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骨噛みの継承者 r+5,474
祖母の葬式の日のことだ。 あれから随分経つけれど、あの瞬間の映像は今でも腐らず、頭の中でピクリとも動かず、ずっとそこにある。 私がまだ小学生だったころ。父方の祖母が亡くなって、町の外れにある古びた斎場 ...
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猿喰いの家 r+4,891
正直、今になってもあれが夢だったんじゃないかと思うことがある。 でも、口の奥に残った苦味と、鼻腔を焼くような焦げ臭さだけは、どうしても現実だったと俺に思い出させる。 俺の実家は山の奥、奥というより“中 ...
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北になる~生け贄的なもの r+4,998
あれは、まだ私の歯が乳歯だった頃。 二〇年以上前、父方の実家の島でのこと。島といっても、定期便の船で四〇分もかかるけれど、港の突堤からは肉眼で見える距離にあった。父の実家があるその漁村は、潮と魚と人の ...
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海村の生贄儀式 r+8041
閉鎖的な村のじめっとした因習とか、そんな俺の親父の実家がある村の話。 父親の実家は、周囲を山にぐるっと囲まれた漁村なんだ。(今は合併されて村ではないけど) 元の起源は落ち延びた平家の人間たちが隠れ住ん ...
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土着信仰~ヤマガミ様 r+6958
俺の親の実家には、明治以前の遺骨が墓に入っていない。 その理由は、実家がある山奥の集落に仏教がなかなか定着しなかったからだ。この集落には独自の土着信仰が存在しており、それが仏教文化の浸透を妨げた要因と ...
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恐山の秘密:神々が逃れた地、青森 r+4931
俺は青森に住んでるんだけど、地元の人なら知ってると思うけど、青森って霊能力者みたいな人が結構いるよな? そういう土地柄っていうか、不思議な話が多い場所だ。 これは黒石市での出来事だ。親父の火葬があった ...
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尻切れ馬 r+3954
ある年末、帰省した際の奇妙な出来事を語った話。 これは、大学生だった彼が実家のある田舎町で体験した。 夕暮れのコンビニ。代金支払いのためだけに行くのも気が引けて、缶コーヒーをひとつ手に外へ出た。駅周辺 ...
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異界の縁:犬神と猫神が囁く村 r+4327
これは、ある田舎に住む祖母から聞いた話だ。 祖母が幼い頃住んでいた地元は、本当に何もないような田舎で、昔ながらの集落がいくつかの本家とその親戚で構成されていた。外の人間が入り込むことも滅多になかったた ...
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【土着信仰にまつわる怖い話】イケモ様【ゆっくり朗読】4100
イケモ様【土着信仰にまつわる怖い話】【ゆっくり朗読】 昔ばあちゃんの家に預けられてた時。後ろの大きな山に《イケモ様》って神様を祭る祠があった。 132 本当にあった怖い名無し 2012/06/01(金 ...
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烏名(からすな)【ゆっくり朗読】4100
烏名(からすな)【ゆっくり朗読】 俺の生まれて中二まで住んでいた土地の風習の話 401 本当にあった怖い名無し 2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:0zPZzsmW0 そこは京都 ...