ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「r+」 一覧

お守りばばあ r+5,562

小学生の頃、俺の地元には「お守りばばあ」と呼ばれる女がいた。 誰が最初にそう呼んだのかは知らない。ただ、その呼び名があまりにもぴったりで、町の子どもは皆そう呼んでいた。 夕方になると必ず小学校の正門前 ...

赤に還る r+4,092

坂本の話を、私の口から語らせてもらう。いや、正確には、あの日から私は坂本ではなくなった。 坂本という名を持つ人間は、もうとうにどこかへ消え失せた。残っているのは、赤に浸食された私の肉体と、まだ人間であ ...

二番目の人柱 r+4,833

母の話をしようと思う。 いまも鮮明に残るのは、祖父の低い声と、親戚の神主が告げた冷たい言葉だ。だが順を追って話さなければならない。 母は地方の女子高で教師をしていた。そこは噂に聞くだけでも背筋が冷たく ...

生きた心霊写真 r+2,142

あれは、忘れもしない自分の誕生日の夜だった。 少し気取って、仲のいい友人を呼んでホームパーティを開いたのだ。狭い部屋だったが、飾り付けをして、ケーキも用意し、缶ビールを積み上げて、ちょっとした祝祭の空 ...

深夜三時の座卓 r+6,248

七年前に付き合っていた女の話をしようと思う。 最初に彼女と会った時、俺はその家の事情なんてほとんど知らなかった。ただ、どこか屈託のない笑顔を浮かべる癖と、何かを心の奥に沈めているような影を感じていた。 ...

病室に来た者たち r+5,134

あれは、もう随分前のことになる。 けれど、骨の奥にまだ痛みが残っているせいで、決して忘れることはできない。ある日の朝、いつも通りの通勤経路を歩いていた。慣れた道だし、特別なことはなにもなかった。空も曇 ...

電線に燃えるもの r+1,416

小学校二年から四年までのあいだ、週に二度、放課後になると姉と一緒に、学校のすぐそばにあるそろばん塾へ通っていた。 教室の隣には場違いなようにぽつんと墓地があった。家一軒ぶんほどの狭い敷地に、黒ずんだ墓 ...

期限の工場 r+3,042

あの時のことを思い出すと、いまだに背筋がぞっとする。 当時、私は地方の小さな工場に勤めていた。食品関係といっても華やかさなど一切ない。惣菜を決められたレシピどおりに作り、プラスチックの容器に詰め、大手 ...

包丁をしまった客 r+4,856

三年前のことになる。あの夜のことを、今も思い出すと息が詰まる。 当時、俺はキャバクラでボーイをやっていた。きらびやかで、表向きは華やかな世界の裏側に身を置いていたわけだ。けれど、誰もボーイになんて興味 ...

笑う檻 r+8,385

夫のことを、ただの「人がいいだけの男」だと思っていた。 疑うことを知らず、家事を押し付けても育児を放り出しても、にこにこと「疲れてるんだろ、俺がやるから休んでて」と言う、あまりに素直すぎる男。だからこ ...

【閲覧注意】川原の石 r+5,013

地方の大学に進学したばかりの頃、あの頃の自分は浮かれきっていたと思う。 初めての一人暮らしに、都会では考えられないほどの山や川や海の自然。すべてが新鮮で、触れるものすべてが自分を祝福しているように思え ...

六月十二日の香 r+4,385

お祓いに行く前に、どうしても記しておきたいことがある。 いや、これを書き残さずにいると、何もかもが夢のように曖昧に溶けてしまいそうで、自分の存在ごと消えてしまうのではないかという、そんな不安に駆られて ...

仏の中のもの r+4,187

初めて海外へ出たのは、二十代の終わりだった。 行き先は中国、浙江省の杭州。湖と山に抱かれた古都で、観光地としても有名な場所だった。いま振り返れば、どうしてあの旅行が人生の転機になったのか、自分でもまだ ...

