くなるはずの話を、酔わずに抱えているように見えた。 高校三年の夏、六人で海沿いのコテージに泊まった ...
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縁側の席 nc+
田舎で聞いた話だ。 在宅介護の仕事をしている友人がいる。担当区域は山に近い集落で、一人暮らしの高齢者の家を巡回している。中でも山際ぎりぎりに建つ一軒家に住む爺さんは、長く無口な人として知られていた。挨 ...
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そこにいる女 rw+8,671
2026/07/19 -短編, r+, 洒落にならない怖い話, 不動産・物件の怖い話
★人気ベスト300新世紀を迎えたばかりの頃、空はまだどこか無表情だった。 俺は神戸の大倉山にある、築年数の古いワンルームマンションに住んでいた。 不動産屋は余計なことを言わなかったが、契約の最後にだけ「前の方、ちょっと ...
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固定電話の声 rcw+11,615
2026/07/19 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300兄の十三回忌の準備で実家に戻ったのは、十月の半ばだった。 朝晩の空気はすでに冷たく、駅前の街路樹がまだらに赤く色づき始めていた。帰省のたびに感じる、土地の匂いがしない町だった。私たちは長く一箇所に留ま ...
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記録されないもの rw+4,8970
文化人類学の講義に出ていた先輩から聞いた話だ。 中部地方にある大学の民俗学研究室で、憑き物筋をテーマにしたフィールドワークが行われた。指導教官はその分野では名の知れた教授で、過去にも何度か調査報告を学 ...
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また、か rw+5,206
2026/07/19 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
高校を卒業するまで住んでいた町の外れに、白い二階建てがあった。 今では「幽霊屋敷」と呼ばれている家だが、当時はただの空き家だった。庭は手入れの跡を残し、外壁もまだ新しかった。窓ガラスは曇っているのに、 ...
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焼けない魚 nc+
山に入ったのは、ただの渓流釣りのつもりだった。 職場の同僚で、休日になると一人で山に分け入る男がいる。人付き合いが悪いわけではないが、釣りの話になると急に口数が増える。誰も知らない沢を見つけるのが楽し ...
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善意の頁 rw+10,050
2026/07/18 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, 病院の怪談私の名は伊部千恵子。 県内の総合病院に勤務して十年になる。急性期病棟は常に慌ただしく、患者は入れ替わり、判断は早さを求められる。それでも仕事に誇りはあった。誰かの役に立っているという実感だけは、確かに ...
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出来なんだ rw+4.002
2026/07/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
昔話だと思ってくれていい。そうやって笑ってくれたほうが、たぶん安全だ。 だが、これはじいちゃんの話であり、そして今は、俺の番の話だ。 じいちゃんは山で生きていた。遊びではなく、生活として山に入っていた ...
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登ってくる足跡 rw+4,493
2026/07/18 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
現役のアメリカ海兵隊士官から聞いた話だ。 酒が入った夜だった。場が緩み、誰かが硫黄島の話題を出したとき、その士官は少し黙ってから、低い声で言った。 「あれは……本当に、おかしい夜だった」 太平洋戦争末 ...
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客一名 nc+
廃線の駅に泊まったのは、予定ではなかった。 学生の頃、バイクで一人旅をするのが好きだった。地図に印を付けず、走っていて気になった道にそのまま入る。夕方になれば林道脇や河原にテントを張り、朝になれば何事 ...
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目を合わせてはいけない常連 rw+7,420
2026/07/17 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300某チェーンの居酒屋でバイトしていたのは、もう何年前になるのか。 少し前のことのようにも、ずいぶん昔の出来事のようにも感じる。はっきりしているのは、あの店の匂いと音と、そして一人の男の目だけは、今も曖昧 ...
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午前二時の廃病院 rw+4,079
2026/07/17 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
大学三年の夏だった。 学業よりも酒とバイトが中心で、同じ居酒屋で働く連中と夜な夜な集まってはくだらない話で夜を潰していた。井上と田尾、それに井上の彼女の日出子。あの頃は、四人でいることが当たり前だった ...
