ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

異界の縁:犬神と猫神が囁く村 r+4,327-47,52

2025/11/10   -短編, r+, 土着信仰

これは、ある田舎に住む祖母から聞いた話だ。 祖母が幼い頃住んでいた地元は、本当に何もないような田舎で、昔ながらの集落がいくつかの本家とその親戚で構成されていた。外の人間が入り込むことも滅多になかったた ...

憑かれし家系~木札に秘められた祈り r+3,885-4,375

これは、ある地方の古い家系に生まれた友人の話だ。 彼は「俺は憑かれやすい体質だ」と言っていた。子どもの頃から、祖母が常にお守りを持たせてきたという。それは、彼が「良くないモノ」を引き寄せやすい体質だか ...

被猿 r+4,895-5,385

これは、四国の片田舎で生まれ育ったある男性から聞いた話だ。 その町では、彼が小さい頃まで独特の風習と価値観が色濃く残っていた。例えば、障がいを持って生まれた子や双子のように「普通とは違う」特徴を持つ子 ...

蛍光の球が転がる先 r+4,160-4,521

今もこうして文章に書き起こしていると、背中に氷を押し当てられたような感覚が甦る。 これは私自身の体験ではなく、由美子さん――仮名だが、実在する知人から聞かされた話だ。けれど聞いてしまった瞬間から、その ...

尻切れ馬の太鼓 r+3,954-4,281

2025/11/10   -短編, r+, 土着信仰

学生時代の冬休み、帰省した時のことをいまでも鮮明に思い出す。 年末の慌ただしさの中で、私はただ小銭を崩すために駅近くのコンビニへ向かった。実家のある町は、駅前こそ新しい建物が立ち並んでいるが、少し歩け ...

中華屋珍満 r+4,857-5,353

近所の中華料理店でラーメンを食べていた際、支払いをしようとしたところ、店主が「いらない」と言った。店主によると、この店は今日で閉店するという。経営が厳しくなったことや高齢による体力の限界などが理由で、 ...

B君 n+

その話を聞かせてくれたのは、大学の同期だった。 飲み会の席で酔いが回りきる前、ふと真顔になって語り出したのだ。 夕方のことだったという。夏の西日が部屋の床に四角く落ち、埃が光に舞っていた。彼は机に肘を ...

名を奪うもの r+1,931-2249

同僚の田村さんから、ある飲み会の帰り道、ぽつりと打ち明けられた話がある。 笑い話に紛れたように語られたそれは、奇妙な“名前”の話だった。 彼の家には、代々受け継がれる一風変わった掟があるのだという。男 ...

迎え火の宿 r+3,537-3,983

今でも、あの男の目に焼き付いた“黒”を思い出すと、胃の裏がじくじくと熱を持ち始める。 これは、山奥のとある旅館に泊まった男性から聞いた話だ。あまりに具体的な描写と、話の途中で時折見せる奇妙な沈黙が、ど ...

ウラギリ者の小屋 r+4,264-4,532

今もあのとき鼻を突いた匂いを思い出すと、食欲が消える。胃の奥がひっくり返るような、不快で生々しい臭気だった。 子供の頃は、そんなことを感じたことは一度もなかった。祖父母の家に行けば、外で遊ぶのが当たり ...

顔の抜け落ちた登山者 r+3,504-3,755

学生時代でも社会人になってからでも、俺には胸を張って言える趣味なんてものがなかった。 あるのは、好奇心に駆られては何かに手を出し、すぐに飽きてやめる、その繰り返しばかり。要するに「続けること」そのもの ...

開かれた瞳の奥 r+3,474-3,756

雪が降る日は、決まって呼吸が浅くなる。あれ以来、特にそうだ。 寒気のせいじゃない。肺の奥に、何かが残っている感じがして、無意識に息を浅くしてしまうのだ。まるであのときの空気が、まだどこかに漂っているよ ...

対面の水 n+

今でも、あの水のぬるさが忘れられない。 夏の終わり、駅近くの古びたビルの二階にあるレストランでのことだった。 平日の遅い時間だったせいか、店内には他に客の姿はなかった。冷房は効いているはずなのに、空気 ...

