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ビデオの中の友人(5)【ゆっくり朗読】

投稿日:

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Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後4です。

投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12

前々々々作からの著者T(本文中「オレ=○○=T」)が2012年夏~倒れる少し前の事を書いていた分を代わり投稿します。
ホラーテラーが消滅したか、アクセスしづらい状況だったため1作以降は投稿されていなかったようです。

2012盆休み。洞窟探索を終え、M美に車をぶつけられた後。全日程7日の3日目午後からの出来事です。

M美の薬局にて落ちかけのバンパーをガムテで留め、実家に帰宅。
とりあえず補修を行うためドリル、延長コード、タイラップ、ニッパーっと道具を揃えていると、Cが到着。
作業自体は自分でやるが、「ドリル」
「タイラップ」
と言うだけで取ってくれるアシスタントがいると大分楽。
20分程度で補修を終え、「ブラック・ジャック仕様!」
などとふざけていると、Cに何故M美の所に居たのかと詰め寄られた。
しかし、守護霊の力が弱まってる事を言うと、洞窟に繋がりそうな気がするので、適当に誤魔化そうとするが、今日はやたら突っかかってくる。
神社の件を思い出し、買出しの時間までドライブに行こうと助手席に乗せる事に成功。
車のテストもしたいと僅かな区間だが高速に乗りフル加速。
バイパスで40分かかる道のりを10分強で到着し、懐かしの神社へ。
「ここに連れてくるの初めてだろ。生家がこの近くでよく来てたんだ。ここだけは何も変わらない」
と言うと興味を示した。
畳み掛けるように、「ここでお祈りすると叶うよ。オレはずっと一緒に居れる友達を望んだらお前等と出会えた」
と教えると、お参りを始めた。
オレは小さい頃よく登ろうとした松の木に腰掛け辺りを見渡す。
周りはマンションに囲まれ、近くにバイパスも通ってるのに、この敷地だけは空気が澄み渡ってる。
幼少期のオレが駆け抜けて行ったような錯覚を覚える程、ここは変わらない。
何故一本だけ松が植わってるのか?しかも横に生えているのか疑問を持つ。
ふと懐かしくなり、Cが熱心にお参りする横に並ぶ。
幼少期は両手で掴み全力で振るっていた鈴も、今なら片手でガラガラと鳴らせる事に成長を感じる。
昔はこの音が好きで来る度に10分くらい鳴らしてたな、と鈴を見ると補修跡を発見。
守って貰ってるし、参拝者も少なく、貧乏な神社に寄付するかと、手持ちの現金を全て賽銭箱へ投入。
願いは「変わらず此処にあり続けて下さい」
。(確か文化財だから無くならない(笑))
参拝を終え、背中が軽くなった事を実感。

Cが生家を見たいと言ってきたが、生家はマンションに建て替え絶賛貸出中と伝えるも、どうしても行きたいらしい。
徒歩5分なので歩いていると、約25年ぶりに顔を合わせた当時のご近所様に「○○ちゃん?立派になったわねー」
と声を掛けられ、園児の頃からあまり変わらない自分にショックを受けた。
オデッセイに乗り換えCの運転で待ち合わせのスーパーへ。
途中で寝てしまい、起きるとキャンプメンバーに囲まれている。
買出しをするため車を降りるも、少し距離を置かれる。
ふとガラスに映る自分を見ると、顔に違和感。よく見ると目蓋に目、チョビ髭、肉、頬に渦巻きの落書きが!
オレ「オメー等これ油性じゃねーか!しかも中と肉で揉めただろ!」

爆笑する一同。ガラスの向こうでビックリする袋詰中のマダム。
Aにマスクとサングラスを渡され買出し開始。
額に書き損じの中と肉が書かれ顔を隠す怪しいオッサンが出来上がった。
買い物中、皆があーだこーだ揉める中、すれ違うマダムにマスクやサングラスをずらし楽しむ。
何度かやっているとCにバレ、「通報されるから」
と止められた。

一旦車の荷物を取りに戻り、この顔じゃ親に顔合わせ出来ないので誰か泊めてと頼むと、AとCからOKが出た。
C家で夕飯をご馳走になり、A家に泊まる事に。
Aと共に「ダンディお久しぶりです」
と挨拶すると、顔に気づかれたが「最新ファッションです」
と押し切った。
夕飯が出来るまで時間があるため、シャワーを借りる。(何でC家のシャワー室(風呂と別にある)はガラス張りなんだろう?)
下側が磨りガラスなので男性ストリッパーのように腰を振って一人遊びをしていると、Aと鉢合わせ…気まずい空気が流れる。
「見なかった事にする」
と優しいお言葉を頂いた。
リビングに戻ると突然ダンディから謝られた。
訳が分からず話を聞くと、落書きの発端はCらしい。
化粧品で落書きしてたら皆が集まりだし……ということらしい。
A曰く「前歯を塗らなかったのが優しさ」

