ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「短編」 一覧

うなずくな rw+6,251

豪雨が止まなかったから泊まった、ただそれだけの話だと、友人は最初に言った。 八年前の夏、中国地方を原付で回っていた三人は、海沿いの小さな民宿に転がり込んだ。二階建ての木造で、看板も色あせ、潮風で壁は白 ...

女人禁制の山 rw+4,894-0205

これは、親戚のお姉さんから聞いた話だ。 数年前、彼女は友人のAとBと一緒に、いわゆるパワースポット巡りに熱を上げていた。最初は観光ガイドに載っている神社仏閣を回る程度だったが、やがて人が少ない場所ほど ...

白い顔の退職者 rw+3,627-0110

2025/12/06   -短編, r+, ほんのり怖い話

私の職場に、突然人格が変わってしまった者がいる。 私たちの会社には、年次有給休暇とは別に、一週間の特別休暇がある。ただし必ず連続で取得しなければならないため、役職が上がるにつれて使う者はいなくなる。彼 ...

ごぜさんの鐘 rw+3,230-0105

あたり一面、山しかない土地で生まれ育った。どこを見ても稜線が重なり、視界の行き止まりには必ず木立があった。子どもの頃の私にとって、世界は山に囲われた器のようなものだった。 集落の外れに、古い寺がある。 ...

イヤホンの温度 rw+6,071-0114

2025/12/05   -短編, r+, 後味の悪い話

今でも、あのときのイヤホンの手触りを思い出す。 硬くて冷たい金属の先端が、指の腹に当たる感覚。 二十年以上経った今でも、あの瞬間の温度だけは消えない。 小学生の頃、僕は理科室の掃除当番だった。 理科室 ...

埋めると言われて育った家 rw+5,187-0201

俺の父方の家系について、はっきりした記録はほとんど残っていない。 戸籍を遡っても、ある年代を境に情報が途切れ、地名だけが九州の山間部を指している。父は「昔は山奥の領主筋だったらしい」と軽く言うが、その ...

ずっと家にいたよね rw+4,831

あの日のことを、母はいまも覚えているのかどうか分からない。 私は三十を過ぎた今も、時々確認される。 「ゆうちゃん、あの日、お母さんはずっと家にいたよね?」 確認というより、答え合わせのような口調だ。間 ...

花屋の記憶と喫茶店 r+2,259

これは、同級生から聞いたある不思議な体験談である。 彼は幼少期、街の商店街の端にある「花屋」に強く惹かれたという。彼にとって、その花屋はただの店以上の何かだった。鮮やかな花々や独特の香りが彼の好奇心を ...

布団の下にいなかった子ども n+

小学生のころの話をしようとすると、まず鼻の奥に、あの夜の匂いがよみがえる。 煮詰まった味噌汁と、焼け残った魚の脂と、畳に染みこんだ湿気が混ざった、少し重たい匂いだ。 その日が土曜日だったことは、今でも ...

引き受けたまま rw+3,317-0114

愛知県の山間にあるその村で「お雛様」と呼ばれる人形の風習を知ったのは、私が中学生になる少し前のことだった。 雛祭りに飾るような華やかな人形ではない。男雛と女雛に似せてはいるが、顔は描かれず、体つきも不 ...

森の声を積んだ車 rw+6,211-0129

【ゆっくり怪談】モリモリさま 俺の田舎は四国の高知県の山奥にある小さな集落だ。 正確には、祖母の生まれた場所で、親父の代から家族は関西に出ている。 親類の多くも村を離れ、長く疎遠だった。 俺自身も幼い ...

止まっていたのは誰か rw+5,853-0220

自転車鬼ごっこをしていた日のことは、いまでも季節ごとに思い出す。 近所に、やたらと広い墓地があった。俺と弟、儀一、茂吉、清助の五人で公園を走り回っていたが、儀一が「墓地まで広げよう」と言い出した。鬼は ...