水の音の家 r+4,800

2025/10/24   -短編, r+, 怪談

ホームヘルパーという仕事を知っていますか。 年寄りの家に行って、ご飯を作ったり、掃除をしたり、時にはオムツを替える。人の暮らしに寄り添いながら、淡々と日常を維持する仕事です。 結婚を機に一度は退職して ...

八〇三号室の女 r+3,895

私が新しい部屋に越して三日目の夜のことだった。 その日は珍しく仕事がうまくいって、取引先と深夜まで繁華街で飲んでいた。駅から徒歩二分という便利な立地のマンションを借りたばかりで、終電ぎりぎりまで遊んで ...

一日だけ過去に戻れるなら r+6,675

友人のひろゆきと居酒屋で飲んでいた夜のことだ。 ありきたりな話題から、ふと「一日だけ過去に戻れるとしたら、いつに戻りたい?」という問いに移った。酔いに任せた軽口のつもりだったのに、返ってきた答えは妙に ...

神の視点 r+3,516

伊勢の内宮へと向かう参道を歩いていた。 まだ若く、何に祈るという明確な理由もなく、ただ連れに勧められるままについて行っただけの参拝だった。空気は澄み、木々の梢から漏れる光が砂利道をちらちらと照らしてい ...

禁じられた部屋の十分間 r+2,503

小学生の頃、地元の大学がやっていた少年サッカー倶楽部に入っていたことがある。 自慢できるほどの腕前ではなく、昔も今も下手の横好きといったところだ。けれど、あの時の夏合宿で経験した出来事だけは、いまだに ...

崖に立つ浴衣の男 r+4,970

穢れある悪戯~自殺の名所でやっちまった洒落にならない行為【ゆっくり朗読】 二、三年程前の夏に、海水浴場で有名な和歌山県の白良浜(しらはま)でバイトしてた知人から聞いた話の一つを紹介します。 話題を提供 ...

油の床の誓約 r+2285

大阪で万国博覧会が盛大に催された年のことを、いまでも鮮やかに思い出せる。 あの頃の私は典型的なヒッピーで、東京からヒッチハイクで関西へ入り込み、外国人でごった返す夜の繁華街をひやかし半分で歩き回ってい ...

縄跳びの少年 r+3,805

2025/10/23   -短編, r+, 都市伝説

数年前、郊外の一戸建てに住んでいた時のことだ。 あの家に暮らしていた頃の私は、毎日の生活をただ機械的に繰り返していたはずなのに、今でも脳裏に焼き付いて離れない出来事がある。夢だったのか、それとも現実だ ...

【名作】黒しっぽ/BUMP OF CHICKEN「K」r+20,395

2025/10/22   -短編, r+
 

少し不思議な話。 俺が高校生の頃、ずっと欲しかった原チャリをバイトで貯めた金でやっと買った。 あの時の興奮は今でも忘れられない。手に入れた瞬間、俺は自由を手にした気分だった。仲間たちが乗り回している中 ...

舵子の悲劇 #8,268

映画:怒りの孤島 上映時間・108分 配給作品(日映作品)1958年(昭和33年) 水木洋子が書いた原作(NHK放送劇)を水木洋子自ら脚色、久松静児が監督した社会ドラマ。撮影は木塚誠一。主演は鈴木和夫 ...

顔を持つ蛇 r+1,671

知り合いの話を思い出すと、いつも胸の奥がざわめく。 彼は漢方薬の買い付けのために、中国の奥地まで入り込んでいたことがあるという。年齢も顔も人柄も、ごく普通の男に見えるのに、ぽつりと語られるその記憶は、 ...

焼き場から這い出した男 r+4,669

会社の昼休みに、妙にテンションの高い先輩が笑いながら話してくれたことがある。 「オレのじいちゃんがさ、死んだんだけど……焼かれてる最中に目ぇ覚ましたんだってよ」 飲んでた麦茶が喉に詰まりそうになった。 ...

