-
『おじろく・おばさ』山村に生きた忘れられた人々の物語 r+226,313
長男以外の子供は一生結婚も許されず、世間との交流を絶たれ、家のためだけに働き続ける――。二十世紀まで日本に存在した「おじろく・おばさ」と呼ばれる因習。その背景には、山村特有の厳しい生活環境と人口制限の ...
-
雨の公園 ベンチの女r+1477
2025/01/18 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
平成二十年、大学生だったときの話。当時、僕は都内で一人暮らしをしていた。 麻雀が好きだったため、最寄り駅近くの雀荘でアルバイトをしていた。大学もこの最寄り駅から通学しており、学校帰りにそのまま雀荘に立 ...
-
日本アルプスでの滑落事故 r+3877
あれは30年ほど前の話だ。登山好きだった叔父が、夏の日本アルプスに一人で向かったときの出来事。おそらく当時は20代後半だったはずだ。 山行の目的地は、標高3000メートル近い峰。冬山であれば命がけだが ...
-
コンビニのある交差点 r+1533
2025/01/17 -短編, 洒落にならない怖い話
小学三年生の夏休みに体験した、不思議で少し怖い話だ。 その日は、地域の子供会による恒例行事「七夕会」があった。七夕は過ぎていたが、皆で集まってクイズをしたり、カレーを作ったりと楽しむイベントだ。会場は ...
-
信仰の闇に巣食う者たち r+3631
2025/01/16 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
一昨日、学生時代の友人たちと集まって飲んだ際に聞いた、少し不気味な話を共有しようと思う。 霊能者関連の話なので、ここで紹介するのが適切かどうか微妙だが、まあスレ違いではないだろうということで。内容や情 ...
-
消えた男の最後のメッセージ r+3775
ある男が、ひとりで登山に出かけたまま、姿を消した。 場所は山岳信仰が根強く残る、山間のひっそりとした地域だった。初めは捜索隊も希望を抱きながら捜索を続けていたが、時間が経つにつれて、何の手がかりも見つ ...
-
御殿医の末裔 r+4288
2025/01/16 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
親父が色々話してくれたから書こうと思う。 834 :本当にあった怖い名無し:2012/05/28(月) 18:18:14.34 ID:kLwX4qZo0 本当に肝心なところが詳しく言えないんだけど、容 ...
-
山に魅入られた少年 r+5238
小学校五年生の頃の話だ。祖母の家に遊びに行った時の出来事が、今でも鮮烈に記憶に残っている。 夏休みになると、毎年のように祖母の家に泊まり込みで過ごしていた。その地元には、夏だけ一緒に遊ぶ友達がいて、彼 ...
-
先生のタロット占い r+4004
2025/01/15 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは、私が高校一年生だった頃に経験した出来事だ。 高校受験の当日、40℃を超える高熱を出してしまった私は、公立高校の試験を受けられなかった。その結果、塾の先生の勧めで私立高校に進学することになったの ...
-
杉の木の方々 r+2832
2025/01/15 -短編, r+, 山にまつわる怖い話
ネットで有名な怖い話昔、母方の実家の裏山でちょっと不思議な体験をしたことがある。 子供の頃、普通に野山を駆け回って遊ぶのが日常だった俺は、よく裏山の中腹にあるお気に入りの場所で遊んでいた。そこには開けた平地があり、立派な ...
-
自衛隊機と空中衝突の惨劇:雫石飛行機事故 r+10491
2025/01/14 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300, 岩手県昭和四十六年、岩手県雫石町で発生した旅客機と自衛隊演習機の空中衝突事故は、航空史において稀に見る惨劇である。 この事故の犠牲者を弔うために設けられた『慰霊の森』は、今なお多くの人々に事故の記憶を呼び起 ...
-
消えゆく山寺 r+905
これは、中学校時代の同級生が話してくれた奇妙な言い伝えだ。 夏休みの剣道部合宿で町のお寺に泊まったとき、夜更けに住職が語った話が元になっている。 その住職、五十代半ばの落ち着いた風貌で、夜の本堂に集ま ...
