ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「r+」 一覧

十度傾いた柱 rw+3,984-0502

伊勢の内宮へ向かう参道を歩いていた。 まだ若かった。何かを願いに行くというより、連れに誘われたからついて行っただけの参拝だった。砂利を踏む音が足もとから細かく返ってきて、木々の梢から漏れる光が、白く乾 ...

連れてきたもの rw+3,780-0502

助けてくれたあの人の話を、ここで書いておこうと思う。 あの人、というのは祖母のことだ。 私は幼いころ、一度だけ川で溺れたことがある。夏の終わりだった。親戚の家に集まっていて、大人たちは座敷で酒を飲み、 ...

顔を隠す女 rw+3,316-0502

これは、ある女性から聞いた話だ。 彼女の父には、若い頃、どうしても忘れられない女がいたという。 父はその女にずいぶん入れあげていた。金も時間も惜しまず、ほとんど店を持たせるほどだったらしい。母はそれを ...

階段のない家 rw+8,871-0120

小四のときの話だ。 夏休み前日というだけで頭が浮いていたところに、近所に「とんでもない廃屋がある」と聞いた。まだ行っていない場所。まだ知らない場所。その二つが揃っただけで、当時の俺たちは簡単に正気を失 ...

子取り・老婆の告白 rw+5,529

子取り・老婆の告白【ゆっくり朗読】 約二十年前(1985年/昭和60年)。俺がまだお母さんのお腹の中にいたころ。 母が大きなお腹で、二歳の小さな兄と一緒に、東京の家から近くの街へ、電車に乗って買い物に ...

もう使わない rw+3,907-0501

あの電話番号を、今でも使っている。 新しいアパートに移ったのは、三年前の春だった。家賃が安く、駅からも遠くない。古い建物ではあったが、暮らしを立て直すには十分だと思った。 固定電話など、今さら必要なか ...

生意気 rw+10,225

二十歳の夏、私は五歳年上の女性に恋をした。 一年越しの想いが実り、交際が始まった。最初の頃、彼女はよく笑った。私をからかい、「生意気」と頬をつねった。甘やかな響きに聞こえたその言葉が、いつからか命令の ...

禁じられた五音 rw+4,532-0430

俳句をやっていると話すと、決まって少し意外そうな顔をされる。 中学校の国語教師が、休日に公民館で老人たちと俳句を作っている。それを想像すると、妙に地味で、少し滑稽に見えるのかもしれない。 けれど私には ...

顔を確かめなかった夜 rw+7,160-0122

岐阜県に住む吉野さん(仮名)から聞いた話だ。 大学に通っていた頃、真夏の夜のことだったという。昼間に残っていた湿気がようやく引き、風が肌に触れると、ほっと息が抜けるような時間帯だった。空には雲がなく、 ...

悪いものが出ている rw+7,226-0429

うちでは、病気になると、まず体温計ではなく、首の紐を探した。 小学生の頃、家には小さな護符のようなものがあった。薄い布袋に入っていて、首から下げる。親はそれを大事そうに扱い、僕が風邪をひくと、薬を飲ま ...

何度降りても四階に着く会社のエレベーター rw+2,700-0429

怖い話というより、今でもエレベーターに乗る前に、階数表示を見てしまうようになった話だ。 某県のS市で働いていた頃、俺の勤めていた会社は、駅から少し外れた古い雑居ビルの四階に入っていた。壁は煤け、雨の日 ...

出口はここだった rw+8,071-0429

二十年以上前のことになる。 実家の納屋には、奥へ入ってはいけない場所があった。 納屋といっても、今の人が想像するような整った物置ではない。土壁はところどころ崩れ、梁には古い煤がこびりつき、雨の日には濡 ...

おおいさん rcw+11,796-0106

長野県の山あいの町に、古びたコンビニがある。 幹線道路から外れ、夜になると車通りも途絶える場所だ。あれは、以前そこで働いていた同僚から聞いた話で、もう十年以上前の出来事だという。それでも、夜勤に入る若 ...

