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振り向くな rw+7,369-0204
これは、警察官をしている友人から聞いた話だ。 正確に言えば、彼自身は「聞いた話」とは呼ばなかった。 「あれは、関わった話だ」とだけ言った。 だから今でも、どこまで語ってよいのか分からない。ただ、あの日 ...
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二十三分間の祈り rw+2,896-0209
2025/09/14 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
……あの日の教室の匂いを、いまでも思い出せる。 窓から吹き込む八月の朝の空気は生温く、どこか鉄の匂いが混じっていた。鉛筆と汗、それから――血のような。実際に血があったわけじゃない。けれど、あれはもう教 ...
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内側の手形 nw+425-0118
2025/09/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
訳がわからない出来事がある。 誰かに説明しても、どうせ信じてもらえない。けれど、ここに書き残しておかないと、自分の存在まで薄れていきそうで怖い。 俺の友人、さいまの話だ。 田舎から上京して四年、俺はフ ...
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血の濃度 ncw+417-0104
誰にも知られず、血だけが濃くなっていった。 もう十五年も前の話になる。それでも、あのとき見た家の窓、扉の軋む音、そして何よりも──彼らの目つきだけは、今でもはっきり脳裏に焼きついている。 きっかけは、 ...
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六人目の音 rw+1,697
2025/09/13 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
数か月前、俺が体験した話をする。 場所は、うちの会社が所有している某県の山奥の研修施設だ。社員数の多いガテン系の会社で、毎年そこで泊まり込みの研修を行う。だがその施設には、昔から妙な噂がつきまとってい ...
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土下座の継承 nw+
2025/09/12 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
中学の頃の話だ。 正確には、弟の周囲で起きた出来事を、後から断片的に聞かされただけだ。だがなぜか、その光景だけは俺の記憶に焼き付いている。見ていないはずなのに、妙に具体的だ。 弟は高校に上がったばかり ...
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足りない一人 rw+3,893-0216
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
あの夜のことは、角造さん本人から聞いた。 だが語り終えたあと、彼は何度も「俺は何人だった」と呟いた。その意味だけが、今も分からない。 島の夜は暗い。海鳴りと風が混ざり合い、音の境目が消える。仕事が長引 ...
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呼び出し音の前 rw+5,360-0119
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
学生時代、吉岡くんから打ち明けられた話が、今も耳の奥に残っている。 ありふれた家庭の風景に紛れ込み、どこからが異常だったのかを思い出せなくなる類の話だ。 彼は高校に入ってすぐ、些細な行き違いから教室に ...
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ぼおおおー r+5,139
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
一九九五年の一月、初旬の冷たい空気をいまだ思い出せる。 あの震災の一週間前のことだった。小学生の俺は、冬休みの気の緩みと無駄な元気をたっぷり蓄えていた。 あの日、俺は友達のタケシ(仮名)と、その姉ちゃ ...
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右側だけが知っている rw+3,424
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
三年前の正月、赤坂の日枝神社へ初詣に行った。 あの日は空が澄みきっていて、陽はやわらかく、風もないのに頬だけがひやりと冷たかった。都心とは思えないほど静かで、足音までよく響いた。誰かに呼ばれた、という ...
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寒いって、あの人が言った夜 r+2,422
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
病院の怪談夜勤が好き、なんて言うとだいたい驚かれる。 でも、人と関わるのが苦手な自分にとっては、静かな夜の病棟で淡々と仕事をこなすほうが性に合っていた。とはいえ、何も感じないわけじゃない。霊感があるかって訊かれ ...
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白い教室 r+2,230
2025/09/12 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
病院の怪談あれが何だったのか、いまだに説明がつかない。 夢だったと思いたい気持ちもあるけれど、夢にしては、あの時の湿った空気の匂いや、自分の靴の音、天井の染みの形まで、妙に鮮明すぎる。 小学三年の、確か秋口のこ ...
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寸法の合わない場所 rw+1,648-0114
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
霊体験という言葉がある。 だが、あれは体験というより、接触に近い。 一度なにかに触れてしまうと、世界の見え方が変わる。変わったこと自体には気づけない。ただ、以前なら気にも留めなかった違和感に、立ち止ま ...
