ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「中編」 一覧

廃病院からの着信 r+3,480

まだ俺が大学にいた頃のことだ。二、三年前になるだろうか。 ある夜、実家から婆ちゃんが倒れたと連絡があった。小さい頃からずっと面倒を見てくれていた婆ちゃんだ。いてもたってもいられず、すぐに帰省して病院に ...

忘却のエレベーター r+5,761

先日、かつて出会った「元少年」と再会した。 その顔を見た途端、あの出来事が堰を切ったように甦り、私はどうしても書き留めておかずにはいられなくなった。 五年ほど前のゴールデンウィーク、私の現実は音を立て ...

夢魅の玉 r+4.376

十年ほど前のことだ。高校を卒業する間近、俺は進路も決まり、進学ではなく就職することになっていた。 そのせいか、もう授業もまともに身に入らず、毎日ひたすら暇をどう潰すかしか考えていなかった。 ある晩、友 ...

アシュラさんが眠る海 r+5,003

今年の三月の終わりだったと思う。 いつものように洒落怖まとめサイトを開いて、ランキングの新しい投稿を読み漁っていた。薄暗い部屋で、パソコンの画面だけが青白く光っている。家には俺と伯父しかいなかった。両 ...

鎧の音 r+4,139

これは私自身、いまだに現実だったと信じきれない出来事だ。 けれど、確かにこの身に刻まれたことなので、言葉にして残しておこうと思う。 幼いころから、私は落ち着いて暮らすことができなかった。借金を背負った ...

詰め込まれた軽 r+4,528

何年か前のことだ。 あれ以来ずっと口にするのもためらっていたが、こうして言葉にでもしておかないと、自分の中で現実だったのか幻だったのか、ますます分からなくなってしまう。 夕方、まだ空の底に朱が残ってい ...

祠に手を合わせた日 r+3,110

2025/10/14   -短編, 中編, r+

ずっと心に引っかかっていることがある。 誰かに聞いてもらいたくて、この話をする。長くなるのを先に謝っておく。 きっかけは、もう四十年近く前のことだ。両親が離婚し、私は母に連れられて母の故郷の山あいの集 ...

笑う被害者 r+5,281

中学時代の同級生から聞いた話。 小さな町の、古びたコンクリート校舎の中で起こった出来事だという。雨に濡れた黒板の匂いがまだ残るような、そんな時代の話。 授業中にふと消えるノート。体育のあと気づけばなく ...

十七年目の午後、あの声がした:真犯人に会ってしまった男の記憶 r+3,589

あれは、よく晴れた午後だった。 陽が真上から地面を叩きつけるような、何の変哲もない一日だった。 足利の駅を降りて、渡良瀬川までの道を歩いていた。ちょうど、事件から十七年が経った日だった。いや、「事件」 ...

電子音が止まったとき r+4,490

あの日のことを、私はまだはっきりと思い出せる。 机の上に置いたICレコーダー。赤く点滅する録音ランプ。そして病室の中で、まるで世界がそこだけ切り離されたような静けさ。 可美村貴代――私の姪。十三歳のと ...

赤い舟の呼び声 r+7,749

子どもの頃から大学に入るまで、ずっと海辺の町で育った。 浜に沿って国道が走り、その背後はすぐ山。山の斜面に家がぽつぽつと張り付くように建ち、浜辺には漁のための小屋が並んでいた。けれど、うちだけは漁師じ ...

二重の顔 r+4,544

十年ほど前のことだ。 あの頃、俺はまだ学生で、日々の暮らしをアルバイトで繋いでいた。居酒屋の薄暗いカウンター、その向こうで笑う二つ上の女――由紀子。当時はまだ、今のような擦れた下衆女ではなかったと、そ ...

昭和五十二年の部屋 r+4,971

2025/09/28   -中編, r+, カルト宗教

中学の頃だった。家の裏にあるS山を、五人で登った。 普通に道を通るのが嫌で、あえて道なき斜面や木々の間を、獣みたいにすり抜けながら進んだ。汗の匂いと草いきれで息が詰まりそうになった頃、急に視界が開けた ...

