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立っているのは誰か rw+4,970
2025/10/23 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
和歌山県穢れある悪戯~自殺の名所でやっちまった洒落にならない行為【ゆっくり朗読】 あの夜のことを、いまでも龍子ははっきり覚えていると言った。 ただし、覚えているのは「怒鳴られたこと」ではなく、「見られたこと」 ...
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油の床の誓約 r+2285
2025/10/23 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
大阪で万国博覧会が盛大に催された年のことを、いまでも鮮やかに思い出せる。 あの頃の私は典型的なヒッピーで、東京からヒッチハイクで関西へ入り込み、外国人でごった返す夜の繁華街をひやかし半分で歩き回ってい ...
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黄色い傘が rw+4,215-0623
数年前、郊外の一戸建てに住んでいた。 家の近くに、小さな公園があった。その脇に短い坂がある。短いが、妙に急で、自転車だと途中から立ち漕ぎしないと上れない。 その坂を、夢で上っていた。 私は小学生くらい ...
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🚨光の角度 ncw+354-0121
今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 鉄と湿った土が混ざった匂い。油の膜が薄く浮いた水たまりは、欠けた月を映す皿みたいで、指先で触れると冷たさだけが残った。晩夏の夜気はぬるく、ブルーシー ...
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【名作】黒しっぽ/BUMP OF CHICKEN「K」r+20,395
少し不思議な話。 俺が高校生の頃、ずっと欲しかった原チャリをバイトで貯めた金でやっと買った。 あの時の興奮は今でも忘れられない。手に入れた瞬間、俺は自由を手にした気分だった。仲間たちが乗り回している中 ...
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余った糸 nw+256-0210
2025/10/22 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
「ちょっと、君の手を貸してくれないかな?」 運転席から差し出されたその手は、ひどく温かかった。冬でもないのに、掌だけが体温を持っているような、不自然な熱だった。初対面の相手に触れられること自体が気持ち ...
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舵子の悲劇 #8,268
映画:怒りの孤島 上映時間・108分 配給作品(日映作品)1958年(昭和33年) 水木洋子が書いた原作(NHK放送劇)を水木洋子自ら脚色、久松静児が監督した社会ドラマ。撮影は木塚誠一。主演は鈴木和夫 ...
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山で顔を盗まれる話 rw+1,994-0215
2025/10/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
彼は昔、中国の山奥まで漢方薬の買い付けに入っていたことがある。 年齢も、顔つきも、話し方も、どこにでもいる穏やかな男だった。だが、酒が進むと、ときおり山の話をする。そのときだけ声の奥に、乾いた音が混じ ...
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骨のなかった棺 rw+5,768-0117
2025/10/22 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
会社の昼休み、妙にテンションの高い先輩が、笑いながらこんな話を始めた。 「オレのじいちゃんがさ、死んだんだけど……焼かれてる最中に目ぇ覚ましたんだってよ」 飲んでいた麦茶が喉につかえた。あまりに唐突で ...
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湖畔訓練 r+5,277
2025/10/22 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
地元のキャンプ場のことを話す。 俺の小学校では五年と六年の夏、必ずそこで宿泊訓練があった。山の中腹にある湖の岸辺に、小屋が点々と並んでいた。大きな五十人用の小屋が二つ、それ以外に六人用、四人用、二人用 ...
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二つ目のデータ rw+5,009-0524
2025/10/22 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
俺にとって『Sa・Ga2 秘宝伝説』は、ただのゲームソフトじゃない。 今でもタイトル画面の音を思い出すだけで、胸の奥に細い棘が刺さったようになる。 子どもの頃、俺はひどい小児喘息を抱えていた。夜中に発 ...
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着信;迫田 rw+5,577-0211
大学時代のことだ。今でも思い出すたび、背中の芯が冷える。 当時、友人の迫田に彼女ができた。遠距離恋愛で、電話やメールで常に繋がっているらしく、本人は幸せを隠しもしなかった。最初は面白半分で聞いていたが ...
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壷の中の水底 n+
2025/10/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの壷の重さを思い出すと、腕の奥にひやりとした感触がよみがえる。 ずっと昔、私が中学生だった頃、夏の終わりに起きた出来事だ。 私の実家は郊外の古い一軒家で、建て増しと補修を繰り返してきたせいで ...
