ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

存在そのものが癇に障る rw+2,919-0211

生まれてからずっと、ひとつだけ説明のつかない体質を背負っている。 自分では何もしていないのに、なぜか人を激怒させてしまう。 最初に異常に気づいたのは幼い頃だ。親戚が集まる席で、ただ黙って座っていただけ ...

戻ってきた側 rw+2,090-0217

昨日のことだ。 冬の夕暮れ、久しぶりに実家へ立ち寄った。玄関の引き戸を開けた瞬間、埃と灯油の匂いが混じった懐かしい空気がまとわりつく。両親は不在で、家の中は異様に静かだった。冷蔵庫の低いうなりと、壁掛 ...

オレンジ色の悲鳴 r+2,030

小学五年のときのことを、ふと思い出す。 きっかけは、アマゾンプライムで探偵ナイトスクープの昔の回を観たからだ。四つ葉のクローバーの声が聞こえるという少女が出てきていて、妙に懐かしい感覚に襲われた。自分 ...

おい、小池、まだ隣にいる n+

中学の同級生に会ったのは、二〇年ほど前の同窓会だった。 名前はここでは伏せるけれど、彼は妙に痩せて、背広もぶかぶかで、顔色は灰色に沈んでいた。酒も進まず、ぽつりぽつりと話すばかりだった。帰り際に呼び止 ...

水底の鏡に映る未来 r+1.858

あれは、もう何年も前のことだ。 思い出すたびに胸の奥がひやりとし、同時に奇妙な温もりが指先に残る。 当時、私は金属加工の小さな工場を経営していた。機械の油と鉄粉の匂いに包まれた職場。旋盤の音は一日中鳴 ...

コーイチ君からの伝言 n+

あの夜を境に、俺は知らない番号からの着信にいまだ怯えている。 長い話になるが、これは俺の身に確かに起きた出来事だ。落ちもなく、理屈もつかない。ただ気味が悪くて、どうにも忘れられない。 当時十九歳。俺は ...

送り番の夜 rw+2,266

子どもの頃、ひい爺さんからよく昔話を聞かされた。 山奥の村で育った人だった。焚き火の明かりに照らされると、壁に映る影が妙に大きくなった。声よりも、その影の動きのほうが記憶に残っている。 ある夜、爺さん ...

おーい〇〇さん! n+

中学の同級生のことを、私は一度も思い出したことがなかった。 名前も、顔も、声すらも。けれど十三年後の梅田で、まるで忘れるはずのない親友のように声をかけられたのだ。 「おーい〇〇さん!」 最初に呼ばれた ...

きづうない声 r+2,471

突然で申し訳ないが、子供の頃に一度だけ、妙に胸の底へ沈殿して離れない体験をしたことがある。 話すほど大したものではない。だが、今も脳裏に残っていて、時おり夢のように浮かび上がる。暇があるなら、少し耳を ...

電話に出る者 nw+

実家の固定電話には、昔から妙なことがある。 家に誰もいないときに限って電話をかけると、必ず誰かが出るのだ。 呼び出し音が二回ほど鳴ると、若い男の声で「はい、○○です」と、まるで家の住人のように名乗る。 ...

位牌を持ってきた女 nw+258-0213

あれは、まだ義母と同居していた頃のことだった。 私の妊娠が分かった日から、家の空気は目に見えない刃物のようになった。義母は毎日のように腹に向かって言った。「私は跡取りをこの手に抱きたいのよ」。その声は ...

一口だけ rw+3,275-0213

子供の頃、神社で遊んでいた。 家から歩いて七分、裏はすぐ山だった。鳥居をくぐると、昼でも薄暗い。社殿は小さく、参拝客もほとんどいない。名前はもう思い出せない。ただ、裏手の造りだけは、今でもはっきり覚え ...

