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着信に知らない名前が出る rw+5,174
2025/11/20 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
これは、ある若い男から直接聞いた話だ。 その日、彼は夕方から映画を観る約束をしていた。相手は大学時代からの友人で、最近は仕事に追われてほとんど顔を合わせていなかった。久しぶりの外出だったらしく、彼は待 ...
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見られていた側 rw+2,674-0107
私の中学校の同級生に、左眼だけが赤い生徒がいた。 君島典子という名前だった。入学式の日から、その赤は否応なく目を引いた。充血や病気というより、色そのものが違う。暗いところでも鈍く残る、濁った赤だった。 ...
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神の領域に踏み込むな~消えた宮司の警告 r+2,350-2,984
2025/11/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、以前同じ神社に勤めていた元同僚から聞いた話だ。 先日、久しぶりにその同僚と再会し、懐かしい顔を見ながら雑談をしていた。彼は今も変わらず神主をしている。話題は自然と神社のことになり、ふと、以前そ ...
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欄干の向こうに置かれなかったもの rw+3,450-0213
2025/11/20 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
父の店は、町道と県道のちょうど分岐点にある。 朝から晩まで、近所の人間が何かしら理由をつけて立ち寄る。買い物のついでに世間話をし、用もないのに長居をする。 私はその空気の中で育った。 だから、あの事件 ...
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行けそうだった場所 rcw+2,000-0122
2025/11/20 -短編, r+, 洒落にならない怖い話, 人形にまつわる怖い話
もう十年以上前のことになる。 小学生のころ、私は山を切り開いて作られた新興住宅地に住んでいた。バブル期に造成されたらしいその一帯は、私が物心ついた頃にはすでに勢いを失っていて、住人のいない家も珍しくな ...
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水の底を歩く煙 nc+189-0202
2025/11/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でもあの夜の匂いを思い出すと、喉の奥がざらつく。 真夏の夜、湿った土とアスファルトの境目みたいな臭気。あれを吸い込むと、胸の中に古い校舎のような黴の味が広がるのだ。 その夜、家を出たのは午前一時を少 ...
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終えた者への挨拶 rw+2,413
2025/11/19 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
夕暮れの色が一段と濃くなる時間帯に、彼はその停留所へ向かっていた。 高校時代、運動部に所属していた彼は、いつも決まったルートで帰宅していた。だがその日は練習が長引き、駅へ直行する最終バスに間に合わなか ...
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這いよるストーカー~逃げ場のない視線 r+5,148-5,666
2025/11/19 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
これは、私が中学三年生のとき、家族と出かけた隣町の大型スーパーでの出来事だ。 何気ない日常の一コマとして始まった買い物だったが、あの日の異様な気配は今でも忘れられない。 スーパーに着いてから、私はひと ...
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常時事故物件r+4,267-4,700
2025/11/19 -短編, r+, 不動産・物件の怖い話
不動産賃貸の専門業務に従事している。 拠点は新宿で、様々な人々が集まるエリアだ。風俗嬢、アイドル、モデル、水商売に従事する方々、外国人、さらには振り込め詐欺に関与していると疑われるような人物に至るまで ...
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冷気の来た方向 rw+3,281-0115
2025/11/19 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
東北地方今でも、東北の山間にあった小さな診療所で働いていた古参職員の話を思い返すと、あの湿った夏の夜気が皮膚に戻ってくる。 診療所の前には、山道に面した簡素な待合所があった。昼でも木立に囲まれて薄暗く、夜にな ...
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藤原清衡の影:夢と現実を越えた古代の遺恨 r+4,209-4,521
2025/11/19 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
作家、民俗学者として知られる山田野理夫氏の話。 氏が語るこの体験は、日本の民俗的信仰と歴史的事象が深く結びついた稀有な例として注目に値する。この体験は、個人の身体的異常と、歴史的背景を持つ呪術的な要素 ...
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呼ばれていない飲み会 nrw+231-0108
2025/11/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の匂いを思い出す。 焼き鳥の脂が焦げる匂い。甘いタレの粘つき。人の体温を吸い込み続けた畳の湿り気。それらが混ざり合い、鼻の奥に沈殿して、何年経っても剥がれない。 大学の仲間で久しぶりに集 ...
