ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

背中にいた縁 nc+

今でも、母があの日にぽつりと漏らした「真っ暗な家」という言葉を思い出すと、落ち着かなくなる。 母方の親戚の話だ。私は本人から直接聞いたわけではないのに、なぜかその家の湿った空気が鼻の奥に沈んでくる。母 ...

流香(ルカ) nc+

会社の近くに、新しいカフェができた。 名前は《LUKA》。ロゴはシンプルな銀色の文字で、脇にこう添えられていた。 ──“香りは、記憶を揺らし、行動を伝える。” そんなことがあるものかと思いながらも、初 ...

白い画用紙の顔 nc+

湿ったコンクリート、古びた雑巾、そして微かに漂うチョークの粉の匂い。 それらが混ざり合った独特の空気の中で、私はあの男、S先生のことを思い出す。 私が小学五年生だった時の担任、S先生は、奇妙な男だった ...

立っているもの rw+2,141-2,518

二週間ほど前のことだ。 夜、犬の散歩中に、どうにも胸の奥に残るものを見てしまった。忘れようとしても、目蓋の裏から離れない。 クロという雑種犬を飼っている。これまでは息子が世話をしていたが、中学に上がっ ...

事故の後が空白の夢 rw+2,057

駅前のロータリーを歩いていたとき、肩を叩かれた。 午後三時過ぎ。重たい雲の隙間から、薄く光が漏れていたのを妙にはっきり覚えている。 振り返ると、地味なスーツ姿の女が立っていた。口元を引き結び、困ったよ ...

禍魂(マガタマ)rc+4,102

俺が中学生の頃、祖父から聞いた話だ。その話自体は、さらに遡って曽祖父から伝わったものらしい。 地元には、神主もいない古びた神社がある。誰も住むことなくひっそりと佇むその神社に祀られているのは、いわゆる ...

判断された子ども nc+834

4歳のある夜、母に命を奪われかけた記憶が、その後の人生に深い影を落としている。 記憶は曖昧だが、光景だけははっきりしている。 夜だった。闇というより、夜そのものだった。静けさと空気の重みがあり、ただ暗 ...

聞こえる家 nw+

私たちが引っ越してきたのは、地方都市郊外の緩やかに起伏する新興住宅地の一角だった。 真新しい家と古い二階建てが混在し、夜七時を過ぎると幹線道路の低い走行音か、遠くの貨物列車の振動だけが空気を裂く。静か ...

次の受け皿 nw+

九月一日、始業式の教室は、異常な熱気と、石鹸の匂いが混ざった汗臭さに満ちていた。 ガラス窓から差し込む光は真夏のそれとは違い、どこか力が抜けた薄い黄色をしていた。久しぶりの再会に浮き足立つ友人の声がコ ...

ビデオに映らない女 rc+3,970

これは、奄美大島に住む叔父から聞いた話だ。 その日、家族全員でビデオカメラを持ち出し、海岸で楽しいひとときを過ごしていた。三脚に固定したカメラは、兄弟や従兄弟たちが波打ち際で遊ぶ様子を黙々と記録してい ...

事故の記憶 nc+

湿気を含んだ生温かい風が、自動ドアが開くたびに居酒屋の店内に流れ込んでくる。 十一月にしては異様に暖かい夜だった。壁に貼られたラミネート加工のメニュー表が、エアコンの風で微かに震えている。テーブルの上 ...

思い出せない家 rc+3,607

これは、匿名掲示板に投稿された奇妙な話だ。 小学校低学年の頃、放課後になると決まって入り浸っていた近所の家があった。 その家の記憶は今でも異様なほど鮮明なのに、いつの間にか跡形もなく消え、周囲の誰に聞 ...

内覧の家 nc+

 あの年の夏がどれほど異常な暑さだったか、今でも肌が覚えている。 アスファルトが溶け出すような焦げ臭い熱気が、街全体を巨大な蒸し器の中に閉じ込めていた。当時、私たちは新居を探していた。世界中が疫病の恐 ...

