ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

三十分前の声 r+2,020

今年になって、ずっと胸の奥に沈めていた記憶が、形を持って蘇った。 複雑で、気味の悪い出来事だ。誰かに話しておかないと、夜がやけに長くなる。 小学三年の春、無口で整った顔立ちの転校生がやってきた。この町 ...

口入の扉 n+

小学生の頃の体験を、今でも鮮やかに覚えている。 四年か五年の頃だったと思う。鍵っ子で、学校が終わると自分で団地の部屋に帰っていた。住んでいたのは七階建ての古い公団住宅で、灰色のコンクリートがいつも湿気 ...

2㎜大きい実印 r+3,793

二十五になったばかりの春、数年ぶりに実家へ帰った。 薄曇りの空の下、田んぼの水面が風で細かく震えていて、ああ、やっぱり帰ってきたな、と息をついた。茶の間では母がちゃぶ台に新聞を広げ、膝の上で湯呑を転が ...

山の神と師の声 r+1,894

射撃場で出会ったあの日から、あの人はずっと私の「師匠」だった。 実の父とほぼ同じ年齢で、子どもはいるけれど、どうやらアウトドアには全く興味がなかったらしい。だからなのか、私のことをやけに気に入り、懐に ...

確認した時点で ncw+489-0108

父が亡くなった時、私は悲しむより先に、身体を動かしていた。 葬儀の段取り、役所への届け、親戚への連絡。感情が入り込む余地のない作業の連続で、気づけば火葬も終わっていた。 四十九日までの間、私に割り当て ...

一代限りの恩恵 r+2,782

父の若い頃の話を、私は何度も聞かされてきた。 港の匂いを思い出すたびに、あの奇妙な話が頭をよぎる。 父は二十代の半ば、遠洋航路の船に乗っていた。港に着けば、船員たちはみな上陸して酒や女や飯にありつく。 ...

柔術の達人 r+3,035

子供の頃、通っていた柔道場は、近隣ではかなり名の通った場所だった。 市内の大会で上位入賞は当たり前、日本代表経験者まで指導に来ることがあり、当時の自分にとっては、それが普通の世界だと思っていた。けれど ...

いかんといかんのでな n+

中学の夏休みの記憶が、どういうわけか今でも生々しく残っている。 暑さに負けて、昼過ぎからは扇風機の風に身をさらしてうだうだと過ごすのが習慣だった。テレビも飽きて、ぼんやりしているときにふと喉が渇き、台 ...

かえるのうた r+4,789

年末の寒気が、オフィスの窓ガラスを震わせていた。 先輩が、あの調子で肩を叩いてきたのは、仕事納めの一週間ほど前のことだった。 「うちの町の年越し、見てみない? おもしろい行事があるんだ。今年は特に、見 ...

ローズマリー下宿 r+2,801

大学に入ってすぐ、最初から完全な一人暮らしはきついと考えて、下宿に決めた時のことを思い出すたび、必ず脳裏をよぎるのは亡くなった祖父の顔だ。 まだ生きていた頃、祖父は私の下宿探しを率先して手伝ってくれた ...

五人目の座席 n+

あれは十年以上前のことだ。 いまも時おり、どうしても忘れられず、夢の中にまで入りこんでくる夜がある。自分の口で語っておきながら、まるで他人の体験を借りているような奇妙な感覚もある。それほどまでに、あの ...

晴れ間に現れた狩衣 n+

ネットで見つけた話。 京都の上賀茂神社へ出かけたという女性の投稿だった。理由は単純で、雑誌に載っていた八咫烏のおみくじが格好よかったからだという。神の由来などは知らぬまま、軽い気持ちで足を運んだらしい ...

イトウを知っているか r+1,176

高校一年の夏休み明けだった。 その日、教室の空気はまだ蝉の死骸みたいにじっとりしていて、机の木目からは古い汗の匂いがした。席に着いて間もなく、前の席の男が唐突に振り向き、妙に湿った声で言った。 「イト ...

練馬二時の足音 n+

あれは、五年前のことだった。 東京の練馬にあるロフト付きのワンルームアパートに住み始めた頃の話だ。 前の会社を辞めたとき、会社が借り上げてくれていた住まいも同時に失うことになった。上司と大喧嘩して辞め ...

もう一人の俺 n+

あれはまだ中学生の頃だった。 学年もようやく落ち着いてきて、クラスの人間関係も固まってきた頃。ある朝、教室に入った途端、女子のひとりに声をかけられた。 「ねぇ、A学院通ってるんだぁ」 言われた瞬間、意 ...

見返りの神さま r+3,817

初めてここに書き込みます。これは作り話ではありません。事実をそのまま書きます。 ただ、どう説明していいのか分からない。怖い、というより、ずっと頭の中で澱のように沈んでいる、不思議な出来事です。 母方の ...

沈黙の予言 n+

小学校の記憶なんて、曖昧で穴だらけになっているはずなのに、不思議とあの名前だけは忘れない。 陽三。小柄で、声はか細く、目はやけに落ち着いていて、いつも妙に静かに立っていた。クラスの誰ともうまく馴染んで ...