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立てない場所 rw+1,557-0131
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
もう何年も前のことだが、思い出すたびに喉の奥がきつく締め付けられる感覚だけは、今もはっきり残っている。 恐怖というより、息の通り道が一瞬で細くなるような、理由のない反射だ。 あのとき嗅いだ雨の匂い。湿 ...
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この道に慣れている rw+1,969-0109
2025/09/12 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
四国地方大学三年の夏休み、俺たちは“逆に回る”ことにした。 四国八十八箇所。 順打ちではなく、最後の札所から最初へ戻る逆打ちだ。 言い出しっぺが誰だったかは覚えていない。 ただ、きっかけがホラー映画だったこと ...
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鬼はまだ数えている nw+304-0118
2025/09/11 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
山奥の村で育った。 地図にもろくに載らないような小さな集落で、冬は雪に閉ざされ、夏は山の闇に抱かれる土地だった。今ではダムの底に沈み、跡形もない。だが、あの場所で過ごした記憶だけは、泥に混じったまま、 ...
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沖に浮かぶ孤島 r+6,106
わたしは、潮の香りを肺いっぱいに吸い込みながら、ひどく感傷的になっていた。 いまからおよそ三十年前、まだ二十歳を少し過ぎたばかりだった頃の、夏のある日の出来事を思い返していたのだ。 その頃のわたしは ...
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姉として、生きた r+2,416
引っ越したのは、保育所に通い始めたばかりの頃だったと思う。 段ボールの匂いがする新しい家に着くなり、母に言われた。 「今日から、女の子になってね」 言葉の意味は、よくわからなかった。でも、母がそう言う ...
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タロットを燃やした後の話 rw+3,136-0217
2025/09/11 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
部屋に鍵をかけると、いつも背中で扉を押した。 閉まっているはずなのに、誰かが外から開けようとしている気がして、体重をかけて確かめる。 靴も脱がずに床に座り込む。コンクリートの冷たさが膝から上がってくる ...
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R山の丘 rw+2,112-0215
2025/09/11 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
Mとは、小一の頃からのつきあいだった。 頭は良かった。けれど身体はひょろく、動きも鈍かった。授業中に漏らしたことが何度もあった。みかん畑で野糞をして、葉で尻を拭いたという噂が広まった時、誰かがそれを歌 ...
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最初から割れていた nw+
2025/09/10 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの夏の出来事は、友人から聞いた怪談ではない。私自身が関わり、最後まで責任を引き受けた話だ。 実家の町は、電車が一時間に一本しか来ないような場所で、周囲は田んぼに囲まれている。風の音が広く抜け、夕方に ...
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黒い封筒 rw+4,754
2025/09/10 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
一昨年の冬、婆ちゃんが死んだ。 あっけない最期だった。震災のあとから目に見えて弱り、そのまま灯が消えるように逝った。仏間は急に広くなり、冷えが畳の奥まで沈んでいた。 葬式の夜、細い雪が降った。積もるほ ...
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震災前日に見た三羽のカラス rw+1,818
2025/09/10 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
東日本大震災の直前、福島の沿岸部、原発から十キロほどの町で暮らしていた。 半年前から、小さな揺れが続いていた。食器棚のガラスが震え、観葉植物の葉がわずかに揺れる。そのたびに胸の奥がひやりとした。三ヶ月 ...
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数に入っていない rw+3,737-0213
2025/09/10 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
真夏の昼下がりだった。 青梅線の無人駅で、私はひとりホームに立っていた。都心から少し外れただけで、東京はこんなにも音を失う。蝉の声だけが、コンクリートの縁に反響していた。 銀色の車両が、きしむような音 ...
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ヒロマルが通る道 r+2,730
2025/09/10 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
昔、おばあちゃんがまだ小さかった頃に体験した話を、生前に何度か聞かされたことがある。 夕飯の後、決まって玄関先の縁側に腰かけて、梅干しを指でつぶしながらぽつりぽつり語るのが癖でね。決して大きな声では話 ...
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一音違い nrw+379
2025/09/09 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
親父が死んだ日のことを、今でもはっきり覚えている。 いや、正確には死んだ前日の夜のことだ。あの、どうしても意味を取り違えたまま放置してしまった言葉のことを。 食道静脈瘤という病気で、親父は入院していた ...
