「 kowainetの記事 」 一覧
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花だけが新しい rw+2,050
山に入って三日目、ようやく最初の目的地にたどり着いた。 古地図にだけ記され、国土地理院の地形図ではただの雑木林とされている場所だ。実際、道など存在しなかった。高巻きしながら枝を払い、沢を跨ぎ、獣道すら ...
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分類できないもの rw+1,901-0209
2025/08/27 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
泊まったホテルの名前は、もう思い出せない。 いや、思い出せないのではなく、意識的に引き出さないようにしている。 場所は東北だったはずだ。学会での発表があり、大学から派遣され、前泊が必要になった。地方都 ...
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裂け目の夜道 nc+
2025/08/26 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あの日のことは、どうしても頭の隅から離れてくれない。 五年前の十二月、残業が珍しく長引いて、終電でようやく帰ることになった夜のことだ。 当時の住まいは、最寄り駅から徒歩二十五分もかかる古びたアパート。 ...
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鏡の数が増える家 rw+7,650-0206
2025/08/26 -長編, r+
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話あの夏のことを、私は正確には思い出せない。 思い出せないというより、思い出そうとすると、記憶の方が私を拒む。 小学五年生の夏休み、私は母方の祖父母が住む山間の集落に預けられていた。五十人に満たない人間 ...
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月の景色が見えたら r+2,601
2025/08/26 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ああ、これはもう五十年も前のことになる。 俺がまだ小学生だったころ、川崎の工場地帯のど真ん中に住んでいた。空気は金属と油の臭いが混ざってて、運河は濁った緑のドブ色。空気に触れてるだけで目が痛くなるよう ...
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籐椅子の女 n+
2025/08/25 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
九州の奥、山と藪に囲まれた集落にある古い家で、正月に一族が集まった。 年始の陽射しが縁側から差し込み、外は冷たい空気、座敷には酒と湯気が満ちていた。その上座、籐の揺り椅子には、笑みだけを残したまま記憶 ...
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ハカソヤ rw+7,305-0126
母の故郷の話を、私は長いあいだ何も知らずにいた。 それを初めて聞かされたのは、大学進学が決まり、東京で暮らす準備をしていた頃だ。地方の静かな街で育った私にとって、東京は現実味のない異界だった。駅前にス ...
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天安河原に名を呼ばれて r+2,767
2025/08/25 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
宮崎に行ったのは、ちょうど十年前。 あの頃はまだ学生で、夏休みの終わりに仲間内で旅行したんだ。五人くらいで。車を借りて、ルートを決めたのは、妙に霊感と自己啓発を履き違えたような先輩だった。名前は伏せと ...
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沖縄で拾った軍袋の話 rw+3,169-0211
2025/08/25 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ヒッピーに憧れていた。 きっかけはビート・ジェネレーションの詩集と、場末の中古レコード店で見つけたジャニス・ジョプリンだった。あの時代の連中が見ていたという幻覚や、居場所のない魂の震えに、自分の輪郭を ...
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猫の声がする r+1,580
2025/08/25 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
猫が人間を操るなんて、冗談でも言いたくなるようなことだと思っていた。 いや、今でもそう思いたいのかもしれない。ただ、それを頭から否定できない自分が、ここにいる。 うちには猫が五匹いる。どいつも野良出身 ...
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一番小さい電車 nw+450-0120
2025/08/24 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
大学一年の春になると、決まって思い出す出来事がある。 思い出す、というより、向こうから浮かび上がってくる感覚に近い。 あれを錯覚だと断定できれば、今も両親と同じ布団で眠ることに、ここまで神経を使わずに ...
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幼少期に宮崎勤と遭遇した話 #10,250
幼少期に宮崎勤と遭遇した話【ゆっくり朗読】 宮崎勤死刑に思い出すこと。(2008-06-18) 幼少時、私は宮崎勤死刑囚に遭遇している。 これまでこのことについて他人に話したことはほとんどなかったけれ ...
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勝手口の家 r+4,646
2025/08/24 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
三歳の頃の記憶が、私のいちばん古い記憶だ。 木枯らしの吹く夕暮れ、公園のブランコにひとり座っていた。鉄の鎖が軋み、耳がちぎれそうに冷たい。手も足もかじかんで、呼吸すら痛かった。それでも帰れなかった。家 ...
