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短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間

年上の彼女

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二十歳頃付き合ってた五歳年上の女がすごい生意気だった。

449:2009/10/16(金) 20:55:29 ID:j8GmJZLk0

最初は俺が惚れて、一年ぐらいかけてやっと付き合えたのだが、俺が下手に出すぎたのか俺はペット状態。

彼女の俺に対する口ぐせは「生意気」

こんな女でも好きだったので二年ほど付き合ってたが、彼女の傲慢さは増す一方。

何回か喧嘩したけど改善されず。

自分は俺に内緒でコンパとか行きまくってるくせに、俺が妹から電話かかってきただけでもブチ切れ。

女友達も全部いなくなって、自分でもなんでこんな女と付き合ってんのかわからなくなった頃相手の浮気が発覚。

もうさすがに我慢できずに大喧嘩になったがこの女言うに事欠いて

「私は五回ぐらいは浮気してもいいはず。それぐらいで釣り合えるんだよ」とか開き直って反省の色なし。

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もう俺の中で何かが弾けて復讐開始。

「うん。わかった。俺なんか付き合ってもらってるだけで幸せやのになんか勘違いしてたかも。ごめん」

「わかればよろしい。肩揉んで?」

こんなやりとりでその日は終了。

それから五年、彼女が三十三歳になるまで付き合って、もちろんお互いの親も公認で、俺はそこそこの収入を得る仕事に就き、彼女のまわりはみんなこんないい彼氏はいない、と言われ結婚はいつ?な状態に。

プライドの高い彼女からは絶対結婚を匂わすようなことは言ってこない。

女の友達から呼び出しをくらい早く結婚しろとつつかれたので、

翌日に、「大事な話がある」と彼女を呼び出して観覧車に乗って「これを受け取ってほしい」と指輪の箱を渡す。

必死で嬉しさを噛み殺しながら「え?なに?」と冷静を装って箱を開ける彼女。

中には「今日でお別れ。バイバイ」と書いた紙が一枚。

「……は?……え?」という彼女に

「別れようぜ。お前みたいな女もう無理」というと、ハァハァうめきだして

「ちょ……ちょとま……待って……え……」と苦しそう。

それをニヤニヤして見つめながら

「誰がお前みたいな女と結婚するかよ。俺はお前のペットじゃねーんだよ。この観覧車が下に着いたらもう俺に話しかけるなよ」

そう言うと一層息切れが激しくなり、座ってさえいられないのか床にズルズルと倒れこむ。

俺のひざに手をかけて、起こしてほしそうにするその手をすぐに払いのけるとバタっと倒れこむ彼女。

観覧車が一周する間に七年間溜まった文句を全部吐き出し下に着いたときに、彼女を抱えて観覧車を降り、フラフラの彼女を降りてすぐの柵のところに放置して帰った。

気分爽快だった。

(了)

 

怪談狩り [ 中山市朗 ]

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