ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「 kowainetの記事 」 一覧

見つかる前の話 rw+3,866-0312

大正生まれの祖母が、生きているあいだ何度も繰り返し語ってくれた話がある。 私自身の体験ではない。けれど、祖母がその話をするときの顔だけは、いまも妙にはっきり思い出せる。目の焦点は合っていないのに、口元 ...

通っているもの ncw+

祖父が若い頃、山で仕事をしていたという話を、私は何度も聞かされてきた。 酒の席でも、正月の炬燵でも、話は決まってそこから始まる。語り口も、山に入る時刻も、守るべき決まりも、ほとんど変わらない。ただし、 ...

名前を出すな rw+7,106-0311

高校時代の友人に、仮に竜太郎としておくが、あいつの家には今でも家族の誰も入らない部屋がある。 理由を聞いたのは、卒業してしばらくしてからだ。竜太郎は母親と姉との三人暮らしで、父親はもう何年も家にいなか ...

最初に見えた人 nc+

湿り気を含んだ初夏の風が窓から入り、カーテンがわずかに揺れていた。 深夜に近く、部屋には時計の秒針の音だけが残っていた。 その女性――仮にAさんとする――の話し方に、誇張はなかった。ただ、言葉の切れ目 ...

玄関を閉めない家 rw+1,940-0311

俺が子供の頃、祖父の家には一匹の犬が居ついていた。 コロという名だった。柴犬の血が混じっていると聞いたが、どこかそうは見えなかった。野良にしては不自然なくらい真っ白で、晴れた日に庭へ出ると、毛並みだけ ...

洗ってはいけない実 rw+2,349-0311

これは、ある男から直接聞いた話だ。 その男は、生まれつき、死んだ人間やこの世のものではない何かが見えるという。 ただし、祓えるわけでも、未来がわかるわけでもない。ただ見えて、向こうも自分に気づくことが ...

🚨少し遅れている iwa+

午前二時ちょうどに、毎晩、非通知の電話が鳴った。 出ても、相手は何も言わない。 最初の二晩は、それだけだった。 三日目の夜、受話器の向こうで水の音がした。 細く、切れずに落ちつづける音だった。 そのあ ...

女の子はいなかった rc+3,575-0311

ずっと、あの子の顔だけは忘れられない。 両親が離婚したあと、母に連れられて山あいの集落に移り住んだのは、まだ小学校に上がる前だった。人は少なく、ほとんどが顔見知りで、店といえば小さな商店が一軒あるだけ ...

【名作】四つ年上の姉シリーズ【全話コンプリート】#9,196

四つ年上の姉シリーズ~コンプリート【ゆっくり朗読】 1.秘密の友達 四つ上の姉にまつわる話だ。 これから書き記す話は、姉の人生のほとんどを占めた『縁』あるいは『呪い』と呼ぶべきものと、自分でもその力の ...

途中で止められた夜 rw+7,998-0105

兄の家に泊まった夜のことだ。 古い木造で、ふすま一枚を隔てた隣の部屋に兄が寝ていた。時計の音も聞こえないほど静かで、外からは虫の声だけが薄く流れ込んでいた。布団に横になると、旅の疲れもあって、意識はす ...

まだ家のもの rw+2,255-0311

親父は五十になった年、経営していた紡績工場を唐突に売った。 身内は全員反対したが、親父は聞かなかった。工場も機械も土地もまとめて手放し、莫大な金だけを残して会社を畳んだ。 「もう三代先まで食っていける ...

背中の重み ncw+

その店は、地下へ続く階段の踊り場に立った時点で、すでに空気が重かった。 酸化した油と、安煙草の煙が混ざり合い、澱のように沈殿している。換気が機能していないというより、ここでは匂いが逃げるという発想自体 ...

押し入れの上段 rw+9,834-0106

大学時代の友人と久々に飲んだ。 懐かしさに油断して気づけば終電はとっくに終わっていた。タクシーで帰るのも面倒で友人が「職場の後輩の部屋、泊めてもらえるかも」と言い出した。俺は軽い気持ちで頷いた。終電を ...

白いワンピースの母娘 nc+

俺が大学二年の夏、大分に戻っていた頃の話だ。 福岡の大学に通っていたが、長期休みになると決まって地元へ帰った。理由は単純で、地元には時間を同じ速度で持て余している連中がいたからだ。 昼間はコンビニの駐 ...

あなたは、どこで気づきましたか rw+6,491

放課後の図書室に、最後まで残ってはいけない理由があると聞いたのは、小学四年のときだった。 最初はただの噂だった。「聞いたら後悔する話がある」と誰かが言い出し、その“誰か”が毎回違っていた。六年生から聞 ...

三分間の走行 rw+8,401

その夜、私は終電を逃した。 スタジオを出たのは一時を過ぎていた。湿った夜気が肺の奥にまとわりつく。背中のギターケースが重く、思考も鈍い。仕方なく流しのタクシーを拾った。 「〇〇通りまで」 運転手は五十 ...

