ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「中編」 一覧

……ついてきてますよね、これ nc+

今でも、あの乾いた響きだけは耳の奥に残り続ける。 子どもの頃から、私は何かのきっかけになる場所を通るだけで、妙な反応が起きていた。火災報知機の赤いガラスがかすかに熱を帯びるように見えたり、積み上げられ ...

天井から下半身が垂れ下がっている n+

あのタワマンの一階駐車場に入ると、排気ガスでも油でもない、どこか湿った布を絞ったような匂いが微かに混じる。 建て直してまだ数年のはずなのに、空間だけ古びているように感じる瞬間がある。 エレベーターホー ...

誰が泣いていたのか rw+7,543

2025/12/15   -中編, r+
 

夏の終わりを告げるように、朝夕の風が急に冷たくなり始めた頃のことだ。 その日、俺はパチンコ店の駐車場で警備員のアルバイトをしていた。遅番で、午後四時から夜十一時まで。新装開店初日ということもあり、平日 ...

先に燃えていたページ rw+4,644

T山は、福岡では知られた山だ。麓にあるS霊園のせいで、心霊スポットとして名前が出ることも多い。 高校生の頃、その山の頂上近くに誰でも使える小屋があると聞き、夜に登って集まろうという話になった。キャンプ ...

サイレンの残響 nc+

今でもあの夜のサイレンの音を思い出すと、胸の奥がじんと熱くなるような、冷たくなるような変な感覚になる。 数年前のちょうど今くらいの時期、盆の少し前だったと思う。湿気を含んだ空気がまとわりつく中、私は久 ...

発信者名:長瀬 rw+13,177

【ゆっくり怪談】現役僧侶が遭遇した怪奇現象 九州在住の某宗派の現役の僧侶である。 宗派の教義上、いわゆる霊や祟りといったものは原則として想定しない。だから、これから書くことは自分の立場としても非常に扱 ...

上を歩くもの ncw+143-0209

三月の終わりだというのに、その夜の空気は妙に粘り気を帯びていた。 卒業式から三日後、二十人ほどの同級生が、級友Kの実家である山間の古刹に集まった。座敷は本堂の脇にある大広間で、襖を外して一つにした空間 ...

庭に出たことのない子 rw+6,650-0209

庭の奥に、その子はいた。 祖母の実家は、村では知らぬ者のない旧家だった。門をくぐると白砂の敷かれた道が延び、池と石灯籠を配した庭が奥へと続いている。幼い頃の私は、正月や法事のたびにそこを訪れ、広さと静 ...

ごうち r+6,198

あらすじ バブル期に計画された新興住宅地では、駅を中心に住宅が建設されたが、バブル崩壊で計画が縮小し、不自然な街並みとなった。その中の一角、新Q地区で短期間に住民が次々と亡くなる異常事態が発生。不動産 ...

悪魔憑きと呼ばれた神父 r+3,348

2025/12/13   -中編, r+

親父が死んでからちょうど一年。 キリスト教のしきたりでは一周年を区切る意識は薄いと聞いていたが、暦の上での重みは、残された人間には避けがたい。 その夜の教会は、闇を吸い込むように静まり返っていた。親父 ...

家にいた幼虫の影の話 nw+114-0203

今でも、あの家の壁の湿りを思い出すと、胸の奥で何かがわずかに身動きする。 築年数の古い平屋で、木は乾ききらず、夜になると梁が低く鳴った。風が通るたび、家全体が一度息を吸ってから吐くようで、その合間に自 ...

それ、出たらダメな電話 ncw+194-0207

六月の半ばを過ぎた頃だった。 梅雨前線が関東平野の上空に居座り続け、私の住む木造アパートの壁紙は、指で押せばじっとりと指紋が残るほどに湿気を吸い込んでいた。深夜二時を回っている。 窓の外では、雨足が強 ...

桃骨の窯 nc+

十一月の雨は、山間部では氷のような匂いを孕む。 車のワイパーが払いきれないほどの細かな霧雨が、フロントガラスを叩き続けていた。 私が叔父の工房を訪ねたのは、彼からの執拗な電話があったからだ。 陶芸家で ...

