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水の舌、蛇の声、名のない呼び声 nc+258-0120
2025/11/05 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 湿った石の匂い、ぬるい苔、雨を吸った杉皮。山の線が暗く膨らみ、谷から上がる風が舌の裏に金気を残した。私は調査の帰りに、村はずれの境の杭をまたいだとこ ...
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手配 r+2,037-2,361
2025/11/05 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、とある予備校時代の友人の体験談だ。 彼の後輩、仮に「タケ」としようか。そのタケは、身長185cmと長身で、かつては80kgほどあった体格も立派な男だったが、二年前、彼の生活は一変した。 親が亡 ...
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見えざる呪詛の応酬 r+5,242-5,892
2025/11/05 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは母から聞いた話だ。 母の親戚に、体格のいい叔父さんがいた。彼は特にスポーツをやっていたわけでもないのに、腕っぷしがとても強かった。農家に生まれた彼は、幼い頃から田畑での重労働を手伝い、自然と筋肉 ...
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同じ日に見た nw+209
2025/11/04 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
大学二年の夏、祖母に頼まれてお盆の支度をしに車を出した。 午後の陽射しは白く濁り、アスファルトの上で揺れていた。信号待ちで窓を少し下げると、刈り残された草の匂いと排気の臭いが混じり合い、肌に薄い膜のよ ...
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夢の中で開いた扉 rw+5,460-0120
2025/11/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
一九九〇年代のはじめ、私は誘拐された。 にわかには信じがたい話だが、事実だ。同じマンションに住む女に声をかけられ、そのまま部屋に入った。用件は曖昧だった。玄関を越えた瞬間、背中に冷たいものが走り、次に ...
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最初のテールランプ rw+4,456-0215
2025/11/04 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
トラックの運転手をしている友人から聞いた話を、なぜだか自分のことのように何度も反芻してしまう。 最初は単なる怪談の一つだった。長距離運転中に見た、あり得ないものの話。だが時間が経つほど、その夜の風景は ...
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距離が合わない夜 rcw+3,622-0122
2025/11/04 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
その男性が関西へ出張したのは、三年前の冬だった。 商談が予想以上にもつれ、取引先を出たのは深夜一時を回っていた。終電を逃し、駅近くのビジネスホテルに駆け込んだときには、時刻はすでに午前二時半を過ぎてい ...
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なろうと思った rw+5,031-0211
2025/11/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
中学からの友人で、高校生活を共に駆け抜けた政一の告白を受けたのは、卒業式の夜だった。 壇上で名前を呼ばれ、証書を受け取る自分を見つめる彼の視線が、妙に熱を帯びていることには気づいていた。ただ、その意味 ...
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白衣の下の刃 rw+4,823-0218
2025/11/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
大学時代の恩師から聞いた話が、いまも頭から離れない。 酒に酔った夜、居酒屋の薄暗い卓で、彼は長い沈黙のあとに言った。 「アメリカ兵を、切ったんだ」 それは冗談でも誇張でもなかった。 背景にあるのは、い ...
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黒い三角は空を覆う nw+272-0219
2025/11/03 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
私は中学生だった。父の車に乗り、釣り場へ向かう途中だった。 朝の空気は澄んでいて、林の向こうから鳥の声が聞こえていた。何も異変はない、いつもの休日のはずだった。 それが、ある瞬間だけ、世界の音が抜け落 ...
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御巣鷹山案内標識 r+1.530-1,953
【ゆっくり怪談】郷~ダム男奇譚【心霊ちょっといい話】 これは、とあるダムカード収集家から聞いた話だ。 彼が訪れたのは群馬県みなかみ市内のダムと、山奥にある上野村のダムだった。日帰り温泉でカードを手に入 ...
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歯型照合 rw+5,472-0216
2025/11/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
炎は通報から十分も経たないうちに見えたという。 東北自動車道の闇の中で、まっすぐ立ち上る赤い柱だけが異様に静かだった。 友人は無線の音量を下げ、アクセルを踏み込んだ。近づくにつれ、焼けたゴムと鉄の匂い ...