自分では見えないので微塵も気にしてない事を告げると、困ったような笑顔を返してくれた。
食事を終えA家へ向かう道中、「お前中学の頃も落書きされたよな」
と振られて思い出す。
中学入学後、B家で寝ているうちにA、B、D、Eが服を脱がしチ○毛と胸毛を書いた淡い思い出。
当時まだツルツルで大人に憧れていたオレは、ギャランドゥを書き足し全裸のままポージングをしていると、お茶を持ってきたBママに見られるという失態を犯した。
Aママ、Aパパには気の迷いと説明し、Aの脱派遣の相談に乗ってから就寝。

盆休み4日目

いよいよ年に1度のお楽しみキャンプ。
A車とD車の2台で行くことに。D車はDとFの二人きりにしたいため、B、C、オレはA車へ。
助手席にB、後部座席右にC、後部座席左にオレという配置で発進した。
ふとAから、「○○随分寝てたけど体調悪いのか?お前高校くらいから3時間以上寝ないようにしてるだろ。朝も全然起きなかった」

と突然ふられる。
Cも、「私も気になってた。
M美ちゃんから疲れてるみたいだから寝かせたって聞いてたのに、昨日は車の中でも1時間くらい寝てたじゃない。
途中で道間違えた時も、普段なら目瞑ったまま『次の信号右』とか言うのに起きないし」と続く。
オレも言われてハッとした。

今の職に就くと決めた時から、1日の睡眠時間は夜3時間、昼休み15分と決め、余った時間を勉強など自己啓発に当てている。
約15年この生活を続け、既にライフスタイルになっているのにだ。
一昨日の洞窟で4時間、夜に3時間、昨日M美家で4時間、Cの車で1時間、Aの家で6時間と、石棺破壊後42時間中18時間も寝ていた。
「分かんない。昨日から気を抜くと寝てる」
と答えるのが精一杯で、また眠りについた。
守護霊からのサポートが切れた反動なのだろうか?

キャンプ地近くのPエリアに着き、荷物を下ろす。今回は食料調達が望めないため、食料と飲み物が多い。
例年なら「ジジイは茶でもシバイてろ」
と悪態を付きながら一番重い物からオレが持つのに、力が入らず持てない。
(普段は自分の体重の2倍までは準備運動無しで持ち上げられる)
荷物を肩に掛け立とうするが膝に力が入らない。
不思議そうに見るDにAが「コイツ今日調子悪いみたいだから」
と言い、A、B、Dが重い物を順に持ってくれた。
自分の荷物とテント二張を持ちキャンプ地へ。

2時間山を歩きキャンプ地に到着。
早速テントを張る場所を探し、計三張り設営。
薪集めをDとFに頼み、湯船堀にかかる。
Cは体重と力不足で戦力外のため、レジャーシートを繋ぎ合わせて囲いを作らせた。
源泉が52℃なので湯船は熱めと温め2つと、寝湯用の赤ちゃん風呂のような物を2つ掘った。
薪割りや竈作りをしようと思った時、薪拾いから戻っていたFから「○○ちゃんさ~顔色悪いよ」
と声をかけられた。
FはD、Eの同級生で、高校卒業後に家族で他県へ引越し、看護師となり×を付けて戻ってきた。(1作目を書いた時は、帰ってくると予想していなかった幼馴染メンバー)

D、E、Fが中学入学と同時に転校してきてからの付き合いだ。
高校時代にDとFは付き合っていた。DはFが引越して以来、彼女を作っていない。
「ちょっと来て。入って」
っとテントに押し込まれる。
手首から脈を確認しているようだが測れないらしく、上半身を脱がされ首に手を当てながら胸に耳を付けた。
胸を隠して「いやん」と言ったらスゲー怒られた。
数分してFに、「ちょっとあんた大丈夫なの?こんなの医者じゃなくても普通じゃない事くらい分かるよ。脈も心音も感じないなんて。
そんなんでよく動きまわってたね。」

