ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

跡取りの呪縛 r+6,793-7,482

同居していた頃、姑との間には度重なる摩擦が生じていた。 そのような中、近くに住む友人が私を訪ねてきた際の出来事である。 友人が到着するや否や、姑は彼女が占い師であることが気に入らない様子で、容赦なく文 ...

シンガポールの百階 r+2,005-2,402

2025/11/16   -短編, r+, 都市伝説

学生時代、私が絶対に口外できないと決めていた出来事がある。 あれは大学四年の冬、世紀の変わり目をまたぐ頃のことだった。 シンガポールの空気は湿り気を帯びていた。十二月の終わり、南国らしい熱気が夜になっ ...

異界を覗いた出張帰り r+2,352-2,836

これは、転勤族であるAさんが三重県に住んでいた頃に体験した話だ。 出張で大阪へ向かったAさんが、昼過ぎに電車で戻る際のことだ。途中の駅で乗り換えるために降り立つと、薄暗く古びた駅が広がっていた。駅員の ...

たけちゃん r+1,797-2,166

これは、ある不思議な体験をした人から聞いた話だ。 彼は生まれつき、いわゆる「見える人」だという。霊や「見えないもの」が見えて、会話もできるが、ほかに特別な力はないそうだ。幽霊は、事故現場で立ちすくんで ...

天井を見上げていた n+

夜の天井を見上げる癖は、幼稚園の頃から続いていた。 小さな体をベッドに沈めると、目の前には白い平面が広がる。無地のようで、近づくと筆のかすれや塗りムラが見える。そこに淡い影が流れていくのが好きだった。 ...

閉じ込められた怨念のゆくえ r+4,638-5,106

先日、私が一人で残業していた際のことだ。 時刻は夜の七時半頃であっただろうか、突然電話が鳴り響いた。 私の勤務先は街外れの山近くにある小さな町工場だ。この時間帯になると周囲にはほとんど人影がない。 「 ...

泣かない赤児 r+4,963-5,478

私がまだ小学生の頃、母方の祖父の故郷で体験した出来事についてここに記す。 祖父が他界して十年が経過した今、その出来事を公にすることにした。ここで語られる内容は古くからの因習と民間信仰が深く絡んでいるた ...

【ミステリー】戦艦長門の最期r+4,480-4,480

【ミステリー】戦艦長門の最期【ゆっくり朗読】 現代に大東亜戦争時の日本海軍の軍艦の名前を聞くと、真っ先に『大和』が上がると思うが、『大和』は当時極秘に建造されていたために、国民には存在は知らされておら ...

廃寺の古木に刻まれた怨念 r+4,391-4,919

これは、ある女性が母親から聞いた話だ。 母親がまだ子供だったころ、村の近くの山道にある古びた廃寺が、夜な夜な丑の刻参りの現場として噂されていたという。何しろ丑の刻参りとは、呪いたい相手の体の一部――た ...

目を縛り、歯を縛り r+2,296-2,705

今でもあの書き込みを読んだ夜のことを思い出すと、胸の奥がざらつく。 指先に残るキーの感触、画面の光に照らされた顔の影、それらすべてが不気味に蘇るのだ。 最初に掲示板を覗いた時、彼女の投稿はごくありふれ ...

庚申原に笑うもの r+5,118-5,541

今でも、春の宵に吹き抜ける風を耳にすると、あの時の声を思い出してしまう。 それはただの風のざわめきなのか、それとも山中を歩き回る何者かの囁きなのか。判別がつかぬまま、私はこの町に生まれ、この町で年を重 ...

峠に残された声 r+4,392-4,695

2025/11/14   -短編, r+, 怪談

この話を聞かされた時、妙に肌の下を針で撫でられるような不快感が長く残った。 木村さんがあの夜、体験したという出来事を思い返すと、ただの幻聴や空耳で片づけられない妙な歪みが潜んでいるのだ。 峠にあるドラ ...