受信者不在 rw+1,840

ザ・ブザー UVB-76 TheBuzzer 何十年にも渡ってロシアから発信され続けている目的不明の怪電波 1970年代から今日まで「ザ・ブザー」と呼ばれるロシアより発信され続けている、目的不明の怪電 ...

裏世界の補正 rc+5,225

今でも、熱せられたアスファルトに雨が落ちた時の、あの独特な埃っぽい匂いを嗅ぐと、胸の奥底にある柔らかな部分を針で刺されたような感覚に襲われる。 あれは私の記憶なのか、それとも誰か別の人間がみた悪夢が、 ...

選ばされた切符 nw+207

朝、目が覚めたら、ベッドの横に見知らぬ自分が座っていた。 見知らぬ自分という言い方は変だが、どう見ても俺だった。寝癖の向きまで同じで、嫌になるほど自然にそこにいる。 「時間ないよ。驚くのは後。着替えて ...

占っているのは誰だ nc+

占い師で生計を立てることを決断した万年係長の小林光男は、妻の反対を押し切って会社を辞めた。 長年の夢だった一国一城の主。サラリーマン生活にも嫌気がさしていた。 趣味で続けていた占いは職場でも評判がよく ...

逃げたがる仏 nc+

三十年ほど前のことだ。 とある僧侶の家に招かれ、夕餉をごちそうになった。 陽はすでに傾き、居間には薄橙色の灯りだけが残っていた。膳を囲みながら、ふと視線が隣室へ引き寄せられた。そこには、色のついていな ...

数の合わない封筒 rw+3,577

私が住むマンションのお隣の家族は、最初からどこか現実の枠に収まっていなかった。 お隣には、お婆ちゃん、母親、娘の三人が暮らしていた。父親の姿は一度も見たことがない。だが、その不在を不自然だと感じたこと ...

天井板一枚の向こう rw+2,268

私が小学四年生か五年生の頃、今から二十年以上も前の話だ。 夏休みに祖父母の家へ遊びに行った。古くて広い日本家屋で、子どもの私にとっては迷路のような家だった。 ある日、昼寝から目を覚ますと家の中が妙に静 ...

汽笛のリズム nc+

家でネタ作りをしていた時のことだ。 仕事の疲れが溜まっていたのか、気づかないうちに机に突っ伏したまま眠ってしまった。 目を開けると、見知らぬ和室に立っていた。畳の匂いが妙に生々しい。正面には、正座をし ...

首に結ばれたもの rw+2,850

【ゆっくり朗読】おかげ犬(犬のお伊勢参り) 知り合いの話。 とある鄙びた峠道を歩いていると、いつの間にか犬が一頭、後をついてきていた。 痩せた白い体毛の犬で、首には大きな風呂敷包みを提げている。首輪の ...

ひつか駅 rc+5,348

これは、数年前、剣道教室の鏡開きに参加したというある若者から聞いた話だ。 その日は寒さの厳しい冬の日で、剣道教室が開催されたのは、西○線の終点にあるH駅の近くだった。稽古に汗を流し、ついた餅を振る舞わ ...

きれいな着物 nw+

湿った苔と、古びた樟脳が混ざり合ったような匂い。 記憶の蓋に指をかけると、まずその粘着質な嗅覚が蘇る。私の生まれ育った土地には、山の中腹にへばりつくようにして建つ古い神社があった。観光ガイドに載る由緒 ...

八本指の歩幅 nc+

今でも、真夏の昼下がりにアスファルトが焦げるような匂いを嗅ぐと、ふいにあの日の記憶が蘇り、胸の奥がざわざわと泡立つような感覚に襲われる。 あれから四十年近くが経った今、私は東京の乾いた空調の中で暮らし ...

