ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「奇妙な話・不思議な話・怪異譚」 一覧

透ける体、溶ける母 n+

あの夜のことは、今でも夢か現か分からない。 記憶の端がぐずぐずと濁っていて、自分の中で線引きができない。生と死、現実と幻、そのすべてが滲み合って、あたしの輪郭をぼやけさせてしまった。あたしは確かに、い ...

おやつの時間は終わらない n+

小学校五年の春、私にはとても太っている友達がいた。 あまりに桁外れで、子どもながらにどこか現実感が薄れていた。たとえば教室の机に入りきらないとか、体育の時間は座って見学ばかりとか、そういう日常のことを ...

煙とアルコールと、穴の空いた背中 n+

父が死んでから、うちのトイレには二種類の匂いが棲みついた。 ひとつは煙草の匂い。もうひとつは、うまく言葉にできないが、鼻が本能的に拒否するような、古い記憶の底をくすぐるような悪臭。 煙草なんて私は吸わ ...

不登校女子~家庭の秘密 r+3,848

不登校女子~家庭の秘密【ゆっくり朗読】 俺が小学校高学年ごろの話。 夏休みが終わってから同じクラスに登校しなくなった女子がいて、顔を見なくなった。 新しい教科書を渡してほしいということで、集団登校が一 ...

死者の愛 n+

もう十年以上前のことになります。 祖母が亡くなったあの日、私は何も知らずに、大学の課題に追われながらコンビニでカップ麺を買っていました。帰り道の電話で、母の声が妙に震えていて、それだけで胸騒ぎがしたの ...

ケンカごっこ n+

職場の同僚と居酒屋で飲んでいたときに聞いた話。 その人の実家の物置には、古いセルロイド製のアニメグッズが並んでいる棚があるそうだ。昭和の初期に輸入されたキャラクターも混じっていて、外国製のネズミと猫の ...

焼かれたもの n+

工場での仕事は好きだった。 いや、正確には「慣れていた」と言った方がいいかもしれない。 毎日同じ時間に目覚ましを止め、制服を着て、無言のバスに揺られ、スチームの香る作業場へ。単調な日々だったが、それが ...

髪を切ってこい n+

群馬県に住む吉野さん(仮名)から聞いた話。 大学時代の夏、帰省中の彼女が体験したという。郊外の住宅街、古い瓦屋根の平屋。小さな庭の向こうに見える山影が、夕暮れになると奇妙に歪んで見える、そんな土地に建 ...

侍と龍の弁当戦争 n+

埼玉県に住む五十代の主婦、秋山さん(仮名)から聞いた話。 彼女がまだ高校生だった頃のこと。通っていた学校は、山間にひっそり建つ県立高校で、全校生徒も三百人ほど。教室の窓からは杉林が一望でき、冬になると ...

青葉台ガーデンヒルズの影:元刑事作家が暴く閉ざされた住宅地の秘密【中編ミステリー】n+

あらすじ ■登場人物 神崎陽一(かんざき よういち) - 45歳、元刑事、現在はミステリー作家 身長180cm、やや痩せ型だが筋肉質。短く刈り込んだ黒髪に少し白髪が混じる。鋭い眼差しと穏やかな表情のギ ...

同級生だったはずの彼女 n+

大学2年のある日、駅のホームで電車を待っていると、見知らぬ女性に声をかけられた。 逆ナンかと思いきや、聞けば「高校の同級生」だという。確かに名前に聞き覚えはあった。でも、彼女の顔は思い出せない。しかも ...

ウタキ n+

離島に嫁いだ知人の話だ。 島は山の稜線を境にふたつの集落に分かれていて、北側が農の者、南側が海の者とされていた。日照りや台風で暮らしが脅かされるたび、海の者たちは決まって「神の怒りだ」と口にしたという ...

配達エレベーター n+

中学一年のある春、自分は朝刊の配達をしていた。 家計を助けるため——などという立派な理由はなく、単に小遣いが欲しかった。任されたのは、地域でも有名な大きな団地だった。一棟だけで十数階建て、周囲の建物よ ...

魔界遊びの手順書 n+

小学生の頃、ふざけてやったことが大事になった経験が一度だけある。 十二歳、ちょうどランドセルの卒業を意識し始める年頃。あの年齢の男子というのは、なぜか“怖いもの”に惹かれやすい。理由もないまま、心霊写 ...

ズレた記憶 r+2,438

この話は、都内でフリーランスの仕事をしている飯田さん(仮名)から、酒の席でぽつりと打ち明けられたものだ。 当人は「ただの記憶違いかもしれないよ」と何度も前置きをしていたが、その話を聞いていた誰もが、酒 ...

体育館に現れた上様 ~ 或る朝練少年の幻視譚 r+1,937

まだバスケットボールという球技が、黒板消し投げの次に人気だった時代。 小学生の朝は、異様に早く、そして妙に熱心だった。自分も例に漏れず、他の誰よりも早く体育館の扉を開け、ボールをバウンドさせていた。静 ...

