ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「 kowainetの記事 」 一覧

乾いた手 nw+184

田んぼの泥が温まりきらずに冷気をまとい始める頃、空気の底だけがじわり湿る。 あれは中学二年の夏休みの終わりで、昼間に遊び疲れた身体のまま息を合わせるように夜へ滑り込んだ夜だった。家に帰って飯をかき込ん ...

人間のリミッターが外れるとき r+813

深夜の保護室で起きたこと これは、看護師として精神科病院に勤務していた女性から聞いた話だ。彼女が入職してまだ1年目、夜勤に慣れ始めた頃に体験した、今でも脳裏を離れない出来事だという。 その病院では日常 ...

裏S区:嗤う人々~アナザーストーリー・後日談 #16,227-0116

※註:もとのお話『裏S区』を読んでいない方は、最初にこちらからお読み下さい。 ⇒ 『裏S区』もとの話 これは、俺自身の体験ではない。ただし、その話を語った友人が嘘をつくような人間ではないため、事実とし ...

裏S区【語り継がれる定番怖い話】r+6,441

仮だが、S区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる九州のある地域の話。 現在では裏とは言わずに『新S区』って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも『裏S区』と呼んでる。 まぁ、裏と言うのは良 ...

四階に増えた一室 rw+2,847-0128

今でも、四階の匂いを思い出すと喉がひりつく。 消毒液とも古い金属とも判別できない、湿り気を含んだ匂いだ。あの階にだけ、季節とは無関係の湿度があった。 私は当時、雑居ビルの管理会社で事務をしていた。築四 ...

観客と証人のいないベンチ n+

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 それは埃っぽさと、湿った土、そして僅かな鉄錆が混ざったような、団地の夜に特有の鈍い匂いだ。友人のMが語った、あの出来事の中心にあるのは、その匂いと、 ...

花壇の向かいに座るひと n+

小学二年の私が、庭の隅にある小さな盛り土に水を垂らしていた頃の話だ。 夕方の光が斜めに差し込み、花壇の土を赤く照らしていた。 風はほとんど動かず、空気は薄い膜のように肌へ張りついていた。 日が傾ききる ...

かわって ncw+204-0120

茨城県南部の湿った風が、車の窓から吹き込んでくる。 七月半ばの筑波は、緑とアスファルトが混じり合った独特の匂いがした。父親の転勤に伴う引っ越しは、中学三年の夏という最悪の時期に決まった。助手席の父親は ...

白い人々(The White People)/アーサー・マッケン(Arthur Machen)n+

世界は一枚の皮じゃない。 裏側で、まだ脈打っているものがある。 見たら、戻れない。 世界は整った一枚の皮膜ではない。 その下に、もうひとつの世界が縫い付けられている。 その縫い目が裂け、裏側から“白い ...

鍵のかかった部屋 rw+7,706

2DKのアパートに妹と暮らしていた頃の話だ。 引っ越して数週間が経った雨の夜、私は一人で帰宅した。妹はまだ戻っていなかった。 玄関を開けると、左手にトイレ、正面に風呂場の扉と電気のスイッチがある。濡れ ...

連れて行くもの rw+5,026-0121

私の母方の家には、昔から「山に関わるな」という言葉があった。 理由を聞いても、誰もはっきり答えない。ただ、女たちは皆、その言葉を当たり前の注意のように受け取っていた。 山のふもとに、古い小さな寺がある ...

数えなかった街灯 rw+4,618

これは、数年前に友人の田端と夜釣りに出かけたときの話だ。 場所は奥多摩の白丸ダムだった。釣り仲間の間では名前だけは知られているが、あえて話題にする人間は少ない。夜は人が寄りつかず、静かすぎるほど静かな ...

塩を持って歩く rc+4,134-0117

職場の同僚と居酒屋で飲んでいたときに語った話を、そのまま書き写す。 あれから二十五年以上が過ぎたが、今も脳の底で黒い水が鳴っている気がする。 高校二年から三年に移る春休み、三月。北浜と天満橋のあいだ、 ...

