ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

五百回目の悪魔 r+2,665

部屋に鍵をかけると、無意識に背中で扉を押し返すようにして、その場にしゃがみ込んでしまった。 靴も脱がずに、コンクリートのにおいのする床に座り込んでいた。気づけばまた、泣いていた。 こんなことを、もう何 ...

R山の柱 r+1,752

Mとは、小一の頃からのつきあいだった。 頭は良かったけれど、身体はひょろくて、動きも鈍かった。おまけに失禁癖があって、何度か授業中に漏らしたこともあった。ある日、みかん畑で野糞をして、葉っぱで尻を拭い ...

祠の裂け目 n+

これは、あの夏に友人から聞いた話ではなく、私自身の身に起きた出来事として語らざるを得ない。 実家のある町は、電車も一時間に一本しか通らないような田舎で、周囲は見渡す限りの田んぼだった。空は広く、風の音 ...

【閲覧注意!】霧社事件/世紀の抗日暴動事件 #12,688

【視聴注意!】霧社事件(むしゃじけん)/世紀の抗日暴動事件【ゆっくり朗読】 霧社事件(むしゃじけん)とは [当時の霧社] 昭和5年(1930年)10月27日。日本の台湾統治時代後期、台湾原住民による最 ...

黒い封筒 r+4,754

一昨年の冬、婆ちゃんが死んだ。 静かな死だった。あっけないとも言える。高齢だったし、震災の後、急に弱っていったから、仕方がないとは思った。それでも、あの人のいない仏間の冷たさには、何か底知れぬものがあ ...

黒羽の前触れ r+1,818

東日本大震災の直前、福島の沿岸部、原発から十キロほどの町で暮らしていた。 あのときの胸騒ぎは、今でもうまく言葉にできない。理由もないのに、ただ恐ろしくて、逃げ出したくてたまらなかった。たぶん、これは誰 ...

ひとつだけ空いていた席 r+3,479

今でもあの出来事を思い出すと、背中がじっとりと湿ってくる。 もう何年も前の話だ。三十代に入ったばかりの頃、真夏の昼下がりだった。その日も私は、青梅線に乗って都内の実家に向かう途中だった。あの路線は、都 ...

ヒロマルが通る道 r+2,730

昔、おばあちゃんがまだ小さかった頃に体験した話を、生前に何度か聞かされたことがある。 夕飯の後、決まって玄関先の縁側に腰かけて、梅干しを指でつぶしながらぽつりぽつり語るのが癖でね。決して大きな声では話 ...

父の最期の言い間違い n+

親父が死んだ日のことを、今でもはっきり覚えている。 いや、正確には死ぬ前日のことだ。あの、よく分からない言葉を口にした夜のことが、ずっと頭の中にこびりついて離れない。 食道静脈瘤という病気で、血を吐き ...

汗と骨~魂を啜る家系 r+9,305

人の業ってのはあるんだな、と感じた話がある。 まだ俺が二十代の終わりで、親父と酒を酌み交わすようになってきた頃だ。酔いがまわると、親父はときどき田舎の話をぽつぽつと語り出した。古びた木造の居間に、チリ ...

外国為替証拠金取引(FX)で財産の大半を失った話 r+5,457

2025/09/09   -短編, r+, 後味の悪い話

外国為替証拠金取引(FX)で財産の大半を失った話【ゆっくり朗読】 FXのなまなましい体験談が怖すぎて震えた件 701 名前:名無しさん@お金いっぱい。2009/07/06(月) 20:16:04 ID ...

キコッ、キコッ……夜を這う音 r+4,914

実家の近くに精神病院がある。 幼稚園の頃、あの病院には絶対近づくなと親に言われていた。高い塀、鬱蒼とした木々、常に閉ざされた門。昼間ですら不気味で、鉄格子の窓の話なんかを聞かされると、そこが現実に存在 ...

