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出窓のランドセル nc+
2026/05/05 -短編, 不動産・物件の怖い話, n+2026
不動産屋に勤めていた頃の話だ。 「家を売りたい」という一本の電話を受け、簡単な聞き取りを済ませたあと、査定を兼ねて現地を訪問することになった。住所は郊外の住宅地で、築年数はそれなりに経っているが、地価 ...
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門の向こうを見ない rw+11,160
2026/05/05 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300深夜二時過ぎ、玄関が壊れそうな勢いで叩かれた。 寺の息子である佐伯が、大学の夏休みに帰省していたときの話だ。 一階の自室でゲームをしていると、ドンドンドン、と間断なく音が続いた。インターホンは鳴らない ...
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通り道に立っていた人 nc+
2026/05/04 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
俺が小学生の頃の話だ。 いつから見ていたのかは、もうはっきりしない。気がついたときには、そこにいた。薄い水色のワンピースを着た女だった。前に小さなボタンが並んでいる、どこか古風な形の服だ。最初に「これ ...
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名付け親は処罰されない nc+
小学校の父親参観の日だった。 低学年の教室に、父親たちがぎこちなく並んで座り、後ろには母親が数人立っていた。窓から入る午後の光は明るすぎて、黒板の文字が少し白んで見えた。 今日の授業は「将来の夢」。児 ...
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十度傾いた柱 rw+3,984-0502
2026/05/02 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
伊勢の内宮へ向かう参道を歩いていた。 まだ若かった。何かを願いに行くというより、連れに誘われたからついて行っただけの参拝だった。砂利を踏む音が足もとから細かく返ってきて、木々の梢から漏れる光が、白く乾 ...
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連れてきたもの rw+3,780-0502
2026/05/02 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
助けてくれたあの人の話を、ここで書いておこうと思う。 あの人、というのは祖母のことだ。 私は幼いころ、一度だけ川で溺れたことがある。夏の終わりだった。親戚の家に集まっていて、大人たちは座敷で酒を飲み、 ...
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勝手に変わる店 nc+
東北の片田舎で、隣に一家が越してきたのは春先だった。 定年退職した夫婦と、二十代の息子が二人。いわゆるIターン移住というやつで、血縁も地縁もない。夏は涼しく、冬も雪が少ない。釣り場も多く、うつ病気味の ...
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顔を隠す女 rw+3,316-0502
2026/05/02 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
これは、ある女性から聞いた話だ。 彼女の父には、若い頃、どうしても忘れられない女がいたという。 父はその女にずいぶん入れあげていた。金も時間も惜しまず、ほとんど店を持たせるほどだったらしい。母はそれを ...
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階段のない家 rw+8,871-0120
2026/05/02 -短編, r+, 洒落にならない怖い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話小四のときの話だ。 夏休み前日というだけで頭が浮いていたところに、近所に「とんでもない廃屋がある」と聞いた。まだ行っていない場所。まだ知らない場所。その二つが揃っただけで、当時の俺たちは簡単に正気を失 ...
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まだ作業中です nc+
2026/05/01 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
電力会社に入社した年の新人研修で、今でも忘れられない出来事がある。 研修内容の一つに、その会社が最初に手がけた水力発電所を見学するという行程が組まれていた。創業史の象徴のような施設で、社史やパンフレッ ...
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子取り・老婆の告白 rw+5,529
2026/05/01 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
大分県子取り・老婆の告白【ゆっくり朗読】 約二十年前(1985年/昭和60年)。俺がまだお母さんのお腹の中にいたころ。 母が大きなお腹で、二歳の小さな兄と一緒に、東京の家から近くの街へ、電車に乗って買い物に ...
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もう使わない rw+3,907-0501
2026/05/01 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
あの電話番号を、今でも使っている。 新しいアパートに移ったのは、三年前の春だった。家賃が安く、駅からも遠くない。古い建物ではあったが、暮らしを立て直すには十分だと思った。 固定電話など、今さら必要なか ...
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生意気 rw+10,225
2026/05/01 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300二十歳の夏、私は五歳年上の女性に恋をした。 一年越しの想いが実り、交際が始まった。最初の頃、彼女はよく笑った。私をからかい、「生意気」と頬をつねった。甘やかな響きに聞こえたその言葉が、いつからか命令の ...
