ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「中編」 一覧

大切にしてくんろ rw+5,917-0117

小学生の頃、俺の地元には「お守りばばあ」と呼ばれる女がいた。 誰が最初にそう呼び始めたのかは分からない。ただ、その名前だけが、まるで最初から決まっていた役割のように町に定着していた。 夕方になると、必 ...

終わらない地下 rw+4,181-0201

まだ俺が大学にいた頃のことだ。二、三年前になる。 ある夜、実家から婆ちゃんが倒れたと連絡が入った。小さい頃から俺を育ててくれた人だ。講義もバイトも放り出して、その日のうちに帰省した。幸い命に別状はなく ...

ショッピングモールで世界がズレた話 rw+6,197-0210

先日、かつて出会った「元少年」と再会した。 その顔を見た瞬間、封をされたまま沈んでいた記憶が、一気に浮上した。書き留めなければならない、そう思わせるだけの重さを伴って。 五年ほど前のゴールデンウィーク ...

持ち帰ったのは誰か rw+4,784-0108

十年ほど前のことだ。高校を卒業する直前で、進路はすでに決まり、進学でも浪人でもなく、ただ地元の工場に就職するだけの未来が待っていた。 教師も親も安心しきっていて、俺自身ももう何も選ばなくていい立場にな ...

口元が緩む rw+5,628-0117

中学時代の同級生から聞いた話だ。 小さな町にある、築年数だけが取り柄のようなコンクリート校舎での出来事だという。雨上がりの午後になると、教室の奥に黒板拭きの湿った匂いが残る。そんな時代の話だ。 最初は ...

二回、鳴った rw+4,764-0120

あの日のことを、私は思い出そうとして思い出しているわけではない。 朝、歯を磨くとき。 夜、布団に入って電気を消すとき。 生活の隙間から、勝手に浮かび上がってくる。 机の上に置いたICレコーダー。 赤く ...

間延びしたノック rw+4,879-0110

あれから十年経つのに、部屋の空気にはまだ、誰かが息を潜めているような沈みがある。 最初におかしくなったのは、由紀子が消えて五年後だった。俺はもう別の街に移り、別の女と暮らしはじめ、前の生活とは何ひとつ ...

信者以外立入禁止 rw+4,478-0109

2025/09/28   -中編, r+, カルト宗教

中学の頃だった。家の裏にあるS山を、五人で登った。 正規の登山道を使うのが、なんとなく癪だった。 誰が言い出したわけでもなく、獣道にもならない斜面や木立の隙間を、体を捻りながら進んだ。枝が腕に絡み、靴 ...

怪談になった同級生 rw+5,408-0208

小学校五年から六年の夏休み明けまで、田所というやつと同じクラスだった。 あだ名は「グレート」。怪談先生グレート。俺たちが勝手にそう呼んでいた。 学校の図書館を根城にして、推理小説や怪談集を片っ端から読 ...

返事があるうちは rw+4,412-0210

来年、結婚する。 その前に、胸の底に沈めてきたものを吐き出しておこうと思った。厄落としだと思えば、少しは気が楽になる気もした。 あれは、小学生の夏休みのことだ。 母が少し厄介な病気を患い、遠方の病院へ ...

隠し念仏の村で届いた黒い手紙 rw+8,337

越してきた日から、この村の空気は肺に薄く膜を張るようだった。 畑の向こうに並ぶ屋根は、どれも同じ苗字を掲げている。子どもの声も、戸を閉める音も、土に吸われて消える。笑っているはずの顔が、どこか揃いすぎ ...

後ろ髪は伸ばすな rw+4,226

中学生の頃、友達を失った。 表向きは精神の病と処理されたが、私は別のものを見ている。あれ以来、あの出来事に触れないことで均衡を保ってきた。だが先日、旧友と偶然再会し、封じていた記憶が剥がれ落ちた。書く ...

