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親父が死ぬ直前、病室のベッドで俺と兄貴を呼びつけ、ほとんど息も絶え絶えになりながら言った言葉がある。 「……ムナカタ土建の資材置場の端に、林道があんだろ。……あそこの奥の集落の依頼は、……最優先にしろ ...
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法事で実家に戻ったのは、たしか、去年の夏だったと思う。 久しぶりの帰省だったから、何となく落ち着かなくて、法要が終わった夜、親戚一同が帰ったあと、私は居間で叔父とふたり、ビールを開けた。 酔いがまわっ ...
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2025/08/31
-短編, r+, 土着信仰
★人気ベスト300
俺の生まれ育った村には、女の死にだけ反応する奇妙な風習がある。 遺体が家に戻った晩、十人の男を選び、夜通しろうそくと線香を絶やさぬようにして酒を酌み交わす。酔いが回るほどに火は神聖なものに近づく、と誰 ...
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ナオキマンによる解説 【ゆっくり怪談】コトリバコ【コンプリート・完全版/語り継がれる定番名作怖い話】 この話は、霊感の強い友達の話。 912 小箱 2005/06/06(月) 12:57:48 ID: ...
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2025/08/12
-短編, r+, 土着信仰, 民俗
★人気ベスト300
祖母の葬式の日のことだ。 あれから随分経つけれど、あの瞬間の映像は今でも腐らず、頭の中でピクリとも動かず、ずっとそこにある。 私がまだ小学生だったころ。父方の祖母が亡くなって、町の外れにある古びた斎場 ...
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2025/08/07
-中編, r+, 土着信仰, 民俗
★人気ベスト300
正直、今になってもあれが夢だったんじゃないかと思うことがある。 でも、口の奥に残った苦味と、鼻腔を焼くような焦げ臭さだけは、どうしても現実だったと俺に思い出させる。 俺の実家は山の奥、奥というより“中 ...
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あれは、まだ私の歯が乳歯だった頃。 二〇年以上前、父方の実家の島でのこと。島といっても、定期便の船で四〇分もかかるけれど、港の突堤からは肉眼で見える距離にあった。父の実家があるその漁村は、潮と魚と人の ...
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2025/01/17
-中編, 土着信仰
★人気ベスト300
閉鎖的な村のじめっとした因習とか、そんな俺の親父の実家がある村の話。 父親の実家は、周囲を山にぐるっと囲まれた漁村なんだ。(今は合併されて村ではないけど) 元の起源は落ち延びた平家の人間たちが隠れ住ん ...
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俺の親の実家には、明治以前の遺骨が墓に入っていない。 その理由は、実家がある山奥の集落に仏教がなかなか定着しなかったからだ。この集落には独自の土着信仰が存在しており、それが仏教文化の浸透を妨げた要因と ...
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