短編 工事現場の怖い話

バイトで行った建設会社が異常だった【ゆっくり朗読】5461-1229

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今年の夏のバイト先の話です。

193:本当にあった怖い名無し2016/09/22(木) 21:25:42.32ID:k6W3+mIJ0

経験はなかったんだけど、日給がかなりよかったので建設会社に面接に行きました。

結果は即OK。早速、明日から来てくれと言われ、とんとん拍子に決まった。

バイト初日。朝、みんなに紹介されたんだが、そこにいた現場監督の京谷さんに

「名前はええわ。どうせ続かんから」と言われた。

嫌な人だ。坊主頭であごヒゲ。目つきが悪いというか、どこをみているかわからないキチガイ目つき。

不運にも、その京谷さんの現場に連れてかれた。

現場に着くなり「お前、今から30分以内に猫の死骸拾うてこいや」

俺?目が点で半笑いの俺に、もう一度

「お前の仕事じゃ!はよー猫の死骸拾いにいけや~」

「冗談ですよね?(汗)そんなもの何するんですか?(汗)」

「昨日苦情が出たんや!そいつんちに投げ込むんや!」

きちがいだ!

「……あの、猫の死骸なんて普通にありませんよ(苦笑汗)」

「あったりまえじゃ~!お前が用意するんじゃ!」

つまりは、俺に猫を殺させて死骸を用意しろと言ってるわけだ。

まじ怖かった。きちがいっぷりに。

とりあえず、やりすごすために1時間近く時間をつぶして、京谷さんに

「すいません。猫の死骸も生きた猫もいませんでした」と詫びた。

京谷さん「ッチ!じゃーその辺の田んぼからカエル捕まえてこいや!」

これは、嘘つけなかった。まわりからはカエルの鳴き声がきこえたからだ。

俺は、バイト代を放棄して、そのまま帰った。

その日、携帯に鬼電されたが当然出なかった。

アパートに帰るなり、表札の名前を書き換えた。

夜、玄関のドアがドンドン!

当然出なかった。

次の日から1週間友達の家に避難した。

それからアパートに戻って2週間、とりあえず異変はないが、引っ越しを考えてる。

唯一というか、ミスしたのが履歴書の連絡先に、普通に田舎の親を書いたから、
実家にも電話があったらしいけど、親父の対応は「絶縁状態だから知らん」と言ったらしい。

(母親に聞いた。&現実そうだから。久しぶりにおふくろの声聞いた)

他は8,000円~経験者12,000円の中で、不問13,000円でした。搾り取ろうというよりは、キチガイ試験って感じでした。

他にバイトの先輩がいたんだけど、変わり者というか変な人でした。

一人は、元自衛隊の自称レンジャー部隊在籍北海道出身の車住み者。

(格闘は優れているらしく、禿げた中年の冴えないおっさんだったけど、社員からは気を使われてる印象だった)

もう一人は、片道20kmを自転車で通う変わり者さんでした。

とにかく、今年の夏の事はなかった事にしたい。

関わりたくないって思ってます。すいません。幽霊とかの話じゃなくて。

(了)

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