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差出人不明 rw+1,918
2025/11/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
昼過ぎ、編集部の郵便受けに、差出人のない封筒が混じっていた。 私は地方の情報誌で編集をしている。大きなスクープとは無縁だ。飲食店の新メニューや地域イベントを拾い、無難にまとめる。それが仕事だ。面白いか ...
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まだ、いる rw+6,242-0115
祖父の家の山には、小さな稲荷の祠があった。 伏見から分けてもらった神様だと聞かされていたが、祖父の家の人間は誰一人として信心深くはなかった。祠へ続く小道は長く手入れされず、草に埋もれ、崩れかけた屋根の ...
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帰らせたからね rw+3,729-0220
2025/11/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
子供の頃の記憶というのは、妙に鮮明な断片と、すっぽり抜け落ちた闇とでできている。 どうしても忘れられない一日がある。 家の湿った匂いと、障子越しに差し込む夕暮れの赤だけは、今もはっきり思い出せる。 両 ...
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八王子城~泣き女の滝 rw+3,443
高尾の古道を歩き続けてきたが、八王子城だけは避けている。 五十九になった今も、郷土史の古文書を漁り、神社の石段を数え、誰も気に留めない碑文を指でなぞる。元警察官という肩書きより、物好きな歴史好きのほう ...
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存在しなかった三人目 rw+1,924
2025/11/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ネットで有名な怖い話あの夜のことは、いまでも話すたびに喉の奥が冷える。 中学の同級生と再会した席で「怖い体験はあるか」と聞かれたとき、最初に浮かんだのがあの合コンだった。二十代半ば、研究所に籠もる毎日で女の気配とは無縁だ ...
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あの場所に立ったこと rw+2,119-0203
2025/11/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
静岡県子供のころ、父に連れられて山へ入ったことがある。 登山というほどのものではなく、集落の裏から延びる獣道を少し外れただけだった。父は何も言わず、ただ前を歩いていた。あの背中だけは、今でもはっきり覚えてい ...
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声のない坂道 nw+188-0203
2025/11/02 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの風車の音を夢に見ることがある。 くるくると回り、風に引っかかるたびに、キィ……キィ……と紙と竹が擦れる音。どこにでもあるはずの玩具が、どうしてあれほど耳に残ったのか。理由は分からない。ただ ...
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夢で見た家に、私は住んでいた r+2,000
2025/11/02 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
子供の頃から、行ったこともない町の光景を知っていた。 知っている、というより、確信していると言った方が正しい。 夢の中に必ず出てくる町だ。川を渡る古い橋を越えると、まずガソリンスタンドが見える。夢の最 ...
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出来心の続き rw+6,534-0120
2025/11/02 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
★人気ベスト300最初は、ほんの出来心だった。 今でも、あの日のことを思い出すたびに、自分の中のどこかが少しずつ削られていく感じがする。後悔とか罪悪感という言葉では足りない。もっと手触りの悪い、説明できない何かだ。 二 ...
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僕は降ろされた rw+4,656-0211
2025/11/02 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
神奈川県高校時代の記憶は、そこだけが焼け残った紙のように、黒く縁取られている。 あの日のことを語るとき、どうしても一人称でしか語れない。他人の体験として処理すれば楽になるはずなのに、それをすると何かがずれる。 ...
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婆ちゃんの的中 r+2,237
2025/11/02 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
うちの地域には、昔から奇妙な言い伝えや風習が残っている。 浄土真宗の家が多いせいか、葬式の後に清めの塩を使う習慣はほとんどなかった。けれど、私の家では今でも必ず塩をまく。理由は、あの「婆ちゃん」の存在 ...
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隣の家は夢だった nw+218-0121
2025/11/01 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の夢を思い出すと、体の芯がざらつくように冷えていく。 夢というものは、目覚めた途端に輪郭を失い、朝の光の中で嘘のように溶けていくはずだ。ところが、あの光景だけは違った。忘れるどころか、年 ...
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これならできるよ rw+2,084-0123
2025/11/01 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
小学六年の頃の話だ。 今でもその記憶を思い返すと、皮膚の奥を小さな針で刺されるような寒気が走る。 あの日の出来事は、夢や幻覚で片づけてしまうには、あまりにも手触りが残りすぎている。匂いも、音も、空気の ...