学校行けますよね? r+6,149-6,682

学生時代に聞かされたその話を、私は今でも妙なざらつきをもって思い出す。 語ったのは、ある女子高生だった。彼女の声には芝居じみた起伏もなく、ただ淡々と、それでいて微かに震える調子で語られていた。だからこ ...

女性の恨み r+2,472-3,017

これは、ある女性から聞いた話だ。 若かりし頃の父には、心底惚れ込み、ほぼ店を持たせるほどに貢ぎ合った愛人がいたらしい。母はそれを知り、彼女を許せず、占い師に頼み込んで霊視をしてもらった。占い師は言った ...

座敷牢の娘 r+4553-5,000

これは、祖母が子供の頃に体験した、今となっては語られない出来事だ。 昭和5年(1930年)頃、祖母の村にはひときわ大きな屋敷があり、その一角に小さな掘っ立て小屋が建っていた。古い土壁に囲まれ、内側には ...

囁きの石段 n+

今でもあの国の空気を思い出すと、体の芯がざわめく。 旦那の転勤で暮らしたミャンマーの町。乾いた大地に強烈な陽射しが降り注ぐはずなのに、裏庭へ回ると湿った土の匂いが鼻を刺した。そこには旧日本軍が現地の人 ...

深夜、ラーメン屋に消えた男 r+4,661-5,184

これは、ある深夜のラーメン屋での話だ。 繁華街の一角にあるこの店は、夜も更けてくると酔客や疲れたサラリーマンたちがふらりと入ってくる隠れた名店だった。店内はこぢんまりとしていて、明るすぎず暗すぎない明 ...

七人の歩み音 r+1,637-2,051

2025/11/13   -短編, r+, 怪談

学生時代、私が誰にも話せずに胸の奥へ押し込めていた出来事がある。 いや、正確には、それは私自身の体験ではない。ある男から直接耳にした話なのだが、そのときの彼の震える声と、語りながらも時折うつろに宙を見 ...

魔の起源 r+6,310-6,860

「魔の起源」という本に載っていた山の神の解釈が後味悪かった。 503 :名無しさん@おーぷん :2016/02/23(火)23:59:02 ID:HDt 山の神は、名前のとおり山に住んでいるといわれる ...

玄関を叩く音 r+4,420-4,827

この話を語り継ぐと、決まって空気が重くなる。 私も最初に聞いたときはそうだった。だが不動産会社に勤める知人が酒の席で口にしたときの声音は、まるで他人事のようで、どこか乾いた響きが混じっていた。 彼は高 ...

スパゲティ屋の若奥さんr+4,149-4,544

2025/11/13   -短編, r+, 怪談

これは、あるマンションの住人から聞いた話だ。 そのマンションが建てられたのは十年ほど前。駅前の便利な立地にあり、入居者も次々と集まり、マンションの一階には店舗が軒を連ねた。洒落たカフェや雑貨店が並び、 ...

空に『い』 n+

今でもあの「い」を思い出すと、喉の奥がざらつく。 小さな頃の空はいつも身近な図書館で、洗濯物の匂いと鉄の網戸の音が混ざっていた。あの匂いを嗅ぐと、たとえ十年以上経っても、日の光の温度まで引き戻されるの ...

雨宮さんファイル r+1,952-2,541

同僚が酒の席で漏らした話を聞いた瞬間、空気が凍りついた。 「……あれはな、マジでK察の闇だよ」そう呟いたのは、元警察官だったという友人・Nだ。飲みの場とは思えぬ重苦しい雰囲気を纏った彼の顔を、今でもは ...

偽りの窓辺 r+2,003-2,331

同じような話を繰り返し聞かされたのは、つい先月のことだ。 夜道で彼女と別れた後、どうしても眠れず、枕元であの奇妙な語りを反芻した。まるで他人の体験談のはずなのに、聞けば聞くほど自分の記憶の底に滑り込ん ...

【意味がわかると"怖くない話"】彼のたった一つの親孝行 r+481-906

これは、ある田舎町に住む古い友人が語ってくれた話だ。 その町には、田中という名の独り身の老人がいた。年老いた彼の家は、小高い丘の中腹にある古風な木造家屋で、しんと静まり返った森に囲まれていた。近隣には ...