-
桑の実のような濃い紫色のつるつるした《毒の実》を食べたことがある r+5033
2025/01/14 -短編, r+, 山にまつわる怖い話
ネットで有名な怖い話ふに落ちない話。 610 :あなたのうしろに名無しさんが…:04/04/17 01:45 ID:w0AL0VbK 山の中で、毒の実を食べたことがあります。桑の実のような濃い紫色の、つるつるした実。 山 ...
-
禁忌の山と断たれた命 r+4149
2025/01/14 -短編, r+, 山にまつわる怖い話
ネットで有名な怖い話近所のおじいさんから聞いた話。幼い頃の記憶だが、鮮明に覚えている。 そのおじいさんは若い頃、一度事業に失敗し、実家の田舎に帰ったのだという。その家は山を持っており、古くから伝わる「謂れ」がいくつかあっ ...
-
山の中の神社 r+3756
出張で1~2週間ほど遠くに出ることがよくある。 休みの日にはネットで調べた遊歩道や山歩きコースを散策するのが好きだ。ただ、ガチの登山ではなく、私服に運動靴程度の軽装で歩ける場所を選んでいる。出張のたび ...
-
猿・犬・猫~山に入ったら無口になったほうがいいr+3627
【ゆっくり怪談】山に入ったら無口になったほうがいい【山にまつわる怖い話】 これは、ふと思い出した父の話だ。 父――以下では「兄」と呼ぶ――が子どもの頃のこと。弟と一緒に近くの山へ薪用の木を拾いに行った ...
-
三人の女の子~幽霊より怖いものを知った夜 n+
2025/01/13 -短編, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
深夜のコンビニは、いつも静かだった。 夜中にバイトをしていると、来るお客さんはほとんどいつも同じ顔ぶれ。その中で、特に印象に残っているのが、大学生っぽい三人組の女の子たちだった。華やかで清楚な雰囲 ...
-
あの女 r+5231
2025/01/13 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
正夢や予知夢のような不思議な夢を、よく見る人がいる。実際、私もその一人だ。 昔から、そういう種類の夢に限って、やけに気になってしまう。何というか、妙にリアルで、生々しい感触が残るのだ。 たとえば、今年 ...
-
山の神さん r+3692
俺がまだ幼かった頃、家の近くには深い森が広がっていた。 森の入り口付近は、畑と墓場が入り混じる場所で、畦道の脇にはクヌギやクリの木が並び、その合間に卒塔婆や苔むした無縁仏が無造作に転がっていた。墓石の ...
-
サークル仲間の変 r+6242
2025/01/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
★人気ベスト300, 背乗り大学四年生の十一月、永瀬の就職がようやく決まった。 212 :本当にあった怖い名無し:2013/11/10(日) 01:10:38.11 ID:e4SlLL0S0 本人は小さな会社だと言っていたが、内 ...
-
38歳の弟 r+4407
相談内容:38歳の弟について 弟は、ここ7~8年ほど定職に就かず、自宅に引きこもっています。姉である私に対して、以前から幼稚な嫌がらせをしていましたが、最近ではその嫌がらせがエスカレートしています。 ...
-
注連縄で囲われた廃神社 r+4277
2025/01/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
俺の嫁が学生時代に体験した話だ。 嫁が所属していたオカルト研究サークルの友人、郁子が、とある心霊スポットの噂を持ち込んできた。東北地方の山奥に、注連縄(しめなわ)で囲われた廃神社があり、そこを一人でま ...
-
スクエア:嵐の中の山小屋で起こった怪異(図解入り)#3853
【ゆっくり怪談】嵐の中の山小屋で起こった怪異【山にまつわる怖い話】 トオルは山岳部所属。 101 :2006/12/08(金) 02:56:33.64 ID:EAeQzUcW0 友人三人と山登りに来た ...
-
鬼の宴 r++3500
2025/01/11 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
叔父にまつわる一つの逸話をご紹介させていただきます。 956 あなたのうしろに名無しさんが…… 2002/08/16 12:02 幼少期の叔父は、並外れた好奇心と大胆さを持ち合わせた人物で、その性格が ...
-
イセポ・テレケ r++
2025/01/11 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
盆休みに有給を組み合わせる形で、中学時代の友人と会社の先輩、そして私の三人で北海道を旅する計画を立てた。 旅程は十一日間。車一台とバイク一台を駆使し、男たちだけで節約を意識した冒険的な旅路を辿ること ...