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祖父の影 r+2,153
これは、十数年前に大学生だった頃の話として聞いたことだ。 もう記憶からも消し去りたい出来事だが、忘れることもできない出来事だという。 その夏、亡き祖父の初盆を迎えるために帰郷することになった。場所は鹿 ...
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食べてしまったもの rcw+2,584-0201
2025/11/01 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
子供の頃のことを、今でもはっきり覚えている。 ある朝、寝ぼけたまま布団から起き上がったとき、掛け布団の上に銀色の魚が横たわっていた。 体長は四〇センチほどだった気もするし、七〇センチ近くあったような気 ...
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その部屋だけは使うな rw+1,841-0206
2025/11/01 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
僕は山奥の小さな村で育った。 夜になると、獣の声と風の音しか聞こえない場所だ。街灯はほとんどなく、家々の窓明かりだけが、闇の中に点々と浮かんでいた。 子供の頃、兄と姉にはそれぞれ部屋があったが、僕だけ ...
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おります rw+4,318
2025/10/31 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは、ある地方の消防団に所属していた元団員から聞いた話だ。 彼は大学を卒業して地元に戻り、半ば当然のように消防団に入った。火災だけでなく、山や海での行方不明者捜索も団の重要な役割だった。地元では珍し ...
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指先まで rw+5,395-0128
2025/10/31 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
一年経った今でも、あの夜を「終わった出来事」として整理することはできない。 思い返せるようにはなった。ただ、それだけだ。 去年の今頃、金曜日の夜だった。仕事終わりに同僚数人と飲み歩き、気付けば終電はな ...
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代わりにこちらで nw+258
2025/10/30 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの朝の車内の静けさを思い出すと、背中の奥が冷たくなる。音が消えたというより、最初から存在しなかったかのような、妙に完成された無音だった。 二年前の七月二十八日、月曜の朝。夏休みも取れず、実家 ...
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山に残されたもの r+1,981
2025/10/30 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは今もって俺自身、まったく信じきれていない。 他人に話したところで、どうせ鼻で笑われるのが落ちだろう。親父の戯言にすぎないのかもしれないし、脳の誤作動から来る幻覚や幻聴だった可能性もある。だが、俺 ...
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赤い箱は開いていない rw+4,207-0212
2025/10/30 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれは去年の夏のことだった。 ひさしぶりに田舎へ帰ったとき、俺は古いものをひとつ壊した。壊したというより、壊してしまったと言うほうが正確かもしれない。それ以来、あの家のことを思い出すたび、胸の奥に冷た ...
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貨物列車と接触した、はず。#3,197
【岩手】JR北上駅で貨物列車と接触したはずの人、見つからず… 警察に通報、防犯カメラの映像で確認もホームにおらず詳しい状況は不明 http://ai.2ch.sc/test/read.cgi/news ...
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縦穴から返事があった rw+2,802
2025/10/30 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
東北の地方都市で一人暮らしをしていたのは、もう十年以上前のことだ。 街の規模は小さいが妙に造りが歪で、中心部にひょうたんのような形をした低い山がある。直径二百メートルほど。駅側は神社があり、夜景スポッ ...
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襖の内側 nrw+350-0119
2025/10/29 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。 古い街道沿いの宿に泊まった時のことだ。木造三階建ての大きな建物で、瓦屋根の重みが軋みを孕んでいる。表には「創業三百年」と墨書きの看板が掲げられ、長い ...
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地下へ降りた日 rw+5,169-0210
子供の頃の話をしようと思う。 今でも語るのをためらう記憶だ。夢だったのかもしれないし、作り話だと言われれば否定もできない。ただ、あのときの感触だけは、今も体の奥に残っている。 父の実家は山あいの村にあ ...
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捨て場所 nw+412-0119
2025/10/28 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
もう何年も前のことなのに、未だにあの夜の記憶だけが、うまく言語化できずにいる。 思い出そうとすると、記憶の一部が水で滲んだ紙のように溶け、形を保たない。 仲間内では今でも笑い話にされるが、あれを笑って ...
