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短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間

死んで分かったこと【ゆっくり朗読】5500

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夜中、コンビニに行こうと思い道を歩いていると、前から車の光と急ブレーキの音。

そして凄い衝撃を受けたところで僕の意識は途切れました。

目を覚ますと病室のベッドの上に寝ていたので、事故ったんだなと思い、ベッドから起き上がって、誰かいないかと部屋を出ました。

従兄弟の家族が近くに住んでいたので、駆けつけてくれてたようで近づいて声をかけたんですが気づいてくれません。

おかしいな~とか思って少し焦ってたんですが、従兄弟の家族は僕に気づかないまま家族で話してました。

その会話を聞いていたら、「明日の仕事は休まないといけないな」とか、初めはよくわからず聞いていたんですが、

「お金はどれくらい包めばいいだろ?」とか「まだ若いのにかわいそう」とか「黒い服用意しときなさいよ」

など言ってるのを聞いて、ようやく何の話しをしてるか理解できました。

僕の葬式の話しをしていたんです。

なぜか慌てて部屋に逃げ帰ってしまったんですが、そこで見た光景に絶句しました。

僕がベッドに寝ているのです。

ドラマとかでくらいしか見たことのない機械をたくさんつけられていました。

幽体離脱したんだと理解した僕は慌てて体に重なりました。

次に目覚めたのは朝でした。

なんとか助かったのですが、一時は危険な状態だったらしいです。

でも本当に怖かったのは事故ではなく、まだ死んでないのに死んだ時の話をしていた従兄弟の家族でした。

人ってこんなに残酷だって思ったのは初めてでした。

(了)

[出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1121700545]

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