ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

記録に残らない当番 nw+612-0108

工場での仕事は好きだった。 正確には、慣れていた。 同じ時間に起き、同じ服を着て、同じバスに乗り、同じ匂いの中で同じ動きを繰り返す。小麦粉と蒸気と油脂の混ざった空気は、最初こそ鼻についたが、数年もすれ ...

穴は埋まらなかった rw+7,293-0120

南関東の、木々が異様な密度で絡み合う山々に囲まれた場所に、ほとんど人の出入りがない小さな集落があった。 村と呼ぶのが一番近いが、地図上ではただの山間部として処理されている。空気は重く、音が吸われるよう ...

消えたのは、どちら nw+

真夜中に帰宅して、襖を開けた瞬間、自分が自分と目を合わせた。 群馬県に住む吉野さんが大学生だった頃の話だ。猛暑の夜、終電を逃し、郊外の実家まで一時間以上歩いて帰ったという。古い瓦屋根の平屋で、庭の向こ ...

丘の資産計上 rw+5,575-0213

これは怪談ではない。だが、私にとっては忘却できない出来事であり、今も決算書を見るたびに思い出す話だ。 私は外資系製造企業に勤めていた。昨年、C国への出向を打診された。内戦終結からまだ十年足らずの国で、 ...

住んでいたのは誰か rw+5,168-0116

名古屋の大学に通っていた松田(仮名)から聞いた話。 大学進学を機に一人暮らしを始めることになり、松田は市内で下宿を探していた。条件の良い物件はすでに埋まっており、ようやく見つかったのは大学からかなり離 ...

四階の先 rw+5,746

階段を昇っているときから、足音は一定の距離を保っていた。 俺が立ち止まれば止まり、歩き出せばまたついてくる。 四階に着き、廊下に出た。階段のすぐ横が401号室で、そこから順に402、403と続き、突き ...

弁当箱が増える子 nw+

秋山さんは、今でも昼休みの匂いだけは忘れられないと言う。 埼玉の山あいにあった県立高校。冬になると霧が廊下を流れ、杉林の影が教室の窓に貼りついたまま動かないような場所だった。 二年のとき、クラスに前後 ...

今、目の前にいます rw+5,985

奥の課の電話は、誰もいないはずの事務室で、いつまでも鳴り続けていた。 年末の追い込みで、彼は一人残業していた。規則で点けていいのは自席の電灯だけ。広い事務室の大半は闇に沈み、机の輪郭だけが黒い塊として ...

鑑識マル秘事件簿 rw+4,012

最初から掴んでいなかった あれは、俺が鑑識に配属されて二年目の冬だった。 夜十時過ぎ、無線が入った。〇〇町七丁目、ひき逃げ事案。マルタイ死亡の可能性あり。 現場に着くと、雨は弱くなっていた。道路脇に一 ...

アルバムから消えた女 nw+

大学二年の春、駅のホームで電車を待っていると、見知らぬ女性に声をかけられた。 「久しぶり。覚えてる?」 名前を聞くと、高校の同級生だという。確かに聞き覚えはあった。同じクラスだったらしい。だが顔が思い ...

対象未記入 rw+4583

その男と飲んだのは、三年前の冬だった。 都内の雑居ビルの二階、カウンターだけの店で、隣に座ったのがきっかけだ。 元・何でも屋だと名乗った。便利屋の上位互換みたいな言い方をしたが、内容を聞くうちに、それ ...

根を下ろす女 nw+

離島に嫁いだ知人の話だ。 島は山の稜線を境にふたつの集落に分かれている。北は畑を耕す者たち、南は海に出る者たち。南の者たちは、凪が続いても、嵐が来ても、必ず同じ言葉を口にするという。 「神が決めたこと ...

十一階のまま nw+

中学一年の春、自分は朝刊の配達をしていた。 小遣いが欲しかっただけだ。任されたのは、地域でも一番高い団地だった。十数階建ての棟が一本、周囲の建物を見下ろしている。朝の霧のなかでは、建物の上半分だけが浮 ...

来ていない女 rw+10,940-0123

知り合いに、坂本という男がいる。 三十を少し過ぎた年齢で上京してきたが、職歴に芯はなく、派遣会社を転々としている。何者にもなれていない感じの男で、本人もそれを取り繕おうとしない。周囲からは頼りない、腰 ...

信じることの向こう側 #11,958

これは、ある知り合いから聞いた話だ。 その知り合いの家族は、ある時期○○○会という宗教団体に入信していた。 信仰に没頭し、日々の生活にも変化が現れたという。しかし、しばらくしてその家族は団体から離れる ...

魔界遊びの手順書 nw+

小学生の頃、ふざけてやったことが大事になった経験が一度だけある。 十二歳。ランドセルの重さよりも、自分の影の長さが気になり始める年頃だった。 あの頃の男子は、なぜか「向こう側」に触れたがる。心霊写真、 ...

戻ってきた金 rw+7674

俺が十九のとき、二ヶ月だけロサンゼルスに語学留学をした。 ESLの教室は、ほとんどが中国人だった。英語は下から三番目のクラス。まともに話せる自信もなかった。 ※ESL(English as a Sec ...

空き地の記憶 rw+2,438

居酒屋が消えたのは、まだ偶然で片づけられた。 駅前の角を曲がった先にあるはずの店がなくなり、仮囲いに覆われた空き地になっていた。近くにいた会社員は「あそこはずっと更地だった」と言い、飯田がいくら店内の ...

