短編 心霊スポット

厄介な案件【ゆっくり朗読】4026-0105

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今まで微妙な話や体験を書いてきたが、今回身近に恐ろしい出来事が現在も進行している状態なので記すことにした。

投稿者「見えない人 ◆jPQ0updc」2017/06/07

身元や現状があからさまになると厄介なので、多少フェイクをいれていきます。

あと実際にモノを見たりしていなければ害は無いと思いますが、もしそう言った報告があれば管理人さんお願いします。

始まりは50年くらい前に遡り、父が小学生の時だ。

父の母(自分の祖母)に色々教えてくれていた先生(かなり徳が高く本物だそうだ)が町内のとある施設に参った時に、

「この施設にはあってはならんものが2つある。早くどうにかしろ」

その施設に入る前にそう言ったそうだ。

時間は進み、ここ数年町内のとある役員になると当人に不幸が多発し、誰もがやらたがらなくなっていた。

父は原因が先生の言っていた2つの曰く付きと考え、町内で動いた。

「祖母ができなかったことで自分に縁が回ってきたんだろ。後世に回すわけにもいかん。自分がやらねばならん」と言っている。

そして一昨年その一つを何とか撤去し、残りは一つとなった。

その残り一つで厄介なことが起きているのが今の話である。

今年その残り一つを厳重に処置をして、倉庫に片付けることができた。

あとは燃やすだけなのだが、ここから不思議な事が起こりだす。

まず市に誰かは知らないが、その曰く付きのモノの写真を送り広報にだすべきだと投稿があった。

もし話が進んで歴史的なモノと見られたら、撤去に反対案がでる可能性があることだった。

これについて父は「執念の為せる業で、撤去されないように手を回してきたんだろう」と言っている。

そして写真で思い出し、とある役員に

「おまえ、そういえばこの写真撮ってただろ?あれどうなった?」

と確認したところ、本人は撮った記憶が無かったが、家を探してみるとネガ(データ)があった。

そして金曜日の夜、父から話しかけられた。

「写真…色々写ってるらしいぞ」

「マジでwうわー見てみたいが見たらアウトだろうな~」

「生半可で見るものではないな」

「で写真は?」

「処分しろとは言った」

「曰く付きのモノも実際に見たことないし、自分とは縁がないんだな~」

「あんなモノはこの世から抹消しなきゃならんモノだ。で何が写ったと思う?」

「色々って言うなら顔とか、手とか目とか影じゃないんかね?」

「なんにせよ、この世にはとんでもない本物があるもんだ。作者も誰がいつ何故飾ったかもわからん…作者も所持者ももう家は断絶してるだろう。持っても一週間で我慢できなくなるモノだ」

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ところが次の日の早朝、写真(プリントアウト)を持ってきた。

処分する方法もわからないくらい迷ったらしい。

そして自分もその写真を拝見した。

(ここからその時思ったことをそのまま書きます)

なんじゃこりゃ?見にくい画像やな~外の風景てか木々が見えるがガラスに反射した外が見えるのか?
とマジマジ見ていると父が言った。

「(おまえにはまだ見えんか?」

「いや、これって後ろの風景ってこんなの?」

「馬鹿か。施設内に外が写る訳ないだろ」

「ワハッwこれすげぇ、あ見える見える(笑)しかもここに女性が恨めしそうにガン見してやがる。これはヤバイなw」

ここで写真の説明をすると、
古い木造建築の室内から外に向けて写真を撮った風景で、 外に木々が茂っており、建物に近い位置に(むしろ密接して覗いている)顔はボケて見えないが人がいる。

上の風景が、元々の曰く付きのモノを写した写真を隠すように写っていた。

これ合成か?合成じゃないなら心霊写真とかのレベルじゃないよ(笑)念写だよ念写!!

しかも女性が恨めしそうにと言ったが、顔も見えないしイメージで出てきたもんだわ!!

今まで生きてきてテレビや雑誌で心霊写真とか見てきたがお子様レベルに見える!!

あとこの写真で外の人物が室内に入ってきたり、近付いてきたら死ぬか発狂もんだわ!!

これは呪物じゃないぞ厄災だよチクショー!!

と怖さを通りこして笑いながらそう思ったものだった。

そして父が写真を預かり、丁寧に処置をして燃やしました。

世の中にはやはり人の手には負えない代物があり、それが身近にあるとは思わなかった。
今は早くその厄災の存在が無事何事も起こらず無くなることを祈っている。

(了)

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