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封じ箱 rc+4,580
2026/07/17 -短編, r+
ネットで有名な怖い話俺が中学三年の春、祖父が死んだ。 胃癌だったと聞いたが、医者の口調も親の反応も曖昧で、真相はよく分からなかった。 初孫ということで、俺はとても可愛がられた。小さい頃は祖父の膝に座りながら、本を読んでも ...
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何度目の十月二日 nc+
2026/07/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
時空の歪みタイムリープに成功したけど質問ある? そう書き込んだ瞬間のことは、よく覚えていない。 焦っていた、という感覚だけが残っている。手が震えていたのか、キーボードを叩く音がやけに大きく感じられた気もする。 ...
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天明大飢饉の凄惨な記録 #7,133
【ゆっくり怪談】天明大飢饉の凄惨な記録 ウチの地域(山間部)で実際に起きた歴史。 1783~1784年。世に名高い「天明の大飢饉」があった。 我が南部藩でも沢山の人間が死んだ。 南部藩がまとめた『南部 ...
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俺が車中泊をやめた理由 rw+30,975
2026/07/16 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300駐車場の真ん中に停めた理由は、自分でもよくわからない。 車中泊は、昔からの癖だ。目的地を決めずに走り、灯りの途切れる場所まで来たらエンジンを切る。毛布を敷き、天井を見上げ、外界と一枚のガラスで隔てられ ...
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付き合ってた彼は七年前に死んでた rw+3,452
2026/07/16 -短編, r+, ほんのり怖い話
ネットで有名な怖い話あの人の声が、今でも耳の奥に残っている。 「俺を裏切った元カノはみんな不幸になってるんだ」 そう言って、彼は笑った。冗談めいた調子だったが、目だけが妙に乾いていた。 「前の前の彼女は、母親が死んだ。そ ...
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見ていただけ rw+5,306
2026/07/16 -短編, 洒落にならない怖い話
私があの中学に入ったのは、親の見栄のためだった。 地元の公立に行けば、友達もいたし、顔と名前が一致する世界でそのまま成長できたはずだ。それを、母は嫌った。「親戚にこれ以上バカにされるのは耐えられない」 ...
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深夜2時、SAで乗せた女の話 rw+4,600
2026/07/16 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
浜名湖で仮眠を取らなければよかったと、今でも思う。 あれは数年前、関西に住む彼女に会いに行く途中だった。三連休の初日、東京を夜の十一時過ぎに出た。仕事終わりで疲れていたが、気持ちは妙に高ぶっていて、眠 ...
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一合と三本 nc+
2026/07/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
祖母はいわゆる「みえる人」だった。 子どもの頃、私はその祖母から、夜ごと聞かされる怖い話や不思議な話を子守唄代わりに育った。その中でも、今もはっきり覚えている話がある。 商売人冥利につきる話だと、祖母 ...
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死ぬべきだった日 rw+1,782
2026/07/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
隣に住む奥さんが言ってくれたの。 「うちは賑やかすぎるくらいだから、たまにはお茶でもどう?」って。 その声はやさしくて、窓越しに見える食卓には、いつも誰かの笑い声が重なっている。でも、あたしには少し眩 ...
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手が足りた日 nc+
2026/07/14 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
私の祖母はいわゆる見える人だったらしい。 そう自分で名乗ったことは一度もないが、おばあちゃん子だった私は、折に触れて祖母の口から、怖い話とも不思議な話ともつかない出来事を聞かされて育った。これは、その ...
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ちょっと鬱になるクレヨンしんちゃんのシロの話 #9,651
ちょっと鬱になるクレヨンしんちゃんのシロの話【ゆっくり怪談】 クレヨンしんちゃんの、シロがメインの話は結構後味悪いのが多い 920 :本当にあった怖い名無し:2015/01/18(日) 16:12:5 ...
