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中編

山奥の底なし沼【ゆっくり朗読】2600

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俺が学生の頃たまり場になってた神社が山の中にあって歩道に池があるんだけど噂でもう一つ池があるってゆう……それを探しにゆくって話

俺のかよってた高校は山の頂上にあった。

家が海沿いなんで高校までは一時間弱。

自転車を立ち漕ぎで漕がないといけなかった。

もちろん帰り道はその逆であっとゆうまに家についた。

ある日友達と別ルートから帰ろうと適当に自転車漕いでたら広い公園についた。

公園とゆうよりも山を切り開いた広場みたいな感じ?

その公園から抜け道はないかぐるっと一周してたら細い獣道を発見した。

興味本位でそこを下ると神社にたどり着いた。

山の途中にある神社は展望台みたいな所もありそこから麓の街が見渡せる絶好の場所。

山の中とゆう事もありかなり広くすぐさま俺達の溜まり場になった。

麓から神社に行くまでは歩道で二十分くらい山道を歩かないといけない。

夜は街頭などもほとんどなく肝試しなんかをよくするようになっていった。

山道の途中に池があり夜は月明かりが池を照らしていてなんとも不気味な雰囲気を醸し出していた。

その池から先はY字になっていて右に行けば神社に繋がる階段左に行けば広場みたいになってて暇さえあればその広場で遊んでた。

ある日そこで遊んでると一人の老人が来てここで遊ぶなと怒られた。

まぁ神社で溜まっていて怒られたことじたい初めてでなかったので特に気にせずにいると老人が再びきて呆れた感じでここには昔池が二つあってそこで死んだ人がいるからあまり近寄るな的なことをゆって神社方面へ歩いて行った。

夜に帰宅してさっそく婆ちゃんにその神社には池が二つあるのか訪ねると底無し沼が昔はあったと言われ事故が多発したし今は無いんじゃないの?と言われた。

そしてあまりいい場所ではないから近づかないよう釘をさされた。

次の日それを友人に伝えると全員一致で探そうとゆう結論に至った。

そして麓から山道ではなく傍らにある山道から散策を始め獣道にある墓やら麓からすぐ近くにある滝やらを発見しここにはまだまだ知らない場所があることを知る。

だがどうしても池は発見できなくて半ば諦めて散策ごっこも終わりかけていた時いつも溜まっている広場から山頂を目指して山道を進もうと友達が言い出してちょっとした会議になった。

今までは麓から神社に向けて散策していたので神社方向ではない広場から登るとどこにたどり着くか検討がつかなかったからだ。

Y字の右の山を登ると神社左は麓にある広場だけであとは未知の世界と言ったら分かりやすいかな?

そして週末に行くことになった。

かくかく冒険気分でいざ出発。

だが思ったよりも険しい場所で崖を登ったり小さな滝を登ったり野良犬の群れに出くわしたりわら人形が木に打ちつけてある明らかに誰かが生活していた場所を発見したりしながら正味二時間は山道を登っていた。

もちろん山の中なんで音といったら俺の声と鳥の声と風のせせらぎくらいだったんだが途中から『ドボン!!』とゆう音が聞こえてくるようになった。

何かが水に入る音のような感じだった。

今まで無我夢中で山を登っていた俺は少し恐怖心がでてきた。

そして今までほぼ獣道だったのになぜか少し道がでてきてゴミなどもちょくちょく落ちている場所に出た。

段々ドボンの音も近くなりそれが一定の感覚でなっていることも分かった。

とりあえず音のする方を目指しまた獣道を進んでいく。

そこから十分くらい歩くといきなり視界が開けた。

なんと目の前に池が現れた。

しかも自然的な池ではなくかなり人口的に周りを補正された池だ。

ついに見つけたのだ。

しかしかなり違和感を覚えた。

あまりにも綺麗すぎる。

山の中で誰も来ないので綺麗なのは当たり前なのだが明らかに誰かが手入れをしている綺麗さだった。

そしてドボンの音なのだが何かの機械が泥を排出する音だと判明した。

何の機械かは分からないがその機械から奥の山道に向けてパイプが通っていたのでそれを辿っていくことにした。

三分もせずにパイプの終点までついた……

そこには小屋があった。

二畳くらいの木でできた小屋だ。

小屋の周りには御札がこれでもかってくらい貼られていて全員これはやばい!と思った。

パイプはその小屋から伸びていてパイプだけ新しいのに小屋がかなりボロボロで貼られている御札は綺麗なものやボロボロのものが小屋一面やパイプに張りめぐらされていた。

小屋にはドアがあり友達が開けようと言い出した。

もちろん反対したが友達は小屋に近づく。

ドアを開けて友達は中に入った瞬間半分くらい体が下がった。

外からみていたやつはみんなえってなった。

中に入ったやつが大声で助けを求めてきた。

小屋の中だけ泥がありおそらく底無し沼だった。

かけつけた時にズボンはおろかシャツの胸のあたりまで泥に埋まっていた。

なんとか引っ張り出し一目散にその場から退散した。

俺達の憶測だがここまで昔は沼だったんだとおもう。

そのまま引き返すか山頂を目指すか議論になったが十七時近くなこともあり引き返すと日が完全に落ちてしまう為とりあえず上を目指すことにした。

十分もせずに車道にでた。

そこは神社の上の公園の先のガードレールの所だった。

そこから麓まであるいて三十分でつくのに何とも不思議な気分になった。

とりあえず車道に出て安心した俺たちだったが友達の様子がおかしい。

小屋の中で泥に埋まっているとき何かが足を引っ張っていたらしい。

薄暗くて分からなかったがズボンの泥が手の形で汚れていない場所があった。

んでそいつが小屋のドアを閉めに戻ると言い出した。

みんな反対したが一人でも行くとゆうので仕方なくついて行くことに。

確かにドアは開けっ放しだったんだがなんで閉めに戻ったかは未だに謎。

不思議と池の事は誰にも言わなかった。

それ以降神社にもあまり近づかなくなり池の事も忘れた頃泥につかったやつが行方不明になった。

ちょうどあの日から一年目。

最初は家出かと思ってさほど気にしていなかったが日に日に大騒ぎになって警察なども出動する事態になった。

まさかと思い親達に一年前の事を言ったのだが特に関係ないとされた。

しかし気になった俺達は兄貴やその友達を連れてあの池に行くことにした。

池には公園側のガードレールから行ったのですぐついた。

もちろん友達はいなかったが真新しい御札がパイプに貼ってありなぜかドアが開いていた。

勿論因果関係は分からないが友達はあれ以来見つかっていない。

俺らは関係あると思うのだが親や周りの大人にゆってもそれは関係あるわけないと片付けられた。

見つかってないままなので葬式なんかもないままだけど。

あれからもうすぐ八年たつ。

2014/03/16(日)03:48:30.68ID:21Bpu8nI0

(了)

 

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