朝練に出るチョンマゲ rw+1,937

まだバスケットボールという球技が、黒板消し投げの次に人気だった時代。 小学生の朝は異様に早く、そして妙に熱心だった。自分は誰よりも早く体育館の鍵を開け、誰もいない板張りの床にボールを弾ませていた。澄ん ...

水を吸わない石 nw+

中学一年の夏、家族で実家の墓参りに行った。 祖父母の墓石の隣に、小さな無縁仏がある。背丈は膝ほどで、角が丸く削れ、文字も読めない。ただ、その上にだけ、白い塩が山のように盛られていた。 盛り塩というより ...

残ったもの rw+7,486

親戚に元刑務官がいる。 酒の席で、仕事の話をほとんどしない人だった。こちらが何を聞いても、曖昧に笑って流す。だが一度だけ、ぽつりと零すように言ったことがある。 刑務官の仕事は監視じゃない。あそこでは人 ...

人狼の電話 nw+

中学時代の同級生が、ある夜、酒の席で妙な話をした。 祖父は昔、朝鮮半島で交易をしていたという。ロシア人やタタール人とつながりがあり、その中に、ひとりだけ特別に親しかったロシア人商人がいた。 その商人が ...

何も起きなかった森 rw+8,372-0124

中学時代の同級生から聞いた話だ。 彼女自身の体験というより、今でも誰にもはっきり語れずにいる「関わってしまった記憶」だと言ったほうが近い。 学生の頃、彼女は生活費を稼ぐために夜のパブで働いていた。時給 ...

落ちる直前 nw+840

横断歩道の白線の手前で、足が止まった。 右から車が来ていた。信号は青。渡ってもおかしくはないが、待てばやり過ごせる距離だった。だから立ち止まった。それだけのはずだった。 それでも、背中に圧がかかった。 ...

色即是光 rw+6,534

祖母は、昔から仏教に深い敬意を抱いていた。 朝は欠かさず仏壇の前に座り、静かに経を唱える。子どもの頃、台所の湯気と混ざるあの声を聞きながら目を覚ました記憶がある。ゆっくりと、揺るがず、誰に聞かせるでも ...

パイプラインの内部点検 ncrw+744-0206

閉所恐怖症というものは、診断名を与えられるより前に、体のほうが先に理解してしまう。 たとえば、内径六十センチの鉄の管に這いつくばり、前にも後ろにも引き返せない距離を進まされれば、その理解は理屈を介さず ...

ふすまの前 nw+613

学生時代、週末になると決まって友人Aの家に集まり、夜通しゲームや無駄話をしていた。 Aの家は二階建ての一軒家で、二階にもトイレがある。集まるのは決まって、わたしとAと、もう一人の友人Bの三人だった。深 ...

空室の生活音 nrw+693-0109

俺が今のアパートに引っ越してきたのは、ちょうど半年前だった。築三十年。 外壁の色はところどころ剥げていて、共用階段を上ると湿った埃の匂いが鼻につく。でも家賃が安かった。それだけで決めた。 最初の数ヶ月 ...

あの目は怒っていなかった rw+5,076

夜の十時を過ぎていた。留学先のケンタッキー州の町は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っている。 友人から「ビリヤードに行かないか」と電話があり、僕は自転車でバーへ向かった。 広い敷地に建つ家々の窓明かり ...

葬式の三日後に追いかけてきた男 rw+5,258

十一月になると、決まって思い出す夜がある。 高校三年の秋、私は受験に追われていた。理系なのに数学が伸びず、塾の自習室にこもっては焦燥だけを積み重ねていた。浪人は許されない。とにかく結果を出すしかない。 ...

開かずの間の前に座るもの rw+11,931

これから語るのは、私の身に起こった実話に基づく話だ。 一族のことを知る者が読めば、登場人物に心当たりがあるかもしれない。それでも長年胸につかえていたものを、そのまま外に出さずにはいられなかった。 私の ...

空白の席 rw+6207

自宅の裏手に、小高い山がある。 麓から中腹まで、不自然なほどきれいに舗装された道が延びている。観光地でもない。伐採地でもない。ただ途中で、ぶつりと途切れている。 子どもの頃、古老に理由を尋ねたことがあ ...

奇妙な村人《ホラーテラーさん》#6334

【ゆっくり怪談】奇妙な村人 友人の奥山とある村に行ったときの話。 メアさん 2008/08/31 00:59「怖い話投稿:ホラーテラー」 俺と奥山は仕事がらいろいろな地方を旅して回ることが多い。 仕事 ...

【都市伝説】中川家・剛お兄ちゃんに憑いている荒ぶる神の祟り #15,474

【都市伝説】中川家・つよしお兄ちゃんに憑いている荒ぶる神の祟り 人気漫才コンビの中川家のお兄ちゃん(剛)を、いじめたり、不快な思いをさせたりすると祟にあって不幸になるという。 お兄ちゃんには、強力で荒 ...

井戸は浅いのに rw+6,020

昭和初期、戦の影が村を覆っていた頃の話だ。 山に囲まれた小さな村に、内気な少年が母と二人で暮らしていた。父は戦地へ行ったきり戻らない。少年には友達がいなかった。山だけが、彼を拒まなかった。 山の奥に、 ...

ストーカークリミナル《ホラーテラーさん》#7,343

とある大学に通う雅子は、ここ数ヶ月、無言電話や嫌がらせメール、不審な郵便物等の得体の知れないストーカーにあっていた。 「怖い話投稿:ホラーテラー」匿名さん 2009/08/04 22:40 そんな憂鬱 ...

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