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【泣ける!!感動名作心霊物語】ショートケーキの約束 #7,822-0120
2025/10/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300俺の妹は、俺が十七の時に死んだ。 今からもう八年も前のことになる。 まだ六歳だった。末っ子で、上も下も男ばっかりの兄弟の中に生まれた唯一の女の子。俺も兄貴も弟も、全員が可愛がった。ちっちゃくて病弱で、 ...
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中に入っているもの r+2,158-0118
2025/10/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
大学三年の夏、あの夜のことは今もはっきり思い出せる。 当時、駅前の飲食店でアルバイトをしていて、閉店作業が終わると決まって終電はなかった。寮までは自転車で十分ほど。深夜の道を走るのは疲れているはずなの ...
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最後のページは空白だった rw+5,079
九十年代の終わり、忘年会帰りに寄った場末の居酒屋で、偶然隣り合わせた女が語った話を、今も忘れられない。 店内は酔客の笑い声で満ちていたのに、彼女の声だけが妙に沈んでいた。酔っているのかいないのか分から ...
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西葛西と南砂町のあいだ rw+3,761-0120
2025/10/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
釣りだと思われても構わない。 ただ、あの時に見たものを、このまま胸の奥に溜め込んでおくのが耐えられなくなった。それだけだ。 その日も、いつもと同じ時間に東西線に乗っていた。 夕方五時前。仕事が終わり、 ...
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つかまえた赤 nc+
2025/10/20 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
先週の金曜、夕方のことだった。 職場を出て、コンビニの駐車場で煙草に火を点けたそのとき、ポケットの中で携帯が震えた。警察署からの電話。一瞬、心臓が跳ねた。事故?違反?それとも誰か……いや、俺には思い当 ...
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外に出られる条件 rw+15,992-0102
【ゆっくり怪談】秘密結社~クロ教(クロ宗)の鉄の掟 大学院に在籍していた頃、民俗学の調査名目で甑島(こしきしま)を訪れたことがある。 それまでにも山間の隠れ里や、過疎化した漁村に残る土俗信仰をいくつも ...
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共犯者の眠り r+4,515
2025/10/20 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは俺の口から出る限り、ただの独り言だ。誰かに聞かせるためじゃない。 ただ自分の中で燻って腐りかけているものを、どうにか吐き出して空気にさらさなければ、夜も眠れないからだ。 俺が地元の零細企業に勤め ...
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三度目を待たない rw+2,600-0217
2025/10/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれは、夏の終わりの夜だった。 湿気が肌に貼りついて、息を吸うたびに肺の奥までぬるい空気が入り込んでくる。昼間の熱を抱えたアスファルトが、足の裏からじわじわと体温を奪っていくような、逃げ場のない夜だっ ...
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【意味がわかると怖い話】おとっつぁんの遺書(解説付き♪)r+4,188
2025/10/20 -短編, r+, 意味がわかると怖い話
【意味がわかると怖い話】おとっつぁんの遺書【解説付き♪】 俺が子供の時、ひいばあちゃんが言った。 大正五年生まれのウメばあちゃんだ。 ウメばあちゃんは、生まれてすぐにお父さん(源次郎さんという名前だ) ...
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青森で消えた男が瀬戸内で見つかった理由 rw+11,781-0203
2025/10/19 -短編, r+, ほんとにあった怖い話, 未解決事件
★人気ベスト300これは度会さんから直接聞いた話を、わたしなりに整理したものである。 どうしても忘れられない。忘れようとしても、夜になると脳裏に浮かんでしまう。あの奇妙な「未解決事件」の顛末を。 *** もともとわたし ...
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向かいに建っていた家 rcw+5,522-0107
物心ついたころには、すでにその家はあった。 いつ建ったのかは誰も知らない。少なくとも、僕が小学校に上がる前から、あぜ道の先にそれは立っていた。田んぼを埋め立て、川を直線に引き直し、新しい分譲住宅が少し ...
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動く跡 rw+2,740
2025/10/19 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
二階の奥の部屋に、ひとつだけ残っていた。 不動産営業をしていた頃の話だ。売却理由は借金。珍しくもない。築十数年の二階建てで、外壁も床もまだ使える。軽く手を入れれば十分に売れる。同行した業者も同じ見立て ...