縫い目の内側 ncrw+149-0109

今でも、あの匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。 消毒液と古い布団の湿気が混じった、大学病院の空気だ。覚えているはずがない、と何度も言われた。それでも、天井に広がる黒ずんだ輪郭や、廊下の奥に溜まる湿った ...

【鬼熊事件】村人は何故犯人を匿ったのか?r+7,075-7,691

鬼熊事件(おにくまじけん)とは 1926年に千葉県香取郡久賀村(現:多古町/たこまち)で発生した殺人事件。 岩淵熊次郎の物語:狂気と血塗られた愛 これは、かつて「鬼熊」と呼ばれた岩淵熊次郎の顛末を記し ...

定刻の花飾りバス r+3,719

母の親友とその息子―清助と俺は、血より濃いとしか言えない奇妙な縁で結ばれていた。 同じ屋根の下で暮らし、同じ飯を食い、同じ部屋で夜を明かした。兄弟以上の距離感で育ったせいか、互いの呼吸や考えが手に取る ...

地底から見ていた nw+248-0114

彼がそれを語ったのは、酒の席でも、怪談めいた流れでもなかった。 終電を逃し、人気のない喫茶店で時間を潰していたとき、唐突に思い出したように口にしただけだった。 あれは小学校の低学年、たしか一年か二年の ...

ひぐらしの元ネタ~広島一家行方不明事件 #7,827-0130

ひぐらしの元ネタとなった広島一家行方不明事件 あの日、新聞の小さな記事に目が吸い寄せられた。湖に転落していた一台の車。中には一家四人の遺体。事件性はないと結論づけられたが、私にはそれ以上のものがちらつ ...

金色の粉が落ちるまえ n+

山に囲まれた町へ法事で戻った帰り、ひとりで小学校の通学路を歩いてみた。 舗装の継ぎ目に雑草が指のように生え、側溝の水はぬるい。斜面から染み出す湿気が、鼻の内側に苔のような膜を貼る。遠くで電柱が鳴ってい ...

もう十分やろ rw+8,977-0116

これは、東京近郊に住む友人の吉田さんから聞いた話だ。 その日、彼が入ったのは駅から外れた通りにある古い食堂だった。午後二時を少し回った頃で、昼の混雑はすでに引いている。客は数人。空気は油と湿気が混じっ ...

蛇田の駐車場 rc+5,942-0131

自分の住んでいる町は、田舎の中核都市。 あの土地は、もとは「蛇田」と呼ばれていた田んぼだった。小学生の頃から母に「蛇田には近づくな」と何度も言われてきたが、その理由を誰も詳しく話そうとしなかった。湿っ ...

身代わりじゃなかったハニワの話 nc+191-0130

今でも、あの土の匂いを思い出すたびに鼻の奥がひりつく。 乾いた赤土と湿った木の皮が混じった匂いだ。 小学校三年の夏、両親が旅行先で買ってきたハニワを居間に置いた日から、家の空気はわずかに変わった。笑い ...

【実話】南米チリで最悪な犯罪者に絡まれた話。r+5,904-6,625

これは、南米旅行をしていた頃の話だ。 目的地はチリのとある島、世界遺産の遺跡があることで有名な場所だった。だが、この旅は想像を絶する出来事で台無しになった。 ある晩、観光地の商店で妙に派手な格好をした ...

道に迷ったらタバコを吸え rw+5,424

港で船に乗る前、ばあさんはもう一度だけ同じことを言った。 「道に迷ったら、タバコ吸え。それだけは忘れんな」 それ以外の注意はなかった。キツネだの獅子だのの話もしなかった。むしろ、そういう話題を出そうと ...

導通様の囁き~神々とトウビョウの系譜 r+4,215-4,724

トウビョウ――それは中国・四国地方に語り継がれる謎の憑きものだ。 特に香川県では「トンボ神」とも呼ばれ、その姿は一〇~二〇センチメートルほどの小さなヘビ。全身は淡い黒で、首元には金色の輪が輝いていると ...