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【意味がわかると怖い話】持統天皇のお気持ち #4,415
2026/07/14 -短編, r+, 意味がわかると怖い話
【意味がわかると怖い話】持統天皇のお気持ち【ゆっくり朗読】 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 538 :本当にあった怖い名無し:2016/07/22(金)18:34:13.72 ...
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座ってはいけない場所 nc+
山に分け入って歩いているうちに、思っていた以上に足が重くなった。 天気は悪くない。風もない。だが距離の感覚だけが狂っていて、いつの間にか、ここまで来ていたのかと何度も立ち止まった。 少し開けた場所に、 ...
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『広島新交通システム橋桁落下事故』にまつわる不思議な話 #62,409
広島新交通システム橋桁落下事故 当時建設中であった広島高速交通広島新交通1号線(愛称アストラムライン)の工事現場で、橋桁が落下し、一般人と作業員23人が死傷した。 1991年(平成3年)3月14日午後 ...
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村の九割が《いとこ結婚》血族結婚・調査報告書 #8,000
2026/07/13 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300, 徳島県村の九割が《いとこ結婚》血族結婚・調査報告書【ゆっくり朗読】 悪影響なし血族結婚 [出典:昭和16年8月4日付 大阪朝日新聞] 九割が"いとこ結婚" 健康異状なし、五人兄弟従軍の家 血族結婚村報告書 ...
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白紙の観察者 rc+7,530
2026/07/13 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300大学に通い出して二年目。 思い描いていたキャンパスライフはどこにもなかった。人と話すのが怖くなって、講義もサボりがちになって、バイトも辞めた。誰かに必要とされていないという感覚が、骨の髄まで沁みてきて ...
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火気厳禁の丘 rw+4,425
2026/07/13 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
私は、何度もあの丘を見上げて育った。 町の外れにある、ただの小高い盛り土。畑に囲まれ、道も舗装されていない。季節ごとに草の色が変わるだけで、特別なものは何もないはずだった。 けれど、ある時ふと気づいた ...
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一時三十分 nc+
2026/07/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
その日は、特別なことは何もなかった。 部活もなく、補習もなく、夜は家でだらだらテレビを見て、十一時前にはベッドに入った。ただそれだけの一日だった。 当時、俺の部屋には二段ベッドが置いてあって、下が俺、 ...
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空室の中身 rw+9,832
2026/07/12 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300大学三年の春、知人の紹介で裁判所関係の清掃バイトを始めた。 就活の資金が欲しかった。割がいいという一点だけで内容もろくに聞かずに引き受けたのが失敗だったのかどうか、今も判断がつかない。 初日の集合場所 ...
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聞くだけの存在 nc+
2026/07/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
昔、中学生くらいの頃の話だ。 その頃、私は夜が苦手だった。暗いのが怖いというより、静かになるのが嫌だった。家が古く、夜になると音が途端に減る。遠くを走る車の音も消え、風が止まると、世界から自分だけが切 ...
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誰も拾わなかった視線 rw+9,028
2026/07/11 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300地元に戻ってきてから、あの道を避けて通るようになった。 通勤路としては近道だし、危険な場所でもない。それでも、あそこを通るたびに、胸の奥がじわじわと締めつけられる感覚がある。 国道沿いの林の縁だ。ガー ...
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刀にまつわる怖い話 #+5,610
2026/07/11 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
怖い話ではないと思うが、現在進行形で起こってる話。 720 刀 2006/12/22(金) 12:38:16 ID:E6ar14uE0 文才もないんで事実だけを並べてくよ。 俺は今、一九歳で二回生に上 ...
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なんも聞いてないな rw+4,179
2026/07/11 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
高知県猫だけは殺すな【ゆっくり朗読】 2006年の夏、高知県香南市赤岡町を訪れた。 目的は二つあった。一つは夜の闇の中、ろうそくの火だけで絵を見るという「絵金祭り」を自分の目で確かめること。もう一つは、赤岡 ...
