ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「 kowainetの記事 」 一覧

書かれていない戦国 r+2,443

高校の三年、確か春先だったと思う。 その日は雨で、教室の窓は白く曇っていた。日本史の授業。午後イチの五時間目。あの時間帯って、どうにも意識が沈む。俺はずっと、眠気と戦っていた。 黒板の前では歴史教師の ...

血の井戸、封じられた声 r+1,570

中学の卒業アルバムの奥に、なぜかはさんであった黄ばんだメモを見つけた。 そこには、古びた手書きの字でこう書かれていた。 ――水を飲ませろ。味を聞け。苦いなら、話すな。触れるな。命が惜しければ。 この文 ...

時空のおじさん n+

あれは昨日の晩だったと思う。いや、正確なところはもうよくわからない。 どういうわけか、今でもあの時間帯だけぽっかり抜けているような感じがしてるんだ。 仕事がいつもより早く終わった日で、帰るにはちょっと ...

廃村で一晩寝た結果 rw+11,480-0203

オフロードバイクに乗るようになってから、ひとりで遠くへ行くのが癖になっていた。 泥と埃にまみれた林道、誰も通らない尾根道。地図に名前のない道を走っていると、自分の輪郭だけがはっきり浮かび上がる気がする ...

焦げた産声 r+2,056

あれを夢だと切り捨ててしまえば、どれほど気が楽だったか。 だが、なぜかあの晩の匂いだけが、どうしても消えない。焼け焦げた布団、甘ったるい胎児の羊水、そして……焦げた母の髪のにおい。 きっかけは、昨日の ...

選ばれた夜 rcw+8,879-0128

小学校五年生の時の話だ。 何度も夢だったことにしようとした。時間が経てば、子どもの記憶は形を変える。そう思い込もうとした。けれど、どうしてもあの夜だけは、現実だった感触が抜けない。 父の実家は山に囲ま ...

名前のない夜に群れて r+5,589

ぼくらは誰の味方でもなかった 大学の卒業制作で、少年犯罪について取材していた。ある日、講義後に教授から封筒を手渡された。中には一枚のメモと、封がされた写真が入っていた。 「川崎の河川敷で……あの事件に ...

社長の名前を出した夜 rw+3,000-2012

別の寺から頼まれて法事に出たのは、雨がぱらつく夕暮れだった。 本堂に入った瞬間、わずかに匂いが違うと感じた。線香の種類が変わったのかもしれない。あるいは自分の体調のせいか。だが胸の奥に、理由のない引っ ...

土蔵のうしおとこ rw+14,458-0202

「牛の首」という題の話があると知って、奈良のひいじいちゃんが酒の匂いと一緒にこぼした昔話を思い出した。 戦前の話だと言っていた。結末だけは聞くな、と言われた気がする。なぜ聞くなと言われたのかだけが、今 ...

(´・ω・`)の部屋 rc+13,410-0202

一年前のことだ。当時の私は、ネットゲームというものにほとんど縁がなかった。 リアルでもそこそこ忙しく、人と話すのが得意なほうでもなかったから、MMOなんてものは縁遠い存在だったはずだ。 だけど、軽い気 ...

偽物が近づく rw+7,084-0107

あれは『コトリバコ』という言葉が、まだ生き物みたいにネットを徘徊していた頃の話だ。 思い出話として語るには、後味が悪すぎる。 今でも、あのとき笑っていた自分の顔を、はっきり思い出せてしまう。 最初に言 ...

棺の中身と転がる男 r+1,972

あの寺に勤めて、もう何年になるか……。 この話をするのも、正直、気が進まない。だが、寺の務めを継いでいくというのは、そうしたものを含めて「引き受ける」ということなのだと思っている。 東京にある有名な大 ...

永久借地 rw+9,744-0203

Windows95が発売されて、都会が浮かれていたころの話だ。 俺は小学四年生だった。場所は山形県の、地図を広げても指が滑ってしまうような山の奥だ。人は少なく、出来事はもっと少ない。季節だけが律儀に巡 ...

