ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

油膜の街と黒い男 r+2,217

あれは、ほんとうにあったことだったのか……自信がない。 四歳か、五歳の頃。遠い記憶の底に沈んでいる、ひどく静かな異常のことだ。 うちは、田舎の造りでね。母屋の裏に、かまどのある作業小屋がぽつんと建って ...

カチリと鳴る闇 n+

中学の同級生から聞いた話を、あたしはどうしても忘れられずにいる。 あれはもう十年以上前のことになる。あの夜の匂いや、空気のざらつきさえ、いまも皮膚の裏に張り付いているようで、ふとした拍子に蘇る。 当時 ...

守護の鬼神、玄関に立つ r+4,095

俺の実家には、なにか“いる”。 いや、正確に言うと「いるらしい」が正しい。自分には見えない。霊感の欠片もないタチだから。けど、見える人には――はっきりと見えるそうだ。 身長は二メートルをゆうに超え、肩 ...

二回目の夕刻 n+

中学三年の頃の話をしようと思う。 もう十年以上前のことになるけど、あの瞬間の気味の悪さは今も抜けない。 仲の良い五人組でつるんでいた。クラスはそれぞれ違ったけど、学校が終わるといったん家に帰り、塾まで ...

溶けた棒アイス rw+2,097-0104

福岡の山あいの盆地に住んでいる。 夏になると湿気が逃げ場を失って溜まり、息をするだけで体にまとわりつく。 その日も朝から茹だるような暑さで、庭の草むしりなどするんじゃなかったと後悔していた。腰を伸ばそ ...

同じ声で呼ばれる村 rw+12,387-0108

石川県の深い山あいに、地図からも行政記録からも半ば消えかけた集落がある。 舗装の途切れた林道をさらに進み、沢を二度越えた先で、唐突に霧が濃くなる。その霧の中に、古い家屋が肩を寄せ合うように並んでいる。 ...

アイという名の男 r+1,613

小学生の頃、近所に〈アイ〉と呼ばれていた中年の男がいた。 いや、正確には、誰も彼の本名を知らなかった。みんな、彼がいつも発していた奇妙な声、「あいっ!」から、そう呼ぶようになったのだ。 毎日決まった時 ...

コール音の向こう側 r+1,513

もう十年ほど前の話になる。 けれど、あのカラオケ屋で働いていた三年間のことは、いまだ夢のようで、時々ふいに夜中、目が覚める。何かが戻ってきたような、あの場所から視線だけが追いかけてくるような、そんな感 ...

忘れられた八人目 n+

中部の山奥で育った。 家々は杉林のあいだから顔をのぞかせ、夕暮れには獣の声が近いのか遠いのか分からないほど反響した。子どもの数は少なく、同じ年に生まれたのは八人だけ。全員が男子だった。 学校では否応な ...

顔咲 r+1,335

タクシー運転手をやっていた頃、暇な時間によく乗客に話しかけていた。 世間話や天気のことが多かったが、ときどき「怖い話、聞いたことありません?」なんて訊くこともあった。そういうのが好きだったんだ。だが、 ...

作業灯の灯るはずのない場所 r+1,404

うちから歩いて十分ほどのところに、もう使われなくなった鉄道用の古いトンネルがある。 名は伏せるが、地元では少しばかり名の知れた心霊スポットで、地元の人間であれば誰もが「そういう場所」として認識している ...

ごめんねを言いに来た nw+399-0105

義姉が死んで、二年が経つ。 それでも私は、いまだにその事実を生活の中に収めきれずにいる。悲しいとか寂しいとか、そういう言葉では足りない。あの人は、私の人生の中で初めて現れた「奪われなかった家族」だった ...

視界の端にいるもの r+2,793

あの子が死んだ。心臓発作、十三歳だった。 前触れも、伏線も、なんにもない。朝ごはんを食べて、陽のあたる窓辺で丸くなっていたそのまま、ぴくりとも動かなくなっていた。 生きているとしか思えなかった。毛並み ...

私を覚えているのは誰か ncw+658-0107

私は自分のことを、自分で説明できない。 記憶というものは、私の中では粗末な布切れに似ている。少し力をかけるだけで縫い目が裂け、縫い留められていたはずの中身が、音もなく零れ落ちていく。 小学校の記憶は、 ...

ズラが這う r+2,582

あんまり怖くも面白くもない。 それは自分でもわかってるんだけど、今夜は寝つけなくて、ふと思い出してしまった。……だから、書く。 仕事は、いわゆるIT土方ってやつで、古びたマンションで一人暮らし。現場の ...

平成生まれのコージくん~追憶の声 n+

平成が始まった翌日のことを、今でも鮮明に覚えている。 その頃の自分は中学生で、受験を控えた不安を抱えながらも、塾へ向かう道をいつものように歩いていた。新宿の住宅街の夕暮れ。ビルの影に差し込む橙色の光が ...

