ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

ビデオの中の友人(6)#1,722

ビデオの中の友人(6)あとがき【ゆっくり朗読】 B著です。ホラーテラー『ビデオの中の友人』の後書きです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 まぁ、後書きというより、その後。 Tが ...

川の底で待っている n+

両親がやっていたのは、古くから続く文具店だった。 地元の小中学校に納品もしていたから、地域の顔役みたいな人たちともうまくやっていた。商売柄か、人の噂話が絶えず耳に入ってくる。隣町の議員が女と駆け落ちし ...

弟と行くから n+

その日の朝も、じめりとした夏の空気が俺の肺を満たしていた。 中学二年生だった俺は、毎朝、陸上部の練習のために早起きして、まだ寝ぼけた街を独り走るのを日課としていた。階下にある弟のベッドは、いつものよう ...

まばたきの間に r+3,229

医師になって最初の数年、あれは……自分の中でずっと蓋をしていた記憶だ。 いま某県で開業医として平穏にやっているが、あの頃は大学の関連で、とある精神病院に定期的に当直に出されていた。夜勤といっても、滅多 ...

授かり様 r+1,837

母の実家は寺だった。 東北の盆地、夏の湿気と冬の静けさだけが色濃く残るような、小さな村。私は三歳になるまで、母と共にその寺で暮らしていた。 寺には子供の癇の虫を祓うまじないが伝わっていて、それがよく効 ...

ビデオの中の友人(5)#1596

ビデオの中の友人(5)代償【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後4です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/07/12 前々々々作からの著者T(本文中「オレ=○○ ...

画面の中の男 n+

あの夜のことを、人に話すのはこれが初めてだ。 信じる者がいるとは思わないし、信じてもらおうとも思っていない。ただ、これを書いておかないと、いずれ自分の意識がどこかへ引きずられてしまいそうで、怖いんだ。 ...

折り返された朝 r+5,776

子供の頃に起きた、どうにも説明のつかない出来事がある。 思い出すたび、胸の奥がきゅっと締めつけられる。夢だったのかもしれないと何度も思い直すが、それにしては肌触りや音が、やけに生々しく焼きついている。 ...

影渡しの集落 r+1,286

あれが現れた夜のことを思い出すたび、私は未だに手のひらが汗ばむ。 東北の、地図にも載らないような小さな集落で暮らした、ほんの一年弱の出来事だ。 横浜から夫の故郷に引っ越したのは、第二子を出産した直後の ...

ビデオの中の友人(4)#1436

ビデオの中の友人(4)復讐【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後3です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/16 前々々作からの著者T(本文中『オレ』)が2 ...

三人目は、どこから来たのか n+

年に一度しか会わない友人が、二人いる。 AとB。高校の同級生……だったと思う。 正直に言えば、彼らが本当に「同級生だったかどうか」すら、今となっては確信が持てない。 再会するのは、いつも決まって七月の ...

ビデオの中の友人(3)#1672

ビデオの中の友人(3)準備【ゆっくり朗読】 Bです。ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後2です。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/06/12 前々作からの著者T(本文中「オレ」)が20 ...

存在の境界線 n+

わたしには、男だった頃の記憶と、女だった頃の記憶、二つの人生がある。 どちらが本当でどちらが幻なのか、あるいはどちらも真実なのか、わたしにはわからぬ。これは、わたしの身に起こった、奇妙な出来事について ...

ビデオの中の友人(2)#1793

ビデオの中の友人(2)原因究明【ゆっくり朗読】 Bです。 投稿者「B ◆06fMZ3gA」 2014/05/31 ホラーテラー『ビデオの中の友人』のその後1です。 前からの著者T(本文中「オレ」)が2 ...

ジェンベと精霊と、廃墟の夜 n+

大学三年の夏のことだ。 まだ空に蝉の声が響いていたころで、俺はジェンベのサークルに身を置いていた。手のひらに豆を潰しながら、太鼓を叩き続ける日々は、どこか儀式じみていた。まるで、自分がなにかを呼び寄せ ...

ビデオの中の友人(1)#2,273

ビデオの中の友人(1)【ゆっくり朗読】 去年の夏に体験した話。 原著作者「怖い話投稿:ホラーテラー」「匿名さん」2012/02/19 01:58 最初に言っておくけど、実話だから短いしつまらないかもし ...

あいつ、またどこかに跳んだ n+

たぶん、あれは中学のときだ。 友人のTのことを、今でもふと思い出すことがある。 当時は、まぁ……変なヤツだな、で済ませていたんだけど、今振り返ると妙に引っかかる。今ならもう少し、ちゃんと怖がってよかっ ...

よく見えるお婆さん n+

私はいま、夫と子どもと一緒に地元の集落に暮らしている。 山と田畑に囲まれた、夏には蛙と蝉の声しか聞こえない、そんな土地だ。都会から移住してきた人たちがよく言う。「星がすごいね」と。私にとっては当たり前 ...