オレ「皆には軽い貧血って言っといて。少し寝れば大丈夫だから。お願い」

目を覚ますとCが心配そうに見下ろしてる。夕飯が出来たので呼びに来たようだ。
礼を言い服を着ていると、「○○ちゃん、何が起きてるの?」
と要領を得ない質問。
ただの貧血だと言っても、貧血でそんな事になるはずがないと否定する。
何の事を言ってるのか聞くと、体に傷痕が浮かび上がってると言う。
確認すると、反抗期のピーク時にBと暇つぶしにやったチーマー狩り中バタフライナイフで脇腹を刺された傷や、片側を割った瓶で肩を刺された傷等々が、小さなランタン1つの薄暗いテントの中でも分かる程くっきり浮かび上がってる。
今まで外傷は絆創膏を貼れば3日あれば傷痕無く綺麗に完治したので、気にも止めなかったものだ。
一緒に風呂に入る程仲が良いCに隠し通すのは無理そうと諦め、「後で話す。今はキャンプを楽しもう」
とテントを出た。

夕飯はF得意の餃子シリーズだ。
紫蘇入りや、チーズ、カリカリ梅入り等、美味しく懐かしい餃子を食す。
食後、ギターの弾き語りをするAと共に焚き火を囲む。夕食後の恒例だ。
ミュージックボックス宜しく何でも弾けるAに、(最新JPOP以外、知らない曲でも2度聞けば譜面無しで弾ける。たぶん絶対音感)
『Teachin' Myself To Dream』や『Moonlight Shadow』の演奏をリクエストしてCに歌わせていると、Bから「ライブの時のアレやれ」
と言われた。

Bの言う『アレ』とは、オレが高2の時にやってた、オレの学校の友達とCの学校の友達とで組んだバンドの、ライブで起きたハプニングを埋めるため、咄嗟にやったアドリブの事だ。

C「いいよ」と軽く承諾。

オレは恥ずかしので断ったが、興味を示したFにライブに来ていたAとBとCが説明を始めた。(Eも来た)
C:ボーカル、オレ:ドラム他2人、スタジオを借りてた楽器屋の1組5曲で計4組参加するイベントライブ。
くじ引きで4番手に決定。4曲目まで順調にこなし、5曲目の演奏を始めたが歌い出さない。
歌い出しを待つように前奏を繰り返す。

前奏2度目が終わり、客や他バンドメンバーが異変に気づき「ライブのラストだろ」などとザワつき出した。

オロオロするCを見て、歌詞飛んだな~と思い咄嗟にやったアドリブ。
演奏を止め、アラジンの『A Whole New World』を歌いながら近づき、「Or say we're only dreaming」
の所で屈んでCの手の甲にキスをして、デュエットするってだけの茶番。
キスをして直ぐCが完璧に「A whole new world A dazzling place I never knew」
って入らなかったらクッソ寒い。

沢山の拍手をもらったが、イベント責任者のお姉さんが泣いていたので、穴埋めとはいえロックイベントで予定外のバラードを歌った事等を謝りに行ったら、予想外に褒められた。

B「あん時客の女も殆ど泣いてたよな」

A「帰りに隣のツ○ヤ行ったら、アラジン全部貸出中になってた(笑)」

C「頭真っ白になって、あ~!もうダメだーって思ってた(笑)」

D「○○らしいな」

F「何でアラジンの曲歌ったの?しかも英語で」

オレ「寒いとは思ったけど突然だったから、男性パートで時間稼げる歌がアレしか思い浮かばなかった。Cならイケるかなと」

F「自分で歌えばいいじゃん」

オレ「目の焦点も合わなくなる程ショック受けてたから、このまま辞めたらCトラウマになると思って何でも良いから歌わせた」

F「ふーん。ちゃんとCの事考えてるんだ」

Fから質問攻め(姉御肌なのでチョット怖い)を受けていると、Cが突然立ち上がり「Tale as old as time」と歌い出した。
美女と野獣だ!「Just a little change」と合わせる。脱出成功!

「曲終わったら風呂にフェードアウトしよう」と耳打ちし逃亡。

背中を流して貰ってから寝湯に浸かり、満点の星空を眺める。
ふとテント分けを忘れていた事を思い出す。
DFとBCとAオレか、CFとADとBオレかなと思いつつ上がると、予想を外す。
焚き火を囲みまだ飲んでるABDF。
Bに「お前のテント」
と指差されたテントに入ると、Cが横になってる。
「間違いました。失礼しました」
と出て、皆に向かって「オレのテントどれ?」
と叫ぶも、目の前のテントと返された。
Cと寝るのも嫌じゃないし、今更なので気にせず就寝。

盆休み5日目

先に起きて皆の朝食と昼食のサンドイッチを作成。
皆は周辺の散策に行く予定だが、オレは寝ているつもり。
山の中で倒れるような事があると、皆に迷惑をかけてしまう。
M美に言われた通り普通以下になっている事を実感。