代わりに呼ばれたもの rw+6,103-0110

俺の田舎には、土地神がいると言われている。 神様と呼ばれてはいるが、誰も拝まない。祀らない。感謝もしない。ただ、触れないようにしてきただけだ。山に入るな、日が落ちたら近づくな、獣の声に応えるな。それだ ...

光の役目 ncw+201-0120

今でも、あの夕方の空の色をはっきり思い出せる。 雲の切れ間から漏れた光が濡れた地面に反射し、町全体がぼんやりと金色に染まっていた。夏でもないのに空気はぬるく、草の匂いに混じって、線香に似た焦げた匂いが ...

茶色いカーディガンの記憶 n+

小学校の裏手に、使われなくなった汲み取り式トイレがあった。 鉄の臭いと湿気がまとわりつく、昼でも薄暗い場所だった。 少年は、壁に立てかけられた鉄の棒で蓋をこじ開け、中を覗き込むのが日課になっていた。底 ...

【祟られ屋シリーズ】呪いの器 #6,192-6,905

※関連話 → 傷【祟られ屋シリーズ】(こちらを先にお読みください) 日本国内には、いたる所に神社や祠がある。 48 :呪いの器 ◆cmuuOjbHnQ:2008/07/23(水) 04:00:57 そ ...

雨の岩場に立つもの r+2,971

高校二年の頃、よく友達と埼玉県飯能の岩場に通った。 首都圏から近く、岩質もしっかりしていて、昔から人工登攀の練習場として知られていた場所だ。きっと六〇年代にはすでに開かれていたのだろう。僕たちは当然の ...

蔵に預けたもの nc+215-0120

まだ小学校に上がる前、祖父母の家に預けられていた頃のことだ。 なぜ自分がそこにいたのか、両親はいまでも理由を言わない。聞き返したことはある。だが、そのときだけ言葉が途中で途切れ、妙な沈黙が挟まった。理 ...

タイムリープ~時間の裂け目とにゅうめん r+5,820-6,325

今でもあの昼の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 油の熱で立ちのぼる揚げ物の甘い香りと、にゅうめんの湯気が入り混じる、あの一瞬の空気だ。 子どもの頃、一日に何度か、時間が巻き戻るような感覚に襲われて ...

【厳選名作】山祭り #5,472-0201

久しぶりに休みが取れた。たった二日だけど、携帯で探される事もたぶんないだろう。 ボーナスも出た事だし、母に何か旨いものでも食わせてやろう。 そう思って、京都・貴船の旅館へ電話を掛けてみた。 川床(かわ ...

初心者の登山 rc+5,077-0205

【ゆっくり怪談】初心者の登山【山にまつわる怖い話】 2007年、5月頃。 俺は静岡にある高ドッキョウ(たかどっきょう)という山を登ろうと考えた。 まだ山に登るようになって一年程度で、1,000m以下の ...

吊るされたものを下ろした日 rw+3,757-0206

これは、幼なじみの坂口から聞いた話だ。 彼が中学生だった頃、秋の終わりに起きた出来事だという。 坂口の住む村は、地図に名前こそ載っているが、外から人が入る理由のない場所だった。周囲を低い山に囲まれ、舗 ...

音だけが近づいてくる rw+3,015-0124

先週の金曜日、会社の先輩である大村が亡くなった。 マンションの自室で、両耳にボールペンを深く突き刺した状態で発見されたという。警察は事件性を否定し、自殺と判断した。両手はペンを強く握り締めており、争っ ...

夜の心霊訪問 r+2,500-3,313

七年前の6月、夜の10時ごろ、家の電話が鳴った。 電話の音がなんだか不気味だった。電話の相手は、馬場くんだった。 「なんか変なんだ。うまく説明できないけど、すぐに来てほしい」 馬場くんは最近、川越の近 ...

あなた、私が見えるんですか!? nc+262-0106

駅前のタクシー乗り場は、終電を逃した人たちで薄くざわめいていた。 舗道にこぼれた雨粒が、街灯の光を跳ね返して、足元を曖昧にする。 私は携帯を耳に当て、友人の声に相槌を打ちながら、いつもの位置に並んだ。 ...