月を喰らう鬼と、俺の生 #3,869

あの夜から、俺の生は別のものになった。 巡回の足を止めたのは、細く高い女の歌声だった。涙を含んだ声色が夜の庭に漂い、俺の耳を縫い留めた。辿り着いた先で、白い衣の女が月光を纏い、宙に戯れるように舞ってい ...

撃つのは誰か rw+2,262-2011

射撃場で出会ったあの日から、あの人は私の師匠だった。 実の父とほぼ同じ年齢で、子どもはいるのにアウトドアには興味がないと言っていた。なのに私のことだけは妙に気に入り、北海道での猟に連れていってくれた。 ...

地下から来たもの rw+4,818-0130

あれは、まだ俺が二十代後半で、現場作業員としてあちこちの工事を渡り歩いていた頃の話だ。 勤めていた会社が地下鉄工事を請け負って、俺はその現場に配属された。 工事開始から数日。ショベルの爪が地面を削るた ...

かえるのうた rw+5,255-0206

年末の寒気が、オフィスの窓ガラスを震わせていた。 先輩が、いつもの調子で肩を叩いてきたのは、仕事納めまで一週間ほど残した頃だった。 「うちの町の年越し、見てみない? ちょっと変わった行事があるんだ。今 ...

【完全版】禁后(きんごう)~パンドラの箱 #5,921

【ゆっくり怪談】禁后(きんごう)~パンドラの箱【完全版】 私の故郷に伝わっていた「禁后」というものにまつわる話です。 どう読むのかは、最後までわかりませんでしたが、私たちの間では「パンドラ」と呼ばれて ...

仮母女(かもめ)《ホラーテラーさん》#11,854

【ゆっくり怪談】仮母女(かもめ) 若干の脚色ありますが、友人の兄の体験を本人目線で書いたものです。 今日は、カノジョの洋子と初めての一泊旅行。と言っても、家から電車で二時間ほどの、県内北部にある温泉旅 ...

七年ぶりのいんび rcw+8,072-0124

もう二十年近く前のことになる。 正確な年齢は分からないが、たぶん五歳くらいだった。 最初に思い出すのは、冷たい山の空気と、湿った土の匂いだ。 あの匂いは今でも、ときどき鼻の奥に蘇る。 私が育った村は、 ...

後ろ姿だけが映る rw+5,406-0524

あれは、真夏の夜のことだった。 仕事中、机の上に伏せていた携帯が震えた。画面には「村上」と出ていた。 声を聞くのは一年ぶりだった。大学を出てからは年に何度か会う程度になり、そのうち連絡も途切れていた。 ...

ワラスッコの宿帳 rw+3,176

中学の頃まで過ごした故郷は、岩手県二戸市金田一という小さな町だった。 山の匂いと湿った土の感触が、今でも鼻の奥にこびりついている。 この町には、昔から妙な宿がある。緑風荘。 表向きは座敷童子の出る宿と ...

言われた木を切るだけ rw+5,913-0209

親父が死ぬ直前、病室のベッドで俺と兄貴を呼びつけ、ほとんど息も絶え絶えになりながら言った言葉がある。 「……ムナカタ土建の資材置場の端に、林道があんだろ。……あそこの奥の集落の依頼は、……最優先にしろ ...

継がせる家 rw+5,397-0211

十年前、従弟が事故で死んだ。 夜の街道でカーブを曲がり損ね、ガードレールを越えて落ちたという。即死だったと聞いた。都会で働き、本家とは距離を置いていた男だった。 葬式の夜、本家の叔父が言った。 「お前 ...

『良栄丸遭難事件』未だ謎が残るミイラ船の真実・幽霊船ミステリー #17,000-0201

良栄丸遭難事故とは? 1926年(大正15年/昭和元年)12月。和歌山県の漁船:良栄丸が千葉県銚子の沖で遭難し、乗組員12人が全員死亡・行方不明となった事故である。 漁業従事中にエンジンが故障、北太平 ...

金色の尾の家系 rw+8,253

祖母が死ぬ三日前、枕元でこの話をした。 息は浅く、目は濁っていたが、声だけは妙に澄んでいた。昔話のようでいて、途中から急に現実の温度を帯びる。私は半ば聞き流しながらも、なぜか最後まで耳を離せなかった。 ...