鱗粉の夜 r+1,984-2,375

この話を思い出すたび、背中にぬめりのある冷たいものが這い上がってくる感覚に襲われる。 正月に帰省した折、友人から耳にした話だった。彼はあまり感情を表に出さない男だが、その時ばかりは声の調子が妙に乾いて ...

死者の注文 r+2,575-2,637

学生時代から世話になっている知り合いの米屋が、ぽつりと打ち明けてくれた話がある。 穏やかな昼下がり、米俵の匂いに満ちた店先で彼が語ったその顛末を思い出すたび、胸の奥がざらつき、背筋に冷たい膜が張り付く ...

米里の炎 r+4,750-5,234

学生時代の無軌道な夜遊びが、二十年近い時を超えてもなお、影のように人の人生を蝕み続けることがあるのだろうか。 楡井さんが語った「鍋倉さん」の話は、まさにその象徴のように思える。 かつての仲間と廃屋を焼 ...

濡れた足跡と声なき伴侶 n+

仕事に追われ、帰宅がいつも深夜にずれ込んでいたあの頃、 私は古びた安アパートに身を寄せていた。四万円の家賃に惹かれた部屋は、狭く薄暗い。廊下を歩くたび、壁紙の剥がれと湿気の染みが目に入る。雨の日などは ...

赤犬ヒサル r+2,862-3,266

この話を耳にしたのは、山深い長野の集落に暮らす知人の口からだった。 彼の声色は冗談めかすことなく、むしろ吐き出すたびに肺の奥から冷たい風が漏れ出すような調子で、私は黙って頷くしかなかった。 彼がまだ小 ...

イタコの言葉 r+2,236-2,695

これは青森県津軽地方に住む方から聞いた話だ。 津軽地方には、恐山のイタコと同じく「イタコ」がいるという。恐山で知られるイタコは、少なからずテレビ番組などで取り上げられ、「インチキじゃないのか」と思われ ...

盗聴器に棲む声 r+4,402-4,761

今でも彼女から聞いたその話を思い出すと、耳の奥に何か湿ったものが残るようで落ち着かない。 華やかな照明の下でモデルのように立ち続ける仕事に疲れ果て、今ではすっぴんで日々を過ごすという元キャンギャルの彼 ...

爺さんの秘密 r+2,186-2,655

これは、大学の友人Aがしみじみと語ってくれた、家族の話だ。 Aの祖母は、数年前からボケが始まっていたが、徘徊や大声をあげるわけでもなく、ただ穏やかに寝たきりで日々を過ごしていた。 古びた大きな籐の椅子 ...

屋根の上の自転車 r+1,419-1,769

夏の光景はやけに眩しかったはずなのに、思い出すと胸の底に溜まるのは黒い沈殿物ばかりだ。 あれは小学生の頃の話で、友達と公園で遊んでいたときのことだった。鬼ごっこに飽き、ジュースを飲み干した頃には自然と ...

二十三時三分 n+

山奥に帰省すると、どうしても避けられない道がある。 舗装が途切れ、雑草に覆われた坂道を下りきったところに、竹藪の中に埋もれるようにして建った古い待合所があるのだ。屋根は苔に覆われ、雨樋は途中で折れて水 ...

異界の縁:犬神と猫神が囁く村 r+4,327-47,52

2025/11/10   -短編, r+, 土着信仰

これは、ある田舎に住む祖母から聞いた話だ。 祖母が幼い頃住んでいた地元は、本当に何もないような田舎で、昔ながらの集落がいくつかの本家とその親戚で構成されていた。外の人間が入り込むことも滅多になかったた ...

憑かれし家系~木札に秘められた祈り r+3,885-4,375

これは、ある地方の古い家系に生まれた友人の話だ。 彼は「俺は憑かれやすい体質だ」と言っていた。子どもの頃から、祖母が常にお守りを持たせてきたという。それは、彼が「良くないモノ」を引き寄せやすい体質だか ...