-
お狐さまとの約束 r+3956
2025/01/11 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
亡き祖母が父に語り、それを俺が父から聞いた話だ。 大戦末期、祖父は徴兵を何とか免れていたが、ついに出征の命令が下った。名誉などとは思えなかったらしく、「もう生きては戻れない、俺は終わりだ」と毎晩泣きな ...
-
遺言書の掟 r+4095
中学二年生のとき、祖父が亡くなり、葬儀に出席することになった。 当時、北海道に住んでいた自分にとって、本州に住む父方の祖父と会う機会は少なかった。祖父は寡黙で「孫を可愛がる」タイプではなく、自分の道を ...
-
ウヅガア r+3828
2025/01/10 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
うちは田舎の農家で、庭を囲むように母屋、倉、そして便所が建っている。 その庭の隅には、三十センチほどの丸い石が一つ置かれていて、毎年正月には餅を供える習わしがあった。父はその石を《ウヅガア》さんと呼ん ...
-
呪いのファミコンカセット r+3977
2025/01/10 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
ゲーム雑誌の編集部で働いていた頃の話だ。 毎日ゲームに没頭していたので、当時は振り返る余裕もなかったが、会社が倒産して時間が経ち、今ではもう差し障りもないだろうと思い立ち、少し書き残してみることにした ...
-
ヒギョウさま r+10,941
私の母方の実家は、島根県の邑智郡という自然豊かな土地にあった。 かつて養鶏場を営んでいたが、今はもう廃業している。毎年夏休みになると、母と姉、弟、そして私の四人で帰省するのが恒例だった。父は仕事の都合 ...
-
木が生えてる人 r+3907
木が生える人・木が生えている人・人に生える木 ――特定の人にだけ見える、奇妙なもの。 これは、俺の友達のちょっと変わった女の話だ。 彼女は一見普通に見えるけれど、何とも言えない不思議な雰囲気を持つ子で ...
-
女の祠参りr+3648
2025/01/09 -短編, r+, 山にまつわる怖い話
ネットで有名な怖い話女の祠参り【山にまつわる怖い話・ゆっくり朗読】 私が小学校の頃、お盆になると毎年女だけで、山の祠みたいなとこにお参りに行きました。 93 :あなたのうしろに名無しさんが…:04/05/16 22:47 ...
-
怪奇住宅 r+4945
2025/01/08 -短編, r+, 不動産・物件の怖い話
23区内・私鉄沿線の住宅地にて 十年ほど前、古くからの地主だった老人が亡くなり、その跡を継いだ五十代の息子夫婦が引っ越してきた。 ところが一年も経たないうちに、奥さんが姿を消し、残された旦那の行動が異 ...
-
長男が早死する福岡県の某集落 r+4669
福岡県の田舎に住んでいる者だが、少し不気味な話がある。 私が暮らすのは二十軒ほどの小さな集落で、そのほとんどの家で“長男が早死にする”という奇妙な現象が起きている。対象となるのは私の親世代の長男たちで ...
-
クローゼットr+6222
2025/01/07 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300これは、大学時代の知人から聞いた話だ。 彼が大学三年生になり、一人暮らしを始めて半年が経った頃のこと。生活にも慣れ、気が緩んでいたのか、外出する際に鍵をかけ忘れるようになったという。最初は「貴重品もな ...
-
夜行バスの恐怖体験 r+4410
夜行バスの恐怖体験【ゆっくり朗読】 去年の夏に体験した話。俺は京都に住んでるんだが、俺と父と弟で、ディズニーランドに行くことになった。 2007/02/26(月) 00:22:25 ID:25H1Wh ...
-
鬼と化した人の話r+5651
2025/01/06 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
文政十二年(1829年)6月8日――。 遠野南部藩の命によって、この町で大規模な山狩りが行われた。 指揮を執ったのは猟師の館野武石衛門。彼のもとには、武士だけでなく町人や農民までもが動員され、山一帯を ...
-
妻の荷造り r+4574
2025/01/06 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
友人から聞いた話。 彼は山登りが趣味で、時間があれば山へ入る生活を続けていた。いつものように、週末に向けて登山の準備をしていると、妻が呆れた顔で手伝い始めた。いつものことだ。妻は彼の行楽に興味もないが ...