空白の一年とひまわり畑 r+3,187

風邪をひいていた。身体の芯がずっと冷えていて、骨の奥で氷が溶けないような感覚があった。 その日、耐えきれず大久保の病院へ行くことにした。西武新宿線の吊革に片手をかけ、電車の揺れに合わせて身体を預ける。 ...

聞いてしまった者 rw+2,962-0220

地方新聞の支局で記者をしていた頃の話だ。 あの事務所は、昼でも湿った匂いが抜けなかった。紙とインクと、古びた机に染み込んだ何年分もの埃。静かな日は、時計の秒針がやけに大きく響いた。 奇妙な来訪者は珍し ...

眠りに落ちたはずの目 r+2,578

あの日、僕は美術室の掃除当番だった。 午後の授業が終わったあと、早く帰ってゲームでもやろうと、ほうき片手に足早に机の間を縫っていた。西日の差す窓から、粉塵が金色に漂って見えた。誰もいない美術室は、しん ...

赤いひも nw+298-0217

引っ越したのは、大学を卒業してすぐの春だった。 駅から近い、小さな二階建てのマンション。築年数は古かったが、社会人一年目の私には身の丈に合っていた。契約も問題なく済み、荷物を運び入れた夜は、ようやく自 ...

山は返してくる rw+5,558-0213

あれは何年も前のことだ。 山に入るたび、湿った土の匂いに混じって、甘く腐りかけた草の匂いが立つ。その奥に、かすかな鉄の匂いがある。血の匂いだ。あの日、私が山から持ち帰ったものの匂いだ。 岩陰で震えてい ...

生活していた女 rw+3,013-0119

二十歳の春の朝だった。 前の晩は友人と遅くまで電話をしていて、頭がまだぼんやりしていた。庭に出ると、陽射しは柔らかく、風だけが冷たかった。ホースを握り、しゃらしゃらと水を撒いた瞬間、足元に何かが絡みつ ...

数えなかった現金 rcw+3,804-0120

あれは、酒場の片隅で友人に聞いた話だった。 店は平日の遅い時間で、客もまばらだった。壁際の席で、氷の溶けかけた焼酎を前に、友人は唐突に名前を口にした。 N。 それだけで、なぜか胸の奥が冷えた。理由は分 ...

元の時代に帰りたい r+1,429

小さい頃から、何度も同じ夢を見る。 夢の中で「ああ……まただ」と思う。けれど、目が覚めた瞬間、その内容は霧のように消え失せる。ただ、同じ夢を見たという確信だけが残り、胸の奥を押しつぶすような懐かしさと ...

封じられた夜 nrw+352-0131

俺の母は、小学校の教師をしていた。 ごく普通の公立校で、特別学級でも進学校でもない。ただ、母自身は「普通の教師」ではなかった。 母は、見える人間だった。 霊感と呼ぶのが一番近いが、本人はその言い方を嫌 ...

掛軸と子供の声 r+3.488

助けてくれたあの人の話を、ここで書いておこうと思う。 あの人とは、私を川岸で引き上げてくれた祖母のことだ。幼いころ、溺れて、息が詰まり、視界が真っ暗になった時、泥だらけの手で私の腕をつかんだ祖母の顔が ...

帰したはずの島 rw+2,634

大学生の頃、ひょんな縁で南方の島へ渡ることになった。 戦中にそこで亡くなった日本兵の遺骨を収集し、本国へ帰すための作業要員だ。志願といえば聞こえはいいが、実際は暇を持て余していた時期で、霊だの祟りだの ...

あれは月ではない rw+2,637-2012

囲炉裏の火が落ち着くころになると、じいさんは決まって火箸をいじりながら、ぽつりぽつりと山の話をした。 その中でも、あの夜のことだけは、最後まで語りきらなかった。 話がそこに差しかかると、火を見つめたま ...

非常灯のとき、眼鏡がなかった rw+2,158-0208

友人の部屋に行くのは、これで三度目だった。 あいつが住んでいるのは築十五年ほどのマンションで、外観は古びているが内装はやけに清潔だ。玄関脇のエレベーターは、奥の壁一面が天井から床まで鏡張りになっている ...