申請の呪文 r+5,998

2025/11/08   -短編, r+, 後味の悪い話
 

北海道の冬は、ただ冷たいだけじゃない。 肌を切る風が、骨の奥まで凍りつかせる。あの寒さを思い出すたび、肺がぎゅっと縮むような錯覚を覚える。 私は妹と二人、古びた集合住宅の二階で暮らしていた。壁紙は黄ば ...

言葉の裏側 r+7,424-7,906

これは、コーチングをしている知人の田原さん(仮名)から聞いた話だ。 ※コーチング…コーチ(聞き手)との問答による精神治療、セラピーみたいなもの。 田原さんのクライアントに、工藤というベンチャー企業の社 ...

怪しい貸別荘 r+4,725-5,085

これは、友人の友人から聞いた話だ。 二年前、高校三年生の夏、受験勉強で疲れ切った彼と友人たちは、最後の夏休みをどこか遠くで過ごそうと計画を立てた。しかし、観光地はどこも満室。なんとか見つけたのは、近畿 ...

遊びに行ってくる r+4,359

あれは、四歳くらいのころだった。 時計の針がどこを指していたのか覚えていない。ただ、明け方の四時くらいだったのだろう。真夜中の気配を引きずりながら、しかし夜と朝の境目の曖昧さを孕んだ時間帯だった。窓の ...

仏壇のある間取り r+5,165

大学を出て東京に出てきてから、もう十年以上が経つ。 その間に二度引っ越した。人に話すほどの数ではないが、関西から一緒に上京した同級生たちのほとんども、一度は引っ越しを経験していると知って、妙に納得した ...

走り来るもの r+5,918

あれは高知に住んで五年目のある晩のことだった。 夜の空気はやけに冷えていて、夏の残り香と秋の気配が入り混じる、気持ちの落ち着かない夜だったと記憶している。 その夜、友人と二人で居酒屋に入り、軽く飲んで ...

祠の夢、晴れの呪い n+

この話は、ある業界に入ったばかりの青年が体験したという、不思議で少し恐ろしい出来事である。 曰く、「ほんとうに怖かった。今も夢か現か、わからなくなる時がある」という。 業界では、神仏や見えざるものとの ...

うーちゃん r+1,890-2,143

子供の頃、父方の田舎で過ごした夏の思い出。 普段はすっかり忘れていたが、昨晩ふと記憶が蘇り、胸が締めつけられるように切なくなってしまった。誰かに話しても信じてもらえないだろうから、ここに書き留めておく ...

以前住んでいた借家 r+2,232-2,501

これは、今も未解決の殺人事件をめぐる、不気味な体験を投稿者が語った話だ。 ある女性が以前借りて住んでいた一軒家。その場所は薄暗く、陰気な雰囲気が漂っていた。彼女は水商売に従事しており、その仕事場の寮と ...

十字に裂かれたサドル r+1,899-2,029

交番の前で信号を待つ時の心細さを思い出すと、どうにも胸の内がざらついて落ち着かない。 私はその夜の話を友人から聞いたのだが、彼が語った情景はあまりに生々しく、まるで自分自身が体験したような錯覚に陥る。 ...

牛の森 r+3,314-3,524

俺の地元には「牛の森」と呼ばれる森がある。 なぜそう呼ばれるのか?森の奥から、夜でも昼でも、いつでも牛の鳴き声が聞こえるからだ。 これは噂なんかじゃない。ほんの戯言だと思うかもしれないが、あの森の近く ...

鎖の謡い r+2,147

あれは高校二年の夏、台風の夜のことだった。 ……いや、正確にはもっと前から始まっていたのだ。毎晩のように起こっていた出来事を、私はただ「そういうもの」として受け入れてしまっていた。疑問を持たず、当たり ...