取らなくても鳴る rw+4,957-0105

俺は、ある古びたアパートの一室、104号室に住んでいる。 二階建てで、築年数だけが自慢のような建物だった。薄い壁、軋む階段、夜になると外灯が半分しか点かない通路。安い。理由はそれだけだ。住人同士の交流 ...

掃除した場所 rw+4,116-0119

俺が某飲食店で働いていた頃の話だ。 郊外にある全国チェーンの古い店舗で、内装も什器もほとんど開店当時のままだった。油と埃が長年染み込み、掃除しても完全には取れない匂いが常に漂っていた。それでもこの店は ...

触れてしまった rcw+6,387-0107

高校を卒業してすぐ、俺は地元の工場に正社員として入社した。 三年目に入った頃には仕事にも慣れ、良くも悪くも同じ毎日を繰り返していた。危なげのない日々だった。少なくとも、そう思っていた。 変化の兆しは、 ...

人間のリミッターが外れるとき r+813

深夜の保護室で起きたこと これは、看護師として精神科病院に勤務していた女性から聞いた話だ。彼女が入職してまだ1年目、夜勤に慣れ始めた頃に体験した、今でも脳裏を離れない出来事だという。 その病院では日常 ...

四階に増えた一室 rw+2,847-0128

今でも、四階の匂いを思い出すと喉がひりつく。 消毒液とも古い金属とも判別できない、湿り気を含んだ匂いだ。あの階にだけ、季節とは無関係の湿度があった。 私は当時、雑居ビルの管理会社で事務をしていた。築四 ...

かわって ncw+204-0120

茨城県南部の湿った風が、車の窓から吹き込んでくる。 七月半ばの筑波は、緑とアスファルトが混じり合った独特の匂いがした。父親の転勤に伴う引っ越しは、中学三年の夏という最悪の時期に決まった。助手席の父親は ...

鍵のかかった部屋 rw+7,706

2DKのアパートに妹と暮らしていた頃の話だ。 引っ越して数週間が経った雨の夜、私は一人で帰宅した。妹はまだ戻っていなかった。 玄関を開けると、左手にトイレ、正面に風呂場の扉と電気のスイッチがある。濡れ ...

連れて行くもの rw+5,026-0121

私の母方の家には、昔から「山に関わるな」という言葉があった。 理由を聞いても、誰もはっきり答えない。ただ、女たちは皆、その言葉を当たり前の注意のように受け取っていた。 山のふもとに、古い小さな寺がある ...

数えなかった街灯 rw+4,618

これは、数年前に友人の田端と夜釣りに出かけたときの話だ。 場所は奥多摩の白丸ダムだった。釣り仲間の間では名前だけは知られているが、あえて話題にする人間は少ない。夜は人が寄りつかず、静かすぎるほど静かな ...

役割 rw+6,059-0109

今でも、あの夜の匂いを思い出すと胸の奥がざわつく。 古びた木造校舎に染みついた、鶏小屋とウサギ小屋の湿った藁の臭いだ。夏が近づいていたせいか、空気は生ぬるく、埃と獣の体温が混じり合って、皮膚の裏側にま ...

地底から見ていた nw+248-0114

彼がそれを語ったのは、酒の席でも、怪談めいた流れでもなかった。 終電を逃し、人気のない喫茶店で時間を潰していたとき、唐突に思い出したように口にしただけだった。 あれは小学校の低学年、たしか一年か二年の ...

ひぐらしの元ネタ~広島一家行方不明事件 #7,827-0130

ひぐらしの元ネタとなった広島一家行方不明事件 あの日、新聞の小さな記事に目が吸い寄せられた。湖に転落していた一台の車。中には一家四人の遺体。事件性はないと結論づけられたが、私にはそれ以上のものがちらつ ...

うなりは一定 nw+212-0217

山に囲まれた町へ法事で戻った帰り、ひとりで小学校の通学路を歩いた。 舗装の継ぎ目に雑草が指のように生え、側溝の水はぬるい。斜面から滲み出す湿気が、鼻の奥に薄い膜を張る。遠くで電柱が鳴っている。低く、一 ...