七月六日の名刺 r+4,032

これは、今でも思い出すと背筋がじっとり冷たくなる、平成十一年七月六日の夜の話だ。 当時、俺は大学の夏休みを利用して、常磐新線──今で言うつくばエクスプレス──の敷設工事に日雇いバイトとして参加していた ...

紫の間 r+1,666

あれが、夢だったのかどうか、もう確かめようもない。 でも、あの時の足の裏にまとわりついた土の冷たさと、畳の目に沁みた線香の匂いだけは、今でもはっきり思い出せる。 私がまだ七つのときのことだ。両親に連れ ...

上座の声 n+

あの夏の入道雲は、じっとこちらを見つめるように空に居座っていた。 二〇二五年の六月、私はほとんど食べられなくなっていた。食欲がないというより、喉を通らない。水すらも。病院に行けば行くほど、検査は増える ...

影の家系 r+1,814

オンドウサマ【ゆっくり朗読】 元嫁の実家の本家筋にあたる家が、代々女が当主になる家らしい。 259 :本当にあった怖い名無し:2011/07/27(水) 12:34:05.24 ID:udysT07m ...

祀られざる神 r+2,576

霊なんて、子どもの遊びか都市伝説か……そんな風に思ってた頃もあった。 ただ、今はもう違う。断言はできないが、否定もできない。きっかけは、幼い頃の、妙な風習から始まった。 父方の家系には代々伝わる“顔見 ...

黒い気配は扉の隙間から n+

あれが見えるようになったのは、いつからだったか。 はっきりと輪郭が浮かぶことはまずない。だけど、四十九日を迎えるまでの間、亡くなった人たちは、たまにこちらの世界を名残惜しむように漂っている。そんな気配 ...

『3.11』とタイムスリップ・ゾーン #5,889

3.11時空の揺らぎ現象【ゆっくり朗読】 東日本大震災の被災地で『時空の揺らぎ現象』が起きていた。 アメリカの超常現象誌『アトランティス・ライジング』2011年9・10月号に掲載された英文の取材レポー ...

烏天狗たちの夜会 r+2,112

守護霊たちは、どうやらよく私の寝る直前に集まって会議をしているらしい。 耳元でひそひそと、あきらかに自分の話をされているとわかる雰囲気。うまく聞き取れないこともあるけれど、「はい、すみませんでした」な ...

緑の空と六人目 n+

十二月の半ば、吐く息すら結晶になりそうな寒さだった。 わたしはコスプレイベントに参加していた。地元の古い施設を貸し切ったイベントで、天井の高いホールと、四方を壁に囲まれた中庭のような屋外スペースがある ...

書かれていない戦国 r+2,443

高校の三年、確か春先だったと思う。 その日は雨で、教室の窓は白く曇っていた。日本史の授業。午後イチの五時間目。あの時間帯って、どうにも意識が沈む。俺はずっと、眠気と戦っていた。 黒板の前では歴史教師の ...

血の井戸、封じられた声 r+1,570

中学の卒業アルバムの奥に、なぜかはさんであった黄ばんだメモを見つけた。 そこには、古びた手書きの字でこう書かれていた。 ――水を飲ませろ。味を聞け。苦いなら、話すな。触れるな。命が惜しければ。 この文 ...

時空のおじさん n+

あれは昨日の晩だったと思う。いや、正確なところはもうよくわからない。 どういうわけか、今でもあの時間帯だけぽっかり抜けているような感じがしてるんだ。 仕事がいつもより早く終わった日で、帰るにはちょっと ...

焦げた産声 r+2,056

あれを夢だと切り捨ててしまえば、どれほど気が楽だったか。 だが、なぜかあの晩の匂いだけが、どうしても消えない。焼け焦げた布団、甘ったるい胎児の羊水、そして……焦げた母の髪のにおい。 きっかけは、昨日の ...

社長が来た夜 r+2,490

別の寺から頼まれて法事に出たのは、ちょうど雨がぱらついていた夕暮れだった。 本堂の匂いがいつもと違っていたのは、線香の種類のせいだろうか。それとも、俺の体調のせいか。あの時の違和感をもっと気にしておけ ...

棺の中身と転がる男 r+1,972

あの寺に勤めて、もう何年になるか……。 この話をするのも、正直、気が進まない。だが、寺の務めを継いでいくというのは、そうしたものを含めて「引き受ける」ということなのだと思っている。 東京にある有名な大 ...

においだけを残して r+1,673

はじめて不思議なことが起きたのは、あの神社を訪れた日からだった。 ここに書くような話ができる人間ではない。霊感もなければ、不思議な力も信じていなかった。でも、自分の身に降りかかったあの空気の歪みだけは ...