帰れない道 r+3,866

大正生まれの祖母が、生きているあいだ何度も繰り返し語ってくれた話がある。 私自身の体験ではないけれど、祖母の語り口や、そのときの目つき――うつろなのにどこか嬉しそうなあの表情が、今でも忘れられない。 ...

かずだま r+2,841

拘置所にいたことがある。 たったの四ヶ月、だが、あの灰色の空間は時間の長さと無関係に人間の中の何かを削っていく。 八人部屋。みんな起訴されたばかりか、裁判中かのどちらかで、懲役と違って毎日が宙ぶらりん ...

最期の采配 n+

十年以上も前のことだ。 あれは俺の体験じゃない。けれども、あまりにも妙な出来事だから、こうして人に話さずにはいられない。話してくれたのは昔からの友人で、彼にとっては血のつながった祖父の最期の晩に起きた ...

笑わない女 r+1,809

オカルトには興味がある。むしろ人一倍ある。 だからこそ、信じたくない――信じた瞬間、世界のルールが壊れるようで怖いのだ。 そういう性分だから、心霊現象に出くわすたび、まず疑う。風の音だろう、建付けが悪 ...

うちはもう、みんな居ない r+5,769

小学生のときだった。 母が勧誘を受けるようになったのは、ある梅雨の湿気がまとわりつく午後だった。ピンポンとチャイムが鳴り、玄関に出た母は、赤い傘を持った女に「心を救うお話、聞いていただけませんか」と頭 ...

視られる森と、帰らない視線 r+3,779

2025/09/08   -短編, r+, ほんのり怖い話

俺がまだ大学生だったころの話だ。 真っ赤な制服を着たキャンペーンレディが、紙袋にモデムを入れて配ってた時代。フレッツADSLって知ってる? まあ、そういう時代だ。 俺はWEBチャットに入り浸ってて、そ ...

夕焼けの中学校 n+

俺が通っていた中学校は、今はもう存在しない。 取り壊されて更地になり、今では地元の老人たちが犬を散歩させたり、夕方にゲートボールをしたりしているだけの場所だ。けれど俺の記憶の中では、あの学校は今も、薄 ...

晴海の棺 r+7,609

法事で実家に戻ったのは、たしか、去年の夏だったと思う。 久しぶりの帰省だったから、何となく落ち着かなくて、法要が終わった夜、親戚一同が帰ったあと、私は居間で叔父とふたり、ビールを開けた。 酔いがまわっ ...

ドコノエキデスカ? r+7,980

【ゆっくり怪談】隣に座った外国人に電話番号を教えてしまった結果…… 仕事帰りの電車の中で携帯いじってたら、隣に座った外人の男の人がずっとこっちを見てたんです。 睨んでたわけではないのですが凄く見つめら ...

侵入者の記憶 n+

小学三年の冬から、四年生の五月までの記憶が、まるごと抜け落ちている。 自分の口でこんな話をすると、たいていは「冗談だろ」とか「夢でも見てたんだろ」と返される。けれど本当に、そこだけ真っ黒に途切れている ...

赤い水の中で待っている r+4,282

盆の入りにあわせて地元に戻ったとき、久しぶりに幼なじみのSと飯を食うことになった。 昔から引きこもり体質で、めったに人と会わないSが自分から誘ってくるなんて滅多にない。どうせまた新作のゲームの話か何か ...

両手を重ねるだけで r+3,786

これは、幽霊の話でもなければ、怪奇現象の話でもない。おそらく、どこにでもある「夢」の話だ。 ただ、夢というものが脳のどこで、どんなふうに生まれるのかを思えば──あるいはその深部に、ほんの少しだけ「恐怖 ...

夢に現れた救済者 n+

十年近く前の出来事を、いまだ鮮明に語れる。 あれを思い出すたびに、風呂場の湿気の匂いが鼻の奥にまとわりつくのだ。 同じマンションに住む女の人に、唐突に拉致された。部屋へ引きずり込まれるようにして、風呂 ...

