ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

山に残されたもの r+1,981

これは今もって俺自身、まったく信じきれていない。 他人に話したところで、どうせ鼻で笑われるのが落ちだろう。親父の戯言にすぎないのかもしれないし、脳の誤作動から来る幻覚や幻聴だった可能性もある。だが、俺 ...

【大雑把仮説】 御船千鶴子は自殺していなかった!? #5,706

【大雑把仮説】 御船千鶴子は自殺していなかった!?【ゆっくり朗読】 母から聞いた子供の頃の話です。 104 :本当にあった怖い名無し:2016/02/27(土) 18:11:23.11 ID:baNt ...

赤い小箱 r+3,919

あれは去年の夏のことだった。 ひさしぶりに田舎へ帰った時、どうにも説明のつかないことに出くわした。正直に言えば、不思議というより、ぞっとする思い出としていまだに胸に引っかかっている。 父方の実家は、県 ...

封じられた坑道 r+2,621

つい先日、中学時代の同級生と居酒屋で飲んでいたときのことだ。 くだらない思い出話で盛り上がっているうちに、ふと十年前の出来事を思い出した。大学時代、東北の小さな地方都市で一人暮らしをしていた頃の話だ。 ...

欄間の明滅 n+

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 古い街道沿いの宿に泊まった時のことだ。木造三階建ての大きな建物で、瓦屋根の重みが軋みを孕んでいる。表には「創業三百年」と墨書きの看板が掲げられ、長い ...

雷鳴の駅舎で r+1,990

大学生の頃の話をしようと思う。 十年以上経った今でも、野宿をするたびに思い出してしまう夜がある。夢にも何度か出てきた。雷鳴と豪雨の中、駅舎に眠る俺、その隅に体育座りでうずくまる男。叫びながら逃げる自分 ...

不可解の名を借りた呪詛 n+

もう何年も前のことなのに、未だにあの夜の記憶をうまく言語化できずにいる。 まるで記憶の一部が水で滲んだように、断片的で、そして何より気味が悪い。 仲間内では未だに笑い話になっているが、あれを笑って済ま ...

お狐様が守る夜 r+2,459

アパートに引っ越した【ゆっくり朗読】 以前、活力あふれる虚弱体質の母の身に降りかかった怖い話を書いた者です → vibrant-frail-mother 今年の七月、諸事情あって私は実家へ戻った。けれ ...

夢日記の余白 r+1,989

当時、私は高校生で、なぜか「夢日記」というものにのめり込んでいた。 目が覚めるたび、あるいは通学のバスの中で、まだ寝ぼけた頭のまま、メモ帳に夢の内容を書きつける。それが妙に楽しかったのだ。 不思議とよ ...

白い犬の車 r+2,287

あの時の話を、ようやく文字にできる。 どうしても書こうとすると身体の調子が崩れてしまって、何度も途中でやめた。奇妙なことに、そういう体調不良はこの話に限って起きるのだ。書くべきではない、という誰かの意 ...

やまけらし様の靴音 n+

あの夜の湿気を帯びた空気を思い出すたび、未だに背中がじっとりと汗ばんでくる。 あれは確か、夏の終わり、蝉の声とひぐらしの声が交じり合う、どこか季節の境目のような日だった。 家は山に囲まれた集落にあって ...

首に残る跡 r+1,941

父の実家のある街は、不思議な場所だった。 山と海に挟まれているのに、どちらの匂いも色も、半端にしか感じられない。田舎と言うには人も車も多く、都会と言うには何もなさすぎる。道路はきちんと舗装されているの ...

足のないオルガン弾き r+2,158

家に、古いオルガンがあった。 母が私を産む前に、中古で手に入れたものだと聞かされた。 リビングの片隅にずっと置かれていたが、家族の誰もほとんど触らなかった。埃をかぶった木製の鍵盤カバー、黄ばんだ象牙風 ...

海鳴りの糸 r+1,927

これは、私の母に起きた出来事を、私の視点から語る話です。 半年前の七月から九月の終わりごろまで続いた長い顛末。思い返すたび、まだ胸の奥がざわつくのです。 七月某日。結婚を控え、私はそれまで住んでいたア ...

八年目の再会 n+

今でも、あの街角の湿気を帯びた空気を思い出すと、喉の奥がざらつく。 一九九七年の六月二十六日、薄曇りで、アスファルトがぬめるような午後だった。 あのとき何が起こったのか――いや、何を「見てしまった」の ...

ドラえもんの未来 r+1,583

小学校三年生の頃のことだ。 まだランドセルの匂いが新しく、遊ぶことと空想することだけで毎日が満ちていた時代。 きよみちゃんという女の子がいた。いつも一緒にいて、家を行き来し、互いの匂いまで知っているほ ...

赤に還る r+4,092

坂本の話を、私の口から語らせてもらう。いや、正確には、あの日から私は坂本ではなくなった。 坂本という名を持つ人間は、もうとうにどこかへ消え失せた。残っているのは、赤に浸食された私の肉体と、まだ人間であ ...