床下は査定対象外 rw+4,197

不動産会社に入って三ヶ月目のことだ。 郊外の分譲地に建つ、築八年の戸建てを任された。離婚を機に売却したいという依頼だった。所有者は四十代半ばの男。妻子はすでに出て行き、現在は単身で暮らしているという。 ...

午前二時四十九分の郵便 r+4,689

あれは、僕が高校二年の十月に体験した出来事だ。 思い返すたび、背筋が粟立つ。いや、いまこうして思い出しながら文章にしている間にも、部屋のどこかから誰かに見られているような、そういう圧迫感がある。 僕は ...

回すな rw+2,540

それは、私がまだ土木事務所に入ったばかりで、現場の名前もろくに覚えていなかった頃の話だ。 事務所のいちばん奥に、ほとんど声を出さない老人がいた。書類の束を前にして、毎日同じ姿勢で座っている。誰かに話し ...

その神棚は、娘の願いを叶えすぎた。#9,066

私は神社の家系に生まれ、霊能力者を生業としている者です。 三年前に訪れたお客様の話ですが、今でもどうしても考えてしまって胸が苦しくなる想いなので、もう時効かと思いますので吐き出させて下さい。 2015 ...

もうひとりの支援員 r+1,581

X学童の話をしてくれたのは、元支援員のMさん(仮名)。 十年以上も前の話になるが、今も細部を忘れられないのだという。 勤務先は住宅街の一角にあった公立の学童保育所。建物はふたつ、A館とB館に分かれてい ...

祟り神(疫神)を祀る神社 #8,788

【ゆっくり怪談】祟り神(疫神)を祀る神社 私の実家は元被差別部落だった(と、思われる土地)にある。 517 :本当にあった怖い名無し:2010/08/26(木) 10:13:29 ID:FiiTfcM ...

テクノロジー犯罪被害者の悲痛な叫び(集団ストーカーの恐怖)#9,042

【ゆっくり怪談】テクノロジー犯罪被害者の悲痛な叫び(集団ストーカーの恐怖) 今月の頭に、高校時代の友人から突然メールをもらったのですが、それがとても妙な内容で……正直とても怖かったので、書き込みます。 ...

役に立たない存在 rw+4,490-0124

私は数年前まで、ある一家に飼われていた。 今でもこの言い回し以外に、あの期間を説明できる言葉が見つからない。監禁でも誘拐でもない。洗脳とも少し違う。あれは生活だった。私が私である必要のない、完成された ...

心臓部は誰のものか rw+2,601

ああ、五十年も前の話だ。 小学生だった俺は、川崎の工場地帯のど真ん中に住んでいた。金属と油の臭いが空気に溶け、運河は濁った緑色に沈んでいた。目の奥がひりつくのが当たり前の時代だった。 放課後は駄菓子屋 ...

神社に戻った理由 rw+8,520-0203

あれは平成八年、高三の秋口だった。 俺は北のほうの寒村に生まれ育った。町と呼ぶには心許ない集落で、夜になれば灯りはまばら、娯楽らしい娯楽もない。高校生の俺たちは、腐りかけた魚みたいに行き場を失い、気が ...

見えない二階 rw+4,865-0104

あの家のことを、私はまだ夢に見る。 長崎の、地図にも小さくしか記されていない島。祖父の家。すでに取り壊され、存在しないはずのその屋敷の中を、私は夜ごと彷徨っている。 父が生きていた頃、家系の話は一切語 ...

泊まらなかった理由 rw+4,799-0114

転職して半年。部署は違うが、喫煙室でよく顔を合わせる五つ上の先輩と親しくなった。 最初は会釈を交わす程度だった。だが、似たような苦手上司の話をぼやいたのをきっかけに、自然と同じ時間に煙草を吸うようにな ...