ポチの家 r+4,163

私は数年前まで、ある一家に「飼われていた」…… 今こう書いてみて、なんとも奇妙な言い回しだとは思うけれど、他に説明のしようがない。思い違いや夢にしてはあまりに生々しく、かといって現実だと信じ切るには、 ...

隣人はひとり、なのにふたり n+

大学二年の春、ひとり暮らしを始めた。 街の中心から少し外れた、古びた鉄筋コンクリートのマンション。共用廊下に雨水が染みた跡が残り、夜になると灯りの半分は点かない。それでも、家賃の安さに釣られて即決した ...

過去から見つめられていた r+2,017

あれは小学校六年の春先、桜がまだ枝に残っていた頃だった。 放課後、近所の公園で友達とドッジボールをしていたんだ。遊具のそばには他の子どもたちもいたし、母親らしき人たちがベンチに座っておしゃべりしていた ...

観察者の呪い r+1,650

泊まったホテルの名前は、もう思い出せない。 いや、思い出したくないのかもしれない。場所は東北だったはずだ。学会での発表があり、大学から派遣された私は、前乗りして一泊する必要があった。地方都市の駅前にぽ ...

裂け目の夜道 nc+

あの日のことは、どうしても頭の隅から離れてくれない。 五年前の十二月、残業が珍しく長引いて、終電でようやく帰ることになった夜のことだ。 当時の住まいは、最寄り駅から徒歩二十五分もかかる古びたアパート。 ...

月の景色が見えたら r+2,601

ああ、これはもう五十年も前のことになる。 俺がまだ小学生だったころ、川崎の工場地帯のど真ん中に住んでいた。空気は金属と油の臭いが混ざってて、運河は濁った緑のドブ色。空気に触れてるだけで目が痛くなるよう ...

籐椅子の女 n+

九州の奥、山と藪に囲まれた集落にある古い家で、正月に一族が集まった。 年始の陽射しが縁側から差し込み、外は冷たい空気、座敷には酒と湯気が満ちていた。その上座、籐の揺り椅子には、笑みだけを残したまま記憶 ...

天安河原に名を呼ばれて r+2,767

宮崎に行ったのは、ちょうど十年前。 あの頃はまだ学生で、夏休みの終わりに仲間内で旅行したんだ。五人くらいで。車を借りて、ルートを決めたのは、妙に霊感と自己啓発を履き違えたような先輩だった。名前は伏せと ...

ボディバッグの夢 r+2,769

ヒッピーに憧れてた。 きっかけは、ビート・ジェネレーションの詩集と、場末の中古レコード店で見つけたジャニス・ジョプリン。あの時代の連中が見てた幻覚や、行き場のない魂の震えに、なぜか強く惹かれた。 そん ...

猫の声がする r+1,580

猫が人間を操るなんて、冗談でも言いたくなるようなことだと思っていた。 いや、今でもそう思いたいのかもしれない。ただ、それを頭から否定できない自分が、ここにいる。 うちには猫が五匹いる。どいつも野良出身 ...

笑い声の向こう n+

大学一年の春、ふとした瞬間に思い出す出来事がある。 あれを「錯覚だ」と片付けられれば、どれだけ気が楽だっただろう。 最近まで、二LDKの少し手狭なアパートで家族三人で暮らしていた。 私の部屋といっても ...

白髪の門番 r+1,823

実家は、端的に言って、広い。 田舎にしては異様なほどに敷地がだだっ広くて、畑に温室、竹林に動物小屋跡まである。 門が五つもあって、まるで旧家というより廃寺のような趣がある。 父方の先祖は、昔このあたり ...

夏の訪問者 n+

『そういえば叔母さんは元気?』 あの夜、どうしてあんなことを口にしてしまったのか、今でもわからない。夕食を終えて、台所で母が食器を片付けていた時だった。急に思い出したのだ。三歳か四歳の頃、夏の夜。母方 ...

過去改ざんテスト r+1,946

正直、最初は「母親に無理やり連れて行かれた」と言ったほうが近い。 自己啓発系のセミナーだって聞いた時点で帰りたかったが、親戚が最近ハマってるって話で、逆らいにくかった。場所は地元の公民館、和室。六畳く ...

無念だ n+

あれは、先月のまだ寒さが抜けきらない頃だった。 曇天の下、次男を連れて河原へ蕗の薹を探しに行った。春の匂いを探すつもりだったのに、季節はまだ少し手前で立ち止まっているらしく、足もとには枯れ草と小石ばか ...

出前の青年 r+2,405

俺が二十歳を少し過ぎたころだった。 あの頃、近所の小さな和食屋で、毎晩のように出前をしていた青年がいた。年齢は俺より三つほど下。高校へは行かず、十五か十六の頃から、あの店で住み込みで働いていた。人当た ...

三つの『ツ』 r+1,739

三年前の夏だったと思う。腕が日に焼けてヒリついていた記憶がある。 あの頃、就職したばかりの俺は、ただ生きてるだけで手一杯だった。なにかを考える余裕もなく、朝起きて、電車に揺られて、ただ席に座ってるだけ ...

