ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

赤に還る r+4,092

坂本の話を、私の口から語らせてもらう。いや、正確には、あの日から私は坂本ではなくなった。 坂本という名を持つ人間は、もうとうにどこかへ消え失せた。残っているのは、赤に浸食された私の肉体と、まだ人間であ ...

人数が合わない夜 rw+2,481-0213

あれは、二十五歳の誕生日だった。 少し背伸びをして、仲のいい友人を六人ほど呼んだ。狭いワンルームだが、壁に簡単な飾りを貼り、テーブルを寄せて、コンビニで買ったケーキを中央に置いた。缶ビールを並べるだけ ...

呪いを喰う側 rw+4,833

母の話をする。 母は地方の女子高で教師をしていた。そこは噂だけで人が眉をひそめる学校だった。暴力団の家の娘や、宗教団体の幹部の子供が在籍し、警察の出入りも珍しくない。赴任早々、母はその現実を目の当たり ...

きよめたまひ、はらいたまへ n+

窓の外に差し込む夕焼けの光を思い出すと、今でも胸の奥がざわめく。 あの出来事は夢ではなかった、と確信しているのに、どうしても現実味が薄れてしまうのだ。私の家系には、少しばかり不思議な勘が働く血が流れて ...

祈りのあとに残ったもの rcw+6,614-0120

七年前に付き合っていた女の話をする。 最初に会ったときから、彼女には二つの顔があった。人懐っこく、よく笑う。場の空気を和らげるのが上手で、誰とでも距離を詰めるのが早い。その一方で、ふとした瞬間に、笑顔 ...

呪わなかった男 rw+5,134

あれは、もう随分前のことだ。 それでも、雨の日になると骨の奥が疼く。折れた箇所が天気を覚えているらしい。医者は後遺症だと言ったが、俺にとっては目印のようなものだ。あの日を忘れるなと、身体が合図を送って ...

見ていたのは、空だけではなかった rw+1,675-0126

小学校二年から四年までのあいだ、私は週に二度、放課後になると姉と並んで、学校のすぐ裏手にあるそろばん塾へ通っていた。 校舎の裏に回ると、すぐに視界が開ける。その一角に、どう考えても場違いな墓地があった ...

一日先の印字 rw+3,042

あの夜の匂いを、いまも思い出せる。 湿った床と油の混ざった、古い揚げ物のような匂いだ。あの工場で働いていたころの、秋の終わりの話になる。 地方の小さな惣菜工場だった。レシピはすべて本部指定、作るのは日 ...

娘に会えた夜 rw+5,326-0205

三年前のことだ。 当時、俺はキャバクラでボーイをしていた。派手な照明、笑顔の女の子、札束の匂い。だが、客の視線が俺たちに向くことはない。灰皿を替え、氷を運び、酒を注ぐ。邪魔にならない位置に立ち、声を出 ...

幻肢の記憶 n+

あの夜の病室を思い出すと、今でも胸の奥にひやりとした重みが残る。 私は小さな診療所を営んでいる開業医だが、入院設備も僅かながら備えており、救急指定も受けている。病棟の夜はいつも不気味な静けさに満ちてい ...

笑う檻 rc+8,883-0123

夫のことを、ただの「人がいいだけの男」だと思っていた。 疑うことを知らず、家事を押し付けても育児を放り出しても、にこにこと「疲れてるんだろ、俺がやるから休んでて」と言う、あまりに素直すぎる男。だからこ ...

二週間、満たされていた rw+5,399-0116

地方の大学に進学したばかりの頃、あの頃の自分は完全に浮かれていた。 初めての一人暮らし。都会では考えられないほど近くにある山と川と海。何もかもが新しく、触れるものすべてが自分を歓迎しているように思えた ...

六月十二日の香 r+4,385

お祓いに行く前に、どうしても記しておきたいことがある。 いや、これを書き残さずにいると、何もかもが夢のように曖昧に溶けてしまいそうで、自分の存在ごと消えてしまうのではないかという、そんな不安に駆られて ...