山岳救助隊 r+7,650

十一月の終わり、山が雪と氷に封じられる直前の、あの独特の静けさが好きだった。 空気が肌を裂くように冷たく、吐く息の音さえも雪に吸われてしまうような、そんな感覚が。 おれの名は伏せておこう。ただ、おれに ...

乾かない駅名 rw+2,063

高校二年の春だった。もうすぐ日が落ちる頃、名鉄神宮前の駅から少し離れた道を、自転車で走っていた。 その日、友人の家に泊まる予定だった。熱田神宮の裏手を抜け、車通りの多い大通り沿いを走っていた時、音が遠 ...

下水管の目 n+

もう五年以上も前のことになる。 けれど、今でもはっきりと思い出せる。あの“目”を、あの……どうしても説明のつかないものを。 当時、俺はある設備保全会社に勤めていた。主に下水道の調査や補修を請け負ってい ...

撮れない教室 rw+12053-0124

俺が小学校六年だった頃の話だ。 あの年の記憶は、今でもやけに湿っている。 夏の終わり、蝉の声が途切れる瞬間があるだろう。あの間が来ると、決まって思い出す。汗とは違う、背中の内側からにじむような濡れた感 ...

四十九日まで動かすな rw+2,829-0201

死んだ祖父の話だ。 いや、あれが本当に「死んだ」と言っていいのかどうか、今でも判断がつかない。 祖父は八十四歳で息を引き取った。戦後の焼け跡を生き延びた世代で、背中には色の抜けた不動明王の刺青があった ...

見られた場所 rw+2,272

うちは父方の祖父が出雲地方の神主の家系だったらしい。そのせいか、子どもの頃、よく「白い人」を見ていた。 初詣に行くと、みんなは決まって本殿に向かう。あれが不思議で仕方なかった。俺はというと、本殿ではな ...

骸の下で呼んでいる r+3,575

カンボジアを初めて訪れたのは、大学院の夏期研修だった。 東南アジアの農村支援プロジェクトに参加することになり、現地のNGOと共同で、井戸を掘るための調査に出ていた。 地名は控えるが、首都プノンペンから ...

蔵の奥で飼われているもの rw+7,012-0121

あれは伊藤の家で宅飲みをしていた晩のことだ。 終電も逃し、空になった缶がテーブルの端に積み上がった頃、やたらとオカルトに詳しい伊藤が言い出した。 「なあ、怪談大会やろうぜ」 軽いノリだった。怖い話とい ...

おちるよぉ…… r+7,338

俺の祖父が体験した話だ。 もう三〇年近く前、九〇年代の終わり頃のことらしい。祖父は今でも九州の片田舎に住んでいて、家の周りには茶畑と、ひなびた温泉宿くらいしかない。冬になると山の霧が濃く、野良犬の鳴き ...

ヒサルキ r+6,505

最近、保育園で保育士をやっている友達から、妙な話を聞いた。 その子が勤めているのは、寺が経営している保育園で、敷地の隣には苔むした墓地が広がっている。古い石碑の間に咲く無名の白い花、鳴く鳥の影を落とす ...

口の中の記憶 rw+6,056

私は蜘蛛が嫌いだ。 嫌悪という言葉では足りない。皮膚の内側を小さな牙で引っかかれるような、理由の定まらない恐怖。考えるだけで喉が粘つき、口の奥が勝手に閉じようとする。 理由は分からない。 正確に言えば ...

部屋の中に急にアリが出るようになった #3,105

部屋の中に急にアリが出るようになった【ゆっくり朗読】 個人的に怖かったというか不気味だった話。 815 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2017/07/16(日) 06:27:42.43 I ...

渡された日付 rcw+2,534-0129

大阪の祖父が死んだのは、私が小学五年のときだった。 病名は膵臓癌だったと聞かされた。肺でも心臓でもなく、内側から静かに腐っていく臓器らしい。苦しんだと母は言ったが、最後に会った祖父はまだ肉付きがよく、 ...

