短編 都市伝説

火葬場のバイト【恐怖の都市伝説・ゆっくり朗読】7188

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オレが昔火葬場でバイトしてた時の話

256名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/02/05(月)14:39:10ID:y2fws4fi0

ある日の朝に斎場(火葬場)の玄関を掃除してたら、黒いSUV車が入ってきて、成金っぽい感じで時計もフランクミューラーなんかしてるおっさんが車から出てきて、いたいを焼いてくれって言うんだよね。

通常はいたいなんか直接運んでくる前に、業者とか親族から連絡があって、こっちも届出人の保険証とかしぼう届書を持ってくるように、とか時間も指定してお願いするんだけど、そのおやじは斎場長にはもう話が通ってるから、すぐ焼いてくれってかなり高圧的な態度で言ってくるんだよ。

なんでとりあえずそのおっさんに待ってもらって、斎場長に話しに言ったら、ひとつ返事で焼いてやれって言うもんだから、しょうがなく、すぐ準備してオーブン(火葬炉)を開けたんだよ。

いたいは三〇歳くらいの男で、なんかまだ氏んだばっか、というか普通のいたいよりも顔もピンク色してたんだけどね。

いたいは普通焼く前にもう一回確認するんだけど、外傷とかは別になくてキレイなもんだった。

で、棺桶を閉めて炉に入れて、焼き始めて大体二〇分くらいしてからなんだけど、オーブンの中からもの凄い音がすんだよね、ドカンドカンって。

その時もうオレは目の前真っ暗になった。

もしかして生きてたんじゃねーの?って……

でももう二〇分もしたら桶なんか全部焼けてるくらいだし、例え生きてたとしても今さら開けて助けるのは無理だって思ってシカトしちまった。

ていうか手足がガクブルして、どうすることもできなかった。

通常1時間もあればいたいなんて全部灰になっちまうんだけど、めちゃめちゃ怖くて30分くらいずっとオーブン開けられなかった。

例の成金おやじみたいなのはもういなくなってた。

オレはどうしても怖いから斎場長を呼びに行って、オーブン開けるの立ち会ってくれってお願いした。焼いてる途中で中で音がしたことも全部説明した。

で、結局斎場長が開けたんだけど、炉を開けるときになんか焼肉みたいな匂いがぷ~んと漂って来た。

で、斎場長がトレイを引っ張り出したらその男はなぜか半生に焼けただれていて、体もうつぶせになっているように見えた。

その瞬間、オレは訳がわからなくなって気が遠くなって倒れたんだけどね。

でも今、冷静に考えてみるときっとその男まだ生きていたんだな……

そんで焼かれる熱さでオーブンの中で棺桶をめちゃくちゃにぶっ壊しながら暴れていたんだと思う。恐らくそれで中のバーナーが壊れて体が完全に焼けず半生だったんだな。

オレは倒れてから一度もその火葬場には行ってないから正確な事情は良くわからない。

でもその後、斎場長がオレのとこに合いに来て、なぜか1,000万円くれた。

他言無用だとかそいうことは一切口にせず。

ただ1,000万くれたんだよね……今はその金で暮らしているわけだが。

トラウマになって今でも夢に出てくる。しんどいわ。

(了)

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