霧の境界で待つもの r+1,433

あの夜のことを思い出すと、今でも胸の奥に冷たいものが落ちてくる。 数年前、顔見知りに連れられて場末のスナックに入った。カウンターの奥には、派手なドレスを着た女がグラスを磨いていて、連れは「ここのホステ ...

お歯黒の男 r+1,971

もう何年前のことだったか、正確な年はもう曖昧だ。 ただ、その日程の狂い具合と、あの夜の異様さは、今でも鮮明に思い出せる。 夏の終わり。親が京都へ行くというので、便乗することにした。当時、私は趣味全開の ...

虹色の飴玉 n+

もう十年も経ったし、そろそろいいだろうと思って書く。 自分の記憶の中でいちばん不可解で、いまだに何だったのか説明できない出来事だ。 小学校六年の秋だった。授業を終えて、ランドセルを背負ったまま帰り道を ...

半分こ rw+2,431-0220

子どもの頃から、ずっと誰かに見られていた。 正確には、同じひとりの男だった。 顔を上げると、少し離れた場所に立っている。庭の端、校庭のフェンスの向こう、スーパーの自動ドアの外。距離はいつも一定で、近づ ...

名札の裏側 nw+416-0108

今でも編集部の夜を思い出すと、湿った紙と古いインクの匂いが喉の奥に引っかかる。 その話をしたのは、地方紙から移ってきた校閲担当の女性だった。彼女はいつも名札の角を親指で擦っていた。磨くというより、確か ...

香水の記憶 n+

父の会社が潰れたのは、俺が高校二年の夏だった。 それまで小さな社長の息子として、なんとなく「自分の人生は決まっている」ような気でいた。倒産の知らせを聞いた瞬間、床が抜け落ちるみたいに、足場を失った感覚 ...

無事故だった理由 rw+2,190-0120

茨城県の常磐道を南へ走ると、夜間だけ妙に重く感じるインターチェンジがある。 看板も照明も他と変わらない。だが、深夜にそこを降りると、空気の密度が変わる。音が減るというより、吸われる。工業団地へ続く道は ...

子どもの頃、金色の魚を飲み込んだ ncw+400-0206

子どもの頃から、胸の奥に沈んだままの記憶がある。 長いあいだ、それを幻覚として処理してきた。熱に浮かされた幼児が見る、ありふれた幻想だと自分に言い聞かせ、思い出さないようにしてきた。 だが、四ヶ月前、 ...

赤い窓 rw+4,540-0211

小学四年の夏、俺たちは郊外の新興住宅地に引っ越した。 丘陵を切り崩して造成されたばかりの街で、家々はどれも新しく、植え込みはまだ苗木の域を出ていなかった。夕立のたびに舗装の匂いが立ち上り、夜になると虫 ...

行けなかった子 nw+373-0203

この話をすると、決まって「作り話でしょう」と言われる。 だから普段は、誰にも話さない。 けれど、あの声を思い出すたび、胸の奥に残ったものが、まだ終わっていないと教えてくる。 看護学生だった頃の話だ。 ...

殴られるまで出られなかった rw+3,704-0119

中学一年の六月、梅雨が明けた直後の、空気が肌に貼りつくような日だった。 課外授業で、近くのガマへ行くことになった。バスで数十分。エンジン音に紛れて教師が何か話していたが、内容はほとんど頭に入らなかった ...

夜の交差点でSingを r+3,079

僕が黒田に出会ったのは、高校一年の春だった。 政令指定都市ではあるが、華やかな都心から外れた、どこか時間が余ったまま固まったような街。家から歩いて三分もすればローソンが三軒、どれも似たような光の色で夜 ...

