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霧に触れた手 rw+4,438
これは、大学時代の友人から聞いた話だ。 彼が大学二年の六月、奥多摩の鷹ノ巣山で体験した出来事について語ってくれた。彼は野生生物研究会というサークルに所属しており、山頂近くの避難小屋を拠点に、鳥類や小動 ...
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お遍路と人形 r+5,473
去年の夏、田舎に向かう途中の体験だ。 車で二時間半ほどの道のり。さすがにずっと運転するのはしんどいから、途中のコンビニで休憩を取ることにした。駐車場で軽く体を伸ばし、目薬をさしてお茶を飲む。そうしてい ...
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報告義務外 rw+4,470-0205
これは、私が不動産会社に勤めていた頃、退職間際の先輩から引き継いだ記録をもとにまとめた話である。 引き継ぎと言っても業務資料ではない。社内では共有されない、けれど誰かが必ず読まされる「生活報告書」だっ ...
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読まれた名前 rw+3,515-0219
2025/12/10 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
私はこれまで何百件もの式を進行してきたが、あの日のことだけは忘れられない。 郊外の小さなチャペルだった。木立に囲まれ、午後の光がステンドグラスを透かして床に落ちていた。予定通り、誓いの言葉が交わされ、 ...
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数えられる朝 rw+866-0109
2025/12/09 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, ほんのり怖い話
ネットで有名な怖い話昔、半島の先にある小さな漁村で、ひとりの老人から聞いた話だ。 今では夏になると観光客で賑わうその浜も、かつては祈りと生活が曖昧に混じり合う場所だったという。漁師たちは日の出前、仕事に出る前に必ず海へ入 ...
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死海文書(死海写本)の謎 #5,854
【ゆっくり都市伝説】死海文書(死海写本)の謎 死海文書の謎 やりすぎ都市伝説外伝 関プレゼンツ 「死海文書(死海写本) Dead Sea Scrolls」 「予言」、それは”未来に起こる出来事をあらか ...
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袖の棒 rw+5,208
2025/12/09 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは、大学時代の知人、森川から聞いた話だ。 森川はよく霊感が強いと言っていたが、当時の自分はまともに取り合っていなかった。そういう自己申告は、だいたい自分を面白く見せたいだけだと思っていたし、怖い話 ...
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おつかれさまでーす rw+4,373-0131
母が話してくれたのは、定年退職の少しあとだった。 長く勤めた工場を離れ、ようやく仕事の話を「昔のこと」として語れるようになった頃だ。 母は短大を出てから、その食品メーカーの工場で働き続けた。準社員とし ...
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快晴だったはずの日 rw+4,090
今でも、あの山の湿り気だけは、身体の奥から抜けない。 土と苔が混じった匂いが、ふいに鼻の奥で立ち上がることがある。晴れた夜でも、乾いたアスファルトの上でも、首筋に貼りつくような湿気を感じる。あの日から ...
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笑顔の影 rw+6,895-0220
2025/12/08 -短編, r+, 意味がわかると怖い話
★人気ベスト300刑事課に勤める知人が、ある事件の記録を閉じながら言った。 「あれは、動機が分からないままなんだ。」 男は三十代半ば。痩せぎすで、職場でも近所でも、強く印象に残るような人物ではなかった。ただ一つ、彼の生 ...
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アケミちゃん r+5,080
2025/12/08 -短編, r+, 都市伝説, 人形にまつわる怖い話
ネットで有名な怖い話あらすじ 大学生の清助は、友人の伊佐夫の家に向かう途中、電車内で「アケミちゃん」と名乗る可愛らしい女性と出会う。しかし、彼女の言動や所持品に不審な点が多く、違和感を覚える。さらにアケミちゃんは中華包丁 ...
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外から見た丸窓 rw+5,423-0613
2025/12/08 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
留学していたころ、俺の部屋からは、使われていない地下鉄の出口が見えた。 ヨーロッパの、とある古い町だった。 俺が借りていたのは屋根裏部屋で、天井は斜めに落ち、立ち上がる場所を選ばないとすぐ頭をぶつけた ...