叩いていたのは n+

今年の黄金週間、家族は二泊三日の旅行に出た。俺ひとりを置いて。 二階建ての家は、古びているくせにやけに広い。もとは他人の家だったのを親父が買い取り、柱や壁には、前の住人の暮らしの痕がそのまま沁みついて ...

雨の日の花屋 r+2,425

自分が小さい頃に通っていた保育園。 今、その保育園で、昔の友達が働き始めた。久しぶりに会ったそいつと、酒を飲む機会があった。話してるうちに「そういや、あの頃の担任の先生、まだ働いてるよ」って聞かされて ...

スピリチュアル系 r+1,776

スピリチュアル系【ゆっくり朗読】 現在進行形で起こっている『呪い』に関するネタ投下 473 :パワーストーンやヒーリングバカに付ける薬なんかないよ1:2011/08/24(水) 19:48:55.33 ...

時を隔てて n+

あれは、もう何年も前のことだ。 ある晩、馴染みの客に引っ張られて、場末のスナックに行った。店の灯りはやけに白々しく、グラスの底に沈む氷の音だけが耳につくような、妙に湿った夜だった。 その店で働く女が、 ...

階下の奇妙な住人 r+6,511

【ゆっくり怪談】階下の奇妙な住人 西東京のアパートに引っ越した時のことです。 2DK、2階建て軽鉄骨の築2年、ごく普通の物件です。 私の部屋は3戸ある2階の左端でした。 当時、私は独身でフリーの仕事を ...

白い靄の男 r+1,851

もう異動してしまったが、あれは去年の冬のことだった。 社会人になって六年目、誰に話しても信じてもらえないと思う。だが、あれを体験して以来、俺は毎朝手を合わせてから職場に入るようになった。 名前も場所も ...

開けてはならぬ n+

修学旅行の夜って、あんなに異様な雰囲気になるものなんだろうか。 いまだに夢の中の出来事だったんじゃないかと思うくらい、現実味がない。だけど、Aのあの目……、あれだけは絶対に現実だった。 中学二年の冬、 ...

二階にいる嫁 r+4,199

転職して半年。部署は違うが、喫煙室でよく顔を合わせる五つ上の先輩と仲良くなった。 最初は軽い挨拶程度だったが、似たような苦手上司の愚痴でもこぼした拍子に打ち解けて、それからというもの、休憩のたびに煙を ...

目が合ったときから n+

義両親の家に呼び出された日のことを、私は一生忘れないと思う。 季節は春だった。花粉で目の周りがかゆくて、だけどそれ以上に息が詰まるような空気が、玄関をくぐった瞬間に肌にまとわりついてきた。 応接間のテ ...

Nの拳 r+2,324

あれから六年が経った。 岡山の夜のことは、記憶の底で湿った石のように、どこまでも冷たく居座っている。日常に紛れて薄れていったはずのそれが、今年またNと再会したことで、ぐらりと姿を現した。 正月、大学三 ...

偶然率、ゼロじゃない n+

あれは、妙に湿った夜だった。 雨が降っていたわけじゃない。ただ空気が重たくて、吸い込むたびに肺の奥で水音が鳴るような、そんな感覚だった。友人の田代と、僕のマンションで飲もうという話になって、酒のつまみ ...

濁りの兆し r+4,118

あれは数年前のことだ。 小さな会社で働いていた。社員十人足らず、バイトも合わせて十五人に満たない程度の、小規模な事務所だった。業界は伏せるけど、いわゆる「勢いだけはある」ってやつで、外から見ればギラギ ...

同じ顔の亡霊 r+2,301

五年前の秋口のことだ。 大学を辞めて地元に戻って間もない頃、短期バイトで入った老人ホームで、夜勤の休憩中に年上の職員から聞かされた話がある。その人は、自衛官を目指していたある少年の家庭教師をしていたと ...

西はこちら側 n+

危険人物扱いされるのが怖くて、誰にも言えずにいた。でも、そろそろ限界かもしれない。 五年前から始まったんだ。きっかけは、テレビで野球を見ていた夜。気がついたら目の前のテーブルに、一枚の紙切れがあった。 ...

玄関の右の部屋 r+3,098

もう四十年も前の話になる。 小学一年だった当時、埋立地に建てられたばかりの団地に住んでいた。どこもかしこも空き地だらけで、砂利交じりの舗装もない道を自転車でぐるぐる回っているだけで、一日が終わった。 ...

死角の扉 r+2,367

ミルクと砂糖をたっぷり入れたコーヒーを口に含んだ瞬間、喉奥にざらついた記憶が引っかかった。 あれはちょうど一年前。祖母が亡くなる二日前のことだった。 暑さもすでに飽和したような七月の終わり。夜の仕事帰 ...

空白の殺意 n+

あの男から話を聞いたのは、深夜の喫茶店で、ぼんやりと照明が薄暗い、湿った空気の中だった。 彼はグラスの縁を指先でなぞりながら、途切れ途切れに語り始めた。その顔は憔悴しきっていて、目の奥には底知れぬ疲労 ...

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