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汗と骨~魂を啜る家系 r+9,305
2025/09/09 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300人の業ってのはあるんだな、と感じた話がある。 まだ俺が二十代の終わりで、親父と酒を酌み交わすようになってきた頃だ。酔いがまわると、親父はときどき田舎の話をぽつぽつと語り出した。古びた木造の居間に、チリ ...
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外国為替証拠金取引(FX)で財産の大半を失った話 r+5,457
外国為替証拠金取引(FX)で財産の大半を失った話【ゆっくり朗読】 FXのなまなましい体験談が怖すぎて震えた件 701 名前:名無しさん@お金いっぱい。2009/07/06(月) 20:16:04 ID ...
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キコッ、キコッ……夜を這う音 r+4,914
2025/09/09 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
実家の近くに精神病院がある。 幼稚園の頃、あの病院には絶対近づくなと親に言われていた。高い塀、鬱蒼とした木々、常に閉ざされた門。昼間ですら不気味で、鉄格子の窓の話なんかを聞かされると、そこが現実に存在 ...
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記録にない男 rw+3,231-0208
2025/09/09 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
拘置所にいたことがある。 期間は四ヶ月だけだったが、あの灰色の箱は、時間の長さとは別の尺度で人を削っていく。 八人部屋だった。全員、起訴直後か裁判中で、刑が確定していないぶん、毎日が宙に浮いていた。 ...
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祖父の一言で全員助かった話、ただし…… nw+
2025/09/08 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
十年以上前の出来事だ。 体験したのは俺ではない。昔からの友人が、祖父の最期の夜について語ってくれた。 危篤の知らせを受け、親族が祖父の家に集まった。もう何日も言葉を発していなかったはずの老人が、その夜 ...
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確認する側だったはずの人間 rw+2,269-0102
2025/09/08 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
オカルトには興味がある。むしろ人一倍ある。 だからこそ、信じない。信じた瞬間、世界の前提が一段抜け落ちてしまう気がして、それが怖い。 俺は幽霊を否定したいわけじゃない。ただ確認したいだけだ。科学で説明 ...
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運命だから rw+6,393-0110
2025/09/08 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
小学生のときだった。 母が勧誘を受けるようになったのは、梅雨の湿気が家の中まで入り込む午後だった。ピンポンとチャイムが鳴り、玄関に出た母は、赤い傘を持った女に声をかけられた。「心を救うお話、少しだけ聞 ...
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視られる森と、帰らない視線 r+3,779
俺がまだ大学生だったころの話だ。 真っ赤な制服を着たキャンペーンレディが、紙袋にモデムを入れて配ってた時代。フレッツADSLって知ってる? まあ、そういう時代だ。 俺はWEBチャットに入り浸ってて、そ ...
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遠い世界に行った生徒 nw+400-0201
2025/09/07 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
俺が通っていた中学校は、もう存在しない。 校舎は数年前に取り壊され、今は更地になっている。夕方になると、近所の老人が犬を散歩させ、ゲートボールの音が乾いた地面に響く。そこがかつて学校だったと知っている ...
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また行く場所 rcw+8,166-0122
法事で実家に戻ったのは、去年の夏だったと思う。 久しぶりの帰省で落ち着かず、法要が終わった夜、親戚が全員帰ったあと、居間で叔父と二人、缶ビールを開けた。窓は閉め切っていたのに、どこか湿った匂いが残って ...
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相談に乗ると言ったのに rw+8,535-0121
2025/09/07 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300【ゆっくり怪談】隣に座った外国人に電話番号を教えてしまった結果…… 仕事帰り、混み合った電車の中で携帯を見ていた。 隣に座った外国人の男が、ずっとこちらを見ていることに気づいたのは、西日暮里を過ぎたあ ...
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鏡の中で入れ替わった瞬間 nw+
2025/09/06 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
小学三年の冬から四年生の五月までの記憶が、まるごと抜け落ちている。 最後に覚えているのは、凍った校庭でサッカーボールを追っていた場面だ。白い息を吐き、友達の名前を呼びながら走っていた。その次の瞬間、景 ...