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日付変更線の忠告 rw+4,521-0121
2025/12/08 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
俺が死んだら、骨の半分は海にまけ。 そう言い残す人間を、私は父以外に知らない。 自称ではなく、事実として父は海の男だった。漁船に乗り、港を転々とし、陸にいる時間より海にいる時間の方が長かった。そのせい ...
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呼んだのは誰か rw+4,460-0202
四年前のことだ。 その先輩は、当時付き合っていた彼女と一緒に出かける予定があり、途中で彼女の知り合いだという男女二人と合流し、結果的に四人で行動することになったらしい。 男女二人は、先輩にとっては初対 ...
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【語り継がれる怖い話】カン、カン……【前編・後編】#6,842-0525
私は、あの音を聞いた家には長くいない方がいいと思っている。 そう言うと、たいていの人は笑う。金属が鳴っただけで大げさだと。でも、私には分かる。あれは音そのものが怖いのではない。音が鳴ったあと、家の中の ...
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見張られている山 rw+5,632-0107
化学を専攻する理系の人間として、占いやオカルトに興味はあっても、それを現実と結びつけたことはなかった。 再現性のない現象は、観測者の主観に依存する。そう考えることで、世界は安全に保たれていた。 大学の ...
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確実でないならば rw+3,845-0122
2025/12/07 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
夜中の二時。男は薄暗い部屋でテレビをつけたまま、身動きもせずに座っていた。 眠れない理由は分からない。疲労は確かに溜まっているはずなのに、瞼の裏に暗闇が落ちてこない。頭の奥が妙に冴えていて、理由を探す ...
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元信者告白「エホバの証人の活動のなかで、最もつらかったこと」(いしい・さや)#6,832-0114
2025/12/07 -中編, r+, カルト宗教, ほんとにあった怖い話
★人気ベスト300漫画『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』が話題になっている。 この漫画は、エホバの証人の母のもとで育った著者・いしいさやさんが、自身の壮絶な体験を描いた作品だ。反響を呼んでおり、多くの人が共感 ...
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最初から、なかった蓋 rw+7,486
2025/12/07 -長編, r+, 洒落にならない怖い話, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300大学一年の冬、僕は自分の部屋で英語の課題に追われていた。 授業にもそれなりに出て、単位を落とさない程度には真面目にやっていた頃だ。ショボショボした目で辞書の細字を指で追い、甘えてくる子猫の小さな前脚を ...
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恐山二時十五分 rw+5,589
2025/12/07 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
あれは、大学二年の夏だったと島田は言う。 サークルの連中六人で、夜通しドライブをしようという話になった。最初は海だの山だのと他愛ない案が出ていたのに、誰かが「どうせなら本物に行こう」と言い出した。廃墟 ...
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線は増える rw+5,908-0121
2025/12/07 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
今でも、母がその夜のことを語り始めると、仏壇の蝋燭は必ず細く揺れる。 風がないときでも、炎だけが呼吸を思い出したように縮み、伸びる。 誰かが、耳を近づけているような揺れ方だ。 子どもの頃、私はそれを気 ...
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これ、おっちゃんの子 rw+3,854-0121
2025/12/07 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ネットで有名な怖い話小学校五年の夏、アメリカでワールドカップが開かれていた。 理由はよく覚えていないが、その年の俺と幼馴染の康雄は、毎日のようにサッカーボールを蹴っていた。 いつもの公園に飽きたある日、康雄が「別のとこ行 ...
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別れた女 rw+3,702
2025/12/07 -短編, r+
ネットで有名な怖い話五年間付き合った女がいた。 別れた理由は単純だ。結婚の話が具体的になったとき、俺は首を縦に振らなかった。それだけのことだ。 就職したばかりで、収入も不安定だった。彼女は「一緒に働けばいい」と言ったが、 ...
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雀荘で世界がズレた話 rw+3,477-0205
2025/12/07 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
仕事が早く終わった日のことだった。 帰り際に友人から連絡が入り、いつもの雀荘に集まることになった。特別な理由はない。打てる時間がある。それだけで十分だった。 牌を握り始めたとき、外はもう暗かった。店内 ...
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うなずくな rw+6,251
2025/12/06 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
豪雨が止まなかったから泊まった、ただそれだけの話だと、友人は最初に言った。 八年前の夏、中国地方を原付で回っていた三人は、海沿いの小さな民宿に転がり込んだ。二階建ての木造で、看板も色あせ、潮風で壁は白 ...