【怖すぎ】島根の山中で発見された“記憶喪失モヒカン男”まとめ【現金60万】n+

【不可解】記憶喪失のモヒカン男【島根】 1 :本当にあった怖い名無し:2025/09/05(金) 01:14:22.22 ID:AbCdEf12島根の山の中で、モヒカン頭の男が倒れてたらしい。頭痛がし ...

時間の延滞 r+2,540

 それは、わたしがまだ新米として土木事務所の雑用をしていた頃の奇妙な話だ。 事務所の隅でいつも黙々と書類を整理している、寡黙な老人と話す機会があった。彼は、若い頃にダム建設の現場で働いていたという。顔 ...

《未解決事件:城丸君事件》 n+

2025/09/04   -短編, 未解決事件, n+2025

事件概要 発生:1984年1月10日、札幌市豊平区で当時9歳の城丸君が行方不明となる。自宅で電話を受けた際に「ワタナベさんのお母さんが、僕のものを知らないうちに借りた。それを返したいと言っている」と家 ...

雨の朝に消えた人 n+

あの日のことを、三十年近く経った今でも鮮明に覚えている。 小学校に上がる前だったと思う。まだ幼かったから記憶はぼんやりしていていいはずなのに、なぜかその朝だけは、輪郭が鋭く焼きついている。まるで誰かが ...

次に目覚めたとき、わたしは誰? r+3,548

思い出せる最初の場面は、階段の下。 鈍い痛みと喉を裂く泣き声、目の前に仁王立ちする母親の顔。見開いた眼、泡を吹くような怒声。……そうして、何故自分が殴られているのか、まるで分からなかった。 母は泣きな ...

龍王峡へ続く影 n+

あの日のことを思い返すたび、胸の奥で黒く重たいものが蠢く。 十四年前、多摩川の河原で見つけた穴に、なんの気なしに身を滑り込ませてしまったのがすべての始まりだった。 親戚の葬式の最中、同年代の者は一人も ...

ゲンマンの碑 r+19,992

福岡県の山間にある、ある村の話。 知人の記者が酔った席で、ぽつりと漏らした。「三十年前に取材したあの村……いまは地図にも載っていないんだよ」 その村は、かつて炭鉱でにぎわっていた。朝晩問わず響く掘削音 ...

七十六の火と、三十年の猶予 r+2,305

嘘か本当かは、わからない。でも、思い出すたび、背中がひやりとする。 小学校の頃、毎日のように遊んでいた「じいちゃん」がいた。血のつながりはなかった。近所に住んでた、妙に物静かな老人。母は「変わった人だ ...

骨の下の家 r+5,264

2025/09/03   -短編, r+, ほんのり怖い話

解体の現場は、たいてい埃まみれで、どこか陰気な空気がある。 でも、あの日は最初からどこか違っていた。重機が不要なくらい小ぶりな家で、古い蔵を改築した造り。二間とキッチンだけの平屋で、現場入りする前は「 ...

山の音を背負って r+1,824

あれは、大学三回生の秋口だったと思う。 はっきり季節を覚えているわけじゃないけど、空気がじっとり重くて、でも夜になると肌寒い。そんな中途半端な気候の夜だった。 俺が通ってた大学は、町からはずれた山の中 ...

竹林の案内人 r+2,035

エジソンの竹で知られる京都市のはずれ、暑さが粘りつくような初夏の日。 わたしは母に連れられて、遠縁にあたるFさんのお宅を訪ねた。 まだ市松人形に似ているなんて、心底嫌なことを言われていた頃の話。そのた ...

油膜の街と黒い男 r+2,217

あれは、ほんとうにあったことだったのか……自信がない。 四歳か、五歳の頃。遠い記憶の底に沈んでいる、ひどく静かな異常のことだ。 うちは、田舎の造りでね。母屋の裏に、かまどのある作業小屋がぽつんと建って ...