グレートの最後の怪談 r+4,996

小学校五年から六年の夏休み明けまで、田所というやつと同じクラスだった。 あだ名は「グレート」。怪談先生グレート。俺たちがそう呼んでいた。 学校の図書館を根城と呼び、推理小説を片っ端から読んで、目を悪く ...

センジュさんの返事 r+3,927

来年、結婚する。 その前に、ずっと胸の底に沈めていたものを吐き出しておこうと思う。厄落としだと思えば、少しは気が楽になるだろうか。 あれは、小学生の夏休みのことだった。母が少し厄介な病気になり、遠くの ...

黒く塗られた招待状 r+8,337

越してきた当初から、この村にはどこか息苦しい匂いがあった。 畑の向こう、見渡す限りの屋根は皆、同じ苗字を背負った家々。笑い声も、足音も、まるで土に吸い込まれてしまうような静けさが支配している。 私は地 ...

髪を掴むもの r+4,226

中学生の頃、一人の友達を失った。 表向きの死因は精神の病だとされていたが、私だけは知っている。本当は“何か”に憑かれたのだと。 もう何年も封じ込めてきた記憶だ。触れれば夜に眠れなくなる。だが先日、偶然 ...

砂を呑む声 r+4,854

あの女と出会ったのは、たしか平成十六年の春だった。 鳥取の街はまだ肌寒く、港から吹く潮風が夜の店のネオンを濁らせていた。仕事帰り、ふらりと入ったスナックで、奥の席から笑い声が響いていた。妙に太い、喉に ...

月を喰らう鬼と、俺の生 #3,869

あの夜から、俺の生は別のものになった。 巡回の足を止めたのは、細く高い女の歌声だった。涙を含んだ声色が夜の庭に漂い、俺の耳を縫い留めた。辿り着いた先で、白い衣の女が月光を纏い、宙に戯れるように舞ってい ...

岩手17歳女性殺害事件考察 n+

2025/09/21   -中編, 凶悪殺人事件, n+2025

岩手17歳女性殺害事件 場所 日本・岩手県川井村(現宮古市) 日付 2008年(平成20年)7月1日 概要 17歳の女性(B-1)が殺害され、河川に遺棄された。 死亡者 17歳の女性(B-1) 犯人  ...

山の神と師の声 r+1,894

射撃場で出会ったあの日から、あの人はずっと私の「師匠」だった。 実の父とほぼ同じ年齢で、子どもはいるけれど、どうやらアウトドアには全く興味がなかったらしい。だからなのか、私のことをやけに気に入り、懐に ...

地下から来たもの r+4,252

あれは、まだ俺が二十代後半で、現場作業員としてあちこちの工事を渡り歩いていた頃の話だ。 勤めていた会社が地下鉄工事を請け負って、俺はその現場に配属された。 工事開始から数日。ショベルの爪が地面を削るた ...

かえるのうた r+4,789

年末の寒気が、オフィスの窓ガラスを震わせていた。 先輩が、あの調子で肩を叩いてきたのは、仕事納めの一週間ほど前のことだった。 「うちの町の年越し、見てみない? おもしろい行事があるんだ。今年は特に、見 ...

【完全版】禁后(きんごう)~パンドラの箱 #5,921

【ゆっくり怪談】禁后(きんごう)~パンドラの箱【完全版】 私の故郷に伝わっていた「禁后」というものにまつわる話です。 どう読むのかは、最後までわかりませんでしたが、私たちの間では「パンドラ」と呼ばれて ...

仮母女(かもめ)《ホラーテラーさん》#11,854

【ゆっくり怪談】仮母女(かもめ) 若干の脚色ありますが、友人の兄の体験を本人目線で書いたものです。 今日は、カノジョの洋子と初めての一泊旅行。と言っても、家から電車で二時間ほどの、県内北部にある温泉旅 ...

樵面 r+3,800

私がこの話を耳にしたのは、父が死ぬ二年前だった。 もっとも、話の大半は私が生まれるよりも前の出来事で、直接見たわけではない。父の口ぶり、残された古い資料、そして私の想像が混ざっている。だから、どこまで ...