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白髪の門番 r+1,823
2025/08/24 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
実家は、端的に言って、広い。 田舎にしては異様なほどに敷地がだだっ広くて、畑に温室、竹林に動物小屋跡まである。 門が五つもあって、まるで旧家というより廃寺のような趣がある。 父方の先祖は、昔このあたり ...
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夏の訪問者 n+
2025/08/23 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
『そういえば叔母さんは元気?』 あの夜、どうしてあんなことを口にしてしまったのか、今でもわからない。夕食を終えて、台所で母が食器を片付けていた時だった。急に思い出したのだ。三歳か四歳の頃、夏の夜。母方 ...
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コトリバコ【コンプリート・完全版/語り継がれる定番名作怖い話】#6,405
ナオキマンによる解説 【ゆっくり怪談】コトリバコ【コンプリート・完全版/語り継がれる定番名作怖い話】 この話は、霊感の強い友達の話。 912 小箱 2005/06/06(月) 12:57:48 ID: ...
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過去改ざんテスト r+1,946
2025/08/23 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
正直、最初は「母親に無理やり連れて行かれた」と言ったほうが近い。 自己啓発系のセミナーだって聞いた時点で帰りたかったが、親戚が最近ハマってるって話で、逆らいにくかった。場所は地元の公民館、和室。六畳く ...
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無念だ n+
2025/08/22 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、先月のまだ寒さが抜けきらない頃だった。 曇天の下、次男を連れて河原へ蕗の薹を探しに行った。春の匂いを探すつもりだったのに、季節はまだ少し手前で立ち止まっているらしく、足もとには枯れ草と小石ばか ...
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誰だと聞いてはいけない rcw+14,735-0121
大きめの姿見がある家に住んでいる人は、一度だけ試してみてほしい。 ただし、絶対に継続はしないこと。 鏡の前に立ち、自分の目を見ながら、こう言う。 「お前は誰だ」 霊的な話ではない。 オカルトでも都市伝 ...
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三月の隣人 r+3,362
2025/08/22 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
引っ越ししてきたのは、もう何年前になるだろうか。 駅から徒歩五分、築二〇年ほどの古びたマンション。間取りは二LDK。部屋の広さのわりに家賃が妙に安かったのを、今でもはっきり覚えている。付き合っていた彼 ...
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出前の青年 r+2,405
2025/08/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
俺が二十歳を少し過ぎたころだった。 あの頃、近所の小さな和食屋で、毎晩のように出前をしていた青年がいた。年齢は俺より三つほど下。高校へは行かず、十五か十六の頃から、あの店で住み込みで働いていた。人当た ...
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三つ目の『ツ』 rw+2,201-0201
2025/08/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
三年前の夏だった。腕が日に焼けてひりつく感覚だけが、やけに鮮明に残っている。 就職したばかりで、毎日が薄い膜を一枚ずつ剥がされていくようだった。朝起きて電車に乗り、席に座り、定時までそこにいる。それだ ...
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内鍵 ncrw+412-0121
2025/08/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今年の黄金週間、家族は二泊三日の旅行に出た。俺ひとりを家に残して。 二階建ての家は、古びているくせに無駄に広い。もとは他人の家だったものを親父が安く買い取り、最低限の補修だけで住み始めた。柱や壁には、 ...
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言えなかった理由 rw+7,206-0119
叔母は、生まれつき、見える人だった。 霊だとか、気配だとか、過去だとか。そういう輪郭の曖昧なものが、布の皺や汗の染みに引っかかって、浮かび上がるのだと言っていた。 若い頃は、それをひた隠しにしていたら ...
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神社に戻った理由 rw+8,520-0203
あれは平成八年、高三の秋口だった。 俺は北のほうの寒村に生まれ育った。町と呼ぶには心許ない集落で、夜になれば灯りはまばら、娯楽らしい娯楽もない。高校生の俺たちは、腐りかけた魚みたいに行き場を失い、気が ...
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雨の日の花屋 r+2,425
2025/08/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
自分が小さい頃に通っていた保育園。 今、その保育園で、昔の友達が働き始めた。久しぶりに会ったそいつと、酒を飲む機会があった。話してるうちに「そういや、あの頃の担任の先生、まだ働いてるよ」って聞かされて ...
