小学校低学年の頃の話です。
803 :名無しさん@おーぷん :2016/08/15(月)19:13:56 ID:YcL
私が小学校二、三年生頃によく近所のおうちに入り浸ってたんです。
私の家は両親が共働きだから放課後は祖父母の家で過ごしてたんだけど、おばあちゃんとはどうも反りが合わなくて、よく喧嘩して外へ出されてて(笑)
そういう時歩いて一分くらいのとこにあった少し洋風の縦長のおうちに入り浸ってたんです。
その家にはいつもおばさんとおじさんと、犬が確か二匹くらい居て、大学生くらいのお姉ちゃんが一人と小さい男の子と女の子と、あとはたまに高校生くらいのお兄ちゃんもいました。
その家は普通のおうちなんだけど、なんか空気が綺麗っていうか、明らかに何か違う感じがしてる家だったのは子供ながらになんとなく感じました。
大きくなってから思ったけど、学校もあるはずなのに毎回毎回ほぼみんな揃ってるっていうのも変な話ですね。
その家は多少玩具が床に転がってたりしてたけど普通に整理整頓されてて綺麗なおうちでした。
外観は縦に長くて主色は白ですかね……なんか白とグレーと薄い水色って感じでした。
正面に三段くらいの階段があって、登ったところに玄関、お庭はありませんでした。
内観は、天井は少し高くてなんかプロペラみたいなやつがついてて、玄関入って少し廊下進んだところにリビングとキッチンがあって、いつもそこでお喋りしたり遊んだりしてました。
天井は薄い水色で、空みたいで凄く素敵でした。
大雑把だけどこんな感じです。
それで、友達と遊ぶよりその家で遊ぶ方が多かったくらい入り浸ってたんですけど、小四になったくらいの頃に突然その家が無くなっちゃったんです。
引越しとか建て壊したとかじゃなくて、ほんとに突然、家自体が無くなっちゃいました。
家があった場所は他の家の駐車場になってました。
と言っても全部が駐車場って訳じゃなくて、半分駐車場半分道路みたいな……
その家は道路に面してたし、その家の前の道路はおばあちゃんちから私の家に帰るには絶対通らなきゃいけない道だったので、家が無くなる前日も通ってたんですが、その時はまだ家があったと思います。
何年も前のことだから少し記憶ぼやけてますが……
それでその後、自分でいくら考えてもよくわからなかったから家族や祖父母に「なんであのうち無くなってるの?」って聞いたんですが、誰もそんな家があること自体知りませんでした。
小さな町内だから全く何も知らない家なんて無いはずなのに。
外観と内観の説明して、こういう人たちが住んでて……とか私が知ってること全部話したんですが誰もわかんなくて。
その家があった場所の前を通る時に、「この場所だよ」って説明したりもしました。
でも皆そこは前から駐車場だったって言うし信じてもらえませんでした。
結局よくわからないまま大きくなって、今でもわかんないままなんですが、今でもふとした時にこのことを思い出して凄くもやもやして気分が悪くなります。
なんだか、思い出したいのに何かに止められてる感じ。
その度に誰かに話してすっきりしてるんだけど、今日も思い出してもやもやしたので誰かに聞いて欲しくて……
妄想だと思われるかもですが小さい頃の妄想にしては色々はっきりしすぎてるんですよね。
他にも小さい頃の記憶で不自然なこといくつかあるんですけど、これが一番気にかかっててどうしても忘れられないんです。
おばさんおじさんの表情とか髪型とか、お姉ちゃんお兄ちゃんの雰囲気や顔の感じや髪型とか、小さい子の遊んでた玩具がどんなんだったかとか、色々はっきり覚えてるので、どうしても妄想とか夢だとは思えないですね。
後日談っていうか、関係してる話なんですけど。
その家が無くなってからしばらく色んな人に聞いたり道路に立ち竦んでみたりしてたんだけど、やっぱり何もわかんなかったし、次第にあんまり気にしなくなったんです。
でも、おばあちゃんが言うには、確かにその頃やたら遊びにでかけてたし、どこに行ってるのかって聞いたら近所のおばさんのおうちって言ってたらしいです。
でも私はその頃遊びに行ってた近所のおばさんちって言ったらその家しか思い当たらないんですけどね。
……という話なんですが、ほんとにこれだけはやたら思い出すし気になってしょうがないので吐き出させて貰いました。
他にも色々よくわかんないことあるんだけど、とにかく小さい頃の記憶(小学一年生~四年生前半)が色々不自然だったり周りの記憶と食い違ってたりするので今でもなんだかもやもやしたままです。
(了)