いいって言ったでしょう rw+11,483-0114

「彼女」は、笑っていた。 部屋の電気をつけた覚えはない。それなのに、帰宅した自分のアパートの一室から、柔らかい光が漏れていた。三階の端、毎日見ているはずの窓の明るさが、その夜だけは妙に現実味を失って見 ...

【国鉄三大ミステリー事件③】 松川事件 #2519

【国鉄三大ミステリー事件③】 松川事件【ゆっくり朗読】 松川事件 松川事件(まつかわじけん)は、1949年(昭和24年)に福島県の日本国有鉄道(国鉄)東北本線で起きた列車往来妨害事件。 下山事件、三鷹 ...

蒼跳 r+2,441

僕がまだ、汗の匂いを誤魔化す術すら知らなかった頃の話だ。 広島の奥まった山村に住んでいた。舗装もない赤土の道を駆け、川で泥を洗い流し、背丈ほどの茅に隠れて虫を追っていた。 その村にはね、変なものが多か ...

山の怪(やまのけ)・ヨウコウ rw+9,112

福井の山奥に、もう地図にも載らない村がある。 オレの母方の実家は、そこからさらに山を登った先の外れにあって、冬なんかは雪に埋もれて人が来るのも困難な場所だった。 小学校の夏休みになると、必ずそこに預け ...

狭山異空間事件 #28,722/フジテレビ:世界の何だコレ!?ミステリーで紹介されました~埼玉県・知らない町につながる林

狭山異空間事件【ゆっくり朗読】 二十年前くらい、小学四年生のときに埼玉県狭山市の富士見小学校っていう小学校に俺は転校しました。 「狭山市立富士見小学校」でグーグルマップで検索してみてください。そこです ...

【国鉄三大ミステリー事件②】三鷹事件 #2,528

【国鉄三大ミステリー事件②】三鷹事件【ゆっくり朗読】 三鷹事件 三鷹事件(みたかじけん)は、1949年(昭和24年)7月15日に日本・東京都北多摩郡三鷹町(現・三鷹市)と武蔵野市にまたがる日本国有鉄道 ...

盃の乾かない家 rw+5,552-0119

2025/07/26   -短編, r+, 土着信仰

あれは、まだ私の歯が乳歯だった頃の話だ。 二〇年以上前、父方の実家のある島に滞在していた。島といっても定期船で四〇分ほど。港の突堤からは肉眼で見える距離にあった。潮と魚と人の欲が混ざったような、古くて ...

増える写真 rw+14,319-0109

高校をやめたのは、十六のときだった。 理由はない。少なくとも、自分ではそう思っている。 教室の空気が、ある日から急に重くなった。音が遅れて届くような感じがして、机や椅子が全部、少しずつこちらに傾いてく ...

【国鉄三大ミステリー事件①】下山事件 #3,421

【国鉄三大ミステリー事件①】下山事件【ゆっくり朗読】 下山事件 下山事件(しもやまじけん)とは、日本が連合国の占領下にあった1949年(昭和24年)7月5日朝、国鉄総裁下山定則が出勤途中に失踪、翌7月 ...

外を見ないで rw+5,130

夕方、親父が物置の奥からガラクタを掘り返していた。 日が落ちる頃、居間に戻ってきた親父は、ちゃぶ台の上に戦利品を並べ始めた。古びたフレアパンツ、針の折れたレコード、鼻の欠けた陶人形、背表紙の文字が読め ...

X駅 #3,977

X駅【ゆっくり朗読】 俺は五年前、大学一年の時に統合失調症になった。 397:本当にあった怖い名無しsageNew!2014/01/25(土)00:02:31.45ID:4rqWkTk20 最初は何と ...