数えられる朝 rw+866-0109

昔、半島の先にある小さな漁村で、ひとりの老人から聞いた話だ。 今では夏になると観光客で賑わうその浜も、かつては祈りと生活が曖昧に混じり合う場所だったという。漁師たちは日の出前、仕事に出る前に必ず海へ入 ...

切符のいらない車両 nrw+191-0109

あの晩、私は病室の白い天井を見上げていた。 夜九時。身体はほとんど動かず、鼻と気管に差し込まれた管が、呼吸のたびに微かな摩擦音を立てていた。消毒薬と古い床用ワックスが混ざった匂いが、視覚の代わりに意識 ...

バス停の先 r+3,436

彼と最初に出会ったのは高校時代だった。 大人しく目立たない性格同士、自然と仲良くなり、大学も同じ進路を選んだ。友人としての関係は深まり、彼は自分にとって唯一と言える親友になった。 だが、大学に入って半 ...

山の奥の停留所 nw+223-0109

古い友人と二人、目的もなく山の方へ車を走らせたのは、もう七年ほど前のことだ。 都会の熱気を引きずったままの、夏の終わりだった。アスファルトの上に溜まった昼の名残が、夜になっても逃げ場を失い、窓を半分開 ...

増える背丈 nc+160-0203

この話を彼が打ち明けたのは、酒席でも気が緩んだ夜でもなかった。 帰省した折、台所で湯気がくゆるのをぼんやり眺めていたとき、ふいに思い出したように口を開いたのだと、自分に語った人がいた。彼によれば、いま ...

元信者告白「エホバの証人の活動のなかで、最もつらかったこと」(いしい・さや)#6,832-0114

漫画『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』が話題になっている。 この漫画は、エホバの証人の母のもとで育った著者・いしいさやさんが、自身の壮絶な体験を描いた作品だ。反響を呼んでおり、多くの人が共感 ...

これ、おっちゃんの子 rw+3,854-0121

小学校五年の夏、アメリカでワールドカップが開かれていた。 理由はよく覚えていないが、その年の俺と幼馴染の康雄は、毎日のようにサッカーボールを蹴っていた。 いつもの公園に飽きたある日、康雄が「別のとこ行 ...

視界の縁で揺れたもの n+

暖房の乾いた風と、廊下に漂うアルコールの蒸気がまざり、胸の底に鈍い膜を張ったような感覚が残っている。 その日、登校の支度をしていた時、視界の左端を細いものが掠めた。糸を張ったような黒い線が一瞬で溶け、 ...

分け隔てなく接した結果 rw+3,931-0122

2004年、激務薄給の仕事を辞めた俺は、しばらくのあいだ、時間だけが余っている抜け殻のような生活をしていた。 朝起きても行く場所はなく、金もない。テレビをつけても頭に入らない。気がつくと、ほぼ毎日、近 ...

自動ドアが反応しない r+3,754

これは、震災のあった年にT県で出向勤務をしていたという男性から聞いた話だ。 その年の夏は異様に暑く、仕事終わりの夕暮れには道路に立ちこめる熱気が目に見えるようだったという。 駅前の広場で声をかけられた ...

無視すんなよ nw+202-0120

六月の、雨が上がったばかりの生ぬるい空気。窓は少しだけ開いていた。 今でも、あの夜の匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。夕食の支度が始まったばかりの台所から流れてくる、醤油と焦げかけた油の混ざった匂いだ ...

嘘の欠片 rw+4,746

その日はエイプリルフールだった。 いつものように、僕らは僕の部屋に集まっていた。大学の講義が休みで、外は妙に暖かく、桜も中途半端に散り始めている。誰かが提案して集まったわけでもない。ただ、気づけばここ ...

釜臥山の残響 nc+159-0119

この話を打ち明けると、必ず周囲が黙り込む。 配属されたばかりの青森・釜臥山(かまふせやま)。標高千メートルを超す場所に、第四十二警戒群のレーダーサイトはあった。空が近く、月光が異様に強い場所だった。 ...