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縫い目はほどけない rw+5,380-0215
2025/10/18 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
韓国あの夜、伯父は俺の部屋の後ろに立っていた。 三月の終わり、まだ肌寒い夜だった。両親は旅行で不在、家には俺と伯父だけ。俺はいつものように洒落怖まとめサイトを開き、ランキングを下へ下へとスクロールしていた ...
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鎧の音が来る rw+4,467-0114
2025/10/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは私自身、いまだに現実だったと断言できない出来事だ。 夢だったと言われれば否定する材料もない。だが、あの音だけは、今も身体の奥に残っている。だから書き残す。 物心ついた頃から、私の家は落ち着く場所 ...
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回収されなかったもの rcw+7,663
2025/10/18 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
★人気ベスト300特殊清掃の仕事をしていたことがある。 死人の出た部屋を片付けることもあれば、ペットの死骸を処理することもあった。軽い案件なら、いわゆるゴミ屋敷の撤去だ。だが不思議なことに、軽いはずの現場ほど、空気は重 ...
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発見 rcw+2,711-0114
2025/10/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
突然だが、俺の話をさせてほしい。 小学校二年生のある日、母に激しく叱られた。理由は思い出せない。ただ耳に残っているのは「お前なんかうちの子じゃない」という言葉だ。叫び声のように投げつけられ、胸の奥が冷 ...
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一度、受け入れられた nw+223-0114
2025/10/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あのとき見た深海の青を思い出すと、胸の奥が静かにざわつく。 それは恐怖ではない。だが、安らぎでもない。 もっと厄介な何かだ。 数年前の夏、私は趣味のスキンダイビングで沖に出ていた。酸素ボンベは ...
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混ざる声 ncw+379-0114
2025/10/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
学生時代に一度だけ、口外すまいと固く決めた出来事がある。 だが年月を経ても胸の底に沈殿したまま、夜になると耳鳴りに紛れて浮かび上がってくる。黙っていれば腐るだけだと、最近になって思うようになった。だか ...
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一人じゃねぇ rw+7,479-0114
2025/10/17 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300田舎で家業を継ぎ、農機具の販売と修理をしている。 町内といっても範囲は広く、山奥の集落まで行けば車で四時間近くかかる。修理はたいてい一泊仕事で、終わると決まって言われる。 「今日はもう暗い。泊まってい ...
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定刻通りに来ない駅 rw+2,732-0109
2025/10/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
京急大師線に乗っていた日のことだ。 あれが現実だったのか、それとも眠気に引きずられて見た夢だったのか、今でも自分では判断がつかない。判断できないまま、あの時間だけが記憶の底に沈まず残っている。 午前中 ...
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誰も知らない常連客 rw+2,804-0805
2025/10/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あの婆さんを、店の誰も知らなかったと聞いたのは、何年も後のことだ。 けれど俺は、その人の家へ行った。 菓子を食べ、話をして、また店へ戻ってきた。 平成の始め頃、俺は小学一年生だった。 親父は、近所のス ...
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的場浩司のテンシンキアクリョウキョウ/聞いちゃいけない歴史的都市伝説 rw+5,277-0322
2025/10/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 都市伝説
そのノック、三回目だけ場所が違う これは、テレビ番組『やりすぎ都市伝説』で紹介されたエピソードをもとにした話だ。 奇妙な伝承の数々が語られる中でも、この話は特に不気味で、人々の記憶に焼き付いているらし ...
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休日のオフィス r+2,405
2025/10/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ここに書き込むのは初めてなんだけど、ずっと胸の奥に引っかかっていることがある。 誰にも話せない。けれど吐き出さないと、頭の中で腐っていきそうで、どうにもやりきれない。だからこれは俺の記録だ。読み終わっ ...
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祖母もいた nw+387-0616
2025/10/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
祖父が亡くなったことを知ったのは、葬儀が終わったあとだった。 そのころ私は引っ越したばかりで、携帯料金も払えず、親にも新しい住所を知らせていなかった。実家から何度も連絡が来ていたらしいが、私には届かな ...