同じ夢のゆくえ r+2,057

駅前のロータリーを歩いていたとき、肩を叩かれた。 午後三時過ぎ、重たい雲の隙間から微かに光がこぼれていたのを、はっきりと覚えている。 振り返ると、地味なスーツ姿の女が立っていた。口元を引き結び、神妙な ...

カチリと鳴る闇 n+

中学の同級生から聞いた話を、あたしはどうしても忘れられずにいる。 あれはもう十年以上前のことになる。あの夜の匂いや、空気のざらつきさえ、いまも皮膚の裏に張り付いているようで、ふとした拍子に蘇る。 当時 ...

守護の鬼神、玄関に立つ r+4,095

俺の実家には、なにか“いる”。 いや、正確に言うと「いるらしい」が正しい。自分には見えない。霊感の欠片もないタチだから。けど、見える人には――はっきりと見えるそうだ。 身長は二メートルをゆうに超え、肩 ...

ついてきたもの r+2,275

祖母が亡くなった夜のことだった。 通夜を終え、俺は弟とふたり、父の車を借りて家に戻る道中だった。夜はすでにとっぷり暮れて、月も雲に隠れていた。街灯のない農道を走ると、ヘッドライトの光が妙に心許なく感じ ...

母の墓、黒く r+1,754

昔から「人を呪わば穴二つ」と言うけれど、それをただの警句だと思っていた頃が、俺にもあった。 小学生の時に、母を殺された。犯人は金に困っていた。理由はキャバクラで使う遊び金が足りなかったからだと、裁判で ...

脳で視るもの r+1,858

目が覚めた時、景色が……違って見えた。 いや、最初はそんな大げさなことを考えてたわけじゃない。ただ、あの朝、布団から起き上がったとき、天井の木目がやけに繊細で美しくてね。ああ、こんな細かい模様だったん ...

二回目の夕刻 n+

中学三年の頃の話をしようと思う。 もう十年以上前のことになるけど、あの瞬間の気味の悪さは今も抜けない。 仲の良い五人組でつるんでいた。クラスはそれぞれ違ったけど、学校が終わるといったん家に帰り、塾まで ...

《下村まなみちゃん行方不明事件》推理考察 n+

2025/09/01   -短編, 未解決事件, n+2025

事件の詳細 2009年7月24日午前、岐阜県郡上市の昼が野高原キャンプ場にて、愛知県常滑市の小学5年生・下村まなみちゃん(当時10歳)が、わずか4分間の間に忽然と姿を消した。 この事件が特異とされるの ...

令和十八年の訪問者 r+1,639

福岡の田舎に住んでる。山あいの盆地で、夏は湿気がまとわりつくように重い。 今日も朝から茹だるような暑さで、庭の草むしりなんてやるもんじゃなかったと、汗だくになりながら後悔してたところに、見知らぬ若い男 ...

民の花嫁が囁く集落 r+11,951

石川県の深い山あいに、いまだ忌まわしき風習を残す集落があると聞く。 霧に霞む古屋が並び、凍てつく冬の夜ともなれば、軒先のつららが硬い音を立てて揺れるらしい。木戸をくぐった者の足元には苔が息づき、訪れた ...

砂利の家 r+2,782

田舎での記憶というのは、どこか夢とうつつの境を彷徨っていて、ふと思い出すたびに足元が軋むような感覚をおぼえる。 これから語るのは、俺がまだ小学生だった頃の話だ。今にして思えば、あれは人間の仕業だったの ...

コール音の向こう側 r+1,513

もう十年ほど前の話になる。 けれど、あのカラオケ屋で働いていた三年間のことは、いまだ夢のようで、時々ふいに夜中、目が覚める。何かが戻ってきたような、あの場所から視線だけが追いかけてくるような、そんな感 ...

アイという名の男 r+1,613

小学生の頃、近所に〈アイ〉と呼ばれていた中年の男がいた。 いや、正確には、誰も彼の本名を知らなかった。みんな、彼がいつも発していた奇妙な声、「あいっ!」から、そう呼ぶようになったのだ。 毎日決まった時 ...

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