時が止まる場所~時空が歪む不思議な話 r+5,686

不可解な体験:儀一と「止まった時間」の謎 これは、幼い頃から現在に至るまで続いている不可解な体験についての話だ。思い出を整理するために書き留めるが、奇妙な現象やその後の出来事を振り返ると、今でも鳥肌が ...

実家の怪異譚 r+2,893

2025/12/04   -中編, r+, 怪談

最近、異常に恐ろしい体験をしたので、記録に残しておきたいと思う。 私は普段、自営業の手伝いをしているのだが、今年の12月初旬に長めの休みをもらった。年末年始は非常に忙しくなるため、このタイミングで半年 ...

夜中の食事 ncrw+163-0124

この話をすると、たいてい相手は黙る。 途中で視線を逸らし、空気を確かめるように息を止める。語られている内容より、語っているこちらの輪郭が、少しずつ削れていくのがわかるからだと思う。 今でも、あの夜の匂 ...

私より先に光るもの ncrw+158-0121

今でも、あの午後の匂いを思い出すと、胸の奥で何かがざらりと崩れる。 乾いた校庭の砂塵と、日に焼けた鉄棒の鉄臭さが混じった、あの季節だけの空気だ。光はやけに白く、地面の反射が目の裏を刺していた。 私はド ...

乾いた手 nw+184

田んぼの泥が温まりきらずに冷気をまとい始める頃、空気の底だけがじわり湿る。 あれは中学二年の夏休みの終わりで、昼間に遊び疲れた身体のまま息を合わせるように夜へ滑り込んだ夜だった。家に帰って飯をかき込ん ...

観客と証人のいないベンチ n+

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 それは埃っぽさと、湿った土、そして僅かな鉄錆が混ざったような、団地の夜に特有の鈍い匂いだ。友人のMが語った、あの出来事の中心にあるのは、その匂いと、 ...

花壇の向かいに座るひと n+

小学二年の私が、庭の隅にある小さな盛り土に水を垂らしていた頃の話だ。 夕方の光が斜めに差し込み、花壇の土を赤く照らしていた。 風はほとんど動かず、空気は薄い膜のように肌へ張りついていた。 日が傾ききる ...

白い人々(The White People)/アーサー・マッケン(Arthur Machen)n+

世界は一枚の皮じゃない。 裏側で、まだ脈打っているものがある。 見たら、戻れない。 世界は整った一枚の皮膜ではない。 その下に、もうひとつの世界が縫い付けられている。 その縫い目が裂け、裏側から“白い ...

塩を持って歩く rc+4,134-0117

職場の同僚と居酒屋で飲んでいたときに語った話を、そのまま書き写す。 あれから二十五年以上が過ぎたが、今も脳の底で黒い水が鳴っている気がする。 高校二年から三年に移る春休み、三月。北浜と天満橋のあいだ、 ...

縫い目の内側 ncrw+149-0109

今でも、あの匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。 消毒液と古い布団の湿気が混じった、大学病院の空気だ。覚えているはずがない、と何度も言われた。それでも、天井に広がる黒ずんだ輪郭や、廊下の奥に溜まる湿った ...

【鬼熊事件】村人は何故犯人を匿ったのか?r+7,075-7,691

鬼熊事件(おにくまじけん)とは 1926年に千葉県香取郡久賀村(現:多古町/たこまち)で発生した殺人事件。 岩淵熊次郎の物語:狂気と血塗られた愛 これは、かつて「鬼熊」と呼ばれた岩淵熊次郎の顛末を記し ...

定刻の花飾りバス r+3,719

母の親友とその息子―清助と俺は、血より濃いとしか言えない奇妙な縁で結ばれていた。 同じ屋根の下で暮らし、同じ飯を食い、同じ部屋で夜を明かした。兄弟以上の距離感で育ったせいか、互いの呼吸や考えが手に取る ...