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九ノ間 nc+
九ノ間という場所がある。 実家のある島はそれなりに古い歴史を持っていて、島の人間なら誰でも、子どもの頃から「入るな」と言われている区域がいくつかある。その中でも九ノ間は、理由を聞かされないまま名前だけ ...
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顔を確かめなかった夜 rw+7,160-0122
2026/04/30 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300岐阜県に住む吉野さん(仮名)から聞いた話だ。 大学に通っていた頃、真夏の夜のことだったという。昼間に残っていた湿気がようやく引き、風が肌に触れると、ほっと息が抜けるような時間帯だった。空には雲がなく、 ...
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白くなっていく nc+
祖父から聞いた話だ。 祖父が若い頃、兵庫県の美方の山あいでは、「ツカイ」と呼ばれるものがいたという。漢字は誰も知らない。ただツカイとだけ呼ばれていた。 姿は人に近い。顔は異様なほど白く、毛は短く、尻尾 ...
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悪いものが出ている rw+7,226-0429
2026/04/29 -短編, r+, カルト宗教, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300うちでは、病気になると、まず体温計ではなく、首の紐を探した。 小学生の頃、家には小さな護符のようなものがあった。薄い布袋に入っていて、首から下げる。親はそれを大事そうに扱い、僕が風邪をひくと、薬を飲ま ...
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何度降りても四階に着く会社のエレベーター rw+2,700-0429
2026/04/29 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
怖い話というより、今でもエレベーターに乗る前に、階数表示を見てしまうようになった話だ。 某県のS市で働いていた頃、俺の勤めていた会社は、駅から少し外れた古い雑居ビルの四階に入っていた。壁は煤け、雨の日 ...
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出口はここだった rw+8,071-0429
2026/04/29 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
★人気ベスト300二十年以上前のことになる。 実家の納屋には、奥へ入ってはいけない場所があった。 納屋といっても、今の人が想像するような整った物置ではない。土壁はところどころ崩れ、梁には古い煤がこびりつき、雨の日には濡 ...
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おおいさん rcw+11,796-0106
2026/04/29 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300長野県の山あいの町に、古びたコンビニがある。 幹線道路から外れ、夜になると車通りも途絶える場所だ。あれは、以前そこで働いていた同僚から聞いた話で、もう十年以上前の出来事だという。それでも、夜勤に入る若 ...
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トウビョウ持ちの家 rw+4,971-0428
台所の床下から瓶が出たと聞いたのは、伯母の家を取り壊す前日のことだった。 伯母は十年以上前に亡くなっていた。子供はいなかったので、空き家になったまま放置され、雨漏りが始まり、隣家から苦情が来て、ようや ...
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六体半 rw+4,363-0428
2026/04/28 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
埼玉県卒業式まで、あと数日しかなかった。 六時間目の学活が終わり、教室の空気が少し浮ついていた。進路の話も、卒業文集の話も、もうほとんど終わっていた。残っているのは、机の落書きやロッカーの整理や、誰と写真を ...
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撤去予定地 nc+
一昨日、田舎に帰省したとき、祖母がぽつりと話し始めた。 昔話をするような調子ではなかった。天気や作物の出来の話の延長で、まるで昨日見た出来事でも語るような声だった。 祖母が幼い頃、家の裏山には立入禁止 ...
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そこにいたはずの子ども rw+7,896-0110
静岡県に住む小野さん(仮名)から聞いた話だ。 昔の不審者は、今よりずっと狂っていたと彼は言う。子どもの頃、運動会の徒競走に、裸の男が当たり前のように並んだことがあったらしい。笑いながら列に入り、走り出 ...
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瞬きの遅れる神社 rw+5,605-0108
2026/04/27 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300俺の家は神社だった。 父は神主で、祖父もその前も、代々この社を守ってきた。 神社には御神体がある。 祀られている神と直接つながる物だ。像だったり鏡だったり、土地の神話に出てくる品だったりする。だが、う ...