場所がわからなくなっただけ ncw+

二年ほど前、私は地方の学校に通っていて、敷地内にある古い女子寮で暮らしていた。 鉄筋造りではあったが、築年数はそれなりで、夜になると配管が鳴き、壁の奥を水が流れる音が時間差で響いた。人の気配が消えた後 ...

意味を与えなければ rw+8,667

かつて陸上自衛隊のレンジャーだった男が、酒の席でこんなことを語っていた。 山に入れば幻覚や幻聴など珍しくもない。極限状態に置かれた脳が勝手に物語を作り出すだけだ。恐れる必要はない。あれは全部、自分の頭 ...

川の持ち主が戻る日 nc+

インドネシア人の友達、Sから聞いた話だ。 彼の実家の近くには、大きな川が流れている。 地図で見ればそれなりの規模だが、実際に近づくと拍子抜けするほど穏やかで、 岸のあたりは浅く、流れも緩やかだという。 ...

🚨認知バイアスの正体、脳じゃなかった説 nc+

「バイアス」って言葉は、今ではただの心理学用語みたいに扱われてる。 人間には考えの癖がある。物事を都合よく見る。損を嫌がる。先に信じた説明に引っ張られる。そういう話だ。 でも、昔からネットの一部では、 ...

最後尾 rw+9,696

職場の同僚から聞いた話だ。 彼が幼い頃、県営住宅の七階に住んでいた。 同じ棟には同年代の子どもが多く、放課後はいつも五、六人で集まって遊んでいた。エントランスや共用廊下は絶好のコースだった。RCカーや ...

忘れたはずの色 nc+

幼稚園に入る前くらいまで、私には人の顔が見えていなかった。 そう言い切りたいが、本当はもう少し曖昧だ。 見えていなかったのか、見ていなかったのか、自分でも区別がつかない。 少なくとも、今のように「顔」 ...

尾崎豊とオウム真理教 rc+7,480-0122

高校三年のある日、学校の休憩時間。 「お前らに尾崎豊の気持ちがわかるのかよ!」 教室で突然、叫び声が響いた。 「何にも知らないクセに、お前らなんかに尾崎のなにが分かるってんだよ!!」 声の主は篠崎。 ...

隣の音が消えた日 rw+8,365

俺が小学五年生の頃、家族で住んでいたアパートは、隣の咳払いまで聞こえるような造りだった。 テレビの音、箸の当たる音、足音。怒鳴り声。 壁一枚向こうの生活が、そのままこちらの部屋に流れ込んでいた。 隣に ...

瘤 nc+

盆栽サークルで知り合ったあの爺さんが、湯呑みを両手で包み込みながら語った声の湿り気が、妙に耳から離れない。 爺さんが山に入りたてだった頃の話だという。 銃の重みも、獣の気配も、まだ身体に馴染みきらない ...

信号は誰が押したのか rw+9,339-0117

五年前のことだと聞いた。 近所の国道に、押しボタン式の横断歩道がある。片側二車線で、昼夜を問わず交通量が多い。そこを、数人が青信号で渡っていた。 通りかかった男性は横断するつもりがなく、歩道の端をゆっ ...

おはようございます nc+

会社の先輩と、同じ地元だと知ったのは入社してしばらく経ってからだった。 意気投合して飲みに行き、地元の怖い話をしようという流れになった。 話題になったのは「青い○○の家」だった。一家心中した家で、坊さ ...

押し出された男 nc+

先日、車で人を轢きそうになった。 正確に言うと、「人が飛び出してきた」のではない。 押し出された。 その違いに気づいたのは、すべてが終わってからだ。 その日は、特別なことは何もなかった。 仕事帰り、夜 ...

姉さん団地 #10,166

【ゆっくり怪談】姉さんビル つくば市に昔《姉さんビル》とか、《姉ビル》と言われている建物がありました。 十何階か建ての公務員官舎で、同じ形をした建物が何件も建っています。 そのうちの一棟の壁いっぱいに ...

帰りたくなる nc+

もう2~3年以上前になるかしら。 以前行き付けだったゲーセンは、なぜだか知らないが必ず10時に閉店してた。 元々寂れた店じゃあなかったし、大学の近くだったせいか夜でも客は常にいた。 それでも親爺はわざ ...

夜にだけ長くなるトンネル nc+

Aの家は、I山の中腹にある。 俺の家はそのふもとだ。地図で見れば直線で五キロほどしか離れていない。だが実際に行くには、山をぐるりと回る道を使うしかなく、十キロ以上かかる。 泊まりに行く前日、Aに地図を ...

座席の境界 nc+

その日は、ただ疲れていただけだった。 珍しく電車に乗った。 いつもは車移動か、せいぜい徒歩圏内で済ませる生活だが、その日はどうしても電車を使う必要があった。 時間帯は夕方。帰宅ラッシュの少し手前で、車 ...

おんぶの位置 nc+

火葬場で拾骨をしているときだった。 骨壺の前に立った瞬間、急に肩が重くなった。痛みはない。ただ、何かがのしかかっている。ちょうど、人を一人おぶったときの重さに近い。 最初は気のせいだと思った。立ちっぱ ...

