短編 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

喫茶店友子【ゆっくり朗読】1700

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一人繁華街を歩いてると、ガラス張りのカフェ店内窓際席にて一人でいる友子を見つけた。

792 :本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 12:49:34.36 ID:vQ6SXXFHO

友子携帯に電話し驚かそうしたが、友子は電話に気づかない。

じっと座り、目を左右にキョロキョロと動かして人の流れを見ている。

窓をノックしようと電話かけた状態でウィンドウに近づくと、友子が電話に出た。

「今○○にいる。友子を見かけたから電話した」と言うと、友子は今家でテレビみてるとの事。

みると喫茶店の友子は電話なんてしてない。

人違いかと思ったが、喫茶店の友子は私が誕生日にプレゼントしたカバンとストラップ(手作り)を持っている。

服も友子がよく着ているもの。

電話でそれを告げると、『今からその服を着てカバンを持って行くから待ってて!』とはしゃいでいた。

段々と電話の方が身内のイタズラな気がして、通話したまま喫茶店のウィンドウを軽くノックして振ってみた。

喫茶店の友子はにこっと顔をこちらへ向けてきた。やっぱり友子だった。

喫茶店の友子が本物で電話は偽物なんだと思った。

「イタズラやめて。誰よ?(笑)」

『え?友子だよ!』

「もういいから(笑)」

『ほんとに家にいるの!!』

電話からの声は友子そのものだった。

混乱していたら喫茶店友子が立ち上がり、こちらを指差し、急に顔を真っ赤にしてかなりの剣幕で怒りだした。

そしてカバンを掴み、出入口に向かってに全力で駆け出した。

その剣幕に私も思わず全速力で逃げた。

後ろから金切り声で、「トメ子ぉ!!うああ~!トメ子ぉ!」と聞こえたが振り返れなかった。

ただの他人のそら似かもだけど、そしたら私の名前を知っててストラップを持ってる事の説明がつかず謎。

以上です。

しりすぼみですびません…

結局 友子同士対決はしてません。

あの勢いのまま半泣きで友子の家まで行くと普通にいました。

偽友子と私はその後何度か出会ってます。

ちなみに電話を切らずに逃げたため、「トメ子ぉ!」てのは彼女に聞こえていました。

805 :本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 13:32:11.01 ID:bduSI8hd0
面白かった。
喫茶店友子は、何て言って怒ってたのか覚えてる?

807 :792:2011/12/10(土) 13:38:09.06 ID:vQ6SXXFHO
怒っていた時はガラス越しで、出入口から遠く声は聞こえにくかったですが、「お前は~×▽■~やろ!だから~!!」て感じでした。
10秒弱位わめいてからのダッシュだったので、私も混乱状態でした。

815 :本当にあった怖い名無し:2011/12/10(土) 13:57:39.37 ID:bduSI8hd0
よかったら最後に。
その後、その件についての自宅友子との会話を知りたいな。

822 :792:2011/12/10(土) 15:08:52.56 ID:vQ6SXXFHO
逃げたあと通話状態に気づいて「おお怒られた!」と言うと、『聞こえた!早く家においで!』で直行。

友子は寝起きに近い格好でした。

ガラス越しの声は聞こえず、金切り声の「トメ子!」が確かに聞こえたそうです。

見ず知らずの人に私が電話しながら手をふったから怒ったのでは?と言ってましたが、ストラップと名前の件で辻褄が合わないと、そのまま迷宮入でした。

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