もう十分やろ rw+8,977-0116

これは、東京近郊に住む友人の吉田さんから聞いた話だ。 その日、彼が入ったのは駅から外れた通りにある古い食堂だった。午後二時を少し回った頃で、昼の混雑はすでに引いている。客は数人。空気は油と湿気が混じっ ...

身代わりじゃなかったハニワの話 nc+191-0130

今でも、あの土の匂いを思い出すたびに鼻の奥がひりつく。 乾いた赤土と湿った木の皮が混じった匂いだ。 小学校三年の夏、両親が旅行先で買ってきたハニワを居間に置いた日から、家の空気はわずかに変わった。笑い ...

【実話】南米チリで最悪な犯罪者に絡まれた話。r+5,904-6,625

これは、南米旅行をしていた頃の話だ。 目的地はチリのとある島、世界遺産の遺跡があることで有名な場所だった。だが、この旅は想像を絶する出来事で台無しになった。 ある晩、観光地の商店で妙に派手な格好をした ...

導通様の囁き~神々とトウビョウの系譜 r+4,215-4,724

トウビョウ――それは中国・四国地方に語り継がれる謎の憑きものだ。 特に香川県では「トンボ神」とも呼ばれ、その姿は一〇~二〇センチメートルほどの小さなヘビ。全身は淡い黒で、首元には金色の輪が輝いていると ...

道に迷ったらタバコを吸え rw+5,424

港で船に乗る前、ばあさんはもう一度だけ同じことを言った。 「道に迷ったら、タバコ吸え。それだけは忘れんな」 それ以外の注意はなかった。キツネだの獅子だのの話もしなかった。むしろ、そういう話題を出そうと ...

光の役目 ncw+201-0120

今でも、あの夕方の空の色をはっきり思い出せる。 雲の切れ間から漏れた光が濡れた地面に反射し、町全体がぼんやりと金色に染まっていた。夏でもないのに空気はぬるく、草の匂いに混じって、線香に似た焦げた匂いが ...

茶色いカーディガンの記憶 n+

小学校の裏手に、使われなくなった汲み取り式トイレがあった。 鉄の臭いと湿気がまとわりつく、昼でも薄暗い場所だった。 少年は、壁に立てかけられた鉄の棒で蓋をこじ開け、中を覗き込むのが日課になっていた。底 ...

蔵に預けたもの nc+215-0120

まだ小学校に上がる前、祖父母の家に預けられていた頃のことだ。 なぜ自分がそこにいたのか、両親はいまでも理由を言わない。聞き返したことはある。だが、そのときだけ言葉が途中で途切れ、妙な沈黙が挟まった。理 ...

タイムリープ~時間の裂け目とにゅうめん r+5,820-6,325

今でもあの昼の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 油の熱で立ちのぼる揚げ物の甘い香りと、にゅうめんの湯気が入り混じる、あの一瞬の空気だ。 子どもの頃、一日に何度か、時間が巻き戻るような感覚に襲われて ...

【厳選名作】山祭り #5,472-0201

久しぶりに休みが取れた。たった二日だけど、携帯で探される事もたぶんないだろう。 ボーナスも出た事だし、母に何か旨いものでも食わせてやろう。 そう思って、京都・貴船の旅館へ電話を掛けてみた。 川床(かわ ...

初心者の登山 rc+5,077-0205

【ゆっくり怪談】初心者の登山【山にまつわる怖い話】 2007年、5月頃。 俺は静岡にある高ドッキョウ(たかどっきょう)という山を登ろうと考えた。 まだ山に登るようになって一年程度で、1,000m以下の ...

吊るされたものを下ろした日 rw+3,757-0206

これは、幼なじみの坂口から聞いた話だ。 彼が中学生だった頃、秋の終わりに起きた出来事だという。 坂口の住む村は、地図に名前こそ載っているが、外から人が入る理由のない場所だった。周囲を低い山に囲まれ、舗 ...

音だけが近づいてくる rw+3,015-0124

先週の金曜日、会社の先輩である大村が亡くなった。 マンションの自室で、両耳にボールペンを深く突き刺した状態で発見されたという。警察は事件性を否定し、自殺と判断した。両手はペンを強く握り締めており、争っ ...