笑っていたのは誰だったか rcw+10,064-0126

二〇〇六年の盆休み。 あの夜のことを思い出すと、今でも喉の奥がひゅっと冷える。 俺の家系には、盆の間は海にも山にも近づくなという決まりがあった。理由は誰も説明しない。ただ、昔からそうだという一点だけが ...

【未解決事件】帝銀事件~戦後最大のミステリー #5,210

【未解決事件】帝銀事件~戦後最大のミステリー【怪異談】 帝銀事件(ていぎんじけん)とは 1948年(昭和23年)1月26日に東京都豊島区長崎の帝国銀行椎名町支店で発生した毒物殺人事件。(後の三井銀行。 ...

戻してはいけない腕輪 rcw+7,831-0122

【ゆっくり怪談】髪被喪(かんひも) 僕の母の実家は、長野の山奥にある。信州新町からさらに奥へ入った、地図の端に追いやられたような集落だ。 あの腕輪を見つけたのは、小学校四年の夏だった。親の都合で、半ば ...

【名作】聚落~ヤバイ集落奇譚《ホラーテラーさん》#6,900

【ゆっくり怪談】聚落~ヤバイ集落奇譚 もう二〇年以上前、少年時代の話である。 怖い話投稿:ホラーテラー 寅さん :2009/10/28 05:15 俺は名は寅、友達は雄二と弘樹と仮名をつけておく。 … ...

仕返ししただけだ rw+3,343

あれは、小学六年の夏休みが終わる頃だった。 あの森の名を、今でも口に出せない。角田の森。湿った音が喉にまとわりつく。子どもだったくせに、あそこには入ってはいけないと、最初から分かっていた。 いつも遊ぶ ...

廃村で一晩寝た結果 rw+11,480-0203

オフロードバイクに乗るようになってから、ひとりで遠くへ行くのが癖になっていた。 泥と埃にまみれた林道、誰も通らない尾根道。地図に名前のない道を走っていると、自分の輪郭だけがはっきり浮かび上がる気がする ...

選ばれた夜 rcw+8,879-0128

小学校五年生の時の話だ。 何度も夢だったことにしようとした。時間が経てば、子どもの記憶は形を変える。そう思い込もうとした。けれど、どうしてもあの夜だけは、現実だった感触が抜けない。 父の実家は山に囲ま ...

いいって言ったでしょう rw+11,483-0114

「彼女」は、笑っていた。 部屋の電気をつけた覚えはない。それなのに、帰宅した自分のアパートの一室から、柔らかい光が漏れていた。三階の端、毎日見ているはずの窓の明るさが、その夜だけは妙に現実味を失って見 ...

X駅 #3,977

X駅【ゆっくり朗読】 俺は五年前、大学一年の時に統合失調症になった。 397:本当にあった怖い名無しsageNew!2014/01/25(土)00:02:31.45ID:4rqWkTk20 最初は何と ...

一本、繋がったまま rw+4,513-0115

近所に、家族ぐるみで付き合いのある神職の一家がある。 地元では知られた旧家で、代々神社を受け継いできた分家にあたる。 本家とは別の神社を守っているが、関係は険悪ではなく、表向きはごく普通の親戚同士だっ ...

封印地の道~ぽぽぽ、の夜 rw+3,709-0203

親父の実家は、俺の家から車で二時間もかからない。 山に囲まれた寒村で、米と野菜を作って暮らしていた。谷あいに家が一軒だけぽつんとあり、道は細く、バスも来ない。静かで、空気が澄んでいて、俺はあの場所が好 ...

求人の声 rw+3,847

皆が新世紀の幕開けだ何だと浮かれていた頃、俺は四畳半のボロアパートで畳に寝転がっていた。 天井にはひびが入り、板がわずかに浮いている。窓の外では蝉が鳴き、網戸越しに湿った空気がじっとりと流れ込んでくる ...

沈黙しているだけ rw+6,017-0120

三年ほど前のことだ。 実家を解体した際、業者が困ったような顔で俺に声をかけてきた。 「……床下から、変なモノが出てきまして」 差し出されたのは、やけに古びた、そして不自然にきれいな桐の箱だった。円筒形 ...

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