答えなかった旅行者 rw+4,475-0201

初めて海外へ出たのは、二十代の終わりだった。 仕事にも生活にも行き詰まりを感じていて、気分転換のつもりで申し込んだ団体旅行だった。行き先は中国の杭州。湖と山に囲まれた古い街で、写真で見る限りは穏やかで ...

水の音の家 r+4,800

2025/10/24   -短編, r+, 怪談

ホームヘルパーという仕事を知っていますか。 年寄りの家に行って、ご飯を作ったり、掃除をしたり、時にはオムツを替える。人の暮らしに寄り添いながら、淡々と日常を維持する仕事です。 結婚を機に一度は退職して ...

七〇三号室の音 rw+4,255-0212

三日目の夜だった。 新しい部屋に越してきてから、まだカーテンの匂いも取れていない頃。駅から徒歩二分という立地が気に入って契約したマンションは、エントランスが無駄に広く、床の大理石だけが妙に光っていた。 ...

十二階の外にあったもの n+

あれは幻覚だったのか、それとも私の足が一歩だけ別の世界に踏み入ってしまったのか…… いまだに答えは出ていない。 三年前のことだ。当時の私は学生で、生活費を稼ぐために運送のアルバイトをしていた。社員の男 ...

一日だけ過去に戻れるなら rw+7,149-0212

友人のひろゆきと、駅前の古びた居酒屋で飲んでいた夜のことだ。 串焼きの煙が低い天井に溜まり、隣の卓の笑い声がやけに遠く聞こえていた。取り留めのない近況報告から、いつの間にか「一日だけ過去に戻れるなら、 ...

神の視点 r+3,516

伊勢の内宮へと向かう参道を歩いていた。 まだ若く、何に祈るという明確な理由もなく、ただ連れに勧められるままについて行っただけの参拝だった。空気は澄み、木々の梢から漏れる光が砂利道をちらちらと照らしてい ...

禁じられた部屋の十分間 r+2,503

小学生の頃、地元の大学がやっていた少年サッカー倶楽部に入っていたことがある。 自慢できるほどの腕前ではなく、昔も今も下手の横好きといったところだ。けれど、あの時の夏合宿で経験した出来事だけは、いまだに ...

立っているのは誰か rw+4,970

穢れある悪戯~自殺の名所でやっちまった洒落にならない行為【ゆっくり朗読】 あの夜のことを、いまでも龍子ははっきり覚えていると言った。 ただし、覚えているのは「怒鳴られたこと」ではなく、「見られたこと」 ...

油の床の誓約 r+2285

大阪で万国博覧会が盛大に催された年のことを、いまでも鮮やかに思い出せる。 あの頃の私は典型的なヒッピーで、東京からヒッチハイクで関西へ入り込み、外国人でごった返す夜の繁華街をひやかし半分で歩き回ってい ...

縄跳びの少年 r+3,805

2025/10/23   -短編, r+, 都市伝説

数年前、郊外の一戸建てに住んでいた時のことだ。 あの家に暮らしていた頃の私は、毎日の生活をただ機械的に繰り返していたはずなのに、今でも脳裏に焼き付いて離れない出来事がある。夢だったのか、それとも現実だ ...

🚨光の角度 ncw+354-0121

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 鉄と湿った土が混ざった匂い。油の膜が薄く浮いた水たまりは、欠けた月を映す皿みたいで、指先で触れると冷たさだけが残った。晩夏の夜気はぬるく、ブルーシー ...

【名作】黒しっぽ/BUMP OF CHICKEN「K」r+20,395

2025/10/22   -短編, r+
 

少し不思議な話。 俺が高校生の頃、ずっと欲しかった原チャリをバイトで貯めた金でやっと買った。 あの時の興奮は今でも忘れられない。手に入れた瞬間、俺は自由を手にした気分だった。仲間たちが乗り回している中 ...

余った糸 nw+256-0210

「ちょっと、君の手を貸してくれないかな?」 運転席から差し出されたその手は、ひどく温かかった。冬でもないのに、掌だけが体温を持っているような、不自然な熱だった。初対面の相手に触れられること自体が気持ち ...