寝湯に日除けを作っていると、Cが皆起きたことを伝えに来た。
戻って全員で頂きます。食事中に1人で残る事を伝えると、Cも残ると言い出した。
Fが「何かあるといけないから単独行動は慎め」
と意見し、即決定。
Cと共に4人を送り出し、C皿洗い。オレ風呂。
両手足を出し、胴体だけ湯に沈める。この体勢だと何時間入ってものぼせない。
麦茶を飲みつつ、吸うのを忘れていた久しぶりのタバコを吸う。
非喫煙者の前(除くC)では吸わないようにしているので、洞窟以来のタバコだ。(幼馴染で吸うのはDとオレ(Eも)だけ)
ふと盆休みの事を手帳(プライベートで持ち歩くネットブックはバッテリー切れ)に記していると、日記のようになっている。
まぁ良いや。元々繋がり難いホラーテラーはGW前くらいから繋がらなくて、初回以降投稿も出来ない有り様だ。
読みやすさを求め実際体験した事を短くまとめるのは、理系のオレにとって負担が無いと言ったら嘘になる作業だ。
論文や報告書であれば理論や考察なので完結に書けるし、仕事として時間も与えられる。
体験や思った事を書いていこう。
文章の完成度としてはどれもクソみたいな物だと自覚しつつも、投稿した物が一番出来が良かったかなと思いペンを走らせていると、C登場。
(未投稿の物はどれも、無駄な描写の削除と表現の変更が必要だろう)
団扇と麦茶を持ってきた。
隣に座り汗の浮かぶ額を拭き、優しく扇いでくれる。
飯は上手いし気も利くしCは良い女房になるぞ。貰い手が居ないのだろうか?
色白細身でDカップ、色もピンクとスタイルも良いし、顔もかなり良い方だと思うんだが。
待てよ、知らない奴と結婚してあまり遊べなくなるのも寂しいな。やっぱりBとくっつけば理想的だな。
などと考えていると、Cは「昨日、後で話すって言ってたよね」と切り出した。
覚えてたか。まぁ昨日の今日だしな。いい加減腹をくくらないといけないのか?
何を伝えて何を隠すべきか考える。
「先に言っておくけど、オレは見えないから嘘か本当かは分からないよ」
と釘を差してから、GWにM美が祖母を書いたこと、そのM美が一昨日、守護霊の力が弱まっているためオレも体調に気をつけろと助言してくれたと、掻い摘んで伝えた。
実際の所、気分は良いがあまり長い時間起きていられない事と、以前のように下腹部に気?を集中させ体のリミッターを外せない事、(武道経験者は分かると思う。
聞きたい音以外の音量が小さく、周りがスローモーションのようになり、自分の筋力、瞬発力等全てが増強される状態。
骨が軋み筋繊維がブチブチ切れるまで力を入れれる)
連休が開けたら、念の為に全身の精密検査を受けようと思っている事も付け足す。

アブが出てきたので風呂から上がり、少し早い昼食を摂る。
テントで寝るため膝を借りようと思ったが、ジーンズだ。
足元を見ながら「却下」と吐き捨て、エアークッションを膨らませていると、ホットパンツに履き替えてきた。
いつ借りても高さが丁度いい。
オレ「よく分かったな」

C「何年付き合ってると思ってるの。○○ちゃんが考えてる事くらい大体分かるよ」

さすが腐れ縁。久しぶりだなと目をつむる。
「何か歌え」と言うと、「王様か!」と返された。

オレ「お前優しいよな。気も利くし。小学生の頃なんて、オレより身長も大きくてガサツで男らしかったのに……」

グーで殴られた。
「……でも本当に変わったよ。まず性転換しただろ」

元々女だ!とまたグーで殴られた。

C「喧嘩売ってるの?」

オレ「殴ってから言うな(笑)風呂入りながらさ。少し考えてたんだよ。
オレ達もいい歳じゃん。結婚して、子供が出来て。後何回こうやって集まれるのかな?って。
Sも結婚して遠くに行っただろ。今じゃ3児のママだぜ。
Kも大学で地元離れてそのまま結婚したし。可愛い奥さん貰ってたよ。
大学で地元離れて就職して。同級生で仲が良かった奴らが減っていくなってね。
A、B、D、Eに対抗して作った同い年グループも、気づいたら奴らに吸収合併して自然解散的な感じじゃん。
お前はずっと居てくれてるけど、何時かは居なくなるのかと思うと寂しくてね」