黒衣の読経 n+

血の気が引くような出来事が、あの日立て続けに起きた。 季節は梅雨の始まり、湿った空気がじっとりと肌にまとわりつく日だった。 その日の午後、俺はとある案件で郊外の貸家へ向かった。古びた屋敷……ではない。 ...

幕が下りない町 #和解劇場 n+

昔、町外れに「和解劇場」と呼ばれる小さな芝居小屋があった。 舞台では、互いに争っていた人々が最後には必ず手を取り合い、抱き合って幕を下ろす。観客は涙を流し、劇場はいつも満員だった。 ある夜、一人の青年 ...

#誤解陸上 n+

今でも、あの走り出す直前の風の音を思い出すと、背中がじっとりと汗ばむ。 耳の奥で、あの奇妙な声がまだ囁いているような気がするのだ――「おまえの番だよ」と。 高校二年の秋、部活をやめてからしばらく無気力 ...

二十三分間の祈り r+2,461

……あの日の教室の匂いを、いまでも思い出せる。 窓から吹き込む、八月の朝の空気は生温く、どこか鉄の匂いがしていた。鉛筆と汗と……あと、血のような。いや、本当に血があったわけじゃない。けれど、あれはもう ...

さいま n+

訳がわからない出来事がある。 誰かに説明しても、どうせ信じてもらえないだろう。けれど、ここに書いておかないと、自分の存在そのものまで溶けていきそうで恐ろしい。 俺の友人、さいまの話だ。 田舎から上京し ...

耳鳴りの正体 r+1,697

数か月前、俺が体験した話をさせてくれ。 場所は、うちの会社が持ってる某県の山奥にある研修施設。ガテン系の職種で、社員数もけっこう多い会社なんだが、研修のたびに使われるこの施設、どうにも妙な噂が絶えない ...

供え物を蹴った夜 n+

中学の頃の話だ。 いや、正確に言えば、俺の弟のまわりで起きた出来事を、後から断片的に聞かされ、そしてなぜか俺自身も巻き込まれるように記憶の底に焼き付いてしまった……そんな話だ。 あの頃、弟は高校に上が ...

ゆうくんのでんわ r+4,709-5,012

学生時代、吉岡くんから打ち明けられた話が、今も耳の奥でこだましている。 ありふれた家庭の光景に紛れ込み、決して拭い去れない影のようにまとわりついて離れない話だ。 彼は高校に入学して間もなく、不器用な立 ...

十六センチの境界線 r+3,424

三年前の正月、赤坂の日枝神社へ初詣に行った。 あの日は空が澄んで、陽が柔らかくて、風もないのに頬が少しだけ冷たかった。都心とは思えないほど静かで、まるで神様に会いに行くためだけに用意された朝のようだっ ...

寒いって、あの人が言った夜 r+2,422

夜勤が好き、なんて言うとだいたい驚かれる。 でも、人と関わるのが苦手な自分にとっては、静かな夜の病棟で淡々と仕事をこなすほうが性に合っていた。とはいえ、何も感じないわけじゃない。霊感があるかって訊かれ ...

白い教室 r+2,230

あれが何だったのか、いまだに説明がつかない。 夢だったと思いたい気持ちもあるけれど、夢にしては、あの時の湿った空気の匂いや、自分の靴の音、天井の染みの形まで、妙に鮮明すぎる。 小学三年の、確か秋口のこ ...

ダム湖に立つ声 n+

山奥の村で育った。 地図にもろくに載らないような小さな集落で、冬は雪に閉ざされ、夏は山の闇に抱かれるような土地だった。今ではもうダムの底に沈んでしまったけれど、あの場所で過ごした記憶は、土に染み込んだ ...

五百回目の悪魔 r+2,665

部屋に鍵をかけると、無意識に背中で扉を押し返すようにして、その場にしゃがみ込んでしまった。 靴も脱がずに、コンクリートのにおいのする床に座り込んでいた。気づけばまた、泣いていた。 こんなことを、もう何 ...

祠の裂け目 n+

これは、あの夏に友人から聞いた話ではなく、私自身の身に起きた出来事として語らざるを得ない。 実家のある町は、電車も一時間に一本しか通らないような田舎で、周囲は見渡す限りの田んぼだった。空は広く、風の音 ...

黒い封筒 r+4,754

一昨年の冬、婆ちゃんが死んだ。 静かな死だった。あっけないとも言える。高齢だったし、震災の後、急に弱っていったから、仕方がないとは思った。それでも、あの人のいない仏間の冷たさには、何か底知れぬものがあ ...

黒羽の前触れ r+1,818

東日本大震災の直前、福島の沿岸部、原発から十キロほどの町で暮らしていた。 あのときの胸騒ぎは、今でもうまく言葉にできない。理由もないのに、ただ恐ろしくて、逃げ出したくてたまらなかった。たぶん、これは誰 ...

ひとつだけ空いていた席 r+3,479

今でもあの出来事を思い出すと、背中がじっとりと湿ってくる。 もう何年も前の話だ。三十代に入ったばかりの頃、真夏の昼下がりだった。その日も私は、青梅線に乗って都内の実家に向かう途中だった。あの路線は、都 ...