返された皮膚 nw+132

四つか五つの頃だったと思う。左手の中指に、粒みたいな盛り上がりがひとつできた。 爪の付け根に近い場所で、触れると冬の石鹼みたいに乾いた感触が残った。 放課後の教室で、こっそりそれを押しては離すのを繰り ...

通りのほうが逃げた nw+133

去年の秋のこと。乾いた風が吹く夕方、大須観音の鐘の音がかすかに揺れていた頃だ。 中古や古物の匂いが混じる街を歩くのが癖になっていた彼は、その日もいつもの骨董屋に向かった。ところがシャッターが降りている ...

不在の家族 rc+5,256

これは、かつて配達の仕事をしていた友人から聞いた話だ。 個人宅への配達は、しばしば「奇妙な人々」との遭遇を意味する。その日も、いつもと変わらない配達先に向かった。平屋建ての一軒家。チャイムを鳴らすが応 ...

梁の上から降りてきたもの nc+

仕事を辞める少し前、同僚だったTさんと残業明けにファミレスへ寄った夜のことだ。 深夜に近い時間帯で、店内には油と暖房の混じる乾いた匂いが漂っていた。コートを椅子に掛けた直後、Tさんが唐突に「娘がさ、四 ...

来年も、またどうぞ rw+4,435

ある青年が、仕事の都合でK県を訪れた際の出来事。 長時間の移動で疲れ切り、宿に戻る前に何か温かいものを食べようと、人気のない路地を歩いていた。すると、煤けた木造のとんかつ屋が目に入った。派手さはない。 ...

人ももう死んだよ nc+

寝返りのたび布団が擦れる微かな音の向こうで、何かがひとつだけ浮いているような白さが目の裏に残る。 あのとき、暗闇を裂いたのは、天井の隅の豆電球ではなく、手元のスマホだった。 深夜の部屋は湿気を含んでい ...

窓の高さ nw+152-0121

「この前、聞かされた話があるんですよ」 そう前置きして、同僚のAは語り始めた。 残業明けの事務所は乾いた空気に満ちていたが、彼の声だけが妙に湿っていた。その夜は深夜一時過ぎ。家族は全員寝静まり、一階の ...

……ついてきてますよね、これ nc+

今でも、あの乾いた響きだけは耳の奥に残り続ける。 子どもの頃から、私は何かのきっかけになる場所を通るだけで、妙な反応が起きていた。火災報知機の赤いガラスがかすかに熱を帯びるように見えたり、積み上げられ ...

天井から下半身が垂れ下がっている n+

あのタワマンの一階駐車場に入ると、排気ガスでも油でもない、どこか湿った布を絞ったような匂いが微かに混じる。 建て直してまだ数年のはずなのに、空間だけ古びているように感じる瞬間がある。 エレベーターホー ...

掘った場所に戻る rw+2,542

これは、自衛隊に長く務める知人の先輩から聞いた話だ。 自衛官になってから、妙に怪談や奇妙な出来事に縁ができたという。その先輩自身も、はっきり説明できない体験をいくつかしており、ある演習での出来事が今で ...

サイレンの残響 nc+

今でもあの夜のサイレンの音を思い出すと、胸の奥がじんと熱くなるような、冷たくなるような変な感覚になる。 数年前のちょうど今くらいの時期、盆の少し前だったと思う。湿気を含んだ空気がまとわりつく中、私は久 ...

発信者名:長瀬 rw+13,177

【ゆっくり怪談】現役僧侶が遭遇した怪奇現象 九州在住の某宗派の現役の僧侶である。 宗派の教義上、いわゆる霊や祟りといったものは原則として想定しない。だから、これから書くことは自分の立場としても非常に扱 ...

音が山になる夜 nw+227-0217

音に形があると知ったのは、あの山を見た夜だった。 私の故郷は福岡の奥まった盆地で、四方を山に囲まれている。幼い頃はそこが世界の端だと思っていた。夏は蛙の声が重なり、冬は霧が谷を満たす。その霧が濃く出た ...