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撮っていない写真 rw+2,807-0222
2025/11/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
五年前の夏のことだ。 学生だった彼は、ひまわり畑を見に行こうと母に誘われた。目的地までは数時間。退屈なはずの道のりも、二人きりで話しながら走れば短く感じたという。 海沿いの国道に差しかかった頃、「縁結 ...
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少女苑 #3,744-4,142
2025/11/18 -短編, r+
ネットで有名な怖い話, 広島県今はなき広島の有名心霊スポット少女苑で、オレが10代のころ体験した話を。 751 :本当にあった怖い名無し:2011/11/30(水) 20:31:01.34 ID:xBj0Nino0 少女苑ってのは ...
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消えぬ焔 r+3,626-4,000
これは、仲間数人と山中でキャンプをした時の体験談である。 夜も更けて、皆がテントに潜り込み寝静まった後、焚き火のそばで火を見つめていたのは彼一人だった。炎の光が揺らめき、静寂の中で火のはぜる音が微かに ...
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あの日の路地で触れた手 r+3,529-3,904
2025/11/18 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
この話を打ち明けると、必ず周囲が黙り込む。 語り手は私ではない。友人から伝え聞いた、彼の弟に起きた出来事だ。けれど、妙に湿った空気や、あの場に居合わせた者たちの口調までが、まるで私自身がその場を体験し ...
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門を閉めない家 rw+4,400-0618
2025/11/18 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
うちでは、夜になっても門を閉めない。 泥棒よけにも物騒だし、何度か家族の中でも話に出たが、祖父はそのたびに「ミヤウチ様が出入りできなくなる」と言った。 ミヤウチ様は、うちの母屋に祀られている神様だ。 ...
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消えた元号 rw+4,080-0216
2025/11/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ネットで有名な怖い話彼らが「口を開く」のは、酒のせいじゃない。 ムラ氏はそう言って笑った。机の上の一升瓶を顎で示したとき、私はそれを取材道具のひとつだとしか思わなかった。古びた家具に囲まれた部屋は薄暗く、窓の外の街灯が壁 ...
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いま話しているのは nw+192-0207
2025/11/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の録音を再生する勇気が出ない。 スマホのストレージに残っていることは把握している。けれど指を伸ばすと、必ず途中で止まる。削除すれば済む話だと、頭ではわかっている。それでも消せないまま、三 ...
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弁当箱を取りに戻った夜 rw+4,616-5,044
背中の皮膚がざらつく。あの話を思い出すたび、そうなる。 聞いたのは、下請けで時々顔を合わせるコウさんからだ。酒の抜けきらない昼の休憩時間、灰色のプレハブの中で、彼は唐突に言った。「おまえ、怖い話好きや ...
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行けなかったね rw+2,845-0220
2025/11/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
小学校のころからの友人がいる。 少し変わったやつだった。人と同じことを嫌い、急に黙り込み、突然まじめな口調で説教じみたことを言い出す。中学に上がってから、同じ趣味をきっかけに一気に距離が縮まった。 あ ...
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境目に置いてきたもの rw+7,174-0117
小学生の頃のことだ。 三十年以上前になるが、冬が来るたび、あの一日の感触だけは薄れない。 私は毎年、長期休みになると父方の祖父の家に預けられていた。東北の山間にある小さな集落で、雪に閉ざされる季節にな ...
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心に潜む怪談~祖父と僕の夜 r+4,594-4,957
2025/11/17 -短編, r+, 定番・名作怖い話
ネットで有名な怖い話私がまだ小学校低学年だった頃、趣味で怖い話を作っては家族や友達に聞かせていた。 物語を考えるのが好きで、特に「怖い話」は私の得意ジャンルだった。まだ幼いながらも、誰かが驚いたり怖がったりする様子を見る ...
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峠の匂い nc+257-0131
2025/11/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 山にまつわる怖い話, n+2025
大学時代の深夜、俺と山根は、夜更けにラーメンを食いに行った帰りだった。 思いつきで隣の市まで行ったせいで、戻りは真夜中をとうに過ぎていた。 街灯の切れた峠道は、昼間と違って肌に貼りつくような匂いを放っ ...
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先に決まっていたこと rw+7,789-0114
2025/11/16 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300同居していた頃のことを、私は今でも正確な時系列で思い出せない。 あの家にいた時間は、昼と夜の境目が曖昧で、言葉がそのまま形を持って漂っていた。 姑との摩擦は日常だった。 怒鳴り声や悪意のある言葉が、壁 ...