トウビョウ持ちの家 rw+4,971-0428

台所の床下から瓶が出たと聞いたのは、伯母の家を取り壊す前日のことだった。 伯母は十年以上前に亡くなっていた。子供はいなかったので、空き家になったまま放置され、雨漏りが始まり、隣家から苦情が来て、ようや ...

六体半 rw+4,363-0428

卒業式まで、あと数日しかなかった。 六時間目の学活が終わり、教室の空気が少し浮ついていた。進路の話も、卒業文集の話も、もうほとんど終わっていた。残っているのは、机の落書きやロッカーの整理や、誰と写真を ...

そこにいたはずの子ども rw+7,896-0110

静岡県に住む小野さん(仮名)から聞いた話だ。 昔の不審者は、今よりずっと狂っていたと彼は言う。子どもの頃、運動会の徒競走に、裸の男が当たり前のように並んだことがあったらしい。笑いながら列に入り、走り出 ...

瞬きの遅れる神社 rw+5,605-0108

俺の家は神社だった。 父は神主で、祖父もその前も、代々この社を守ってきた。 神社には御神体がある。 祀られている神と直接つながる物だ。像だったり鏡だったり、土地の神話に出てくる品だったりする。だが、う ...

魔除けを直した rw+10,260-0427

俺の生まれ育った村には、女の葬式の前の晩だけに行う決まりがあった。 死んだ女の遺体が家へ戻ると、村の男を十人集める。血縁の濃い者、隣組の者、若い者、年寄り。その家に縁のある男たちが、日が暮れてから夜明 ...

空気が軽くなる家 rw+7,629-0412

昭和から平成に移り変わる頃の話だ。 私は地方都市の外れ、そのまた外れの集落に越してきた。十数軒が寄り添うように建ち、田畑に囲まれ、夜になれば闇が先に家へ入ってくるような場所だった。 急な転居だった。夫 ...

塩を持って行った理由 rw+9,141-0109

長野県に住む野田さんから聞いた話だ。 その年の初夏、梅雨が明けた直後の短い晴れ間を狙って、野田さんは旧友の森下と渓流釣りに出かけた。行き先は県北部の奥深い源流域で、登山道はなく、入山すれば人と会うこと ...

禁足の家 rw+8,809-0412

十一年前、十八だった私が初めて夫の家に行った日のことを書きます。 当時の夫は父親と揉めていて、実家には戻らず祖母の家で暮らしていました。私が遊びに行くのもいつもそこでした。だから夫の「家」と呼ばれる場 ...

一度でも水を張ったなら rw+7,764-0412

庭に水を溜めたのが、いけなかったのだと、あとになって言う人もいる。 近所に、小さな池を作った家があった。 もともとはただの庭だった。けれどその家の主人が、日曜大工で穴を掘り、防水シートを敷き、水を張っ ...

こちらを向かない rw+7,476-0412

八階の自宅に戻るため、深夜のエレベーターに乗ろうとしたときのことだ。 扉の中に、先客が一人いた。 男だった。 ただ、なぜか壁に向かって立っている。背中をこちらに向けたまま、微動だにしない。 一瞬ためら ...

見つけた rw+5,925-0422

兄が帰ってきたとき、すでに何かが終わっていた。 旅行のことはほとんど聞いていない。どこへ行ったのか、何をしたのかも曖昧なままだ。ただ、帰ってきた兄は、部屋から出てこなくなった。 扉越しに声をかけても反 ...

次はお母さんと rw+2,399-0422

これは、同級生から聞いた話だ。 小さい頃の彼は、商店街の端にある花屋の前を通るたびに、決まって「パフェが食べたい」と泣いたらしい。 母親はそのたび困ったそうだ。店はどう見ても花屋だった。入口には切り花 ...