C「誰が居なくなるって?一番最初に地元出たの○○ちゃんでしょ!
皆受験勉強してるのに『高校に続き!大学も推薦で決まった~しかも、またまた特待生!授業料免除もあり♪』とか言って。
こっちのモチベーション考えてよ!
講師やってくれたけど、煎餅食べながらで何言ってるか分からなかったし(笑)」

オレ「あ~レストア中のE車のボンネット借りて、ホワイトボードにしたアレか。
まぁ講義のおかげで、全員塾にも行かず第一志望の国立合格したじゃん。お前なんて最初D判定だったろ」

C「高3の11月に『次の講義は瞑想』とか、はぁ?って感じだったんですけど!(笑)」

オレ「大事なんだよ。成立ちをイメージしたり、最高のパフォーマンスを発揮する自分のイメージ。
お前だって、瞑想前に全く解けなかった問題も瞑想後解けただろ。
成立ちさえ掴めれば、公式なんて覚えなくても自分でたどり着けるじゃん。
ここ数日、高パフォーマンスな自分がイメージ出来なくてさ。
前は瞑想してるとパチパチ火花が飛ぶような感じがして、その後は自分でも満足できる結果を残せたのに。
今は真暗なまま。頭もボーッとしてる。体も動かない。
若干ネガティブな感じで考え事してたら、お前もいつか結婚して居なくなるのかなって思ったら寂しくてね」

C「私が誰かと結婚するの?たぶん無理だよ」

オレ「そう。無理じゃないよ。
高校2くらいからかな……正直認めたくないから初めて言うけど、お前は可愛いくなったよ。今は少し歳を重ねて綺麗になった。
頑張り屋で家事も上手、優しく気も利き、明るく楽しい、ピアノも歌も上手い。その他諸々ハイスペックだ。自信持っていいぞ。
その気になれば何時でも結婚できる。オレがお墨付きをヤル超感謝しろ」

目をつむっていたが、顔に大量の涙が降ってきたのが分かった。
オレ「好きな人は居るの?」

C「いるよ」

オレ「いけそう?」

C「何をやっても全然振り向いてくれないから、諦めようと思ってたけど、もう少し頑張ってみる」

可哀想に。C程良い女そう居ないのに。
オレ「頑張れ!安西先生も、諦めたらそこでお終いって言ってるだろ。片思い長いの?」

C「小3から……」

クッソ長いな。相手も可哀想に、もはや呪いだ。
オレ「もしかして、キャンプに居る?」

C「うん」

よっしゃ!メンバー減らずに済むかも。
オレ「きっかけっていうか、片思いなのにずっと思っていられる理由があるの?」

C「いつも助けてくれるの。いつもいつもいつも……
誰にも相談出来なくて挫折しそうな時に、突然電話かけて来て、 普段電話なんて掛けて来ないからどうしたの?って聞くと、『何となく』って。
あと、困ってるとひょっこり現れて解決してくれるの」

良い奴だな。Aかな?
オレ「神社で熱心にお願いしてたのってその事?」

C「そうだよ」

オレ「じゃあ叶うよ。あそこもオレのお墨付きだ。
35才過ぎてもダメだったら、お前が嫌じゃなければオレが貰ってやる」

C「うん。約束だよ」

……無言で指切りをして就寝。

外が騒がしくて起床。
寝てる間、汗を拭いたり扇いでくれていたのか寝汗も無く快適。
ずっと膝を貸してくれていたCに礼を言い外に出る。
何をしているのか聞くと、キジを拾ったと見せてくる。
オレ「雄だね。まだ生きてるけどどうするの?」
(雌を捕るのは禁止されてる)

B「お前が下ろせ」

オレ「チョ!食料足りてるだろ?食べてみたいけど、無駄な殺生は許さないよ」

B「お前車の中で寝てたから知らないのか。全然足りないんだわ(笑)
Cのクーラーボックス無いだろ。お前がサンドイッチにコンビーフ使ったから、後は少しの野菜と米と野草しか無い」

オレ「状況は分かった。っで何でオレ?」

B「お前とCは寝てたから。さすがにオレ達も殺すのは……無理だなぁ」

オレ、C「……」

しょうがない。Cに皆と一緒に居るように告げた。
手順は何だ?と頭を回す。

ポイントになりそうなのは以下の4つ。
・逆さに吊るし、動かないように羽を押さえる。
・死後硬直前に毛を毟らないと抜けなくなりそう。
・早急に消化器系を出さないと肉に匂いが付きそう。
・若干の違いはあれど、基本的な構造は人間と一緒。
こんなもんかな?

