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食品工場の怪 r+4,172
実体験ではなく、私の母の体験談。 796 :本当にあった怖い名無し:2012/05/12(土) 09:24:10.39 ID:94wVlapX0 私の母(六十歳オーバー)は、地元のとある大手食品メーカ ...
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隠れ里伝説 r+4,090
今でも、あの時の湿った空気を思い出す。 鼻の奥にこびりついた、土と苔の匂い。 夏でもないのに、首筋に貼りついたTシャツの感触が、いまだに離れない。 あの日、俺たちは“隠れ里”と呼ばれる山間の集落跡を探 ...
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ヒダル神 #5,000
昔、ゲゲゲの鬼太郎の実写版みたいので見た…… 山を歩いてるとき急に腹が減って、動けなくなることがあって、妖怪の仕業なんだけど、何か少し食べるとすぐ治るのね。 目に見えない餓鬼の仕業だって。 159 : ...
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実家の怪異譚 r+2,893
最近、異常に恐ろしい体験をしたので、記録に残しておきたいと思う。 私は普段、自営業の手伝いをしているのだが、今年の12月初旬に長めの休みをもらった。年末年始は非常に忙しくなるため、このタイミングで半年 ...
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窓に叩きつけられたもの r+5,373-5,860
2025/11/30 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 古びた木造校舎の、鶏小屋とウサギ小屋の湿った藁の臭いだ。夏が近づいていたからか、空気は生ぬるく、埃に混じって獣の体温が籠っていた。金網越しにこちらを ...
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【厳選名作】山祭り r+5,083
久しぶりに休みが取れた。たった二日だけど、携帯で探される事もたぶんないだろう。 ボーナスも出た事だし、母に何か旨いものでも食わせてやろう。 そう思って、京都・貴船の旅館へ電話を掛けてみた。 川床(かわ ...
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恐山に響く子守唄 r+4,591-4,966
青森県の恐山。この地は「死者と再会できる」という伝承が古くから受け継がれてきた場所である。 恐山は、日本有数の霊場として知られている。江戸時代には、伊勢参りのように「恐山参り」が広く流行し、遠方からの ...
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谷に立つ裸の影 r+4,616-5,044
今でもあの話を思い出すと、背中の皮膚がざらつくように粟立つ。 これは下請けの現場で時々顔を合わせるコウさんから、酒の抜けきらぬ昼間にぽつりと聞かされたことだ。 コウさんは四十五歳前後、肩幅がやたら広く ...
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深夜の幻影行進 r+2,915-3,179
高校三年の夏、親友と二人、自転車で百キロ先の海を目指した。 動機といえば退屈を払いたかっただけで、きっかけも気まぐれにすぎなかった。日常から逃げるように漕ぎ続け、波打ち際で砂まみれになり、夕暮れには疲 ...
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閉じ込められた怨念のゆくえ r+4,638-5,106
2025/11/15 -短編, r+, 洒落にならない怖い話, 怪談
先日、私が一人で残業していた際のことだ。 時刻は夜の七時半頃であっただろうか、突然電話が鳴り響いた。 私の勤務先は街外れの山近くにある小さな町工場だ。この時間帯になると周囲にはほとんど人影がない。 「 ...
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廃寺の古木に刻まれた怨念 r+4,391-4,919
2025/11/15 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
これは、ある女性が母親から聞いた話だ。 母親がまだ子供だったころ、村の近くの山道にある古びた廃寺が、夜な夜な丑の刻参りの現場として噂されていたという。何しろ丑の刻参りとは、呪いたい相手の体の一部――た ...
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峠に残された声 r+4,392-4,695
この話を聞かされた時、妙に肌の下を針で撫でられるような不快感が長く残った。 木村さんがあの夜、体験したという出来事を思い返すと、ただの幻聴や空耳で片づけられない妙な歪みが潜んでいるのだ。 峠にあるドラ ...