いんびの夜 r+7,470

もう十数年以上も前のことになる。正確な年齢は定かじゃないが、五歳くらいだったと思う。 記憶の端は、あの山の冷たい空気と、深く染み込んだ土の匂いから始まる。 暮らしていた村は、地図にも載らないほど奥まっ ...

ワラスッコの部屋 r+2,946

中学の頃まで過ごした故郷は、岩手県の二戸市金田一という小さな町だった。 山の匂いと湿った土の感触が、いまでも鼻の奥にこびりついている。 この町に、昔から妙な宿があった。緑風荘。表向きは、座敷童子の出る ...

神も仏も沈む地 r+5,381

親父が死ぬ直前、病室のベッドで俺と兄貴を呼びつけ、ほとんど息も絶え絶えになりながら言った言葉がある。 「……ムナカタ土建の資材置場の端に、林道があんだろ。……あそこの奥の集落の依頼は、……最優先にしろ ...

やっかい箪笥 r+4,667

2025/09/13   -中編, r+, 民俗
 

小学校の低学年の頃だったと思う。 自分でも子供の頃の記憶は割と鮮明な方なのに、その夏の記憶だけは、どうも靄がかかっていて曖昧だ。夢だったのか、現実だったのか、確かめようがない。けれど、ひとつひとつ手繰 ...

【未解決殺人事件】佐賀女性7人連続殺人事件【水曜日の絞殺魔事件】#13,734

【未解決殺人事件】佐賀女性7人連続殺人事件【水曜日の絞殺魔事件】ゆっくり朗読 佐賀県女性七人連続殺人事件とは 1975年から1989年(昭和五十年から平成元年)までに佐賀県で七人の女性が殺された事件。 ...

北九州・連続監禁殺人事件-日本犯罪史上最も残虐非道なマインドコントロール殺人事件 #37,539

北九州監禁殺人事件(きたきゅうしゅうかんきんさつじんじけん)は、2002年(平成14年)3月に北九州市小倉北区で発覚した監禁、殺人事件である。 松永太被告(50)は、交際していた緒方純子被告(49)と ...

春の祠 r+5,212

十年ほど前、従弟が事故で死んだ。 バイクで街道を走っていて、カーブを曲がり損ねたらしい。その知らせを受けて実家に帰ったとき、本家の叔父――従弟の父親が、ぽつりと話し始めた。 「お前が継ぐことになるだろ ...

『良栄丸遭難事件』未だ謎が残るミイラ船の真実・幽霊船ミステリー r+16,448

良栄丸遭難事故とは? 1926年(大正15年/昭和元年)12月。和歌山県の漁船:良栄丸が千葉県銚子の沖で遭難し、乗組員12人が全員死亡・行方不明となった事故である。 漁業従事中にエンジンが故障、北太平 ...

狐の尾が金色だった理由 r+8,253

あれは、祖母が死ぬ直前にぽつりぽつりと語ってくれた話だ。 妙に生々しいのに、途中からおとぎ話のようになっていくその内容に、最初は冗談だろうと思っていた。 けれど今では、実家の床の間に飾られた金色の尾と ...

風呂場の奥に残るもの r+4,197

不動産会社に勤め始めてまだ数ヶ月の頃だった。 仕事にも慣れてきたと思っていたが、この件を境に、物件の「外観」や「築年数」なんか、まったく当てにならないと痛感するようになった。 担当になったのは、郊外の ...

午前二時四十九分の郵便 r+4,689

あれは、僕が高校二年の十月に体験した出来事だ。 思い返すたび、背筋が粟立つ。いや、いまこうして思い出しながら文章にしている間にも、部屋のどこかから誰かに見られているような、そういう圧迫感がある。 僕は ...

忌みことば r+4,033

俳句をやっていると話すと、決まって少し意外そうな顔をされる。 まあ、教師なんていうものは、生徒の前では常に「こうあるべき人間」を演じる職業だから、俳句のようなものにうつつを抜かす余裕はないと思われてい ...