深夜の山道で追われた話 rcw+5,022-0202

今でも、あの夜の霧の匂いだけははっきり思い出せる。 白く視界を塞ぐだけのものではなく、肺の奥にまとわりつき、吐いた息さえ自分のものではなくなるような、重たい霧だった。 夏だったが、山の標高のせいか空気 ...

封鎖された隣室 r+3,198

十一時半頃、玄関のチャイムが甲高く鳴った。 予期しない来客は、休日の午前にしては場違いな響きだった。足音を殺して覗き窓を覗くと、紺色のジャンパーを揃いで着た三人組が、玄関灯の下に並んで立っていた。胸板 ...

十年ぶりの同窓会 r+2,200-3,204

これは久しぶりの同窓会での話だ。 数か月前、中学時代の同窓会の案内状が届いた。前回の開催は20歳の時で、今回の同窓会は10年ぶり。仲が良かった友人たちとも長らく疎遠だったが、どこか懐かしい気持ちが芽生 ...

余計なことしやがって nw+342-0207

今でも、あの夜の匂いを思い出すと、喉の奥がわずかにざらつく。 乾いた紙と、焦げる寸前の埃が混じったような匂いだ。思い出そうとして思い出すのではない。ふとした瞬間に、向こうから鼻の奥に入り込み、胸の底に ...

死守りの夜 r+1,500-2,244

2025/11/22   -中編, r+

これは、高校の時の同級生から聞いた話だ。 彼の故郷では、独特な葬式の風習が今も残っているらしい。 その話は、彼の祖父、通称「爺」が亡くなった時のことだったという。爺は柔道五段、日焼けした顔にがっしりと ...

戻れぬ浅瀬 r+7,781-8,252

海が近いためか、地元ではよく漁師たちの迷信を聞かされていた。 「入り盆や送り盆には漁に出るな」とか、「お盆の時期には海や川に入ってはいけない」といった話だ。しかし、こういった迷信はこの地域だけでなく、 ...

犬と父の影が交わる夜に r+4,685-5,129

今でも、あの夜の湿った風を思い出すと胸の奥がざわめく。 仕事で通夜に参列した帰り道のことだ。ホテルのプランナーをしていた頃、十月に挙式を控えた新郎の父が亡くなった。長い闘病の末だったという。通夜の席で ...

完成しつつある顔 rw+4,681-0102

俺は来年、二十歳になる。 これまで平穏に生きてこられたのは、たまたまだと思っている。理由は単純だ。今も終わっていない出来事があるからだ。 これは、俺がまだ物心もはっきりしない頃、夏祭りで見つけた一軒の ...

父の不思議な夢 r+1,600-2,340

これは、私が小学校2年生の頃に体験した事象である。 当時、父は頻繁に出張してビジネスホテルに滞在していた。夜間には、父は外出して飲みに行くことが多く、家庭に連絡をすることは極めて稀であった。しかし、そ ...

闇に浮かぶ顔は、誰のものか r+1,400-2,114

2025/11/22   -中編, r+, ほんのり怖い話

大学四年の夏、就職が決まって、友人たちは海だの合宿だのと騒いでいた。 だが私は急に空いた時間を持て余し、ふと思い立って母方の田舎に住む祖父を訪ねることにしたのだ。 山の奥、地図で見れば灰色の国道から脇 ...

穴の裏に書かれた名 nc+

今でも正月の炬燵の匂いを思い出すと、胸の奥にざらつく感触が浮かぶ。 皆が眠って静まり返った居間で、薄暗い電球が畳の上に滲むような影を落としていた。 年越しの余熱がまだ室内に残っていて、鼻の奥には餅を焼 ...

言葉の続き rw+9,244-0120

事の発端は、夫が風邪をひいて寝込んだことだった。 七月の終わり、土曜日の夜。久しぶりに二人で外出し、帰宅した直後、夫は玄関で立ち止まり「寒い」「頭が割れそうだ」と訴えた。顔色は悪く、手足が異様に冷たい ...

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