ビニール紐、バケツ、新聞、包丁、針金、テーブル1卓を水辺へ持っていく。
足を縛りテーブルから吊るす。メガホン状に丸めた新聞で羽を固定。
見つめられると、昔飼ってたインコを思い出し辛い。
昔実家で見た解剖学の写真を思い出す。基本構造は人間と大差無いはずだ。
ごめんね。無駄にしないから。と手を合わせ、左手でキジの目を隠すように頭を押さえる。
苦しまないよう動脈と気管の場所を切ると暴れだした。
脈に合わせドロ、ドロ、と出る鮮血に、頸動脈を切れた事を確認できる。
ふと、人間もギロチン後約3分間意識があると何かで読んだ事を思い出した。
悪い!と首の切断にかかる。
骨を切り離せない!両手でバキっと折ると、神経が切断されたのか体側の動きが止まった。
針金を鉤爪のように折り、肛門から突き刺し腸を絡め一気に引き抜く。
バケツに内蔵を入れたら頭を埋葬し、A、B、Dを呼び毛を毟る。
たまに痙攣を起こしバタバタ羽撃くのにビビリAとD脱落。
毛を散乱させていると無用な動物を招くので焚き火に投入。
皮に残った小さな毛を焚き火で焼き、解体にかかる。
関節に包丁を入れ部位ごとに分ける。
だいぶ暗くなったが、ランプを持ちバケツ内の内蔵の判別と洗浄に川へ。
先ほど首を跳ねた場所にゼリー状の物体を発見。
頸動脈から出た血のようだ。脳へ送られる為、他の場所から出る血液と明らかに違う事を知る。
そのままはマズイので川に流す。
腸と胃、レバー、心臓と肺を綺麗に洗い皆の元へ。

皆へ「感謝しろよ」
と言うと、A、C、Fが静かに手を合わせた。(Dはトイレ(野))

Bが「おう!お疲れ!」とオレに言ってきたので、思わず包丁を捨て拳を握り直した矢先、Fが「そういう事じゃねーんだよ!」とBに蹴りを食らわせた。
さすが姉さん。分かってらっしゃる。

尻餅をつき驚くBに「意味が分かるまでお前は飯抜きだ!」と言い捨て、Fは調理に戻った。
Fに先を越され行き場をなくした右手で包丁を拾い、川へ洗いに行った。
包丁を洗った後、手に付いた血や感触を消そうと、手元にあった石をスポンジ代わりに洗っていると、Cがやって来て、擦り過ぎて出血する手をそっと抱きしめてくれた。
Cの体温を感じると、不思議と嫌な感触が無くなった。

数分か数十秒か、逆再生のようにみるみるうちに傷が治っていくのを見て、「お前も手当できるじゃん」
と傷が消えた手を見せ、残った血を軽く流した。
何故来たのか聞くと、Fから「捌いてから目が据わってたから行っておいで」
と言われたらしい。色々とさすがです。
戻ると、鍋の前に正座するBと、その周りを回りながらデタラメな般若心経を唱え、たまに「でぇい!」とBの背中を叩くD。
あまりにも滑稽な光景に爆笑。

初めて食べるキジ鍋を突付き、「やっぱりFの料理は美味いな」と溢れ皆が同調した。
例えるなら、数々のお袋さんを凌駕するお袋の味。Cも料理上手だが、レベルが一桁くらい違う。
食後席を外し一服しているとDが現れ、「一番殺生を嫌いなお前がよくやった」
と労いの言葉をくれた。

Dと共に焚き火へ戻ると、冬の予定を話している。
連休に突入する日と、温泉に一泊してスキーに行きたいと申告。
B「お前ボードじゃ無かった?」

オレ「元々スキーだ。今はメインがスキーでたまにボード。B以外で誰か滑れるヤツ居ないの?」

C「○○ちゃん、私達と会う前からスキーやってるって言ってたもんね。教えてくれるなら行く」

オレ「お!良いよ。スキー?オレのお下がりの板使うなら、ブーツのメーカー揃えたいからストックとセットでプレゼントするよ」

(AT○MICだから、ブーツも揃えないと板の性能出しきれない)
C「やった!でも高いんじゃないの?」

オレ「可愛いデザインの無いけどね。あ!あと、ブーツのフィッティングもしたいから、出来れば一回向こうに来てほしいなぁ」

C「仕事一段落着いたら行こうかな。泊まれる?」

オレ「当たり前だろ、ベッド使っていいよ。Wベッドだから並んで寝れるし。
明日合鍵渡すから、何時来て何日泊まっても良いよ。
3LDKの賃貸マンションだけど、趣味部屋と作業部屋と乾燥室作ったら、 寝室がリビングになって落ち着かないかもしれないけどね(笑)」