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通ってはいけない道 rw+5,402-0120
子供の頃、夏休みになると決まって祖母の家に預けられていた。 山奥の寒村に建つ古い木造家屋で、裏手には人を拒むように巨大な山が聳えていた。木々は年中湿り気を含み、曇った日には山全体が低く息を吐いているよ ...
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バス停に立つもの r+4,173
2025/10/28 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
俺が十八か十九の頃の話だ。 生まれ育った家は山の中の田舎にあり、夜になると人通りが消え、虫と風の音しか聞こえなくなるような場所だった。 そこに、不釣り合いなほど新しいバス停がぽつんと建っていた。壁のな ...
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音が消えた夜 rw+2,757-0120
2025/10/28 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
アパートに引っ越した【ゆっくり朗読】 以前、活力あふれる虚弱体質の母の身に降りかかった怖い話を書いた者です → vibrant-frail-mother 今年の七月、諸事情あって私は実家へ戻った。 け ...
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夢日記の余白 r+1,989
2025/10/28 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
当時、私は高校生で、なぜか「夢日記」というものにのめり込んでいた。 目が覚めるたび、あるいは通学のバスの中で、まだ寝ぼけた頭のまま、メモ帳に夢の内容を書きつける。それが妙に楽しかったのだ。 不思議とよ ...
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白い車を見なかった人たち rw+2,60-0206
2025/10/28 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あの時の話を、ようやく文字にする。 書こうとすると体の調子が崩れる、というのは比喩ではない。実際に、何度も同じところで手が止まり、動悸や吐き気に襲われ、そのたびに中断した。この話に限って起きる。理由は ...
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峠に残った靴音 nw+291-0108
2025/10/27 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの夜の湿気を帯びた空気を思い出すたび、いまでも背中の皮膚がじっとりと汗ばむ。 季節は夏の終わりだった。蝉の声にひぐらしの鳴き声が混じり、昼と夜の境目が曖昧になり始める頃だ。 家は山に囲まれた集落にあ ...
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同じだと思った rw+8,449-0202
2025/10/27 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300前に住んでいたアパートの話を、今度こそ書き残しておく。 派遣の仕事で比較的条件のいい現場に入れたが、実家からは遠く、毎朝六時起きで電車に揺られる生活が続いていた。残業も多く、体力的に長くはもたないと分 ...
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楽しいはずの場所 rw+2,241-0121
2025/10/27 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
父の実家のある街は、不思議な場所だった。 山と海に挟まれているのに、どちらの匂いも色も、はっきりとは感じられない。潮の湿り気も、土の重さも、途中で途切れてしまう。田舎と呼ぶには人も車も多く、都会と呼ぶ ...
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烏名を呼ぶ声 r+5,032
俺が生まれ育った土地には、他所の人には信じがたいような風習が残っていた。 今はもう市の一部に組み込まれて、ただの山あいの集落に見えるだろうけれど、子供の頃の俺にとっては、そこは常に何かに見張られている ...
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八年目は終わらない nw+316-0215
2025/10/26 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
一九九七年六月二十六日。薄曇りで、アスファルトがぬめるような午後だった。 M町の繁華街。雑居ビルの壁面に設置された巨大スクリーンではJリーグ中継が流れ、実況がけたたましく響いていたはずなのに、俺の立っ ...
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半拍ずれた足音 rw+7,019
2025/10/26 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300二十六年生きてきた中で、あの夜だけが時間の外に取り残されている。 会社に入って最初の二年間、私は古い一軒家の社員寮に住んでいた。昭和四十年代に建てられたらしく、廊下はわずかに傾き、階段は体重をかけるた ...
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三十二才のきよみちゃん~ドラえもんの未来 rw+1,583
2025/10/26 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
小学校三年生の頃のことだ。 まだランドセルの匂いが新しく、放課後は遊ぶことと空想することだけで毎日が埋まっていた。 きよみちゃんという女の子がいた。いつも一緒にいた。家を行き来して、互いの家の匂いまで ...