あなた、私が見えるんですか!? nc+262-0106

駅前のタクシー乗り場は、終電を逃した人たちで薄くざわめいていた。 舗道にこぼれた雨粒が、街灯の光を跳ね返して、足元を曖昧にする。 私は携帯を耳に当て、友人の声に相槌を打ちながら、いつもの位置に並んだ。 ...

深夜の山道で追われた話 rcw+5,022-0202

今でも、あの夜の霧の匂いだけははっきり思い出せる。 白く視界を塞ぐだけのものではなく、肺の奥にまとわりつき、吐いた息さえ自分のものではなくなるような、重たい霧だった。 夏だったが、山の標高のせいか空気 ...

ここじゃない rw+3,430-0212

十一時半頃、玄関のチャイムが鳴った。 甲高い音が、休日の静まり返った廊下に不自然に反響した。足音を殺して覗き窓に目を寄せる。紺色のジャンパーを揃いで着た三人組が、玄関灯の下に立っていた。胸板の厚い体格 ...

出席名簿にない名前 rw+3,490-0220

これは十年ぶりの同窓会での話だ。 案内状が届いたとき、正直に言えば少し躊躇した。二十歳のときに一度集まって以来、誰ともまともに連絡を取っていない。だが、三十歳という節目に、過去を一度くらい確認しておく ...

余計なことしやがって nw+342-0207

今でも、あの夜の匂いを思い出すと、喉の奥がわずかにざらつく。 乾いた紙と、焦げる寸前の埃が混じったような匂いだ。思い出そうとして思い出すのではない。ふとした瞬間に、向こうから鼻の奥に入り込み、胸の底に ...

犬と父の影が交わる夜に r+4,685-5,129

今でも、あの夜の湿った風を思い出すと胸の奥がざわめく。 仕事で通夜に参列した帰り道のことだ。ホテルのプランナーをしていた頃、十月に挙式を控えた新郎の父が亡くなった。長い闘病の末だったという。通夜の席で ...

完成しつつある顔 rw+4,681-0102

俺は来年、二十歳になる。 これまで平穏に生きてこられたのは、たまたまだと思っている。理由は単純だ。今も終わっていない出来事があるからだ。 これは、俺がまだ物心もはっきりしない頃、夏祭りで見つけた一軒の ...

父の不思議な夢 r+1,600-2,340

これは、私が小学校2年生の頃に体験した事象である。 当時、父は頻繁に出張してビジネスホテルに滞在していた。夜間には、父は外出して飲みに行くことが多く、家庭に連絡をすることは極めて稀であった。しかし、そ ...

穴の裏に書かれた名 nc+

今でも正月の炬燵の匂いを思い出すと、胸の奥にざらつく感触が浮かぶ。 皆が眠って静まり返った居間で、薄暗い電球が畳の上に滲むような影を落としていた。 年越しの余熱がまだ室内に残っていて、鼻の奥には餅を焼 ...

見つけてはいけなかった場所 rw+3,998-0121

お盆休みを利用して、私は岐阜と長野の県境付近へ車を走らせていた。 山肌を縫うような細い道が延々と続き、ナビの縮尺を変えても現在地がはっきりしない。地図上では一本の線に過ぎないはずなのに、実際の道は何度 ...

言葉の続き rw+9,244-0120

事の発端は、夫が風邪をひいて寝込んだことだった。 七月の終わり、土曜日の夜。久しぶりに二人で外出し、帰宅した直後、夫は玄関で立ち止まり「寒い」「頭が割れそうだ」と訴えた。顔色は悪く、手足が異様に冷たい ...

置いてきた者 rw+5,159-0114

恐山は、青森県の外れにある。 灰色の山肌から硫黄の匂いが立ちのぼり、風が吹くたび、地面の下で何かが息をしているような音がする場所だ。 古くから「死者と会える山」と言われ、江戸の頃には伊勢参りと並ぶほど ...

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