A、B、C、D、F「作業部屋?」

オレ「そそ。エンジンバラしたり、部品自作する部屋。ガレージが無いからしょうがない」

D「趣味優先して自分の寝場所無くすとか、○○らしくていいねー」

F「独身貴族って感じだね」

オレ「ちょっと違う。オレは自他共に認める寂しがりだ。
10年以上も単身で生活してたら、好きな物にでも囲まれてないと帰らなくなる。
今でも誰もいない家に帰りたくなくて残業する事も多い。この歳で友達の家から出勤とかありえないし」

B「彼女作らないのか?」(凄い張り詰めた空気になった)

オレ「前は居たよ。Cみたいに対等に接してくれ無いんだよね。
オレを上と思うヤツとは表面でしか付き合えないからすぐ別れる。
お前らと居る方が全然良い。今もこのまま時間が止まればって……」

凄い恥ずかしい事を言っている事に気づき、風呂に逃げた。

誰かが呼んでる。Cの声だ。泣いてるのか?助けに行かないと……
目を開けるとCが抱きついてきた。状況が把握できない。
Cを押し退け周りを見る。AもBもDもFも泣いてる。

場所は風呂の手前。
胸が痛い。何となく状況が掴めてきた。
風呂に行く途中倒れて、Fが心臓マッサージをしてくれいたんだ。
Fに礼を良い立ち上がろうとすると、Aに「心配させるな!」
と殴られた。
Aが殴るのを見たことが無かったので驚いていると、Bから「時間じゃなく心臓止めんじゃねー!」
と殴られた。
オレどうなったの?っと聞くと、風呂に行く途中、前のめりに倒れるのをAとBが見ていて、Bが「ヤバイ!」
と一言発して駆けつけ、Fが来るまでにAとBがオレを仰向けにし、気道確保までしてくれたが、呼吸も止まっていた。
Fが到着し心臓マッサージを行い、Cがずっと呼びかけてくれていた。
ということらしい。
多大な迷惑と心配を掛けたことを詫び、帰宅後精密検査を受ける約束をしてから、AとDに支えられテントへ戻った。
戻る途中、焚き火の脇にBの大切なビデオカメラが落ちているのを見つけ、申し訳ない気持ちが強くなった。

思っていた以上に状況が悪い。
起きていられる時間が短いうえ、ストレス過多か怪我をしたためか、倒れるどころか心停止までいってしまった。
かなり注意しながら生活しなければいけないのかもしれない。

盆休み6日目

起きるとCに組み付かれていたため、Cを起こし一緒に朝風呂。
(寝る前に誰かがシュラフを開いて、敷布団と掛け布団にしてた)
寝ると体調は良くなる。まぁ、元々不調を自覚していないだけだが。
長湯は体力を消耗するので、背中の流し合いが終わったら早々に上がった。
撤収準備を始めようと思っていると、珍しくBが早くに起きて「代わりにやるから座ってろ」
と気を使ってくれた。
顔が怖いとフラレてから顔面凶器とアダ名を付けられ、実際に喧嘩もメチャクチャ強いBだが、結構優しくオタクでもあり、割りと女性になめられる。
大学の夏休み、紙芝居のようなゲーム?エロゲ?や、無修正AVを勧められた。
実家で鑑賞中Cがやって来たため、一緒に見るか聞くと、データを消去された。
(というか、ノートPCごと窓から投げ捨てられた)
その後Bは、怒り狂ったCに首を絞められながら「○○ちゃんに汚いもの見せるな!」
と言われたらしい。

皆起床し、帰り支度中も「座ってろ」
と釘を刺された。(皆ありがとう)
暇なので手帳に昨日の出来事を書き綴る。
文字にしていて気づく。
オレの体結構ヤバイのかも!
あと、Cと風呂に入るのは珍しく無いので気にしたことも無かったが、幼馴染とはいえ恋人でもない成人男女が一緒に入浴するのは普通なのだろうか?
昨年ちょくちょく帰郷した時も、一緒に風呂入って全裸のまま一緒に寝てた。(Cはパンツだけ)
幼馴染でもオレ以外の男と入ってるの見たことも聞いたことも無い。
まぁ家が隣で毎日顔合わせていたので家族感覚なのだろうが、嫁入り前の娘さんに対して相応しい行動とは言えないので今後慎もう。