被猿 r+4,895-5,385

これは、四国の片田舎で生まれ育ったある男性から聞いた話だ。 その町では、彼が小さい頃まで独特の風習と価値観が色濃く残っていた。例えば、障がいを持って生まれた子や双子のように「普通とは違う」特徴を持つ子 ...

蛍光の球が転がる先 r+4,160-4,521

今もこうして文章に書き起こしていると、背中に氷を押し当てられたような感覚が甦る。 これは私自身の体験ではなく、由美子さん――仮名だが、実在する知人から聞かされた話だ。けれど聞いてしまった瞬間から、その ...

尻切れ馬の太鼓 r+3,954-4,281

2025/11/10   -短編, r+, 土着信仰

学生時代の冬休み、帰省した時のことをいまでも鮮明に思い出す。 年末の慌ただしさの中で、私はただ小銭を崩すために駅近くのコンビニへ向かった。実家のある町は、駅前こそ新しい建物が立ち並んでいるが、少し歩け ...

中華屋珍満 r+4,857-5,353

近所の中華料理店でラーメンを食べていた際、支払いをしようとしたところ、店主が「いらない」と言った。店主によると、この店は今日で閉店するという。経営が厳しくなったことや高齢による体力の限界などが理由で、 ...

B君 n+

その話を聞かせてくれたのは、大学の同期だった。 飲み会の席で酔いが回りきる前、ふと真顔になって語り出したのだ。 夕方のことだったという。夏の西日が部屋の床に四角く落ち、埃が光に舞っていた。彼は机に肘を ...

名を奪うもの r+1,931-2249

同僚の田村さんから、ある飲み会の帰り道、ぽつりと打ち明けられた話がある。 笑い話に紛れたように語られたそれは、奇妙な“名前”の話だった。 彼の家には、代々受け継がれる一風変わった掟があるのだという。男 ...

迎え火の宿 r+3,537-3,983

今でも、あの男の目に焼き付いた“黒”を思い出すと、胃の裏がじくじくと熱を持ち始める。 これは、山奥のとある旅館に泊まった男性から聞いた話だ。あまりに具体的な描写と、話の途中で時折見せる奇妙な沈黙が、ど ...

ウラギリ者の小屋 r+4,264-4,532

今もあのとき鼻を突いた匂いを思い出すと、食欲が消える。胃の奥がひっくり返るような、不快で生々しい臭気だった。 子供の頃は、そんなことを感じたことは一度もなかった。祖父母の家に行けば、外で遊ぶのが当たり ...

顔の抜け落ちた登山者 r+3,504-3,755

学生時代でも社会人になってからでも、俺には胸を張って言える趣味なんてものがなかった。 あるのは、好奇心に駆られては何かに手を出し、すぐに飽きてやめる、その繰り返しばかり。要するに「続けること」そのもの ...

開かれた瞳の奥 r+3,474-3,756

雪が降る日は、決まって呼吸が浅くなる。あれ以来、特にそうだ。 寒気のせいじゃない。肺の奥に、何かが残っている感じがして、無意識に息を浅くしてしまうのだ。まるであのときの空気が、まだどこかに漂っているよ ...

対面の水 n+

今でも、あの水のぬるさが忘れられない。 夏の終わり、駅近くの古びたビルの二階にあるレストランでのことだった。 平日の遅い時間だったせいか、店内には他に客の姿はなかった。冷房は効いているはずなのに、空気 ...

申請の呪文 r+5,998

2025/11/08   -短編, r+, 後味の悪い話
 

北海道の冬は、ただ冷たいだけじゃない。 肌を切る風が、骨の奥まで凍りつかせる。あの寒さを思い出すたび、肺がぎゅっと縮むような錯覚を覚える。 私は妹と二人、古びた集合住宅の二階で暮らしていた。壁紙は黄ば ...

言葉の裏側 r+7,424-7,906

これは、コーチングをしている知人の田原さん(仮名)から聞いた話だ。 ※コーチング…コーチ(聞き手)との問答による精神治療、セラピーみたいなもの。 田原さんのクライアントに、工藤というベンチャー企業の社 ...

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