今日は春分の日
334 :m1e8Mg1n0:2022/03/21(月) 22:18:46.00 ID:rblOZycm0.net
昼と夜の長さが同じになり、我が国では「春彼岸」で先祖供養の法要が全国各地の寺院で行われます。
今年は3月18日が彼岸の入り、今日21日が彼岸の中日、24日が彼岸明け。私が住む村の集落では「春彼岸」の中日の夜、川の岸に、布きれを巻いて油を浸けて作った文字に火をつけて燃やし、先祖の霊が、その火に導かれて生まれ育った集落の家に来れるように祈る「まとび」と呼ばれる儀式を行います。
お盆の迎え火のような、ハロウィーンのランタンのような、珍しい儀式です。それで本当に霊が降りてくるわけもなく、冬至の儀式のほうがむしろあり得ると私は思うところです。
私が住む集落は北国の山奥にあります。山岳信仰あり、迷信あり、伝説ありと、それはそれは何ともいえない風習が科学技術が発達した今でさえ、いにしえの昔より息づいております。
これから、長文の連続投稿となりますがお読みいただければ幸いです。
よくある質問に対する私の回答も書かせていただいております。
※関連⇒『降霊の儀式』
降霊の儀式の起源は不明
冬至の降霊は「たましうつし」と呼ばれます。魂(霊)をあの世からこの世の人間に「移す」ということが「たましうつし」と呼ばれる理由です。
明治の中頃から集落に続いている比較的歴史の浅い儀式であり、一説には日清、日露戦争の頃(明治27年~明治37年)に始まったと言われ、帰らざる戦没者の魂を霊媒師が降ろすことが起源ではないかと言われています。
しかし、江戸時代、天保の飢饉の頃に行われていたのではないか、奥州藤原氏の平安時代の頃からあったとの説もあるため、起源については不明です。
観音堂の神棚に祀られている神様は「天照皇大神」、降霊の儀式の間だけ「幽冥大神」という別の神様
出雲大社の神様「幽冥大神」は冬至の日の儀式の時だけ観音堂に祀られ、普段、観音堂の右側の神棚には神明社から配布された「天照皇大神」が祀られています。
神様が変わると、神棚の位置は変わりませんが、神様の注連縄の向きが逆になり、天照皇大神のお札が逆さまになって、幽冥大神のお札が前のほうに置かれます。
幽冥大神は村のどこにも祀られておらず、そのおふだは霊媒師が持参したものです。
冬至に降霊の儀式をするのはなぜ?
この儀式をしなければ、死者が供養されない、家の守り神になれないと言われているからです。生前の思いや悔いを降霊によって思う存分話させることで死者の霊が供養されてその家の人々を守ってくれる守り神になると集落の人々は信じているのです。
また、この儀式を怠れば、あの世の神様(幽冥大神)の罰があたり、冬至から数えて1年間、冷害、水害、天変地異、変死、不吉な出来事が集落を襲うという言い伝えがあるので、霊が降りて来なくても、集落の誰かが必ずしなければならないことになっています。
昔、降霊で外国人の霊が降りてきたことがあるそうですが、どうなったか?
昭和60年頃と聞いて降霊の過去の記録を調べましたが、昭和62年の冬至でした。5人に霊を下ろして3人に降りたうちの1人にどこの国の人かわからない言葉を話す霊が降りたそうです。
日本語での問いにも反応がなく、外国語を一方的に話し出し、怒ったり、喚いたりして暴れ、霊媒師が押さえつけながら呪文を唱えたとの記録です。
冬至のお筆先(記録係)が聞き取って書いた外国語は片仮名で意味不明でした。
日本語っぽいのは「ヨボヨボ」「マジョ」(魔女)ぐらいでしょうか。その後、霊は離れたと記録にあります。
霊が降りてきた人はどうなったか?
ほとんどは正気でいられるのですが、降霊に失敗したり、霊が帰らなかったり、とりつかれた人は大変なことになります。
昭和62年に外国人の霊が降りた方は昭和18年生まれの当時44才(数え年45才)男性でしたが、出稼ぎ先の東京で事故死し、翌年の冬至に降霊の対象となりました。未婚だったので明治31年に1才で亡くなった女性との祝言を挙げたとの記録です。
霊が降りて正常に儀式が終了したのに体調不良になった人もいます。
他の霊媒師(カミサマと呼ばれています)から除霊してもらって正常になった人がいますが、多くの人々は精神科に通院、入院となり、集落から引っ越します。
集落では精神病の人への偏見は昔から強くて家族まで白い眼で見られますので、一家で引っ越して集落から出るのです。
引っ越しではなく、行方不明になって何十年となるのに未だに見つからない人も何人かいます。どこかで生きていればいいと願うばかりです。
霊媒師の助手、記録係(お筆先)になったきっかけは何か?