小屋の中の穴 r+2,076

2025/11/07   -短編, r+

「小屋の中の穴」の話は、俺の祖父が生きていた頃、夜の布団の中で小声で打ち明けてくれた体験談だ。祖父は口数の少ない人だったけど、その話をしているときだけは、子供みたいに表情を曇らせ、時折声が震えていた。 ...

赤丸の向こう側 n+

夢の話をすると笑われるのが嫌で、ずっと一人で抱えてきた。 子どもの頃から、何度も同じ夢を見ては、目覚めた瞬間に内容を失ってしまう。確かに「またこの夢だ」と夢の中では気づいているのに、朝には真っ白だ。残 ...

犬喰いの石 r+2,357-2,722

今でも、あの図書館の薄暗い匂いを思い出すと、胸の底に鈍い違和感が蘇る。 十年前、偶然出会った旧友と語らったときのことが、未だに私の心を蝕み続けている。 その日は珍しく空気が澄んでおり、夕方の光が窓から ...

川底のまなざし r+1,986-2,307

学生時代、古びた民家の縁側で友人からこの話を聞かされた。 その時、ひどく喉が渇いたのに、なぜか一口も水が飲めなかったことを覚えている。 彼の故郷は山と山に挟まれた盆地で、夏の陽は鋭い刃物のように差し込 ...

胸に座る女 r+1,724-1,894

2025/11/06   -短編, r+

これは、私自身が経験したことだ。 いまだに夢か現か曖昧な感触のまま、脳裏に焼き付いて離れない出来事である。長く封じていた記憶を、今こうして言葉に変えるのは、きっと自分の心を宥めるためでもあるのだろう。 ...

フロントの沈黙 r+1,770-1,992

2025/11/06   -短編, r+, ほんのり怖い話

ある知人から聞いた話を、あたかも自分の身に起きた出来事のように語る。 だが、いま振り返っても、あの夜の記憶はどうにも曖昧で、他人事のようでもあり、同時に皮膚の下に焼き付いて離れないものでもある。だから ...

白いワンピースの子 r+2,159

私が生まれ育った家は、古びた日本家屋でした。 土間に、畳敷きの大広間。かまどのある台所と、仏間。十六畳の和室。障子を開け放てば、縁側の向こうに小さな庭が広がり、その背後はすぐに山の斜面へとつながってい ...

水の舌、蛇の声、名のない呼び声 n+

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 湿った石の匂い、ぬるい苔、雨を吸った杉皮。山の線が暗く膨らみ、谷から上がる風が舌の裏に金気を残した。私は調査の帰りに、村はずれの境の杭をまたいだとこ ...

手配 r+2,037-2,361

これは、とある予備校時代の友人の体験談だ。 彼の後輩、仮に「タケ」としようか。そのタケは、身長185cmと長身で、かつては80kgほどあった体格も立派な男だったが、二年前、彼の生活は一変した。 親が亡 ...

見えざる呪詛の応酬 r+5,242-5,892

これは母から聞いた話だ。 母の親戚に、体格のいい叔父さんがいた。彼は特にスポーツをやっていたわけでもないのに、腕っぷしがとても強かった。農家に生まれた彼は、幼い頃から田畑での重労働を手伝い、自然と筋肉 ...

声の届かぬ夏の群像 n+

大学二年の夏、祖母に頼まれてお盆の支度をしに車を出した。 午後の陽射しは濁って、アスファルトの上で揺らいでいた。窓を開けると草いきれと排気のにおいが絡みつき、肌に薄い膜を貼るようにまとわりついてきた。 ...

閉じ込められた三日間 r+5,170

一九九〇年代のはじめ、私は誘拐された。 にわかには信じがたい話だが、私自身が体験した出来事だ。 同じマンションに住む女の人に連れ込まれ、鍵をかけられた風呂場に閉じこめられた。縛られたわけではない。ただ ...

逆さに折れた道連れ r+4,145

トラックの運転手をしている友人から聞いた話を、なぜだか自分のことのようにずっと反芻してしまう。 気づけば夢の中でさえ、その夜の風景が脳裏をよぎるのだ。だからいっそ、自分の言葉として語ってしまったほうが ...