You opened it. nc+

1990年10月。ミシガンの大学に留学していた頃の話だ。 あの頃、学生はとにかくレポートを書かされた。ラボには五十台ほどのコンピューターが並び、夜になるとほぼ満席になる。ブラウザは《Mosaic》。検 ...

砂嵐の予告 nc+

中学生の頃、眠りに落ちる直前に、必ず見る映像があった。 夢と呼ぶには浅すぎて、現実と呼ぶには輪郭が曖昧な時間帯。目は閉じているのに意識はまだ起きていて、体だけが先に沈んでいく。思考がほどけ、言葉が形を ...

昨日は二つだった《意味がわかると怖い話》rw+4,514

その日は朝から暑かったという。 彼は自室でテレビゲームに夢中になっていたが、不意に母親の声が飛び込んできた。 「ほら、ゲームばっかりやってないで、草むしりしちゃいなさい。お母さんとの約束でしょ」 誕生 ...

禍垂(かすい):封鎖されたトンネル #11,296

禍垂【ゆっくり朗読】 昔、十代の時で、未だやっていい事と悪い事の分別もつかない時の話。 中学を出て、高校も行かず、仕事もせずにツレとブラブラ遊び回ってた。 いつものようにツレから連絡があり、今から肝試 ...

ベランダの外 nc+

住んでいる場所の「音」に、人はすぐ慣れる。 車の走行音、遠くの踏切、夜中のサイレン。 最初は気になるのに、いつの間にか生活の一部になる。 それが、どれだけ異常な音でも。 俺が住んでいた学生アパートは、 ...

数の合わない夜 rw+8,428-0115

清助が戻ってきた夜のことを、家族はあまり詳しく語らない。 夜半、山の方から足音が聞こえた。誰かが走っているようでもあり、引きずるようでもあったという。戸を開けると、清助が立っていた。帽子をかぶったまま ...

入ってはいけないサークル ncw+

高校時代の担任は、普段ほとんど自分のことを話さない人だった。 淡々としていて、余計な雑談をしない。生徒との距離も一定で、踏み込みすぎず、突き放しすぎず、どこか線を引いたまま教壇に立っている。感情の起伏 ...

九官鳥は名前を知っている rw+7,042

これは、私の友人が大学時代に体験した出来事である。 彼女が交際していた男性は母子家庭で育ったが、経済的には不自由していなかった。大学から徒歩圏内の高級マンションに住み、広いリビングは自然と友人たちの溜 ...

🚨無印現場監督・清助くん物語【昭和レトロ/現場にまつわる怖い話】nc+

ポケットの中の川砂 ポケットの中にはいつも川砂が入っていた。 現場を歩くたびに靴の隙間から砂が入り込み、いつのまにかポケットに溜まる。夜、タコ部屋のような寮に戻って作業ズボンを脱ごうとすると、ジャラジ ...

空車の助手席 nc+

ポケモンGOが出た頃、俺は東京に住んでいた。 あの夏の東京は、夜の街に「目的」を増殖させた。終電が過ぎても人が歩いている理由ができて、深夜の路地の息づかいが少しだけ明るくなったような気がした。 俺もそ ...

姉になる人 rw+9,738

一九九八年一月。 仕事を終えて都内のアパートに戻ると、角田は廊下の奥に立つ女に気づいた。 半年前に別れた恋人、雅子だった。 彼女は角田の姿を見ると、懐かしむようでも、責めるようでもない、妙に落ち着いた ...

血の盆 ncw+

その村の夏は、いつも腐った水の匂いがした。 盆地に溜まった湿気が逃げ場を失い、夜になっても空気は重く皮膚に絡みつく。八月に入ると風は止み、呼吸をするたび肺の奥に濁ったものが沈殿していく感覚があった。十 ...

婚姻届の名前 ncw+

深夜二時を回った部屋の空気は、水を張ったまま忘れられた水槽のように重く澱んでいた。 換気扇が古びたベアリングを擦る低い唸りを続け、その単調な振動だけが耳の奥に貼り付いて離れない。テーブルの上には婚姻届 ...

記入者は誰ですか? iwa+

放課後の教室に、わたしはひとりで残っていました。 たぶん、ひとりだったと思います。 みんなはもう帰ったはずです。 でも、さっきから変な感じがしています。教室がいつもより少し広いというか、音があまり響か ...

もじもじ社 nc+

新しい就職先に選んだのは、「もじもじ社」という会社だった。 ビルの入口にはその四文字だけが貼られている。業務内容は一切説明されなかった。ただ面接で一つだけ言われた。 「目立たない方が向いています。」 ...

鍵のある井戸 rw+7,718-0120

これを書いたら、昔の仲間なら俺が誰だか分かると思う。 ばれたら相当まずい。まだ生きていると知られたら、また探される。 それでも書く。俺が黙っていれば、あの場所は完全に闇に埋もれる。 文章は上手くない。 ...

K村の神隠し nc+

「神隠し」って言葉は、いまどき軽く使われがちだ。 迷子になった子ども、山で消えた登山者、都会で連絡が途絶えた人。 でも田舎の村でその言葉が出るときは、冗談じゃ済まない。 それは「説明の付かない空白」を ...

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