スラ厶ダンク全盛だった小学生の頃
250 :本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 01:19:52.53 ID:kN+tvXbg0
早朝一番乗りで体育館でシュート練習してたら、
いつも体育館のステージの袖に、見知らぬハゲのおっさんがいることに気付いた。
近眼でよく見えないし、先生だろと思って気にしてなかった。
それから暫くたったある日、体育館の靴箱のところで眩暈がして座ってたら、おっさんが目の前にいた。
俺パニック。おっさんはハゲじゃなかったし、先生でもなかった。
むしろヤバい人だと思った。
暴れん坊将軍を貧相にしたような、着物でチョンマゲのおっさんがそこにいた。
おっさんの言葉は聞き取れなかったけど、
『朝からがんばってるなー感心感心』みたいな感じがしたから、
俺はとりあえずニコニコしてこくこく頷いていたが、内心『こんなところに上様がいるはずがない、であえであえー』と思ってた。
おっさんはこの上なく面白そうに笑って一瞬で消えた。
後日談もあるけど自分でも出来すぎだろwと思うのでここでやめておく。
260 :本当にあった怖い名無し:2012/12/11(火) 23:13:31.32 ID:itKNF3C6O
>>250
>内心『こんなところに上様がいるはずがない、であえであえー』と思ってた。
ワロタw文才あるな、言葉選びのセンスが凄くいいじゃまいか
是非、後日談もお願いします
271 :250:2012/12/12(水) 23:21:52.94 ID:K9PTF2+l0
笑ってくれてありがとw
でも、当時はまじでパニックでそう思ってたんだw
希望してくれてる人がいたから後日談を。
俺はその日、いろんな友達に「体育館にチョンマゲのおっさんが出る!」っていう話をした。
みんな「見たことねえぞ」とか「なにそれ!」とか言って、昼休みくらいにはかなり話題になってた。
ちなみに自分の通ってた小学校は創立100年越えで、
戦時中には避難所とか死体安置所とかにもなってて、怖い話とか不思議な話は腐るほどあった学校だった。
で、先生も噂話を聞いたらしく、午後の授業で学校の歴史について調べることになった。(通ってた小学校はゆとり実施前の試験校みたいな扱いで、授業内容とかかなりユルかった)
すると、おっさんに出会った体育館は、元々すぐ南にある某天満宮の敷地だったことが判明。
天満宮=菅原道真だし、菅原道真がうちの県に赴任してた記録もあったので、
あのおっさんは菅原道真だったんじゃないか説が浮上した。
しかしクラスで一番かしこいAさんが、
「菅原道真の時代にチョンマゲあったんすか?」と。
チョンマゲといえば江戸時代ということで、江戸時代の記録を調べると、
うちの藩の初代藩主がその天満宮がいたくお気に入りで、
自ら社殿や社地を広げたりと、藩学の拠り所として何かと世話していたようだ。
それで藩主の肖像を探して見てみると……あのおっさんに激似。
「これや!これおっさんやで!!!」
藩主は時代を超えて後進の育成っぷりを気にかけていたらしい。
ちなみに、藩主は徳川家康の孫で弟は黄門様。上様もあながち間違いじゃなかった、ということで。
こんな感じで一大歴史スペクタクルを味わった小学生時代の思い出。