きよめたまひ、はらいたまへ n+

窓の外に差し込む夕焼けの光を思い出すと、今でも胸の奥がざわめく。 あの出来事は夢ではなかった、と確信しているのに、どうしても現実味が薄れてしまうのだ。私の家系には、少しばかり不思議な勘が働く血が流れて ...

電線に燃えるもの r+1,416

小学校二年から四年までのあいだ、週に二度、放課後になると姉と一緒に、学校のすぐそばにあるそろばん塾へ通っていた。 教室の隣には場違いなようにぽつんと墓地があった。家一軒ぶんほどの狭い敷地に、黒ずんだ墓 ...

期限の工場 r+3,042

あの時のことを思い出すと、いまだに背筋がぞっとする。 当時、私は地方の小さな工場に勤めていた。食品関係といっても華やかさなど一切ない。惣菜を決められたレシピどおりに作り、プラスチックの容器に詰め、大手 ...

幻肢の記憶 n+

あの夜の病室を思い出すと、今でも胸の奥にひやりとした重みが残る。 私は小さな診療所を営んでいる開業医だが、入院設備も僅かながら備えており、救急指定も受けている。病棟の夜はいつも不気味な静けさに満ちてい ...

【閲覧注意】川原の石 r+5,013

地方の大学に進学したばかりの頃、あの頃の自分は浮かれきっていたと思う。 初めての一人暮らしに、都会では考えられないほどの山や川や海の自然。すべてが新鮮で、触れるものすべてが自分を祝福しているように思え ...

六月十二日の香 r+4,385

お祓いに行く前に、どうしても記しておきたいことがある。 いや、これを書き残さずにいると、何もかもが夢のように曖昧に溶けてしまいそうで、自分の存在ごと消えてしまうのではないかという、そんな不安に駆られて ...

仏の中のもの r+4,187

初めて海外へ出たのは、二十代の終わりだった。 行き先は中国、浙江省の杭州。湖と山に抱かれた古都で、観光地としても有名な場所だった。いま振り返れば、どうしてあの旅行が人生の転機になったのか、自分でもまだ ...

十二階の外にあったもの n+

あれは幻覚だったのか、それとも私の足が一歩だけ別の世界に踏み入ってしまったのか…… いまだに答えは出ていない。 三年前のことだ。当時の私は学生で、生活費を稼ぐために運送のアルバイトをしていた。社員の男 ...

神の視点 r+3,516

伊勢の内宮へと向かう参道を歩いていた。 まだ若く、何に祈るという明確な理由もなく、ただ連れに勧められるままについて行っただけの参拝だった。空気は澄み、木々の梢から漏れる光が砂利道をちらちらと照らしてい ...

禁じられた部屋の十分間 r+2,503

小学生の頃、地元の大学がやっていた少年サッカー倶楽部に入っていたことがある。 自慢できるほどの腕前ではなく、昔も今も下手の横好きといったところだ。けれど、あの時の夏合宿で経験した出来事だけは、いまだに ...

油の床の誓約 r+2285

大阪で万国博覧会が盛大に催された年のことを、いまでも鮮やかに思い出せる。 あの頃の私は典型的なヒッピーで、東京からヒッチハイクで関西へ入り込み、外国人でごった返す夜の繁華街をひやかし半分で歩き回ってい ...

綻びの手のひら n+

「ちょっと、君の手を貸してくれないかな?」 運転席から差し出されたその手は、不思議と温かかった。初対面なのに、触れた瞬間、指先から腕にかけて、何かが走ったような感覚があった。ビリビリとでもなく、ゾクゾ ...

顔を持つ蛇 r+1,671

知り合いの話を思い出すと、いつも胸の奥がざわめく。 彼は漢方薬の買い付けのために、中国の奥地まで入り込んでいたことがあるという。年齢も顔も人柄も、ごく普通の男に見えるのに、ぽつりと語られるその記憶は、 ...

壷の中の水底 n+

今でも、あの壷の重さを思い出すと、腕の奥にひやりとした感触がよみがえる。 ずっと昔、私が中学生だった頃、夏の終わりに起きた出来事だ。 私の実家は郊外の古い一軒家で、建て増しと補修を繰り返してきたせいで ...

無事カエルの腹音 r+1,912

大学三年の夏、あの夜のことは今も鮮明に思い出す。 当時、駅前の飲食店でアルバイトをしていて、閉店作業を終えると大抵は終電を逃していた。寮までは自転車で十分ほど。夜風に吹かれながら無人の道を走るのは、疲 ...

【泣ける!!感動名作心霊物語】ショートケーキの約束 r+7,466

俺の妹は、俺が十七の時に死んだ。 今からもう八年も前のことになる。 まだ六歳だった。末っ子で、上も下も男ばっかりの兄弟の中に生まれた唯一の女の子。俺も兄貴も弟も、全員が可愛がった。ちっちゃくて病弱で、 ...