塩と石と、墓地の音 n+

中学一年の夏、久々に家族揃って実家へ帰省した。 目的はお墓参り。祖父母やご先祖の眠る墓へ、花と線香を持って赴いた。お坊さんが柄杓や桶を貸してくれて、墓石に水をかけ、手を合わせる——田舎ではごく普通の風 ...

人狼 n+

中学時代の同級生がこんな話をしてくれた。 彼の祖父――もうずいぶん前に亡くなったらしいが――は、かつて朝鮮半島で交易をしていた。ロシア人やタタール人とつながりがあって、中でも一人のロシア人商人とは特に ...

名前もわからない存在 n+

ほんの一瞬、誰かが「渡れ」と背中を押したような気がした。 横断歩道の前で立ち止まったのは、車が右から来ていたからだ。そのまま待っていれば、なんの問題もなかったはずだった。でも次の瞬間、妙な衝動に駆られ ...

パイプラインの内部点検 n+

閉所恐怖症というものは、医学的な診断より前に、感覚でわかるものだと思う。 たとえば、直径60センチの鉄の管の中を、四つんばいで200メートル近く進まされる羽目になったとき、人は「あ、自分、閉所がダメな ...

ピエロと二階の足音 n+

学生時代、週末になると決まって友人Aの家に集まっては、夜通しゲームや無駄話に耽っていた。 Aの家は二階建てのゆとりある一軒家で、トイレが二階にもあるような造りだった。わたしとA、そしてもう一人の共通の ...

鏡の底の女 n+

一人暮らしというのは、自由と引き換えに孤独と責任を手に入れることだと、どこかで聞いた。 だが、自分がかつて経験した「一人暮らし」は、そのどちらとも違った。そこには、知らない誰かがいた。 あれは数年前、 ...

違和感のある文 r+4,291

これは、私が三年前、心身ともに疲れ果てていた時期に体験した、奇妙で恐ろしい出来事だ。 当時、私はストレスから自営業の店を畳み、自宅で休養していた。時間を持て余し、漫然とインターネットを眺めていたある日 ...

白無垢ダッシュと夜の親戚筋 n+

夏という季節には、何かと“向こう側”の空気が混じる気がする。 祖母が大往生を遂げたのも、そんな季節——お盆直前のことだった。 祖母は田舎の本家に隠居していた。農家の日本家屋で、玄関を開けると土間の匂い ...

隣の部屋の音 n+

俺が今住んでるアパートに引っ越してきたのは半年前のこと。築30年の古いアパートで、家賃が安いのが決め手だった。 最初の頃は隣の部屋から普通に生活音が聞こえてきて、まあ当然だよなって思ってた。足音とか、 ...

仏の皮を被った何か n+

中国・杭州にある山間の古刹で起きたという話を、ある女性から聞いた。 初めての海外旅行で参加したツアーの途中、彼女はその寺院を訪れたという。 かすんだ霧が山裾にかかり、音もなく時が流れていた。石段を登り ...

護られし者たちの沈黙 n+

大学時代の後輩が話してくれた話だ。本気とも冗談ともつかない口調で、けれど目の奥には微かな震えがあった。 場所は、静岡のとある交差点。東名高速の高架がすぐ脇を通っている、車通りの多い地点だったという。昼 ...

あの夜の木の下で n+

4歳のある夜、母に命を奪われかけた記憶が、その後の人生に深い影を落とす。母の拒絶、父の怒声、祖父の静かな愛。家族という名の渦の中で、「生かされた意味」を静かに見つめ直す回想録。 記憶は曖昧だが、光景だ ...

拾った日記帳 n+

それは小学生の頃、夏のはじまりを感じさせる、少しむし暑い日の出来事でした。 朝露に濡れた通学路の脇、誰かが落としていったのでしょうか、一冊のノートが地面に伏せていました。ページの端が少し破れていた以外 ...

式台の左 n+

実家の玄関には、古びた上がり框がある。 リノベーションはされているが、段差の多い古い家で、その中でも特にその段差は大きく、四十センチほどもある。そこに一枚板の式台が突き出している。祖父が言うには、祖母 ...

最強の守護霊 r+7797

俺の知り合いに、お祓いを生業にしてる変わった人物がいる。 と言っても、友達ってほどでもない。最寄り駅の近くにある立ち飲み屋でたまたま出会った、クセの強いおばさんだ。あれはたしか、SMAPの「世界に一つ ...

【名作】四つ年上の姉シリーズ【全話コンプリート】#7,851

四つ年上の姉シリーズ~コンプリート【ゆっくり朗読】 1.秘密の友達 四つ上の姉にまつわる話だ。 これから書き記す話は、姉の人生のほとんどを占めた『縁』あるいは『呪い』と呼ぶべきものと、自分でもその力の ...

夜間戦闘機『月光』が東京大空襲で遭遇した怪物 #16,180

【ゆっくりミステリー】東京大空襲で夜間戦闘機『月光』が遭遇した怪物 これは祖父が太平洋戦争時に体験した東京湾近郊の空でのお話です。 480 :本当にあった怖い名無し:2008/12/04(木) 13: ...