【自己責任系】二人の老女が見つめる場所 r+3,091-3,372

これは、ある男性が三年前に関西へ出張に行った際に体験した出来事だ。 その日は、仕事が予想以上に長引き、ホテルにチェックインできたのは午前二時半を回っていた。深夜の疲れた体で、彼はエレベーターに乗り、自 ...

この女になろうと思った r+4,752

中学からの友人で、高校生活を共に駆け抜けた政一の告白を受けたのは、卒業式の夜だった。 壇上で名前を呼ばれ、卒業証書を受け取る自分を見つめるあの眼差しに、妙な熱がこもっているのは気づいていた。だがそれが ...

白衣の下の刃 r+4,619

2025/11/04   -短編, r+

九大生体解剖事件(九州大学生体解剖事件)東野利夫氏戦慄の証言 大学時代の恩師から聞かされた話を、どうしても忘れることができない。 酔った拍子に漏れた言葉の数々が、今も耳の奥に残響のように響き続けている ...

黒い三角は空を覆う n+

今になっても、あのときの空の暗さを思い出すと、胸の奥がざわめく。 私はまだ中学生で、父の車に乗って釣りに出かける途中だった。朝の空気は澄んでいて、林の向こうから鳥の鳴き声が聞こえていたのに、あの瞬間だ ...

🔴2025年10月31日犯人逮捕‼️《名古屋市西区主婦殺害事件》未解決事件推理考察 n+367

🔴2025年10月31日、愛知県警がついに被疑者を逮捕した。 殺人容疑で逮捕されたのは、名古屋市港区のアルバイト、安福久美子(やすふくくみこ)容疑者(69) 26年の時を超えて解決へ: ...

御巣鷹山案内標識 r+1.530-1,953

2025/11/03   -短編, r+

【ゆっくり怪談】郷~ダム男奇譚【心霊ちょっといい話】 これは、とあるダムカード収集家から聞いた話だ。 彼が訪れたのは群馬県みなかみ市内のダムと、山奥にある上野村のダムだった。日帰り温泉でカードを手に入 ...

東北道に残されたもの r+5,194

これは、高速道路交通警察隊に所属する友人から、私が直接聞いた話だ。 その夜のことを語るとき、彼は決まって煙草に火をつけ、灰皿に目を落としたまましばらく黙り込む。煙がやわらかく揺れながら天井へ溶けてゆく ...

泣く稲荷 r+6,074

2025/11/03   -短編, r+
 

祖父の家の山には、小さな稲荷の祠がある。 伏見から分けてもらった神様を祀ったものだと聞いていた。けれども祖父の家の人間は誰も神仏を信じていなかった。祠へ続く小道は草木に覆われ、お供え物などされた形跡も ...

招かれざる菓子舗 r+1,918

私は編集者をしている。 といっても華やかな雑誌や作家を抱えるような仕事ではなく、地域のイベントや飲食店を紹介する小さな情報誌だ。記事は読者から寄せられる情報を元にしたり、店側からの依頼を受けたり、時に ...

佐々間のおばちゃん r+3,500

子供の頃の記憶というのは、妙に鮮明な断片と、すっぽり抜け落ちた闇のような部分とでできている。 その中で、どうしても忘れられない出来事がある。何十年経った今でも、あのときの家の湿った匂いや、障子越しに差 ...

八王子城~泣き女の滝 r+3,443

2025/11/03   -短編, r+
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中学の頃から妙に歴史が好きで、気がつけば郷土史の古文書を集めるのが趣味になっていた。 五十九になった今でも、休日には高尾の古道や神社を歩き回っている。元警察官という肩書きよりも、物好きな歴史好きと呼ば ...

帰れなかった一本道 r+1,924

中学の同級生と再会したときに話したことがあるんだ。 彼に「何か怖い体験をしたことがある?」と聞かれて、ふと昔の合コンの夜のことを思い出した。あれは確か、二十代半ばの頃だった。今思えば、普通の出会いの場 ...

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