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女人禁制の山 rw+4,894-0205
これは、親戚のお姉さんから聞いた話だ。 数年前、彼女は友人のAとBと一緒に、いわゆるパワースポット巡りに熱を上げていた。最初は観光ガイドに載っている神社仏閣を回る程度だったが、やがて人が少ない場所ほど ...
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分け隔てなく接した結果 rw+3,931-0122
2025/12/06 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
2004年、激務薄給の仕事を辞めた俺は、しばらくのあいだ、時間だけが余っている抜け殻のような生活をしていた。 朝起きても行く場所はなく、金もない。テレビをつけても頭に入らない。気がつくと、ほぼ毎日、近 ...
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名簿に載らない名前 rw+3,754
2025/12/06 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あの年の夏は、街全体がどこか薄かった。 震災の後で、T県に出向していた。仮設住宅の白い壁と、ひび割れた歩道と、立ち入り禁止の札。昼は復旧の音で騒がしく、夕方になると急に静まる。その落差が、妙に耳に残る ...
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ごぜさんの鐘 rw+3,230-0105
あたり一面、山しかない土地で生まれ育った。どこを見ても稜線が重なり、視界の行き止まりには必ず木立があった。子どもの頃の私にとって、世界は山に囲われた器のようなものだった。 集落の外れに、古い寺がある。 ...
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白い顔の退職者 rw+3,627-0110
私の職場に、突然人格が変わってしまった者がいる。 私たちの会社には、年次有給休暇とは別に、一週間の特別休暇がある。ただし必ず連続で取得しなければならないため、役職が上がるにつれて使う者はいなくなる。彼 ...
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明日、作るね rw+10,384-0707
2025/12/05 -長編, r+, 洒落にならない怖い話, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ヤクザ妹は、ハンバーグを作るのがうまかった。 特別な材料を使っていたわけではない。玉ねぎを細かく刻んで、合い挽き肉に混ぜて、手のひらで何度も空気を抜く。焼く前に真ん中を少しへこませる。そんな普通の作り方だっ ...
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イヤホンの温度 rw+6,071-0114
今でも、あのときのイヤホンの手触りを思い出す。 硬くて冷たい金属の先端が、指の腹に当たる感覚。 二十年以上経った今でも、あの瞬間の温度だけは消えない。 小学生の頃、僕は理科室の掃除当番だった。 理科室 ...
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埋めると言われて育った家 rw+5,187-0201
俺の父方の家系について、はっきりした記録はほとんど残っていない。 戸籍を遡っても、ある年代を境に情報が途切れ、地名だけが九州の山間部を指している。父は「昔は山奥の領主筋だったらしい」と軽く言うが、その ...
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嘘の欠片 rw+4,746
2025/12/05 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ネットで有名な怖い話その日はエイプリルフールだった。 いつものように、僕らは僕の部屋に集まっていた。大学の講義が休みで、外は妙に暖かく、桜も中途半端に散り始めている。誰かが提案して集まったわけでもない。ただ、気づけばここ ...
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ずっと家にいたよね rw+4,831
2025/12/05 -短編, r+, 意味がわかると怖い話
あの日のことを、母はいまも覚えているのかどうか分からない。 私は三十を過ぎた今も、時々確認される。 「ゆうちゃん、あの日、お母さんはずっと家にいたよね?」 確認というより、答え合わせのような口調だ。間 ...
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引き受けたまま rw+3,317-0114
2025/12/04 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
愛知県愛知県の山間にあるその村で「お雛様」と呼ばれる人形の風習を知ったのは、私が中学生になる少し前のことだった。 雛祭りに飾るような華やかな人形ではない。男雛と女雛に似せてはいるが、顔は描かれず、体つきも不 ...
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森の声を積んだ車 rw+6,211-0129
【ゆっくり怪談】モリモリさま 俺の田舎は四国の高知県の山奥にある小さな集落だ。 正確には、祖母の生まれた場所で、親父の代から家族は関西に出ている。 親類の多くも村を離れ、長く疎遠だった。 俺自身も幼い ...