天狗の脚、天狗の手 r+3497

これは、鎌倉に住む知人が幼い頃に体験したという話だ。 その当時の鎌倉は、まだ開発が進んでおらず、あちこちに大きな山や鬱蒼とした木々が残る田舎の風情があったという。家のすぐ裏手にも、どこまでも続くような ...

朝帰りの母 r+1759

八年前の今頃、母が体験した、少し不思議な話を書いてみる。 お酒が絡んでいる話だから、正直どこまで本当なのかは怪しいけど、母の言葉を信じてそのまま語る。 その夜、母は職場の飲み会に参加していて、十時にお ...

死の予兆 r+1357

これは、幼少期に祖父から聞いた物語である。 祖父の故郷は、神話や伝承が数多く残る地域であり、その話もまたその一部である可能性が高い。遥か古代、この地域の国津神はある特異な誓約を立てたと言われる。それは ...

さとしくん r+1294

数年前の夏、保育士として四歳児クラスを担当していた時のことだ。 その出来事は八月頃に始まった。突然、私のクラスに“見えない子ども”が一人増えたのだ。それに気づいたきっかけは、クラスの子どもたちの反応だ ...

除霊の儀式 r+1354

俺が体験した、ちょっと不思議な「除霊」の儀式の話。 霊能者のアシスタントを始めて数ヶ月が経った初夏のある日のことだ。昼間、学食でのんびりしていると、霊能者から持たされていたPHSが鳴った。「今夜8時に ...

石器コレクション r+1307

これは、あるお盆の日に従兄と墓参りに行ったときの話である。 その従兄は子供のころから独特の趣味を持っていた。学校のグラウンドや山道で石を拾ってきては、それが石器や矢じりではないかと夢中で調べていた。図 ...

もうひとりの俺と暮らしてた r+1376

大震災の後に、会えなかったけど半年くらい俺が俺と暮らしてた時があるよ。 418:本当にあった怖い名無し:2014/02/06(木)11:18:56.51ID:56wzbksJ0 どう考えてもいまだに納 ...

カラスの守護 r+1309

先日、なんだか不思議で面白い出来事があったので、その話を書いてみる。 都心の方で仕事の関係者たちと居酒屋で飲んでいたときのことだ。ふとした流れで、ゴミ出しの話題からカラスの話になった。恐ろしいとか賢い ...

巻き戻された時間 r+1348

電話が昔から苦手だ。 その理由は、おそらく子供の頃に夜中かかってきた親戚の訃報の電話だと思う。呼び出し音が聞こえるたび、毎回嫌な予感に襲われる。まるでまた悪い知らせが舞い込むんじゃないかと、身体が勝手 ...

時空の少女 r+1354

十九年前、クラスの女の子・加代子が家出したことで大騒ぎになったことがあった。 加代子は優等生で、俺も仲が良かったから、心配になって学校帰りに友達と一緒に探し回った。 手がかりを探して彼女の知り合いに話 ...

因果の般若面 r+1274

私は、ふとしたきっかけで過去を思い出し、混乱したままにこの体験を書き起こしている。 小学生だった頃の夏、北海道に住む祖父母からの手紙が届いたのが、すべての始まりだった。 当時小学一年生だった私と、四年 ...

近道法 r+1293

これは、ある匿名掲示板の書き込みをもとにした、実話とも噂ともつかない「近道法」にまつわる話だ。 とある地方の町。そこには子どもたちの間で「近道法」と呼ばれる奇妙な方法が伝わっていた。地元の川に架かる橋 ...

禁断の呪文集 r+1265

これは、ある日突然奇妙な体験をしたという男の話だ。 数年前のことだ。電車の中でふと荷棚に目をやると、一冊の単行本が置かれていた。誰かが忘れたものらしい。特に目的もなくページを開いてみたところ、その本に ...

年末の演習r+1245

俺が某暴力装置に居た頃の話。ちなみに空。 751:本当にあった怖い名無し:2012/07/21(土) 17:43:53.82 ID:iKXwApjT0 年末の演習で、警備要員に選ばれて塹壕に入ってた時 ...

夢と現実 r+1261

これは、ある友人から聞いた話だ。 彼は高校生の頃から奇妙な夢をよく見るようになったと言う。その夢は、ただの空想ではなく、まるで何かが彼に語りかけているような、生々しい予知夢めいたものや、妖怪のような存 ...

放送局にまつわる、ちょっと怖い体験 r+982

俺は、最近各地の都市に増えている地域ラジオ局で仕事をしている。これまで何社かを渡り歩いてきたが、今回は十年前に勤めていた局での体験談だ。 小規模な局ゆえ、常勤スタッフはわずか3~4名。俺は技術を中心に ...

光明真言を唱えはじめてから不思議な事が起こり始めた ←それアカンやつや! r+23,674

不思議な事があったので書かせてもらう。 色々な理由で、真言宗のお坊さんから勤行をするように進められて、今やっている。 それとは別にお坊さんから言われたのは願掛け事。 勤行とは別に願い事に近い利益がある ...

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