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魔除けを直した rw+10,260-0427
俺の生まれ育った村には、女の葬式の前の晩だけに行う決まりがあった。 死んだ女の遺体が家へ戻ると、村の男を十人集める。血縁の濃い者、隣組の者、若い者、年寄り。その家に縁のある男たちが、日が暮れてから夜明 ...
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四階が存在しなかった夜 nc+
2026/04/27 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
先月、仕事の都合で北海道へ出張した。 場所は札幌から少し離れた地方都市で、駅前の賑わいを抜けると、急に夜が濃くなるような土地だった。 その日は移動が長引き、ホテルに着いたのは夜九時を回っていた。 外気 ...
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旧姓で呼ぶ声 nw+393
2026/04/27 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
中学の同級生のことを、私は一度も思い出したことがなかった。 名前も、顔も、声も、何一つ残っていない。卒業してから十三年経っていたし、そんなものだと思っていた。 梅田の地下街で声をかけられるまでは。 「 ...
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空気が軽くなる家 rw+7,629-0412
2026/04/27 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300昭和から平成に移り変わる頃の話だ。 私は地方都市の外れ、そのまた外れの集落に越してきた。十数軒が寄り添うように建ち、田畑に囲まれ、夜になれば闇が先に家へ入ってくるような場所だった。 急な転居だった。夫 ...
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終わらない配達 nc+
2026/04/26 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
夜明け前の街は、昼間とは別の顔をしている。 新聞配達を始めて半年ほど経った頃、俺はようやくその静けさに慣れ始めていた。エンジンを切った原付の横で新聞束を抱え、まだ眠っている住宅街を歩く。家々の窓は暗く ...
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塩を持って行った理由 rw+9,141-0109
長野県に住む野田さんから聞いた話だ。 その年の初夏、梅雨が明けた直後の短い晴れ間を狙って、野田さんは旧友の森下と渓流釣りに出かけた。行き先は県北部の奥深い源流域で、登山道はなく、入山すれば人と会うこと ...
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残り時間は戻ったが nc+
2026/04/25 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
中学一年の最初の定期テストだった。 教室の空気は独特だった。鉛筆の芯が紙を擦る音と、鼻をすする音と、窓の外から聞こえる体育の笛の音が、奇妙に混ざり合っていた。緊張しているはずなのに、どこか現実感が薄い ...
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禁足の家 rw+8,809-0412
2026/04/25 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
★人気ベスト300十一年前、十八だった私が初めて夫の家に行った日のことを書きます。 当時の夫は父親と揉めていて、実家には戻らず祖母の家で暮らしていました。私が遊びに行くのもいつもそこでした。だから夫の「家」と呼ばれる場 ...
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向きを失わないもの nc+
2026/04/24 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
高校生の頃、夜中に街を歩き回るのが趣味だった。 理由は特にない。昼間の街は人の意図や都合で満ちているが、深夜二時を過ぎると、街は急に本音だけを残す。信号は誰のためでもなく点滅し、住宅街は呼吸のような間 ...
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一度でも水を張ったなら rw+7,764-0412
2026/04/24 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300庭に水を溜めたのが、いけなかったのだと、あとになって言う人もいる。 近所に、小さな池を作った家があった。 もともとはただの庭だった。けれどその家の主人が、日曜大工で穴を掘り、防水シートを敷き、水を張っ ...
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額の影 nc+
2026/04/23 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
小さい頃、父方の叔母の額に角が見えた。 ――そう言うと、決まって笑われるか、気味悪がられるか、どちらかだと思う。だから私はずっと誰にも言わなかった。ただ一度だけ、母に口にしてしまったことがある。 祖母 ...
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こちらを向かない rw+7,476-0412
2026/04/23 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300八階の自宅に戻るため、深夜のエレベーターに乗ろうとしたときのことだ。 扉の中に、先客が一人いた。 男だった。 ただ、なぜか壁に向かって立っている。背中をこちらに向けたまま、微動だにしない。 一瞬ためら ...
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見つかっている nw+333-0422
2026/04/22 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
窓の外に差し込む夕焼けを見ると、今でも胸の奥がざわつく。 あれは夢ではなかったと思う。そう言い切りたいのに、思い返すたび、現実のほうが少しずつ剥がれていくような感じがする。 うちの家系には、昔から妙な ...