上を歩くもの ncw+143-0209

三月の終わりだというのに、その夜の空気は妙に粘り気を帯びていた。 卒業式から三日後、二十人ほどの同級生が、級友Kの実家である山間の古刹に集まった。座敷は本堂の脇にある大広間で、襖を外して一つにした空間 ...

一拍遅れて振り向く rw+3,348

布団の中で握った母の手は、氷よりも静かだった。 それが最初の違和だった。 親父が死んで一年になる。 教会の一周年という区切りに意味は薄いと教義では言うが、残された側にとって暦は刃物だ。否応なく、その日 ...

家にいた幼虫の影の話 nw+114-0203

今でも、あの家の壁の湿りを思い出すと、胸の奥で何かがわずかに身動きする。 築年数の古い平屋で、木は乾ききらず、夜になると梁が低く鳴った。風が通るたび、家全体が一度息を吸ってから吐くようで、その合間に自 ...

それ、出たらダメな電話 ncw+194-0207

六月の半ばを過ぎた頃だった。 梅雨前線が関東平野の上空に居座り続け、私の住む木造アパートの壁紙は、指で押せばじっとりと指紋が残るほどに湿気を吸い込んでいた。深夜二時を回っている。 窓の外では、雨足が強 ...

二度死んだ同級生 rw+4,311-0215

【ゆっくり怪談】噂の同級生 あれは小学生の頃、教室の空気がねっとりと淀んでいた時期の出来事だ。 八月に入ったばかりで、蝉の声が耳の膜を押し広げるように響いていた。窓の外は白く、教室の床はどこか湿って見 ...

桃骨の窯 nc+

十一月の雨は、山間部では氷のような匂いを孕む。 車のワイパーが払いきれないほどの細かな霧雨が、フロントガラスを叩き続けていた。 私が叔父の工房を訪ねたのは、彼からの執拗な電話があったからだ。 陶芸家で ...

二時三十五分の通話 n+

今でもあの夜の話を耳にすると、周囲がそっと息を潜めるらしい。 語ったのは、四年前に親友を亡くしたAの友人で、彼は「聞いたまま」を落ち着いた声で繰り返すだけだった。 当時、Aには大学で知り合った○恵とい ...

同じ苗字の家 rw+4,353

ポストに入っていた一通の封筒が、間違いだったと気づいたのは、開封してからだった。 昨年のことだ。ある住宅街では同じ苗字の家がやけに多く、番地も似通っているせいで誤配送が日常茶飯事になっていた。彼女の家 ...

読まれた名前 rw+3,515-0219

私はこれまで何百件もの式を進行してきたが、あの日のことだけは忘れられない。 郊外の小さなチャペルだった。木立に囲まれ、午後の光がステンドグラスを透かして床に落ちていた。予定通り、誓いの言葉が交わされ、 ...

数えられる朝 rw+866-0109

昔、半島の先にある小さな漁村で、ひとりの老人から聞いた話だ。 今では夏になると観光客で賑わうその浜も、かつては祈りと生活が曖昧に混じり合う場所だったという。漁師たちは日の出前、仕事に出る前に必ず海へ入 ...

切符のいらない車両 nrw+191-0109

あの晩、私は病室の白い天井を見上げていた。 夜九時。身体はほとんど動かず、鼻と気管に差し込まれた管が、呼吸のたびに微かな摩擦音を立てていた。消毒薬と古い床用ワックスが混ざった匂いが、視覚の代わりに意識 ...

山の奥の停留所 nw+223-0109

古い友人と二人、目的もなく山の方へ車を走らせたのは、もう七年ほど前のことだ。 都会の熱気を引きずったままの、夏の終わりだった。アスファルトの上に溜まった昼の名残が、夜になっても逃げ場を失い、窓を半分開 ...

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