迷駅 ~昭和の神宮前~ r+2,063

高校二年の春だった。もうすぐ日が落ちる頃、名鉄神宮前の駅から少し離れた道を、自転車で走っていた。 その日、友人の家に泊まる予定だった。熱田神宮の裏手を抜け、車通りの多い大通り沿いを走っていた時のことだ ...

下水管の目 n+

もう五年以上も前のことになる。 けれど、今でもはっきりと思い出せる。あの“目”を、あの……どうしても説明のつかないものを。 当時、俺はある設備保全会社に勤めていた。主に下水道の調査や補修を請け負ってい ...

録られていた教室 r+11,108

俺が小学校六年だった頃の話だ。あの年の記憶は、やけに湿っている。 蝉の声が遠ざかると、いつも桜田のことを思い出す。気づけば汗ではなく、別のもので背中が濡れているような感覚になる。 桜田――担任の名前だ ...

鏡の庭 r+2,160

死んだ祖父の話だ。 いや、あれが本当に「死んだ」と言えるのかは、正直、俺にもわからない。 八十四歳で息を引き取った。戦後の焼け跡から這い上がった世代で、背中には見事な不動明王の入れ墨が彫られていた。あ ...

白い鯉のいる洞窟 r+1,788

うちの父方の家系は、出雲地方で代々神主を務めていたらしい。 そういう血筋のせいか、幼い頃から不思議なものがよく見えていた。特に白い人。透明でぼんやりとした……だけど輪郭ははっきりしていて、あれが人でな ...

部屋の中に急にアリが出るようになった #3,105

部屋の中に急にアリが出るようになった【ゆっくり朗読】 個人的に怖かったというか不気味だった話。 815 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/16(日) 06:27:42.43 I ...

祖父の封筒 r+2,025

大阪の祖父が死んだのは、私が小学五年のときだった。 肺でも心臓でもなく、膵臓が腐っていったと聞いた。苦しんだらしいけれど、最後に会ったときはまだ肉付きもよく、やけに目が澄んでいた。 あれは、たしか夏の ...

狭山異空間事件 #28,722/フジテレビ:世界の何だコレ!?ミステリーで紹介されました~埼玉県・知らない町につながる林

狭山異空間事件【ゆっくり朗読】 二十年前くらい、小学四年生のときに埼玉県狭山市の富士見小学校っていう小学校に俺は転校しました。 「狭山市立富士見小学校」でグーグルマップで検索してみてください。そこです ...

夏の終わり、叫ぶ女 r+4,621

こないだ、親父が物置の奥からガラクタを掘り返してた。 夕方になって居間に戻ってきたら、ちゃぶ台の上が昭和の墓場みたいになってた。古びたフレアパンツ、レコード、欠けた陶人形、誰が読んだかわからない海外文 ...

コンビニのない道 n+

十年ほど前の話になる。 まだ今ほど高速道路の整備も行き届いていなかった頃で、同じ部署の先輩と、ある目的のために小旅行めいたドライブをしたことがあった。 目的地は兵庫県の山間部にある巻きずし屋。特別有名 ...

外でお弁当 n+

「今日は外で食え」 その一言が、すべてのきっかけだった。 あの日は、十一月にしてはずいぶんと暖かく、昼前から陽が射し込んでいた。いつもなら社内の食堂や自席で弁当を広げるのが常だけれど、社長が突然、「今 ...

見てはいけないドア r+3,258

幼稚園の年長だった。 ある晩、眠っていたところを母に揺り起こされた。囁くような声で「着替えて」と言われ、そのまま車に乗せられた。夜の道を走る車の窓に、家々の明かりが流れていく。けれど、しばらくすると、 ...

サイ〇〇サマの家 r+3,284

昔話じゃない。信じてもらえなくてもいい。でも、これだけはどうしても書き残しておきたい。 これは俺のじいちゃんの話であり――そして、少しだけ、俺自身の話でもある。 じいちゃんは山が好きだった。いや、好き ...

信じなかった世界 r+1,098

【犬木加奈子】かなえられた願い【ゆっくり朗読】 隣に住む奥さんが言ってくれたの、「うちは賑やかすぎるくらいだから、たまにはお茶でもどう?」って。 でもね、あの朗らかな声と、窓越しに見える笑い声の重なる ...

刀にまつわる怖い話 #+4,789

怖い話ではないと思うが、現在進行形で起こってる話。 720 刀 2006/12/22(金) 12:38:16 ID:E6ar14uE0 文才もないんで事実だけを並べてくよ。 俺は今、一九歳で二回生に上 ...

庁舎の下、眠る者 r+3,217

あの靭帯を切った日から、左足だけが他人のものみたいに冷たくて、うまく動かせない。 痛みじゃなくて、異物感。誰かの指が、骨と骨の隙間にねじ込まれているような気がする。 東京の将門の首塚の話を知ったのは、 ...

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