下山中、皆がオレの荷物を分担して持ってくれた。
「気を使わせてスマンね」
と言うと、Bから「友達は迷惑をかけるために居る。だから気にするな」
と、トラブルを起こしたEがよく言っていた言葉を言われた。
帰りの車の中でも寝続け、寝ぼけてネットブックをA車に忘れてしまった。
手帳に書いた分はデスクトップに書き写す事にする。

今日はCが家に泊まりたいらしく、一緒に下車した。
実家に置いていたマンションの合鍵をCに渡し、車の輸送や航空券の予約を終え、リビングでクッションを枕に愛猫と仮眠についた。
起きると帰宅した母とCが夕飯の支度をしている。
Cは昔から母の料理を教わっていたが馴染みすぎだろ。(Fもたまに来てた)
(お吸い物に入れる根野菜は下茹で後一晩凍らせて甘みを出し、食感をフワフワにする等の一手間を惜しむと、 食べ慣れない味にオレが『酷い手抜きインスタントみたい』と駄目出しをする程、母の料理は料亭並に手が込んでる。
母が勝手にやっている事だが、おかずは最低でも朝3品、夜5品用意するので手際が良い)
本当の親子のように自然に並んでる。
どうやら連休中の溜まった洗濯も済ませているようで、乾燥室に干されていた。
客間にCが寝る布団を用意しリビングに戻ると、帰宅した父や兄とも普通に馴染んでる。
オレの方が他人のように思えるほどだ。
夕食後Cは洗い物をしているので、親に合鍵を渡したことを告げ、自室に戻ると布団や床に掃除機をかけただけでなく、埃が溜まっていた本棚も綺麗になっていた。
短時間でここまでやるなんて家事スペック高すぎ。
早くAかBが貰ってくれると余計な心配が1つなくなるんだが。

盆休み7日目

起床すると、オレの荷造りが完了している。
Cが早く起きてアイロンまでかけてくれたらしい。
車に積みっぱなしの使用済みマスクを回収してから、輸送車へ積み込んだ。
空港へ向かう途中、大学で研究員をやってる同級生にマスクと密閉ケースを渡し、何か変わった物質や菌が付着していないか内密に調べるよう依頼。
ペラペラ喋るようなヤツでは無いが、危険物である可能性もあるため極内密にやって欲しいと、30万程握らせた。
飛行機内ではCAと向かい合う席だったため、暇つぶしにMMPDSの7000系アルミの物性値を参考に色々計算しようと、1G状態での主翼の最大たわみ量などを質問していると、機長に確認したが数値は知らないらしく、飛行機が好きなんですねっと、ポストカードと携帯の番号を渡されたが、本業外の暇つぶしでCAのプライベートまで邪魔するわけにもいかない。
帰宅後、街乗り&サーキット用の軽とバイクの補充電を行い、Cと実家に連絡し早々に就寝。

8月末
精密検査を受けるため、病院に1泊。

9月末
病院からの検査結果は極めて良好。
睡眠時間が異常に長くなっている事に関しても、カウンセリングにて対応との事だったが、本来とるべき研究機関へ連絡もせず、私念のみで石棺を破壊したため洞窟の事を言えるはずもなく。
仮にEの死が影響したと言うなら、もっと早く症状が出ても良い。
調査を依頼したマスクに新しい付着物があれば、それを調べる事で何か分かることに期待する。
一先ずCとBに、検査結果は良好であった事を結果の画像を添付しメールした。
普段はしっかり者でもあり天真爛漫でもある向日葵のようなCにあまり心配を掛けたくない。
Cは何かあると抱え込むタイプなので、気を使ってくれるタイプが今も周りに居るといいんだが。
キャンプの時に確かAかBか助けてくれるみたいな事言ってた気がするから、無用な心配だろうか。

10月初め
マスクと密閉ケース内の調査を依頼していた友人から連絡があった。
マスクの付着物を培養した結果、一般的な空気中の菌しか発見できず、粉塵等も特筆するような物は発見されなかった。
Eが見た赤い靄のような物や声のような物の正体は不明だが、密閉ケース内で石棺の欠片が消失した事も含め、今回の件は分からない事尽くめだ。
以前のように体調が万全になり次第、考古学へ進んだヤツあたりと洞窟を再訪する。
洞窟の場所は分かっているし、もし洞窟に危険が残っており、オレに何かあった場合、誰かが訪れないよう、この場所を特定できない手記を除き全データを削除する。
Cから電話があり、10月中頃に来るらしい。
板のメンテナンスをやっておこう。

もう既に繋がらないホラテラへの投稿とかどうでもいい。
胸騒ぎもするので、編集せず起こった事を書き留めておくことにする。

Tが書いていたものはここまでです。
これを保存した2日後に倒れ搬送されています。

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