山で顔を盗まれる話 rw+1,994-0215

彼は昔、中国の山奥まで漢方薬の買い付けに入っていたことがある。 年齢も、顔つきも、話し方も、どこにでもいる穏やかな男だった。だが、酒が進むと、ときおり山の話をする。そのときだけ声の奥に、乾いた音が混じ ...

舵子の悲劇 #8,268

映画:怒りの孤島 上映時間・108分 配給作品(日映作品)1958年(昭和33年) 水木洋子が書いた原作(NHK放送劇)を水木洋子自ら脚色、久松静児が監督した社会ドラマ。撮影は木塚誠一。主演は鈴木和夫 ...

骨のなかった棺 rw+5,768-0117

会社の昼休み、妙にテンションの高い先輩が、笑いながらこんな話を始めた。 「オレのじいちゃんがさ、死んだんだけど……焼かれてる最中に目ぇ覚ましたんだってよ」 飲んでいた麦茶が喉につかえた。あまりに唐突で ...

湖畔訓練 r+5,277

地元のキャンプ場のことを話す。 俺の小学校では五年と六年の夏、必ずそこで宿泊訓練があった。山の中腹にある湖の岸辺に、小屋が点々と並んでいた。大きな五十人用の小屋が二つ、それ以外に六人用、四人用、二人用 ...

秘宝のデータ r+4,486

俺にとって『Sa・Ga2 秘宝伝説』は、ただのゲームソフトじゃない。 思い出すたび、胸の奥に棘が刺さったみたいに切なくなるんだ。 子どもの頃、俺は酷い小児喘息を抱えていた。夜中に何度も発作で苦しみ、か ...

子取り・老婆の告白 r+5,182

子取り・老婆の告白【ゆっくり朗読】 約二十年前(1985年/昭和60年)。俺がまだお母さんのお腹の中にいたころ。 母が大きなお腹で、二歳の小さな兄と一緒に、東京の家から近くの街へ、電車に乗って買い物に ...

着信;迫田 rw+5,577-0211

2025/10/22   -短編, r+, 怪談

大学時代のことだ。今でも思い出すたび、背中の芯が冷える。 当時、友人の迫田に彼女ができた。遠距離恋愛で、電話やメールで常に繋がっているらしく、本人は幸せを隠しもしなかった。最初は面白半分で聞いていたが ...

壷の中の水底 n+

今でも、あの壷の重さを思い出すと、腕の奥にひやりとした感触がよみがえる。 ずっと昔、私が中学生だった頃、夏の終わりに起きた出来事だ。 私の実家は郊外の古い一軒家で、建て増しと補修を繰り返してきたせいで ...

【泣ける!!感動名作心霊物語】ショートケーキの約束 #7,822-0120

俺の妹は、俺が十七の時に死んだ。 今からもう八年も前のことになる。 まだ六歳だった。末っ子で、上も下も男ばっかりの兄弟の中に生まれた唯一の女の子。俺も兄貴も弟も、全員が可愛がった。ちっちゃくて病弱で、 ...

中に入っているもの r+2,158-0118

大学三年の夏、あの夜のことは今もはっきり思い出せる。 当時、駅前の飲食店でアルバイトをしていて、閉店作業が終わると決まって終電はなかった。寮までは自転車で十分ほど。深夜の道を走るのは疲れているはずなの ...

最後のページは空白だった rw+5,079

2025/10/21   -短編, r+, 後味の悪い話

九十年代の終わり、忘年会帰りに寄った場末の居酒屋で、偶然隣り合わせた女が語った話を、今も忘れられない。 店内は酔客の笑い声で満ちていたのに、彼女の声だけが妙に沈んでいた。酔っているのかいないのか分から ...

西葛西と南砂町のあいだ rw+3,761-0120

釣りだと思われても構わない。 ただ、あの時に見たものを、このまま胸の奥に溜め込んでおくのが耐えられなくなった。それだけだ。 その日も、いつもと同じ時間に東西線に乗っていた。 夕方五時前。仕事が終わり、 ...