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濁流の向こう側 rw+4,330-0215
2025/09/06 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
盆の入りに合わせて地元に戻った夜、幼なじみのSから珍しく連絡があった。 外に出るのを嫌う男が自分から誘ってくるのは、何かあったときだけだ。駅前の居酒屋で顔を合わせると、Sは最初の一杯をほとんど一気に空 ...
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腹の上の手 rw+3,786
2025/09/06 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは幽霊の話ではない。怪奇現象でもない。おそらく、ただの夢の話だ。 けれど夢というものが、どこまでを内側と呼べるのかは、今もはっきりしない。 * 幼い頃、毎晩のように悪夢を見ていた。 怖さそのものよ ...
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先に出ていったもの nw+412-0215
2025/09/05 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
三日目の夜に、私は発見された。 それ以前の記憶は、湿った空気の重さと、水気を失った浴槽の冷たさしか残っていない。 十年近く経った今でも、風呂場に入ると、あのときと同じ匂いが立ちのぼる。洗剤でも、カビで ...
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【怖すぎ】島根の山中で発見された“記憶喪失モヒカン男”まとめ【現金60万】#657-0217
2025/09/05 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
【不可解】記憶喪失のモヒカン男【島根】 1 :本当にあった怖い名無し:2025/09/05(金) 01:14:22.22 ID:AbCdEf12島根の山の中で、モヒカン頭の男が倒れてたらしい。頭痛がし ...
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あの日、目を覚ましたのは誰か nw+
2025/09/04 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの日の朝だけが、記憶の中で異様に鮮明だ。 三十年近く経つのに、そこだけ輪郭が削れない。ほかの幼少期は霞んでいるのに、その朝の空気だけは冷たい刃物のように残っている。 目を覚ましたとき、家の中は音がな ...
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五年しか生きていない rw+4,012-0220
2025/09/04 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
私は三十一歳の女だ。 一番古い記憶は、小学校高学年の頃、階段の下で泣いている場面だ。母が怒鳴り、殴り、蹴り、「金を返せ」と叫んでいた。私は何をしたのか分からなかった。ただ、万単位の金が消えていると言わ ...
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外側に貼られた札 nw+
2025/09/03 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの日のことを思い返すと、胸の奥に重たい沈殿物のような感覚が残る。 十四年前、多摩川の河原で見つけた穴に、私は自分の意思で入り込んだ。 親戚の葬式だった。同年代はおらず、読経と湿った線香の匂いに飽きて ...
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切る側の村 rw+20,449
福岡県の山間に、かつて村があった。 知人の記者が、酒の席でぽつりと漏らした話だ。 三十年前に取材したその村は、いまは地図にも載っていないという。 炭鉱で栄えた土地だった。昼夜を問わず掘削音が響き、黒い ...
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七十六の火と、三十年の猶予 r+2,305
2025/09/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
嘘か本当かは、わからない。でも、思い出すたび、背中がひやりとする。 小学校の頃、毎日のように遊んでいた「じいちゃん」がいた。血のつながりはなかった。近所に住んでた、妙に物静かな老人。母は「変わった人だ ...
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骨の下の家 r+5,264
解体の現場は、たいてい埃まみれで、どこか陰気な空気がある。 でも、あの日は最初からどこか違っていた。重機が不要なくらい小ぶりな家で、古い蔵を改築した造り。二間とキッチンだけの平屋で、現場入りする前は「 ...
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止まったままの車 rw+1,824
2025/09/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
研究棟を出たとき、構内はすでに閉鎖時間を過ぎていた。 大学三回生の秋だった。湿り気の残る空気に、夜だけが先に冷えていく。山の上に建つ小さな大学で、周囲に店も民家もない。最終バスはとうに行ってしまい、残 ...
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わたしの隣に立っていた子 rw+2,365-0212
2025/09/03 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
エジソンの竹で知られる京都市のはずれ。 暑さが肌に貼りつく初夏の日、母に連れられて遠縁のFさんの家を訪ねた。 まだ「市松人形みたい」と言われていた頃の話だ。あれは褒め言葉ではない。そう言われるたびに、 ...