蛇田の駐車場 rc+5,942-0131

自分の住んでいる町は、田舎の中核都市。 あの土地は、もとは「蛇田」と呼ばれていた田んぼだった。小学生の頃から母に「蛇田には近づくな」と何度も言われてきたが、その理由を誰も詳しく話そうとしなかった。湿っ ...

代わりに呼ばれたもの rw+6,103-0110

俺の田舎には、土地神がいると言われている。 神様と呼ばれてはいるが、誰も拝まない。祀らない。感謝もしない。ただ、触れないようにしてきただけだ。山に入るな、日が落ちたら近づくな、獣の声に応えるな。それだ ...

死守りの夜 r+1,500-2,244

2025/11/22   -中編, r+

これは、高校の時の同級生から聞いた話だ。 彼の故郷では、独特な葬式の風習が今も残っているらしい。 その話は、彼の祖父、通称「爺」が亡くなった時のことだったという。爺は柔道五段、日焼けした顔にがっしりと ...

戻れぬ浅瀬 r+7,781-8,252

海が近いためか、地元ではよく漁師たちの迷信を聞かされていた。 「入り盆や送り盆には漁に出るな」とか、「お盆の時期には海や川に入ってはいけない」といった話だ。しかし、こういった迷信はこの地域だけでなく、 ...

闇に浮かぶ顔は、誰のものか r+1,400-2,114

2025/11/22   -中編, r+, ほんのり怖い話

大学四年の夏、就職が決まって、友人たちは海だの合宿だのと騒いでいた。 だが私は急に空いた時間を持て余し、ふと思い立って母方の田舎に住む祖父を訪ねることにしたのだ。 山の奥、地図で見れば灰色の国道から脇 ...

担当者欄 rw+6,101-0106

以前、販売業に従事していた友人が社員研修用の資料を見せてくれた。 クレーム内容とその対応について。 そこには、クレーム対応を 【A】『正当な事由がある場合』と 【B】『正当な事由がない場合』に大別でき ...

朱の印の向こうで鈴は鳴らない n+

今でもあの夜の匂いを思い出すと、舌の奥に鉄の味が立つ。 雨上がりの舗装に染み出す土の匂い。濡れた電線から、かすかにじりじりと音が漏れていた。友人Aの親から連絡が来て、駅前の喫茶店で話を聞いた帰り道だっ ...

誰にでもお父さんはいます rw+5,823

2025/11/19   -中編, r+, 土着信仰
 

青森に住んでると、霊能力者みたいな人が身近にいるのが当たり前みたいになる。 何でもかんでも幽霊に結びつけるつもりはないけど、土地の空気が薄い瞬間があるのは否定しにくい。黒石の冬の夜なんか、息を吐くと白 ...

水に混ざる家 rw+3,270-0129

今でも、あの夏の倉庫の匂いを思い出すと、鼻の奥がじんと痺れる。 鉄錆と、湿った木の粉が混ざったような匂いだ。北海道の乾いた空気の中で、そこだけが海に近い場所のように感じられた。 祖父はよく言っていた。 ...

忘れられた写真と未来人の謎 r+2,977-3,410

ある日、うちの本家の祖父が亡くなる少し前に、「俺は未来人を見たことがあるんだ」と話し始めたことがあった。 祖父も高齢だったので、周囲は「もうボケたのではないか」と思ったが、実際には精神的な衰えはなく、 ...

【実話】南中山のぐるぐる様の正体 rw+3,385-0215

2025/11/17   -中編, r+, ほんのり怖い話

十年ほど前、小学五年のときの話だ。 あの頃、俺の通っていた小学校で「南中山にぐるぐる様が出る」という噂が流れた。六年生が肝試しをした夜から広まったらしい。特徴は、身体のどこかが回っていること。全身が黒 ...

開いていた七階 rw+3,260-0206

私は大学時代、テレビ局でアルバイトをしていた。 水曜日が全休だったため、ほぼ毎週その日にシフトを入れていた。仕事は楽で、時給も良く、社食も評判通りだった。内部の人間から紹介された仕事で、表向きは非の打 ...

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