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七人の歩み音 r+1,637-2,051
学生時代、私が誰にも話せずに胸の奥へ押し込めていた出来事がある。 いや、正確には、それは私自身の体験ではない。ある男から直接耳にした話なのだが、そのときの彼の震える声と、語りながらも時折うつろに宙を見 ...
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スパゲティ屋の若奥さんr+4,149-4,544
これは、あるマンションの住人から聞いた話だ。 そのマンションが建てられたのは十年ほど前。駅前の便利な立地にあり、入居者も次々と集まり、マンションの一階には店舗が軒を連ねた。洒落たカフェや雑貨店が並び、 ...
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赤いランドセルの少女 r+1,500-1,700
これは、ある大学の友人たちが経験した奇妙な出来事だ。 大学は田舎にあり、遊び場が少ないため、彼らはよく車で夜のドライブに出かけていた。その日も同様に、友人たちは隣町の峠へ向かい、景色を楽しんだ後、帰り ...
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水の音の家 r+4,800
ホームヘルパーという仕事を知っていますか。 年寄りの家に行って、ご飯を作ったり、掃除をしたり、時にはオムツを替える。人の暮らしに寄り添いながら、淡々と日常を維持する仕事です。 結婚を機に一度は退職して ...
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二台目の受信 r+5,232
大学時代のことだ。あれは、今でも思い出すと背筋が冷たくなる。 誰かに話しても、きっと笑って誤魔化されるだけだろう。だけど、本当にあの夜を体験した俺にとっては、あれ以上の恐怖はない。 当時、友人の迫田に ...
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三角屋敷 r+5,085
物心ついたころには、すでにその家はあった。 いつ建ったのかもわからない。ただ、あぜ道を歩いて学校へ通う毎日の中に、それはずっと風景の一部として立っていた。田んぼが削られ、新しい家が並び、川が整備され、 ...
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藤原くんシリーズ【全話コンプリート】r+4,722
2025/10/12 -長編, r+, 怪談
ネットで有名な怖い話【ゆっくり怪談】藤原くんシリーズ【全話コンプリート】 藤原君はおかしい .クラスメイトの藤原君はどうもおかしい。 と気付いたのは、半年前くらいに、たまたま席替えで隣りの席になったときのことだった。 ど ...
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匂いを嗅ぐ女 r+11,305
これは、実際に自分が体験したことだ。 今でも鮮明に思い出せるが、同時に思い出したくない夜でもある。 鶯谷という街をご存じだろうか。山手線の駅のひとつだが、観光客で賑わうわけでもなく、ビジネスマンで混雑 ...
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神の子と呼ばれた島の兄 r+8,457
私が生まれ育ったのは、地図にやっと載るくらいの小さな島だ。 海は澄んでいるが、底の暗がりはいつも濁って見える。幼い頃、島の人々が「神の子」と呼ぶ中学生がいた。私の家のすぐ近くに住む、背の高い、日に焼け ...
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配達先は、もうない r+16,864
大学時代、俺は小さな定食屋で出前のバイトをしていた。 谷古田屋って名前の、老夫婦がやってる店で、本格的なデリバリーというよりは「気が向いたらやってます」くらいのユルさだった。調理以外の仕事――電話応対 ...
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禁断のHDDと、呪いのお札 r+4,339
2025/06/29 -短編, r+, 怪談
ネットで有名な怖い話これは、俺の古くからの友人、仮にアキラと呼んでおこうか、彼が体験した、背筋が凍るような話だ。 アキラは、その頃、とあるパソコンリサイクルメーカーに勤めていた。古びたり、壊れたりして持ち主の手を離れたパ ...
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失われた刻、狐の贈り物 r+4,792
戦後の混乱がようやく収まりを見せ始めた頃、木々の深い緑に囲まれたとある地方の農村。 そこには、代々続く旧家があった。その屋敷の主となるべき跡取り息子が、ある日忽然と姿を消したという報せは、静かな村に重 ...