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鍵の行き先 nc+
2026/04/22 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
高校の頃、暇な夜になると、行旅死亡人(こうりょしぼうにん)の告知サイトを眺めていた。 理由は特にない。怖い話を探していたわけでも、社会問題に関心があったわけでもない。ただ、眠れない深夜に、画面の向こう ...
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次はお母さんと rw+2,399-0422
2026/04/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、同級生から聞いた話だ。 小さい頃の彼は、商店街の端にある花屋の前を通るたびに、決まって「パフェが食べたい」と泣いたらしい。 母親はそのたび困ったそうだ。店はどう見ても花屋だった。入口には切り花 ...
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先に着いていた後ろ姿 rw+3,125-0422
2026/04/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
三重県出張の帰りだったそうだ。 Aさんが三重に住んでいた頃、大阪での用事を終えて、昼過ぎの電車で戻ってきた。途中の駅で一度乗り換えがあり、そこで降りたとき、妙な感じがしたという。 駅が妙に暗かった。夕方には ...
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最初から五頭だった rw+3,749-0422
2026/04/22 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
俺の地元には、昔から「牛の森」と呼ばれている森がある。 名前の由来は単純で、森の近くに行くと牛の鳴き声が聞こえるからだ。昼でも夜でも関係ない。風向きも季節も関係ない。森の手前の農道を歩いていると、木の ...
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鳴っていない音 nc+
2026/04/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
娘が三歳の頃のことだ。 夫と三人で、観光会社の企画した日帰りのバス旅行に参加した。集合は早朝で、まだ眠気の残る時間帯だった。娘は家を出てすぐに夫の腕の中で眠ってしまい、そのままバスの座席でも起きる気配 ...
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にぃちゃん、五百円かしてれ… rw+10,332-0412
2026/04/21 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300朝の五百円が、あれの始まりだったのかもしれない。 俺は毎朝、同じ時間に家を出る。少し早めに着いて、バスターミナルの待合室で缶コーヒーを飲む。それが一日の区切りになっている。ベンチはいつも決まった端の席 ...
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うしろより覗く nc+
2026/04/20 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2026
これは、俺が高校時代に一つ上の先輩から聞いた話だ。 事実かどうかは分からない。ただ、聞いたあと一週間ほど、夜に電気を消すのが怖くなった。それだけは本当だ。 先輩の通っていた高校には、妙な都市伝説があっ ...
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水面より下を見る癖 rw+7,478-0108
これは、俺自身の体験じゃない。 ただ、もう長いあいだ、他人事だと言い切れなくなっている。 話の主は、学生時代にいつも一緒に釣りをしていた友人だ。 あの日、俺は現場にはいなかった。途中で車に戻り、ロッド ...
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山が息を止めた nc+
田舎の友人から聞いた話だ。 彼の家では、山で椎茸を栽培している。原木を山中に伏せ込み、季節ごとに様子を見に行くのが日課だった。山は代々の持ち山で、地元以外の人間が入り込むことはほとんどない。ただ、近年 ...
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視線の高さ rw+9,043-0412
2026/04/19 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, 神奈川県深夜の菊名駅【ゆっくり朗読】 あの夜のことは、今でも思い出そうとすると、視線の位置だけがずれて再生される。 東横線の菊名に住んでいた頃、改札を出てすぐ左にある飲み屋で、女三人で終電後まで飲んでいた。 ...
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起こしたのは誰だった nc+
山仲間から聞いた話だ。 彼は登山だけでなく、渓流釣りも趣味にしている。山に入るときは、必ず釣り竿と簡単な道具を背負い、良さそうな流れを見つけたら糸を垂らす。登ること自体よりも、山の中で時間を潰すことが ...
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玄関の内側 rw+5,024-0418
2026/04/18 -短編, r+, 不動産・物件の怖い話
この話を口にすると、その場だけ妙に静かになる。 笑い話にして流せる種類ではないのに、最初に聞かせてきた知人は、最後まで他人事みたいな顔をしていた。不動産会社に勤めている男で、高校時代の部活の先輩に拾わ ...