杭仏 r+3,819

大学三回生の春、選択した民俗学の授業で、ちょっと変わった助教授に出会った。 まだ三十代前半で、くしゃっとした髪と無精ひげ。酒とタバコと古文書をこよなく愛してるって雰囲気が、最初の講義で席に着く前から伝 ...

水底の声 r+3,526

あの電話番号を、今でも使っている。 新しいアパートに引っ越して、暮らしを立て直す決意をした際に、ひょんなことから手に入れた、まるで呪物のような電話番号だ。 あの番号は、かつての持ち主、照井という男の痕 ...

その神棚は、娘の願いを叶えすぎた。#9,066

私は神社の家系に生まれ、霊能力者を生業としている者です。 三年前に訪れたお客様の話ですが、今でもどうしても考えてしまって胸が苦しくなる想いなので、もう時効かと思いますので吐き出させて下さい。 2015 ...

アレを思い出す者 r+4,112

五年前、中学生だった私は一人の友人を失った。 表向きの死因は精神疾患による自死だったが、そんなものは建前だ。実際には、“アレ”に憑かれたのだ。今でもあれがなんだったのか、説明はできない。けれど確かに中 ...

もうひとりの支援員 r+1,581

X学童の話をしてくれたのは、元支援員のMさん(仮名)。 十年以上も前の話になるが、今も細部を忘れられないのだという。 勤務先は住宅街の一角にあった公立の学童保育所。建物はふたつ、A館とB館に分かれてい ...

《三重県伊勢市・女性記者失踪事件》推理考察 n+

2025/09/02   -中編, 未解決事件, n+2025

伊勢市女性記者行方不明事件とは、1998年11月24日火曜日23時頃、三重県伊勢市の出版社・有限会社伊勢文化舎に勤務していた編集者兼記者の辻出紀子さん(当時24歳)が出版社を退勤後に突如行方不明となっ ...

祟り神(疫神)を祀る神社 #8,788

【ゆっくり怪談】祟り神(疫神)を祀る神社 私の実家は元被差別部落だった(と、思われる土地)にある。 517 :本当にあった怖い名無し:2010/08/26(木) 10:13:29 ID:FiiTfcM ...

虚ろな笑顔のアルバム r+10,801

今はもう状況が違うのだろうと信じたいが、当時のあれは確かに現実だった。 だから、記録のように書いておきたい。 「そんな事でいちいち驚いてたら、社会生活なんて送れないよ」 そう言ったのは、職員室にいる教 ...

日本犯罪史上最凶!津山三十人殺し事件(八つ墓村のモデル)#7,220

日本犯罪史上最凶!津山三十人殺し事件(八つ墓村のモデル)【ゆっくり朗読】 津山事件(つやまじけん)または津山三十人殺し(つやまさんじゅうにんごろし)は、 1938年(昭和13年)5月21日未明に岡山県 ...

《未解決事件推理考察》松岡伸矢くん行方不明事件【徳島県】r+82,997

【未解決事件】松岡伸矢くん行方不明事件(徳島県) 事件の概要 1989年3月7日、徳島県貞光町(現つるぎ町)の親戚宅にやって来ていた当時4歳の松岡伸矢くんが、親が目を離したわずか20秒の間に忽然と姿を ...

《未解決事件推理考察》群馬・荻原功明ちゃん誘拐殺人事件【映画64ロクヨンのモデル】r+28,250

【未解決事件】群馬・荻原功明ちゃん誘拐殺人事件【映画64ロクヨンのモデル】 功明ちゃん誘拐殺人事件は1987年(昭和62年)に発生した誘拐殺人事件。 戦後日本の身代金目的誘拐殺人では捜査機関が犯人を特 ...

テクノロジー犯罪被害者の悲痛な叫び(集団ストーカーの恐怖)#9,042

【ゆっくり怪談】テクノロジー犯罪被害者の悲痛な叫び(集団ストーカーの恐怖) 今月の頭に、高校時代の友人から突然メールをもらったのですが、それがとても妙な内容で……正直とても怖かったので、書き込みます。 ...

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