先に着いていた後ろ姿 rw+3,125-0422

出張の帰りだったそうだ。 Aさんが三重に住んでいた頃、大阪での用事を終えて、昼過ぎの電車で戻ってきた。途中の駅で一度乗り換えがあり、そこで降りたとき、妙な感じがしたという。 駅が妙に暗かった。夕方には ...

先にいたもの rw+2,090-0422

これは、私が実際に体験したことだ。 何年たっても、あれを夢だったと言い切れない。目が覚めたあとに薄れていく種類の悪夢ではなく、目を覚ましてからのほうが輪郭を持ちはじめた記憶だった。忘れたつもりの時期も ...

最初から五頭だった rw+3,749-0422

俺の地元には、昔から「牛の森」と呼ばれている森がある。 名前の由来は単純で、森の近くに行くと牛の鳴き声が聞こえるからだ。昼でも夜でも関係ない。風向きも季節も関係ない。森の手前の農道を歩いていると、木の ...

見られていた側 rw+12,819-0108

東武東上線人身事故【ゆっくり朗読】 電車の先頭車両の一番前に座るのが好きだった。 理由は単純で、前方の線路が見えるからだ。流れていくレールや信号をぼんやり眺めていると、大学から家へ戻る時間が少しだけ現 ...

にぃちゃん、五百円かしてれ… rw+10,332-0412

朝の五百円が、あれの始まりだったのかもしれない。 俺は毎朝、同じ時間に家を出る。少し早めに着いて、バスターミナルの待合室で缶コーヒーを飲む。それが一日の区切りになっている。ベンチはいつも決まった端の席 ...

水面より下を見る癖 rw+7,478-0108

これは、俺自身の体験じゃない。 ただ、もう長いあいだ、他人事だと言い切れなくなっている。 話の主は、学生時代にいつも一緒に釣りをしていた友人だ。 あの日、俺は現場にはいなかった。途中で車に戻り、ロッド ...

視線の高さ rw+9,043-0412

深夜の菊名駅【ゆっくり朗読】 あの夜のことは、今でも思い出そうとすると、視線の位置だけがずれて再生される。 東横線の菊名に住んでいた頃、改札を出てすぐ左にある飲み屋で、女三人で終電後まで飲んでいた。 ...

玄関の内側 rw+5,024-0418

この話を口にすると、その場だけ妙に静かになる。 笑い話にして流せる種類ではないのに、最初に聞かせてきた知人は、最後まで他人事みたいな顔をしていた。不動産会社に勤めている男で、高校時代の部活の先輩に拾わ ...

呼ばないで rw+9,466-0412

珠美という女子生徒が、ある地方の公立高校にいた。 目立つほどではない。誰かの中心にいるわけでもない。ただ、学級名簿の中で、ちゃんと一枠を占めている。その程度の存在だったはずだ。 高校二年の春、同じクラ ...

【語り草w】俺の先祖は恐ろしい人物かも知れない #9,051-0412

昨日仏壇を掃除していたら何枚かの古い文書が出てきた。 1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/06/25(日) 06:10:04.09 ID:WKtxtdPV0 その内の一枚に ...

手のひらに魚が増える話 rw+2,692-0416

俺には、どうしても腑に落ちない記憶がある。 幼い頃の断片だ。消そうとしても消えず、むしろ年を重ねるほど輪郭がはっきりしてくる。 小さな海辺の町で暮らしていた記憶。 砂浜に松が並び、潮が満ちると根元まで ...

鍵をかけた理由 rw+11,000-0118

十数年前の夏、日が傾きかけた夕方のことだという。 蝉の声はしていたが、どこか遠く、膜を一枚隔てたように聞こえていた。 大学生だったまゆみさんは、夏休みのあいだ、お中元の配達のアルバイトをしていた。社用 ...

橋を渡っていない rw+4,590-0415

俺は昔から、一人で出かけるのが好きだった。 休日になると、行き先も決めずに電車に乗る。知らない駅で降りて、適当に歩く。誰かに予定を合わせなくていいのが気楽だったし、見知らぬ町の空気に混じっていると、自 ...