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踝から先 nc+
学生の頃、妹と向かい合って話をしていた。 他愛のない会話だった。試験がどうとか、友達がどうとか、そんな内容だったと思う。 途中で、妹が急に黙った。 声を止めたというより、思考そのものが止まったような顔 ...
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欠番の客室 rw+4,460
2026/07/10 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
都内のあのホテル。名前を聞けば誰でも知っている。 上品な内装に、行き届いた接客。格式だけが静かに積み重なったような場所だ。 母方の伯母と祖母が、そこに泊まる予定だった。二週間前から予約していたという話 ...
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あっちの方 nc+
山で獲物を追うことは、山の内側に踏み込むことと同義だったと、あの猟師は後年になってから口にしたそうだ。 話を聞いた老人によれば、それは昭和の初め頃、まだ銃よりも勘と経験が物を言った時代のことだという。 ...
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白いスーツの男 rw+7.738
2026/07/09 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300会社勤めをしていた頃、二十歳そこそこの私は、どこにでもいる普通の事務員だった。 外壁の修復工事で出入りしていた男、市川と出会ったのは初夏だったと思う。日焼けした腕、ヘルメットの跡が残る額、無精髭の奥で ...
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七〇七号室 rw+5,240
2026/07/09 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
ネットで有名な怖い話わたしの帰り道には、いつも同じ風が吹く。湿った夜気が頬を撫でると、あの日の声が蘇る。 週末の夜だった。終電は逃していないが、日付が変わる寸前の時間。会社の最寄り駅からマンションまでの道は、人通りがほと ...
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足元の庁舎 rw+3,811
2026/07/09 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あの靭帯を切った日から、左足だけが他人のものみたいに冷たい。 痛みはない。動かそうと思えば動く。けれど、足首の奥に、何か余計なものが入り込んでいる感じが消えない。骨と骨の隙間に、指を差し込まれているよ ...
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空いた座布団(読者参加型リライトコンテンツ) rw+2,030
2026/07/08 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
読者参加型リライトコンテンツあれは一九九六年の六月下旬、梅雨の湿気が肌にまとわりつく夜だった。 俺はリフォーム会社の営業で、取引先である田中さんの自宅を訪れていた。田中さんは五十代半ばの男性で、郊外に建つメゾネットタイプの集合住 ...
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確かにうまかった nc+
大学生だった頃、私は一人で泊まりがけの登山に出かけた。 人と予定を合わせるのが面倒だったし、知らない山を一人で歩くことに、妙な解放感を覚える年頃だった。 初めて入る山域だったため、地図を何度も確認しな ...
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自分の葬式を聞いた話 rw+8,270
2026/07/08 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300夜、薄闇を裂くようにして蛍光灯の明かりが街を漂白していた。 光は路面を白く削り、影だけがやけに濃く残る。眠れなかった。喉が焼けるように乾き、部屋の空気が薄く感じられた。時計は午前二時を少し回っていた。 ...
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不法侵入に対する正当防衛は、法的に幽霊や化物の存在を、暗黙のうちに前提にしている件 #5,423
2026/07/08 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
先日、親戚の葬式があった。 421 名前:あなたのうしろに名無しさんが…… 投稿日:2003/04/29 15:53 そこで、検事をやってる叔父と久しぶりに会った。 通夜の席で叔父と二人で酒を飲んでい ...
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声を覚える nc+
その山は、会社の所有地だった。 境界杭も測量図も揃っている。立ち入り禁止の札も立っている。だが、地元では昔から「あの山は人のものじゃない」と言われていた。誰が言い始めたのかは分からない。ただ、木を伐る ...
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二つの枕 rw+7,777
地図から消えかけた山の集落がある。 舗装の剥げた一車線の道をいくつも折れ、峠を越えた先にひらける小さな盆地だ。いま残っているのは墓石と、壁の崩れた蔵、それに数軒の空き家だけ。夜になれば、街灯の数より星 ...