あの夜、市民病院で会いましょう r+3,790

あれは、オレオレ詐欺なんて言葉がまだ世間に馴染んでなかった頃のことだ。 だから今思い返しても、あれが一体なんだったのか、さっぱり分からないままでいる。 金曜の夕方だった。会社で打ち合わせ中、スマホに親 ...

確認している rw+7,255-0104

今年の三月、雪が名残惜しげに空気に溶け込んでいた頃のことだ。 一人暮らしの部屋というのは、静けさが深くなればなるほど、余計なものまで呼び寄せる。私は築三十年になる八階建てのマンションで暮らしている。家 ...

池の鳥居 rw+4,291-1014

あれは、結婚して最初の盆休みだった。 嫁の実家へ泊まりがけで帰省したときのことだ。 中国山地の奥深く、地図で見るとただの緑の染みにしか見えない場所だった。最寄りの高速インターを降りてから車で二時間ほど ...

一本、繋がったまま rw+4,513-0115

近所に、家族ぐるみで付き合いのある神職の一家がある。 地元では知られた旧家で、代々神社を受け継いできた分家にあたる。 本家とは別の神社を守っているが、関係は険悪ではなく、表向きはごく普通の親戚同士だっ ...

扉のない店 ncw+870-0131

十年ほど前の話になる。 当時はまだ高速道路の整備も今ほど進んでおらず、県境を越えるだけでも時間がかかった。私は同じ部署の先輩に誘われ、兵庫県の山間部まで車で出かけた。 目的は、知る人ぞ知る巻きずし屋だ ...

外でお弁当 n+

「今日は外で食え」 その一言が、すべてのきっかけだった。 あの日は、十一月にしてはずいぶんと暖かく、昼前から陽が射し込んでいた。いつもなら社内の食堂や自席で弁当を広げるのが常だけれど、社長が突然、「今 ...

配達先は、もうない rc+17,481-0105

2025/07/23   -短編, r+, 怪談
 

大学時代、俺は小さな定食屋で出前のバイトをしていた。 谷古田屋って名前の、老夫婦がやってる店で、本格的なデリバリーというよりは「気が向いたらやってます」くらいのユルさだった。調理以外の仕事――電話応対 ...

☆屋 r+3,587

あれが夢だったのか、それとも現実だったのか。 いまだによく分からない。ただひとつ確かなのは、あの店はもう、地図のどこにも載っていない。 ☆ 私の故郷には、不思議な玩具屋があった。「☆屋」と呼ばれていた ...

戻ったのは何だったか rw+5,684-0115

二〇〇五年の夏、俺は底なしの暗闇に沈んでいた。 仕事は終わりが見えず、深夜を過ぎても書類に埋もれていた。手が震え、文字が滲み、何を書いているのか自分でも分からなくなる夜が続いた。帰り道、信号を見落とし ...

妹の手紙 r+4,849

小学校四年生の時の話。 あの頃の空気って、なんというか、どこか濁っていて、言葉にできない不安みたいなものがいつも教室に満ちていた。今でも、七月の湿気が混じった空気を吸うと、あの日々を思い出す。 万里ち ...

幸せになれましたか rw+8,026-0109

学生時代、まだ日々の現実がどこか仮のように思えていた頃の話だ。 秋も深まり、講義帰りの道すがら、冷えた風に肩をすぼめるようになっていたある日、不動産屋から一本の電話が入った。俺が住んでいたアパートが二 ...

封印地の道~ぽぽぽ、の夜 rw+3,709-0203

親父の実家は、俺の家から車で二時間もかからない。 山に囲まれた寒村で、米と野菜を作って暮らしていた。谷あいに家が一軒だけぽつんとあり、道は細く、バスも来ない。静かで、空気が澄んでいて、俺はあの場所が好 ...

見てはいけないドア r+3,258

幼稚園の年長だった。 ある晩、眠っていたところを母に揺り起こされた。囁くような声で「着替えて」と言われ、そのまま車に乗せられた。夜の道を走る車の窓に、家々の明かりが流れていく。けれど、しばらくすると、 ...

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