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六部殺し(ろくぶごろし)#6434
【ゆっくり怪談】六部殺し 六部殺し(ろくぶごろし)は、日本各地に伝わる民話・怪談カテゴリーの一つ。 ある農家が旅の六部を殺して金品を奪い、それを元手にして財を成したが、生まれた子供が六部の生まれ変わり ...
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信じることの向こう側 r+11,958
これは、ある知り合いから聞いた話だ。 その知り合いの家族は、ある時期○○○会という宗教団体に入信していた。 信仰に没頭し、日々の生活にも変化が現れたという。しかし、しばらくしてその家族は団体から離れる ...
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ナンパした女 r+8813
2025/05/11 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300俺の先輩の話だ。 週末の夜、駅前で声をかけるのが半ば日課のようになっていた先輩。その日も、比較的すぐに「当たり」を引いたらしい。小柄で、笑うと目がなくなる、いかにも人懐っこそうな子だったという。 当た ...
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嘘つき幽霊 r+6579
五年ほど前のはなしだ。 午後、熱気の抜けた電車の中で、一人の4十代後半に見える男が、カバンを抱えてじっと座っていた。 脱け落ちた額から頂部にかけて、つるつるに光る皮膚。そのさらに高い身長と、ほっそりと ...
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にぃちゃん、五百円くれや… r+9,274
2025/04/21 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300怖い話とか不思議な話、前に別の掲示板に書いたことあるんだけど、せっかくだから、同じ場所で体験した別の話もここに書かせてくれ。 今回は霊とかそういうのじゃないと思う。思いたい。でも、なんとも言えない不気 ...
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六体の地厄(じんやく)r+6285
2025/04/06 -短編, r+, 怪談
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話小学三年、あの村で起きたこと 1986年、小学三年だった俺の暮らす村に、ひとりの少女が越してきた。名前はミキ。明るくて活発な、笑顔の絶えない女の子だった。 けど、彼女には「普通」とは明らかに違う何かが ...
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テレビ局のホームレス r+7,306
2025/03/31 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300テレビ業界にいた古い知人から聞いた話だ。 今では考えられないことだが、かつてテレビ局にはホームレスが紛れ込むことが珍しくなかったらしい。出演者やスタッフの出入りが激しく、しかも多くが忙しさのあまり身な ...
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友人からの相談 r+9,296
2025/03/21 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300会社の帰り道、高校時代の友人Kと二年ぶりに偶然再会した。 懐かしさからそのまま飲みに行き、昔話に花を咲かせた。 しかし、Kはどこか浮かない顔をしていた。楽しそうに笑ってはいるが、本心からの笑顔には見え ...
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地獄の家 r+10,050
2025/03/20 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300小学校の頃、マサルという友達がいた。 よく遊んでいたし、良いやつだった。ある年の誕生日会に呼ばれ、リビングに通された。部屋は暗く、マサルは泣きそうな顔をしていた。 カーテンを開けたマサルの母親の後ろに ...
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ネカフェにて r+6,968
2025/03/19 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300これは霊的な話ではないが、洒落にならないほどの恐怖を感じた体験談だ。 投稿者が大学生の頃、行きつけのネットカフェがあった。特別に安いわけではないが、店内は清潔で、椅子の座り心地も良い。オンラインゲーム ...
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大喰い r+9,321
2025/03/18 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300僕がこの話を聞いたのは、あるファミレスでのことだった。 サークルの仲間たちと小旅行をすることになり、駅前で待ち合わせをしていたのだ。 きっかけはメンバーのひとりが親のすねをかじって新車のミニバンを買っ ...
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日暮里駅の階段 r+3339
誰に話しても信じてもらえない出来事がある。 先週の土曜日、友人と怪談話をしていたときのことだ。その友人が知人から聞いたという、妙な噂を教えてくれた。 「日暮里駅の改札を出て右手にある階段。23段目 ...
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病院の夜間巡回警備 r+4544
昔、警備員をしていた時のことだ。 入社して間もない頃、俺は機械警備の担当として、ある区域を任されることになった。その日は、昼間に先輩社員と共に警備対象の建物を車で巡回し、夜間は待機所で警報信号に備える ...
