今年の夏のバイト先の話です。
193:本当にあった怖い名無し2016/09/22(木) 21:25:42.32ID:k6W3+mIJ0
経験はなかったんだけど、日給がかなりよかったので建設会社に面接に行きました。
結果は即OK。早速、明日から来てくれと言われ、とんとん拍子に決まった。
バイト初日。朝、みんなに紹介されたんだが、そこにいた現場監督の京谷さんに
「名前はええわ。どうせ続かんから」と言われた。
嫌な人だ。坊主頭であごヒゲ。目つきが悪いというか、どこをみているかわからないキチガイ目つき。
不運にも、その京谷さんの現場に連れてかれた。
現場に着くなり「お前、今から30分以内に猫の死骸拾うてこいや」
俺?目が点で半笑いの俺に、もう一度
「お前の仕事じゃ!はよー猫の死骸拾いにいけや~」
「冗談ですよね?(汗)そんなもの何するんですか?(汗)」
「昨日苦情が出たんや!そいつんちに投げ込むんや!」
きちがいだ!
「……あの、猫の死骸なんて普通にありませんよ(苦笑汗)」
「あったりまえじゃ~!お前が用意するんじゃ!」
つまりは、俺に猫を殺させて死骸を用意しろと言ってるわけだ。
まじ怖かった。きちがいっぷりに。
とりあえず、やりすごすために1時間近く時間をつぶして、京谷さんに
「すいません。猫の死骸も生きた猫もいませんでした」と詫びた。
京谷さん「ッチ!じゃーその辺の田んぼからカエル捕まえてこいや!」
これは、嘘つけなかった。まわりからはカエルの鳴き声がきこえたからだ。
俺は、バイト代を放棄して、そのまま帰った。
その日、携帯に鬼電されたが当然出なかった。
アパートに帰るなり、表札の名前を書き換えた。
夜、玄関のドアがドンドン!
当然出なかった。
次の日から1週間友達の家に避難した。
それからアパートに戻って2週間、とりあえず異変はないが、引っ越しを考えてる。
唯一というか、ミスしたのが履歴書の連絡先に、普通に田舎の親を書いたから、
実家にも電話があったらしいけど、親父の対応は「絶縁状態だから知らん」と言ったらしい。
(母親に聞いた。&現実そうだから。久しぶりにおふくろの声聞いた)
他は8,000円~経験者12,000円の中で、不問13,000円でした。搾り取ろうというよりは、キチガイ試験って感じでした。
他にバイトの先輩がいたんだけど、変わり者というか変な人でした。
一人は、元自衛隊の自称レンジャー部隊在籍北海道出身の車住み者。
(格闘は優れているらしく、禿げた中年の冴えないおっさんだったけど、社員からは気を使われてる印象だった)
もう一人は、片道20kmを自転車で通う変わり者さんでした。
とにかく、今年の夏の事はなかった事にしたい。
関わりたくないって思ってます。すいません。幽霊とかの話じゃなくて。
(了)