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聞こえる部屋 rw+474-0120
2025/10/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
平成の始め、高校一年の夏休みを前にして、父の会社が潰れた。 床が抜けた、という比喩は正確じゃない。音もなく、気づいたら立っている場所がなかった。担任に頭を下げ、夕方から弁当工場で働き始めた。昼は授業、 ...
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天窓の向こう rw+2,302-0212
2025/10/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
小学生の頃、近所の英語塾に通っていた。 田舎町では少し浮いた存在だった。日英ハーフの先生が、自宅を改装して開いていた塾で、授業はすべて英語。先生は町の大人たちとは雰囲気が違い、髪も瞳も明るく、どこか遠 ...
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いとこの子 nc+
2025/10/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、真夏の午後だった。 陽炎が立つような暑さのなか、畳の匂いと蝉の声に包まれた縁側で、俺はぼんやりと座っていた。足元には、幼い子どもが一人。いとこの子――まだ二歳かそこらの、小さな男の子だった。 ...
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帰路を示すもの rcw+6,158-0109
2025/10/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、祖母から幾度も聞かされた曽祖父の戦中の体験談である。 けれど私は、それを単なる戦争の記憶として聞いたことが一度もない。耳にするたび、話の底に沈んだ何かが、少しずつ形を変えてこちらを覗き返してく ...
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家族の話をやめない人 rw+4,571-0119
2025/10/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、俺の職場での話だ。 先輩のことを思い出すと、今でも喉の奥がひやりと冷える。尊敬できる人だ。仕事は正確で、無理をしない。派手さはないが、最後まで投げ出さない。その積み重ねで、社内外から信頼を集め ...
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ドッペルゲンガーの食卓 r+2,458
2025/10/15 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
高校生の頃に体験した話をする。 今でもあれが何だったのか、うまく説明できない。 その日の放課後も、部活に入っていなかった俺はいつものように六時半ごろに家へ帰り着いた。門を開け、玄関を開けると、台所から ...
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濡れない来客 rw+8,742-0123
2025/10/14 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300父親の顔を一度も見たことがない。 物心ついた頃から、家には母と私しかいなかった。 母は明るい人だった。近所づきあいもそつなくこなし、多少のトラブルでは動じない。子どもの頃の私は、母がいれば大抵のことは ...
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封印の二打 rw+4,683-0216
2025/10/14 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
関西の港で働いていたのは、今から十三年ほど前のことだ。 まともな職に就けず、日雇いに近い形でコンテナの荷降ろしをしていた。 海を渡ってくる鉄の箱。外側は無機質な塊だが、中身は国も言葉も違う土地の気配を ...
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温泉宿で聞いた一言が、三年追いかけてくる話 rw+4,639-0211
2025/10/14 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
三年前のことを、いまでもはっきり覚えている。 あれは、妻と三歳になる長男を連れて、温泉宿へ一泊した時のことだ。仕事の疲れを癒やすための、ごくありふれた家族旅行だった。 夕食前に大浴場で汗を流し、のぼせ ...
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三か月ごとの石 rw+1,310
2025/10/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
大学生の頃、駅前のファーストフード店で深夜バイトをしていた。 油と洗剤の匂いにまみれた時間のなかで、ひとりだけ妙な働き方をする先輩がいた。三か月働いて三か月休む。それを何度も繰り返す。リーダーからは露 ...
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火を通せ nw+321-0704
2025/10/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
川崎は、生のトマトを食べない。 ピザの上に乗っているものは平気だし、ミネストローネも食う。缶詰のホールトマトを潰してパスタを作ることもある。ただ、サラダに入っている輪切りや、弁当に添えられたプチトマト ...
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何もしないから rw+20,360-0109
夜勤明けで、旧犬鳴トンネルの前に立ったのは、偶然だったと最初は思っていた。 道路管理課に配属されて三年目。老朽化した林道とトンネルの封鎖状況を確認する、ありふれた業務の一環だ。地図にもほとんど載らない ...
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【意味がわかると怖い話】景色に隠されたメッセージ~あなたはこの暗号を解読できるか!?r+3,500
2025/10/13 -短編, 意味がわかると怖い話
【ゆっくり怪談】景色に隠されたメッセージ~あなたはこの暗号を解読できるか!? こんな話を聞いた。 友人と二人でバイク旅行に出る予定をたてたのだが、運が悪いことに直前に盲腸になり、入院してしまった。 「 ...