-
アクマガマr+5379
【ゆっくり怪談】喜界島廃病院 それはおじいがまだ子供の頃の話。逆算するとだいたい終戦直後くらいかな。 985 :J/vgdWbU0:2012/06/28(木) 19:04:05.58 ID:7MSVC ...
-
正丸峠(しょうまるとうげ)r+3655
【ゆっくり怪談】正丸峠(しょうまるとうげ) 高校生の頃の話です。 当時、和食屋でバイトをしていたんですが、バイト仲間には自分含めバイク乗りが多く、しょっちゅう大人数で遊んでいました。 バイトが終わる夜 ...
-
強制労働宿舎跡(そうぶんぜ)r+4723
2025/01/04 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
ネットで有名な怖い話小学生のころの話だ。会話文は方言を使って雰囲気を出すために書いている。 俺は東北出身で、通っていた小学校のミニバスはなかなか強くて、土日や長期休みは練習や試合、合宿ばかりだった。 ある夏休み、近隣の学 ...
-
俺の兄ちゃんの不思議な話 r+3811
2025/01/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺には二つ上の兄貴がいるんだけど、その兄貴にまつわる話をしよう。 俺が小学生の頃の夏、俺と兄貴の部屋は二階にあった。 日曜日の昼過ぎに目を覚ました俺は、一階のリビングに向かった。 普段なら、俺以外の家 ...
-
御嶽山の想い出 r+3669
高校二年の夏、木曽の御嶽山に行った時の話。 一学期が終わり、来週から期末テストが始まる頃、同じクラスの山岳部の新谷から「テスト休みに御嶽に行かないか?」と誘われた。 普段、ほとんど話したこともない相手 ...
-
ご飯を三杯食べてください r+5184
2025/01/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 山にまつわる怖い話
若い頃の不思議な体験。 今から20年以上前、都内のとある駅前にある居酒屋での出来事だ。平日の夜、友人三人と飲みに行った。店内はそこそこ混んでいて、俺たちは座敷に案内された。その居酒屋には俺は三回目、友 ...
-
神様の仮宿 r+4518
2025/01/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
神様の仮宿になっていた話 私は首都圏の、都会でも田舎でもない普通の住宅街で育った。小学校まで徒歩2分の立地は恵まれていたが、それ以上特筆すべきことはない。小学校の裏には小さな神社があった。便宜上「神田 ...
-
祟り山~東京都奧多摩町氷川より小河内ダム周囲#4058
2025/01/03 -短編, 山にまつわる怖い話
ネットで有名な怖い話, 埼玉県, 東京都東京都奧多摩町氷川より小河内ダム周囲にある【祟り山】 256 :― 東京都奧多摩町氷川より小河内ダム周囲 ― :03/08/24 00:46 倉戸(クラド) 奥多摩第2駐車場から仰ぎ見る倉戸山(くら ...
-
ダイヤモンドは砕けないr+3989
2025/01/03 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
【ゆっくり怪談】ダイヤモンドは砕けない【怖面白い話】 うちの爺ちゃんは、とある伝説の持ち主。 爺ちゃんは何の病気か知らんが、俺が小さいころに死んだ。 そのとき、心臓モニターっていうの……?心拍が止まっ ...
-
血筋の呪い r+4407
2025/01/03 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
最近、姉の様子がおかしい。 キッチンのテーブルに座ったまま、口を半開きにして、虚ろな目でどこかを見つめている。視線は定まらず、空中を漂っているようだった。 以前は風呂場や自室を歩き回っていたが、ここ数 ...
-
雲取山の闇 r+3654
【ゆっくり怪談】雲取山の闇【山にまつわる怖い話】 1992年(平成4年)頃、奥多摩日原の雲取山に登ろうとしたときの話だ。 雲取山(くもとりやま・くもとりさん) 夜の登山で山頂から朝日を見ようと計画して ...
-
歪んだ家 r+3589
2025/01/03 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
俺がまだ小学校低学年だった頃、母が俺たち兄妹三人を連れて父と離婚した。 母はお嬢様育ちで世間知らず。離婚後は、自分の実家である地方都市の名家に頼れば、自由で裕福な暮らしができると考えていたらしい。しか ...