湖畔訓練 r+5,277

地元のキャンプ場のことを話す。 俺の小学校では五年と六年の夏、必ずそこで宿泊訓練があった。山の中腹にある湖の岸辺に、小屋が点々と並んでいた。大きな五十人用の小屋が二つ、それ以外に六人用、四人用、二人用 ...

秘宝のデータ r+4,486

俺にとって『Sa・Ga2 秘宝伝説』は、ただのゲームソフトじゃない。 思い出すたび、胸の奥に棘が刺さったみたいに切なくなるんだ。 子どもの頃、俺は酷い小児喘息を抱えていた。夜中に何度も発作で苦しみ、か ...

コンビニの沙耶ちゃん・シリーズ【全話コンプリート】r+5,100

【ゆっくり朗読】コンビニの沙耶ちゃん・シリーズ【全話コンプリート】 コンビニの沙耶ちゃん・シリーズ全話 223 :まこと ◆T4X5erZs1g:2008/08/01(金) 00:48:31 ID:l ...

子取り・老婆の告白 r+5,182

子取り・老婆の告白【ゆっくり朗読】 約二十年前(1985年/昭和60年)。俺がまだお母さんのお腹の中にいたころ。 母が大きなお腹で、二歳の小さな兄と一緒に、東京の家から近くの街へ、電車に乗って買い物に ...

二台目の受信 r+5,232

2025/10/22   -短編, r+, 怪談

大学時代のことだ。あれは、今でも思い出すと背筋が冷たくなる。 誰かに話しても、きっと笑って誤魔化されるだけだろう。だけど、本当にあの夜を体験した俺にとっては、あれ以上の恐怖はない。 当時、友人の迫田に ...

無事カエルの腹音 r+1,912

大学三年の夏、あの夜のことは今も鮮明に思い出す。 当時、駅前の飲食店でアルバイトをしていて、閉店作業を終えると大抵は終電を逃していた。寮までは自転車で十分ほど。夜風に吹かれながら無人の道を走るのは、疲 ...

【泣ける!!感動名作心霊物語】ショートケーキの約束 r+7,466

俺の妹は、俺が十七の時に死んだ。 今からもう八年も前のことになる。 まだ六歳だった。末っ子で、上も下も男ばっかりの兄弟の中に生まれた唯一の女の子。俺も兄貴も弟も、全員が可愛がった。ちっちゃくて病弱で、 ...

落書き帳の最後の言葉 r+5,079

2025/10/21   -短編, r+, 後味の悪い話

九十年代の終わり、忘年会帰りに寄った場末の居酒屋で、偶然隣り合わせた女の子が語ってくれた話を、今も鮮明に覚えている。 あの夜の彼女の声は、店内の喧騒とは不釣り合いに沈んでいて、アルコールの匂いよりも重 ...

東西線の空白 r+3,392

釣りだと思われても構わない。俺はただ、あの時見たものを吐き出してしまわないと、どうにも胸の奥がざわついて仕方がないんだ。 いつも通り東西線に揺られていた。時刻は夕方の五時前。仕事を終えて、ひと息つきた ...

クロの子 r+15,440

【ゆっくり怪談】秘密結社~クロ教(クロ宗)の鉄の掟 秘密結社~クロ教(クロ宗)の鉄の掟 大学院時代、民俗学の調査で甑島(こしきしま)を訪れたことがある。 それまでにも山間の隠れ里や、漁村に残る土俗信仰 ...

廃病院からの着信 r+3,480

まだ俺が大学にいた頃のことだ。二、三年前になるだろうか。 ある夜、実家から婆ちゃんが倒れたと連絡があった。小さい頃からずっと面倒を見てくれていた婆ちゃんだ。いてもたってもいられず、すぐに帰省して病院に ...

共犯者の眠り r+4,515

これは俺の口から出る限り、ただの独り言だ。誰かに聞かせるためじゃない。 ただ自分の中で燻って腐りかけているものを、どうにか吐き出して空気にさらさなければ、夜も眠れないからだ。 俺が地元の零細企業に勤め ...