つかまえた赤 nc+

先週の金曜、夕方のことだった。 職場を出て、コンビニの駐車場で煙草に火を点けたそのとき、ポケットの中で携帯が震えた。警察署からの電話。一瞬、心臓が跳ねた。事故?違反?それとも誰か……いや、俺には思い当 ...

外に出られる条件 rw+15,992-0102

【ゆっくり怪談】秘密結社~クロ教(クロ宗)の鉄の掟 大学院に在籍していた頃、民俗学の調査名目で甑島(こしきしま)を訪れたことがある。 それまでにも山間の隠れ里や、過疎化した漁村に残る土俗信仰をいくつも ...

共犯者の眠り r+4,515

これは俺の口から出る限り、ただの独り言だ。誰かに聞かせるためじゃない。 ただ自分の中で燻って腐りかけているものを、どうにか吐き出して空気にさらさなければ、夜も眠れないからだ。 俺が地元の零細企業に勤め ...

三度目を待たない rw+2,600-0217

あれは、夏の終わりの夜だった。 湿気が肌に貼りついて、息を吸うたびに肺の奥までぬるい空気が入り込んでくる。昼間の熱を抱えたアスファルトが、足の裏からじわじわと体温を奪っていくような、逃げ場のない夜だっ ...

【意味がわかると怖い話】おとっつぁんの遺書(解説付き♪)r+4,188

【意味がわかると怖い話】おとっつぁんの遺書【解説付き♪】 俺が子供の時、ひいばあちゃんが言った。 大正五年生まれのウメばあちゃんだ。 ウメばあちゃんは、生まれてすぐにお父さん(源次郎さんという名前だ) ...

青森で消えた男が瀬戸内で見つかった理由 rw+11,781-0203

これは度会さんから直接聞いた話を、わたしなりに整理したものである。 どうしても忘れられない。忘れようとしても、夜になると脳裏に浮かんでしまう。あの奇妙な「未解決事件」の顛末を。 *** もともとわたし ...

向かいに建っていた家 rcw+5,522-0107

2025/10/19   -短編, r+, 怪談

物心ついたころには、すでにその家はあった。 いつ建ったのかは誰も知らない。少なくとも、僕が小学校に上がる前から、あぜ道の先にそれは立っていた。田んぼを埋め立て、川を直線に引き直し、新しい分譲住宅が少し ...

動く跡 rw+2,740

二階の奥の部屋に、ひとつだけ残っていた。 不動産営業をしていた頃の話だ。売却理由は借金。珍しくもない。築十数年の二階建てで、外壁も床もまだ使える。軽く手を入れれば十分に売れる。同行した業者も同じ見立て ...

父と河童 n+

今になっても、あの夜の川面に浮かんだ光景を思い出すと、喉の奥がじりじり焼けるように渇いてくる。 父が酒に酔って口にした「河童」の話を、子供の頃の私は夢物語だと笑い飛ばしていた。だが、笑った舌の裏には、 ...

縫い目はほどけない rw+5,380-0215

あの夜、伯父は俺の部屋の後ろに立っていた。 三月の終わり、まだ肌寒い夜だった。両親は旅行で不在、家には俺と伯父だけ。俺はいつものように洒落怖まとめサイトを開き、ランキングを下へ下へとスクロールしていた ...

鎧の音が来る rw+4,467-0114

これは私自身、いまだに現実だったと断言できない出来事だ。 夢だったと言われれば否定する材料もない。だが、あの音だけは、今も身体の奥に残っている。だから書き残す。 物心ついた頃から、私の家は落ち着く場所 ...

回収されなかったもの rcw+7,663

特殊清掃の仕事をしていたことがある。 死人の出た部屋を片付けることもあれば、ペットの死骸を処理することもあった。軽い案件なら、いわゆるゴミ屋敷の撤去だ。だが不思議なことに、軽いはずの現場ほど、空気は重 ...

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