誰も見ていない nw+

小学生の頃の記憶だから、当てにならないと言われればそれまでだ。 けれど、あの夜のホームの匂いと、喉の奥に貼りついた鉄の味だけは、今も消えない。 家族で出かけた帰りだった。夜九時過ぎ。利用客の少ない駅の ...

怪談になった同級生 rw+5,408-0208

小学校五年から六年の夏休み明けまで、田所というやつと同じクラスだった。 あだ名は「グレート」。怪談先生グレート。俺たちが勝手にそう呼んでいた。 学校の図書館を根城にして、推理小説や怪談集を片っ端から読 ...

挨拶は? nw+343-0209

近所のスーパーFに通うのは、会社帰りのほんの気晴らしだった。 安くて品揃えもそこそこで、アイスでも一つ買って帰る。それだけの場所だった。ところが、ある日を境に、どうにも居心地の悪い空間に変わった。 最 ...

腹の空白 rw+4,029

両親は、俺が母の腹に宿った夜と、この世に生まれ落ちた夜に、同じ夢を見たという。 腹の奥へ、淡い金色の光がすうっと吸い込まれていく夢だ。 温かいのに冷たく、鼓動のように明滅しながら、胎内へ溶けていったと ...

一度食べたら戻れない蕎麦 nw+545-0213

あのときの記憶は今も舌に、いや、もっと奥に――骨の髄にまで焼き付いている。 きっかけは、一本のメールだった。大学時代の友人から届いた、題名も本文もなく、妙にぞんざいな一文だけのメールだ。 今日、本気で ...

夕暮れの鳥居 r+3,204

俺には霊感なんてものはないと思っている。 少なくとも、自分が何かを見た記憶は一度もない。だが両親は、俺が二歳のときにそのおかげで命拾いしたと、今でも親戚中に吹聴して回っている。 その日、俺たちは内陸の ...

押し入れの印 nc+351-0205

あれは小学校一年の夏休みのことだった。 思い出すたびに胸の奥がざわつき、体の芯から冷えていくような感覚に襲われる。今ではもう誰に話しても「子供の妄想だったんじゃないか」と笑われるだけだが、あの体験が作 ...

背負う役目 nrw+439-0118

高校三年の頃、古典を担当していた年配の教師がいた。 白髪をきれいに撫でつけ、動きは遅いのに、教室に入ってきただけで空気が変わる人だった。普段、授業などほとんど聞いていなかった俺が、その教師の声だけは自 ...

死後に回収される伏線 nw+

人は死んだ瞬間に、散らばっていた出来事を一本の線にまとめられてしまうのかもしれない。 生きているあいだは、どれも偶然にしか見えない。意味のない選択、軽い冗談、通り過ぎただけの機械や言葉。それらは互いに ...

どちらが外か rw+4,345-0215

俺が大学に入って間もない頃に知り合った友人の話だ。 ここでは仮に俺を田口、あいつを佐藤としておく。 佐藤は三年半ほど前、海の見える古いマンションに越した。波打ち際まで歩いて五分もかからない高台の建物だ ...

正しい判断 rw+3,071-0131

小さな木造の家だった。 外から見れば、ただ古びただけの一軒家で、近所に並ぶ家と何一つ違わなかった。玄関の引き戸は軽く、軋む音もなかった。中に入るまでは、そこが特別な場所だとは誰も思わない。 家の中は静 ...

四十歳の私へ nw+467-0215

校庭の隅に立つ桜の木は、春でもあまり花をつけない木だった。 幹は途中でねじれ、樹皮がめくれあがり、触れると粉のようなものが指に残った。卒業を控えた冬の日、わたしたちはその木の根元に穴を掘り、「未来の自 ...

胸の上の重み rw+18,303-0131

あの地震のあと、町じゅうにサイレンが鳴り響いたらしい。 俺は遠く離れた下宿で授業を受けていて、その音を直接は聞いていない。だが、電話越しに母が取り乱して叫んでいた声だけは、今でも耳の奥に残っている。 ...

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