私は子供を亡くしており、前々から知っていた集落のお堂での降霊について知り、妻と共に入信の儀式をえて仲間に入らせていただきました。
無事に子供の霊と話すことができたことがお筆先になったきっかけです。
お筆先になるには入信が必要です。
集落に住んでいても入信のための儀式をしなければ冬至の降霊には入れません。儀式を終えて初めて入信したとみなされ「講」(こう)と呼ばれる降霊の会に入ることができます。
前任の方が認知症になり介護施設に入所された平成21年の冬至から担当しています。
なお、お筆先ですが、女性はなれません。
生理や妊娠があること、教育の程度が低いからというのがなれない理由です。
明治時代の集落は女性に高い教育を施さず、字が書けない、読めないので、教養のある神官や教師がお筆先を務めていたそうです。
私は霊媒師の弟子でも秘書でもなく、集落に住む記録係、元教師で農家です。
降霊に参加するための「講」への入信の儀式とはどういったものか?
一人が入信するのではなく、一人が入ったら一家で入信する形式です。しかし、儀式は一人でも行います。
12月の頭に霊媒師が集落に来た時、観音様の祭壇の前で儀式をします。
お経と仏画が描かれた紙の前に座って目隠しをさせられ、木か紙で出来た小さなコースターを投げるように言われます。
その後で「誓ひ」と印刷された紙を読み上げ、「おんあろりきゃそわか」という呪文を100回唱え続けます。マッチの棒を並べながら回数を数えます。
そして、般若心経を30回唱え、最後に霊媒師が観音様に供えた水を祭壇から持ってきて、小さな柄杓で頭から7回かけます。
儀式はこれで終わりです。謝礼は1万円です。不祝儀袋に御祈祷料と書いて霊媒師に手渡しをします。
降霊の儀式にどれぐらいの費用がかかるか?
金額は任意ですが、相場は1世帯あたり3万円です。事前に集落の会計が集金に家を回って伺います。10万円出す人もいます。
参加者は10人から12人、多い年は20人。
数え年13才(満年齢12才)以下の子供、生理または妊娠中の女性は参加できず、自宅で待ちます。
集められたお金は祭壇の準備、儀式前の会食、霊媒師(カミサマ)への謝礼、残りは自治会に入り、お堂での修繕と維持管理に使われます。
霊媒師は神主か、僧侶か、どの宗派か?
剃髪しておらず、袈裟も着用しておらず、僧侶ではありません。儀式では神主のような衣装を身につけています。
12月の初めに集落に来る時は和装、普段は着物です。神社とは関係がないそうです。
私は素性を知りたくてさりげなく聞き出そうとしましたが無理でした。
年齢もわかりません。見た目は60代から70代、前の霊媒師のご子息で、代々、降霊や祈祷をしているとのこと。霊媒師は集落の偉い人が連絡先を知っていますが、他の人には教えてくれません。
降霊した数は?
→令和3年2人、令和2年2人、平成31年1人、平成30年0人、平成29年2人、平成28年3人、平成27年4人、平成26年1人、平成25年3人、平成24年1人、平成23年4人、平成22年2人。
私の記録です。
今まで降霊に参加して衝撃的だったことは?
目隠しをしていた人に霊が降りてきたのですが、本人が目隠しを外し、暴れてお堂の扉を開けようとして、扉を頭突きして血まみれになった平成23年、震災の年。
この年には亡くなった30代夫婦の霊が50代男性と40代男性に降りてきて抱き合ってディープキスをしたり、胸元をさわったりと。
これが隣の40代女性のほうに降りてきたらセクハラではすまないことになります。
平成29年は、80代のお婆さんに赤ちゃんの霊が降りて、そのお婆さんが這って歩き、にやついた表情でエヘエヘ言っているのは強烈で不気味でした。
お婆さんは我が家の斜め向かいの人なのでよく挨拶していました。演技でああいうことはできません。演技なら私はお婆さんの人格を疑います。
この儀式について公開しようと思った理由は?
降霊のやり方、儀式にかかる高額な費用、素性のわからない霊媒師、集落の人口減少による儀式の存続への疑問です。
降霊はすべて演技で台本があるのかもしれず、私や一部の参加者が霊媒師や取り巻きに騙されているだけなのかもしれません。
とにかく気味が悪い儀式です。精神病も出ています。
また、集落では動物をいけにえにする儀式など残酷な悪習が続いています。それが余所者をいじめたり、追い出す形としても現れてもいます。よくありません。
私は世の中の人々に秘密の儀式を知らしめ、集落の誰かに気付かせ、外圧で悪習をやめさせたいのです。
先走った集落の者が様々な掲示板にこの儀式についての強制的に参加させられていると書き込んだようですが、参加は強制ではなく事実に反しています。私に相談してからにしてほしかった。
神秘的で興味深いことではあるのですが、疑わしくもあり、やはり、気味が悪い。儀式のたび精神病や自殺など犠牲者が出ている以上やめさせたい。そういう思いからです。
341 :m1e8Mg1n0:2022/03/21(月) 22:44:37.21 ID:rblOZycm0.net
以上、冬至の降霊について、私の投稿です。長文による連続投稿になってしまった事、重ねてお詫び申し上げます。ご理解とご了承の程、どうかよろしくお願い致します。