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止まっていたのは誰か rw+5,853-0220
2025/12/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
時空の歪み自転車鬼ごっこをしていた日のことは、いまでも季節ごとに思い出す。 近所に、やたらと広い墓地があった。俺と弟、儀一、茂吉、清助の五人で公園を走り回っていたが、儀一が「墓地まで広げよう」と言い出した。鬼は ...
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取らなくても鳴る rw+4,957-0105
2025/12/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺は、ある古びたアパートの一室、104号室に住んでいる。 二階建てで、築年数だけが自慢のような建物だった。薄い壁、軋む階段、夜になると外灯が半分しか点かない通路。安い。理由はそれだけだ。住人同士の交流 ...
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掃除した場所 rw+4,116-0119
2025/12/04 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ネットで有名な怖い話俺が某飲食店で働いていた頃の話だ。 郊外にある全国チェーンの古い店舗で、内装も什器もほとんど開店当時のままだった。油と埃が長年染み込み、掃除しても完全には取れない匂いが常に漂っていた。それでもこの店は ...
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触れてしまった rcw+6,387-0107
2025/12/03 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
高校を卒業してすぐ、俺は地元の工場に正社員として入社した。 三年目に入った頃には仕事にも慣れ、良くも悪くも同じ毎日を繰り返していた。危なげのない日々だった。少なくとも、そう思っていた。 変化の兆しは、 ...
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空室の三号室 rw+1,214-0527
2025/12/02 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは、精神科病院で看護師をしていた女性から聞いた話だ。 彼女がまだ一年目で、夜勤にもようやく慣れ始めた頃だった。その病棟には保護室がいくつかあった。自傷や他害のおそれがある患者を一時的に入れる部屋で ...
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裏S区:嗤う人々~アナザーストーリー・後日談 #16,227-0116
2025/12/02 -長編, r+, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話※註:もとのお話『裏S区』を読んでいない方は、最初にこちらからお読み下さい。 ⇒ 『裏S区』もとの話 これは、俺自身の体験ではない。ただし、その話を語った友人が嘘をつくような人間ではないため、事実とし ...
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裏S区【語り継がれる定番怖い話】#6,656-0222
仮だが、S区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる九州のある地域の話。 現在では裏とは言わずに『新S区』って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも『裏S区』と呼んでる。 まぁ、裏と言うのは良 ...
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四階に増えた一室 rw+2,847-0128
2025/12/02 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
今でも、四階の匂いを思い出すと喉がひりつく。 消毒液とも古い金属とも判別できない、湿り気を含んだ匂いだ。あの階にだけ、季節とは無関係の湿度があった。 私は当時、雑居ビルの管理会社で事務をしていた。築四 ...
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鍵のかかった部屋 rw+7,706
2025/12/01 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト3002DKのアパートに妹と暮らしていた頃の話だ。 引っ越して数週間が経った雨の夜、私は一人で帰宅した。妹はまだ戻っていなかった。 玄関を開けると、左手にトイレ、正面に風呂場の扉と電気のスイッチがある。濡れ ...
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連れて行くもの rw+5,026-0121
2025/12/01 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
私の母方の家には、昔から「山に関わるな」という言葉があった。 理由を聞いても、誰もはっきり答えない。ただ、女たちは皆、その言葉を当たり前の注意のように受け取っていた。 山のふもとに、古い小さな寺がある ...
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数えなかった街灯 rw+4,618
これは、数年前に友人の田端と夜釣りに出かけたときの話だ。 場所は奥多摩の白丸ダムだった。釣り仲間の間では名前だけは知られているが、あえて話題にする人間は少ない。夜は人が寄りつかず、静かすぎるほど静かな ...
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塩を持って歩く rc+4,134-0117
2025/12/01 -中編, r+, ほんとにあった怖い話
時空の歪み職場の同僚と居酒屋で飲んでいたときに語った話を、そのまま書き写す。 あれから二十五年以上が過ぎたが、今も脳の底で黒い水が鳴っている気がする。 高校二年から三年に移る春休み、三月。北浜と天満橋のあいだ、 ...
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役割 rw+6,059-0109
2025/11/30 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
今でも、あの夜の匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。 古びた木造校舎に染みついた、鶏小屋とウサギ小屋の湿った藁の臭いだ。夏が近づいていたせいか、空気は生ぬるく、埃と獣の体温が混じり合って、皮膚の裏側にま ...