困っていない一家 rw+9,643-0412

近所の人たちが、やたらと食べ物を持ってくるようになったのは、一通の手紙が原因だった。 最初はよくある近所付き合いだと思っていた。「作りすぎたから」「実家から届いたから」と、煮物や野菜や菓子折りが届く。 ...

まだ起きていない場所 rw+1,817-0414

叔母から聞いた話だが、今でも頭から離れない。 夜道を歩いている時や、横断歩道で車が減速する瞬間に、ふとあの光景が割り込んでくる。思い出すたび、あの場所だけが現実から少しずれているように感じる。 当時、 ...

警察の裏は闇だらけ #7,678-0412

【ゆっくり怪談】警察の裏は闇だらけ 自転車に乗っていて、警察官にとめられて調べられたことは皆さんにも経験がおありだと思う。 以下の文章は、元兵庫県警察官である松本均氏の著書から引用したものである。 交 ...

それはうちのものではない rw+2,221-0414

もう何年前のことだったか、正確な年は曖昧だ。 ただ、あの夜に腕を引かれた感触だけは、今も眠りの底で思い出す。 夏の終わりだった。親が京都へ行くというので、便乗した。 その少し前まで、私は三日間続くイベ ...

大雪山SOS遭難事件 #13,444-0413

【ゆっくり怪談】大雪山SOS遭難事件【山にまつわる怖い話】 平成元年7月24日午後 北海道大雪山系の黒岳(標高1984メートル)から旭岳(標高2290メートル)へ縦走中の2人の登山者が行方不明になった ...

蛹化の神秘を解明したウィリアムズ博士の戦慄のサナギ実験 #78,487-0405

2026/04/12   -中編, r+
 

【閲覧注意!】変態(蛹化)の神秘を解明したウィリアムズ博士の戦慄のサナギ実験 蛹(さなぎ)は成虫の大まかな外部形態だけが形成された鋳型である その内部では一部の神経、呼吸器系以外の組織はドロドロに溶解 ...

柿の木のある家 rw+3,072-0412

2026/04/12   -中編, r+, 怪談

帰省した翌日のことだった。 朝から雪が降り続いていて、屋根の雪が落ちる音だけが、ときどき遠くで腹に響いた。半年ぶりに戻った実家は、懐かしいというより、冬のせいで口数の少ない家に見えた。昼前、炬燵でうと ...

見つけた者が打て rw+4,268-0411

大学三回生の春、選択した民俗学の授業で、少し変わった助教授に出会った。 まだ三十代前半で、講義が終わってもすぐには教壇を離れず、学生に話しかけられると、そのまま雑談に入ってしまうような人だった。最初に ...

馬がいない rw+1,711-0411

あの夜のことを思い出すと、今でも胸の奥に冷たいものが落ちてくる。 数年前、顔見知りに連れられて、場末のスナックに入った。 カウンターの奥には派手なドレスの女がいて、連れは小声で、「この人、たまに変なの ...

崩れる順番 rw+3,420

あの道場には、たまに外から強い選手が来た。 県で勝っている高校生や、大学の強化選手、日本代表に入ったことのある大人までいた。子供だった自分には、それが当たり前の景色だった。強い人が来て、もっと強い人と ...

聞こえていない言葉 rw+8,289

あれは、妻が妊娠していた頃のことだ。 中期に入ったあたりから、彼女は異様なほど眠るようになった。眠気というより、意識がこちら側に定着していない感じだった。会話の途中でまぶたが落ち、そのまま数時間動かな ...

笑ってるだけの男に人生を壊された話 rw+10,302-0401

たいして面白い話じゃないが、大学時代の友人・保積の身に起きた出来事について書いておく。 保積には年上の姉がいて、ある時期、執拗なつきまといに悩まされていた。警察沙汰にはしたくないという姉の意向で、保積 ...

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