公衆電話の呼び声 r+2,241

あれは、夏の終わりの湿気がまとわりつくような夜のことだった。 まだ昼の熱気がアスファルトに残っていて、じんわりと足の裏から体に這い上がってくるような、息苦しい空気だったのを覚えている。 その頃、住宅街 ...

【意味がわかると怖い話】おとっつぁんの遺書(解説付き♪)r+4,188

【意味がわかると怖い話】おとっつぁんの遺書【解説付き♪】 俺が子供の時、ひいばあちゃんが言った。 大正五年生まれのウメばあちゃんだ。 ウメばあちゃんは、生まれてすぐにお父さん(源次郎さんという名前だ) ...

瀬戸内に漂着した運転手 r+11,256

これは度会さんから直接聞いた話を、わたしなりに整理したものである。 どうしても忘れられない。忘れようとしても、夜になると脳裏に浮かんでしまう。あの奇妙な「未解決事件」の顛末を。 *** もともとわたし ...

三角屋敷 r+5,085

2025/10/19   -短編, r+, 怪談

物心ついたころには、すでにその家はあった。 いつ建ったのかもわからない。ただ、あぜ道を歩いて学校へ通う毎日の中に、それはずっと風景の一部として立っていた。田んぼが削られ、新しい家が並び、川が整備され、 ...

黒いキャリーバッグ r+2,740

前に体験したことを話すよ。 今となっては思い返すだけで胃の底が冷たくなるんだけど、それでもどこかで言葉にしておかないと、ずっと引きずり続ける気がするんだ。 当時、俺は不動産の営業をやっていて、売却希望 ...

忘却のエレベーター r+5,761

先日、かつて出会った「元少年」と再会した。 その顔を見た途端、あの出来事が堰を切ったように甦り、私はどうしても書き留めておかずにはいられなくなった。 五年ほど前のゴールデンウィーク、私の現実は音を立て ...

夢魅の玉 r+4.376

十年ほど前のことだ。高校を卒業する間近、俺は進路も決まり、進学ではなく就職することになっていた。 そのせいか、もう授業もまともに身に入らず、毎日ひたすら暇をどう潰すかしか考えていなかった。 ある晩、友 ...

アシュラさんが眠る海 r+5,003

今年の三月の終わりだったと思う。 いつものように洒落怖まとめサイトを開いて、ランキングの新しい投稿を読み漁っていた。薄暗い部屋で、パソコンの画面だけが青白く光っている。家には俺と伯父しかいなかった。両 ...

鎧の音 r+4,139

これは私自身、いまだに現実だったと信じきれない出来事だ。 けれど、確かにこの身に刻まれたことなので、言葉にして残しておこうと思う。 幼いころから、私は落ち着いて暮らすことができなかった。借金を背負った ...

合法という言葉の影 r+7,275

特殊清掃の仕事をしていたことがある。 死人の出た部屋をそうじすることもあれば、ペットの死体を処理することもあった。もっと軽いもので言えば、ゴミ屋敷の撤去。だが、そういう現場ほど、重たい空気をまとってい ...

発見 r+2,431

突然だが、俺の話をさせてほしい。 小学校二年生のある日、母に激しく叱られた。理由は思い出せない。ただ耳に残っているのは「お前なんかうちの子じゃない」という言葉。叫び声のようなそれに、胸の奥が冷えて、息 ...

アカに襲われた夜 r+7,106

田舎で家業を継いで、農機具の販売や修理をしている。 都会の人には信じられないだろうけれど、同じ町内といっても山奥に住むお年寄りの家まで行こうと思えば、車で四時間近くかかることがある。たいていは一泊二日 ...

無人の川崎大師線 r+2,453

京急大師線に乗っていた日のことだ。 あれが現実だったのか、あるいはどこかで夢と混じったのか、今でも自分でも判断できない。 午前中のまだ眠気が残る時間帯だった。京急川崎から川崎大師までの短い区間、座席が ...

Copyright© 怖いお話.net【厳選まとめ】 , 2025 All Rights Reserved.