ヒロマルが通る道 r+2,730

昔、おばあちゃんがまだ小さかった頃に体験した話を、生前に何度か聞かされたことがある。 夕飯の後、決まって玄関先の縁側に腰かけて、梅干しを指でつぶしながらぽつりぽつり語るのが癖でね。決して大きな声では話 ...

一音違い nrw+379

親父が死んだ日のことを、今でもはっきり覚えている。 いや、正確には死んだ前日の夜のことだ。あの、どうしても意味を取り違えたまま放置してしまった言葉のことを。 食道静脈瘤という病気で、親父は入院していた ...

帰れない道 r+3,866

大正生まれの祖母が、生きているあいだ何度も繰り返し語ってくれた話がある。 私自身の体験ではないけれど、祖母の語り口や、そのときの目つき――うつろなのにどこか嬉しそうなあの表情が、今でも忘れられない。 ...

かずだま r+2,841

拘置所にいたことがある。 たったの四ヶ月、だが、あの灰色の空間は時間の長さと無関係に人間の中の何かを削っていく。 八人部屋。みんな起訴されたばかりか、裁判中かのどちらかで、懲役と違って毎日が宙ぶらりん ...

最期の采配 n+

十年以上も前のことだ。 あれは俺の体験じゃない。けれども、あまりにも妙な出来事だから、こうして人に話さずにはいられない。話してくれたのは昔からの友人で、彼にとっては血のつながった祖父の最期の晩に起きた ...

確認する側だったはずの人間 rw+2,269-0102

オカルトには興味がある。むしろ人一倍ある。 だからこそ、信じない。信じた瞬間、世界の前提が一段抜け落ちてしまう気がして、それが怖い。 俺は幽霊を否定したいわけじゃない。ただ確認したいだけだ。科学で説明 ...

『良栄丸遭難事件』未だ謎が残るミイラ船の真実・幽霊船ミステリー r+16,448

良栄丸遭難事故とは? 1926年(大正15年/昭和元年)12月。和歌山県の漁船:良栄丸が千葉県銚子の沖で遭難し、乗組員12人が全員死亡・行方不明となった事故である。 漁業従事中にエンジンが故障、北太平 ...

夕焼けの中学校 n+

俺が通っていた中学校は、今はもう存在しない。 取り壊されて更地になり、今では地元の老人たちが犬を散歩させたり、夕方にゲートボールをしたりしているだけの場所だ。けれど俺の記憶の中では、あの学校は今も、薄 ...

侵入者の記憶 n+

小学三年の冬から、四年生の五月までの記憶が、まるごと抜け落ちている。 自分の口でこんな話をすると、たいていは「冗談だろ」とか「夢でも見てたんだろ」と返される。けれど本当に、そこだけ真っ黒に途切れている ...

両手を重ねるだけで r+3,786

これは、幽霊の話でもなければ、怪奇現象の話でもない。おそらく、どこにでもある「夢」の話だ。 ただ、夢というものが脳のどこで、どんなふうに生まれるのかを思えば──あるいはその深部に、ほんの少しだけ「恐怖 ...

忌みことば r+4,033

俳句をやっていると話すと、決まって少し意外そうな顔をされる。 まあ、教師なんていうものは、生徒の前では常に「こうあるべき人間」を演じる職業だから、俳句のようなものにうつつを抜かす余裕はないと思われてい ...

夢に現れた救済者 n+

十年近く前の出来事を、いまだ鮮明に語れる。 あれを思い出すたびに、風呂場の湿気の匂いが鼻の奥にまとわりつくのだ。 同じマンションに住む女の人に、唐突に拉致された。部屋へ引きずり込まれるようにして、風呂 ...

【怖すぎ】島根の山中で発見された“記憶喪失モヒカン男”まとめ【現金60万】n+

【不可解】記憶喪失のモヒカン男【島根】 1 :本当にあった怖い名無し:2025/09/05(金) 01:14:22.22 ID:AbCdEf12島根の山の中で、モヒカン頭の男が倒れてたらしい。頭痛がし ...

時間の延滞 r+2,540

 それは、わたしがまだ新米として土木事務所の雑用をしていた頃の奇妙な話だ。 事務所の隅でいつも黙々と書類を整理している、寡黙な老人と話す機会があった。彼は、若い頃にダム建設の現場で働いていたという。顔 ...

雨の朝に消えた人 n+

あの日のことを、三十年近く経った今でも鮮明に覚えている。 小学校に上がる前だったと思う。まだ幼かったから記憶はぼんやりしていていいはずなのに、なぜかその朝だけは、輪郭が鋭く焼きついている。まるで誰かが ...

龍王峡へ続く影 n+

あの日のことを思い返すたび、胸の奥で黒く重たいものが蠢く。 十四年前、多摩川の河原で見つけた穴に、なんの気なしに身を滑り込ませてしまったのがすべての始まりだった。 親戚の葬式の最中、同年代の者は一人も ...

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