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このいえのしたに r+1405
私が中学生だった頃の話だ。 そのころ実家で暮らしていた私は、兄弟と部屋を分けており、自分の部屋を自由に使うことができた。部屋を広く使いたくて隅に布団を敷き、枕元には初めて自分で買ったステレオを置いてい ...
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着信履歴 r+1396
これは、ある若い男性が体験したとされる話だ。 その日、彼は休日を利用して近所のデパートへ買い物に出かけていた。夕暮れが近づく時間帯で、駐車場には車やバイクがまばらに並んでいる。買い物を終えた彼は、自分 ...
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無口な男 r+1353
これは、都内の小さな居酒屋で起きた出来事を、常連客の一人から聞いた話だ。 その居酒屋は、十数席ほどのカウンターがメインのこぢんまりとした店で、夕方になると仕事帰りのサラリーマンや近所の住人が集まっては ...
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犬鳴トンネルの怪~その夜、背後にいたもの…… r+1360
2025/01/31 -短編, r+, 怪談
ネットで有名な怖い話これは、福岡に住む大学生から聞いた話だ。 夏休みのある夜、大学のサークル仲間四人で麻雀をしていた。名前を仮に、I、O、M、そして語り手の俺としよう。いつものように笑いながら牌を並べていると、Iが唐突に ...
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手記:山影に潜む異界の兆し r+1344
『手記一』 山奥にある林業の町で暮らしている。 地元の面白い手記や記事を見つけると、時折抜粋して投稿している。(具体的な地名などはここでは伏せる) 以前「見慣れないもの」に関する投稿があったが、自分の ...
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夜間訓練 r+1249
二十代の頃、バイクに夢中だった。 休日はツーリングに出かけるのが定番だったが、それだけでは物足りなくて、横浜での仕事が終わる(だいたい20時半頃)と、週に1~2回は夜間ソロツーリングに出かけていた。 ...
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真夜中のチャイム r+1222
これは、大学時代の知人から聞いた話だ。 彼はその出来事を振り返り、「あれは本当に洒落にならない体験だった」と何度も繰り返していた。 大学一年の夏、彼はちょうどアルバイトをクビになり、毎日だらだらと寝て ...
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死者の通り道r+1223
これは、母から聞いた不思議な話だ。 曽祖父が亡くなったのは、母が高校生の頃のこと。九十八歳という当時としては稀な長寿を誇り、背筋をぴんと伸ばした威厳ある老人だったという。しかし、老衰には勝てず、床に伏 ...
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黒い空洞 r+1280
これは、とある男性から聞いた話だ。 話しているうちに、彼の声には次第に暗い響きが混じり始めた。 最近、彼は街中で「目のない人」をよく見かけるのだという。普通の盲目の人間ではない。眼球があるはずの部分に ...
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宝の山 r+1218
これは、千葉に住む元同僚から聞いた話だ。彼が子供の頃、まだ小さな田舎町で起きた出来事だという。 その町の端にある山には、昔から子どもたちがよく訪れる秘密の遊び場があった。彼と友人の間では、特にその山は ...
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おめん屋 r+1347
これは、知人が語ってくれた奇妙な話である。 彼が体験したその出来事は、いまだに説明のつかない記憶として彼の心に残っている。 五、六年ほど前の初夏のことだ。知人が所有している地方の別荘を貸してもらえるこ ...
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埋められた灯篭 r+1183
これは、あるネット掲示板に投稿された話をもとにしたものだ。 投稿者が実際に体験したという、奇妙で不気味な出来事。 ゴールデンウィーク、投稿者は祖母の家を訪れた。そこには従兄弟や親戚が集まり、小学生たち ...
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登山 r+1186
これは、上海で留学中の韓国人の留学生から聞いた話だ。 彼女が語る内容は、奇妙で寒気がするような出来事だったという。 その日、Aと呼ばれる韓国人の女の子は、友人たちと登山の計画を立てていた。メンバーは男 ...