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99階の続きを知っている rw+2,663-0205
学生時代、私が絶対に口外できないと決めていた出来事がある。 あれは大学四年の冬、世紀の変わり目をまたぐ頃のことだった。 十二月末のシンガポールは、夜になっても湿った熱気を失わなかった。街路樹の葉は水を ...
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白い板の下 ncrw+177-0117
2025/11/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
夜の天井を見上げる癖は、幼稚園の頃から続いていた。 ベッドに体を沈めると、視界のすべてを白い平面が占める。無地に見えて、近づけば筆のかすれや塗りムラがある。街灯の光がカーテンの隙間を抜け、天井の角に淡 ...
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間違い電話の正解 rw+5,106
2025/11/15 -短編, r+, 洒落にならない怖い話, 怪談
先日、私が一人で残業していた夜のことだ。 時刻は七時半を少し回った頃だったと思う。工場の機械は止まり、事務所には蛍光灯の白い光と、私のキーボードを叩く音だけが残っていた。街外れの山裾にある小さな町工場 ...
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泣かない赤児 #5,676-0216
2025/11/15 -短編, r+, 集落・田舎の怖い話
ネットで有名な怖い話, 東北地方私がまだ小学生の頃、母方の祖父の故郷で体験した出来事についてここに記す。 祖父が他界して十年が経過した今、その出来事を公にすることにした。ここで語られる内容は古くからの因習と民間信仰が深く絡んでいるた ...
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【ミステリー】戦艦長門の最期 rw+5,067-0220
【ミステリー】戦艦長門の最期【ゆっくり朗読】 現代に大東亜戦争時の日本海軍の軍艦の名前を聞くと、真っ先に『大和』が上がると思うが、『大和』は当時極秘に建造されていたために、国民には存在は知らされておら ...
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続きを預けた夜 rw+4,919
2025/11/15 -短編, r+, 怪談, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
母は、あの夜のことを語るときだけ、決まって声を落とした。 村外れの山道に、朽ちかけた寺があった。昼でも人が寄りつかない場所で、夜になればなおさらだ。そこでは丑の刻参りが行われているという噂が、子供たち ...
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目を縛り、歯を縛り r+2,296-2,705
2025/11/15 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
今でもあの書き込みを読んだ夜のことを思い出すと、胸の奥がざらつく。 指先に残るキーの感触、画面の光に照らされた顔の影、それらすべてが不気味に蘇るのだ。 最初に掲示板を覗いた時、彼女の投稿はごくありふれ ...
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庚申原の白い供物 rw+5,541
今でも、春の宵に山から吹き下ろす風を聞くと、あの声を思い出す。 あれがただの風音だったのか、それとも山中を歩き回る何かの囁きだったのか、いまだに判別がつかない。私は広島の御調郡久井町に生まれ、この盆地 ...
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来るなと言ったのは誰か rw+4,695
あの話を聞かされた夜から、峠という言葉を目にするだけで、喉の奥がわずかに乾く。 木村さんは、もともと怖がりではない。むしろ合理的で、山道を自転車で越えることも、閉まったドライブインの駐車場で一晩明かす ...
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学校行けますよね rcw+7,022-0107
2025/11/14 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300学生時代に聞かされたその話を、私は今でも妙な心のざわつきを伴って思い出す。 はっきり怖い、と言い切れるわけではない。幽霊を見たとか、呪われたとか、そういう話ではないのに、思い出すたび、不快感が残る。 ...
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ケン君のいる部屋 rw+4,216-0107
2025/11/14 -短編, r+, ほんのり怖い話
ネットで有名な怖い話この話を思い出すたび、体の奥に冷たいものが沈殿する。寒かったからではない。あの夜の空気が、いまだに抜けきらないだけだ。 これは、大学時代の知人Aから直接聞いた話である。酒の席でもなければ、盛って語る性 ...
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熱がうつる話 nw+205
2025/11/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でもあの国の空気を思い出すと、体の芯がざわめく。 旦那の転勤で暮らしたミャンマーの町は、乾いた大地に強烈な陽射しが落ちるはずなのに、家の裏へ回ると湿った土の匂いが鼻を刺した。裏庭の奥には旧日本軍が現 ...