東西線の空白 r+3,392

釣りだと思われても構わない。俺はただ、あの時見たものを吐き出してしまわないと、どうにも胸の奥がざわついて仕方がないんだ。 いつも通り東西線に揺られていた。時刻は夕方の五時前。仕事を終えて、ひと息つきた ...

つかまえた赤 n+

先週の金曜、夕方のことだった。 職場を出て、コンビニの駐車場で煙草に火を点けたそのとき、ポケットの中で携帯が震えた。警察署からの電話。一瞬、心臓が跳ねた。事故?違反?それとも誰か……いや、俺には思い当 ...

公衆電話の呼び声 r+2,241

あれは、夏の終わりの湿気がまとわりつくような夜のことだった。 まだ昼の熱気がアスファルトに残っていて、じんわりと足の裏から体に這い上がってくるような、息苦しい空気だったのを覚えている。 その頃、住宅街 ...

五度目の彼女 n+

今でも、あの盆の夕暮れの匂いを思い出すと胸の奥がざらつく。 線香の煙がゆらゆらと部屋の天井を撫でていた。俺とAは黙ったまま、黒い位牌の前に座っていた。その家は以前と何も変わらないはずなのに、四人で過ご ...

黒いキャリーバッグ r+2,740

前に体験したことを話すよ。 今となっては思い返すだけで胃の底が冷たくなるんだけど、それでもどこかで言葉にしておかないと、ずっと引きずり続ける気がするんだ。 当時、俺は不動産の営業をやっていて、売却希望 ...

父と河童 n+

今になっても、あの夜の川面に浮かんだ光景を思い出すと、喉の奥がじりじり焼けるように渇いてくる。 父が酒に酔って口にした「河童」の話を、子供の頃の私は夢物語だと笑い飛ばしていた。だが、笑った舌の裏には、 ...

忘却のエレベーター r+5,761

先日、かつて出会った「元少年」と再会した。 その顔を見た途端、あの出来事が堰を切ったように甦り、私はどうしても書き留めておかずにはいられなくなった。 五年ほど前のゴールデンウィーク、私の現実は音を立て ...

鎧の音 r+4,139

これは私自身、いまだに現実だったと信じきれない出来事だ。 けれど、確かにこの身に刻まれたことなので、言葉にして残しておこうと思う。 幼いころから、私は落ち着いて暮らすことができなかった。借金を背負った ...

発見 r+2,431

突然だが、俺の話をさせてほしい。 小学校二年生のある日、母に激しく叱られた。理由は思い出せない。ただ耳に残っているのは「お前なんかうちの子じゃない」という言葉。叫び声のようなそれに、胸の奥が冷えて、息 ...

青の揺籠に抱かれて n+

今でも、あの時に見た深海の青色を思い出すと、胸の奥に何とも言えないざわめきが広がる。 数年前の夏、私は趣味のスキンダイビングで海に潜っていた。酸素ボンベなど大げさな装備はなく、ただ肺の中に溜め込んだ空 ...

山奥に眠る声 n+

学生時代に一度だけ、口外すまいと固く決めた出来事がある。 だが年月を経ても胸の奥底に澱のように沈み、夜ごと耳鳴りとともに蘇る。黙っていても腐臭のように漏れ出しそうで、ついにこうして文字にしてしまうのだ ...

無人の川崎大師線 r+2,453

京急大師線に乗っていた日のことだ。 あれが現実だったのか、あるいはどこかで夢と混じったのか、今でも自分でも判断できない。 午前中のまだ眠気が残る時間帯だった。京急川崎から川崎大師までの短い区間、座席が ...

魚屋の裏口 r+2,393

平成の始め頃、俺はまだ小学一年生で、街の隅っこみたいなローカルな場所に住んでいた。 親父はスーパーの鮮魚店で働いていた。個人経営というには規模が大きくて、八百屋や肉屋なんかと一緒に、昔ながらの威勢のい ...

失われた海辺の町 r+2,380

俺には、どうしても腑に落ちない記憶がある。 幼い頃の断片で、消そうとしても消えず、むしろ年を重ねるほど鮮明になっていく記憶だ。 小さな海辺の町で生まれ育った、という確信めいた感覚。そこでは、砂浜に松の ...

休日のオフィス r+2,405

ここに書き込むのは初めてなんだけど、ずっと胸の奥に引っかかっていることがある。 誰にも話せない。けれど吐き出さないと、頭の中で腐っていきそうで、どうにもやりきれない。だからこれは俺の記録だ。読み終わっ ...

祖父のこと n+

今でもあの夜の玄関に立ち尽くした影を思い出すと、心臓の奥がひやりと冷える。 私は祖父のことが人一倍好きだった。背が高く、腹の出た体格をしていながら、眼差しは穏やかで、滅多に多くを語らなかった。しかし黙 ...

心を覗く声 r+4,735

平成の始め、高校一年の夏休みを前にして、父親の会社が倒産した。 急に目の前の床板が抜け落ちたような感覚で、それでも学校に掛け合って弁当工場でバイトを始めた。昼は授業、夕方から夜は工場。そんな生活が続い ...

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