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最初からいた人たち rw+5,525-0122
2025/11/13 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
ヤクザ深夜二時を回ったころのラーメン屋だった。 繁華街の外れにあるその店は、看板の灯りだけがやけに落ち着いて見える。昼間は近づきたいとも思わないが、終電を逃した夜や、帰る理由が見当たらないときだけ、なぜか吸 ...
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七人の歩み音 r+1,637-2,051
学生時代、私が誰にも話せずに胸の奥へ押し込めていた出来事がある。 いや、正確には、それは私自身の体験ではない。ある男から直接耳にした話なのだが、そのときの彼の震える声と、語りながらも時折うつろに宙を見 ...
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魔の起源 #7,112-0118
「魔の起源」という本に載っていた山の神の解釈が後味悪かった。 503 :名無しさん@おーぷん :2016/02/23(火)23:59:02 ID:HDt 山の神は、名前のとおり山に住んでいるといわれる ...
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見られる文字 nw+203
2025/11/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
小さな頃の空はいつも身近な図書館で、洗濯物の匂いと鉄の網戸の音が混ざっていた。 あの匂いを嗅ぐと、たとえ十年以上経っても、日の光の温度まで引き戻される。 舞台はいつも午後だった。窓から差す光はしばしば ...
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数を数えるな rw+2,765-0217
2025/11/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
同僚が酒の席で漏らした話を聞いた瞬間、場の空気が静かに薄くなった気がした。 「……あれはな、闇とか、そういう言い方じゃ足りない」 そう言ったのはNだ。元警察官だと本人は言う。ただ、その“元”が事実かど ...
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一拍遅れる影 rw+2,331
2025/11/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
同じ話を三度聞いた。細部は違うのに、核だけが変わらない。そこが不気味だった。 夜道で彼女と別れたあと、眠れずに天井を見つめながら、あの語りを繰り返し思い出した。他人の体験のはずなのに、思い返すたびに自 ...
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【意味がわかると"怖くない話"】彼のたった一つの親孝行 r+481-906
2025/11/12 -短編, r+, 意味がわかると怖い話
これは、ある田舎町に住む古い友人が語ってくれた話だ。 その町には、田中という名の独り身の老人がいた。年老いた彼の家は、小高い丘の中腹にある古風な木造家屋で、しんと静まり返った森に囲まれていた。近隣には ...
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内部から光るもの rw+2,532-0211
2025/11/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
この話を思い出すたび、背中の内側をぬめりのある冷たいものがゆっくり這い上がってくる。 正月に帰省した折、友人から聞いた話だ。あまり感情を表に出さない男だが、その夜ばかりは妙に言葉が乾いていた。酒を飲ん ...
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声だけが残った rw+2,841-0122
2025/11/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
学生時代から世話になっている米屋がいる。 商店街の外れにある古い店で、精米機の低い唸りと、米俵の乾いた匂いが常に漂っていた。昼下がり、店先で腰を下ろしながら、彼がぽつりと語った話がある。思い出すたび、 ...
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火を消した夜 rw+5,425-0102
2025/11/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
北海道楡井さんからその話を聞いたのは、冬の終わりだった。 居酒屋の奥、暖房の効きが悪い席で、彼は酒もあまり飲まず、淡々と語った。感情を挟まない。そのことが、かえって異様だった。 大学時代、仲の良かった連中が ...
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玄関を拭く人 nw+177-0120
2025/11/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
仕事に追われ、帰宅が深夜にずれ込む生活が続いていた頃、私は家賃四万円の古いアパートに住んでいた。 狭く薄暗い建物で、共用廊下は常に湿気を含み、壁紙はところどころ剥がれ、雨の日には黴の匂いが濃くなる。息 ...
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呼べない理由 rw+2,984-0203
2025/11/11 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
本人はあまり語りたがらないが、酒が入ったときに一度だけ、ぽつりと漏らした。 津軽には、恐山で知られるイタコとは別に、地元の年寄りだけが頼る「イタコ」がいる。 看板も出さない。祈祷料も決まっていない。 ...
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ただいまの録音 rw+5,035-0131
2025/11/11 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
今でも、彼女から聞いたその話を思い出すと、耳の奥に湿ったものが残る。 水でも汗でもない。音の名残だけが、こびりつくように離れない。 彼女と知り合ったのは仕事の現場だった。照明の強い場所に長く立ち続ける ...