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スピリチュアル系 r+1,776
2025/08/21 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
スピリチュアル系【ゆっくり朗読】 現在進行形で起こっている『呪い』に関するネタ投下 473 :パワーストーンやヒーリングバカに付ける薬なんかないよ1:2011/08/24(水) 19:48:55.33 ...
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霧の向こうの客 nw+462-0121
2025/08/20 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、もう何年も前のことだ。 馴染みの客に引っ張られて、場末のスナックに入った。白すぎる蛍光灯の光が、酒で濁った空気をむき出しにしていて、氷が溶ける音だけが妙に大きく響く夜だった。 カウンターに立っ ...
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苗字の由来 #10,844
2025/08/20 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
★人気ベスト300苗字の由来【ゆっくり朗読】 自分の苗字由来の話。 田舎の方に行くと、地域に同じ苗字の家が密集してる集落なんてのは割とよくあると思う。 で俺の住んでた地域も二、三種類の苗字が大半を占めていてました。 俺 ...
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階下の奇妙な住人 r+6,511
2025/08/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300【ゆっくり怪談】階下の奇妙な住人 西東京のアパートに引っ越した時のことです。 2DK、2階建て軽鉄骨の築2年、ごく普通の物件です。 私の部屋は3戸ある2階の左端でした。 当時、私は独身でフリーの仕事を ...
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世界一残虐非道な女-ビヴァリー・アリット(Beverley Allitt)#5,309
世界一残虐非道な女-ビヴァリー・アリット(Beverley Allitt)【ゆっくり朗読】 「ミュンヒハウゼン症候群(Munchhausen Syndrome)」と呼ばれる病気がある。 語源は『ホラ吹 ...
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更新された顔 rw+4,064-0201
2025/08/20 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
長野県出張で長野に行ったときの話だ。 地方の話をするのに「田舎」という言葉を使うのは少し躊躇するが、やはり都市部とは空気の質が違う。呼吸をするたび、肺の奥まで冷やされるような感覚があった。音も匂いも少なく、 ...
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いなくなったあと rw+2,102-0118
2025/08/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
もう異動してしまったが、あれは去年の冬のことだった。 社会人になって六年目になる。誰に話しても信じてもらえないと思う。だが、あれを体験して以来、俺は毎朝、職場に入る前に必ず手を合わせるようになった。 ...
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開けてはならぬ n+
2025/08/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
修学旅行の夜って、あんなに異様な雰囲気になるものなんだろうか。 いまだに夢の中の出来事だったんじゃないかと思うくらい、現実味がない。だけど、Aのあの目……、あれだけは絶対に現実だった。 中学二年の冬、 ...
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誰が泊まっていたのか rw+7,315-0104
祖母の法事があり、先日、十数年ぶりに故郷の山奥の町へ帰った。 山に囲まれた小さな町で、駅前の商店街も半分以上がシャッターを下ろしている。法事のあとは決まって親戚一同で集まり、酒を飲みながら昔話になる。 ...
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見えない二階 rw+4,865-0104
2025/08/19 -中編, r+, 洒落にならない怖い話
長崎県あの家のことを、私はまだ夢に見る。 長崎の、地図にも小さくしか記されていない島。祖父の家。すでに取り壊され、存在しないはずのその屋敷の中を、私は夜ごと彷徨っている。 父が生きていた頃、家系の話は一切語 ...
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泊まらなかった理由 rw+4,799-0114
2025/08/19 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
転職して半年。部署は違うが、喫煙室でよく顔を合わせる五つ上の先輩と親しくなった。 最初は会釈を交わす程度だった。だが、似たような苦手上司の話をぼやいたのをきっかけに、自然と同じ時間に煙草を吸うようにな ...
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目が合ったときから n+
2025/08/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
義両親の家に呼び出された日のことを、私は一生忘れないと思う。 季節は春だった。花粉で目の周りがかゆくて、だけどそれ以上に息が詰まるような空気が、玄関をくぐった瞬間に肌にまとわりついてきた。 応接間のテ ...
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ミルクのにおいがする r+7,405
2025/08/18 -短編, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300上京して、ちょうど一年が経とうとしていた。 バンドで食っていこうなんて、今になれば正気の沙汰じゃなかったと思うけど、その頃は本気で「音楽で生きていく」つもりだった。金はなかった。だから四畳半のボロアパ ...
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ラッパの前に畳むもの r+3,505
2025/08/18 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
予備自衛官補だった頃の話だ。 もう十年以上も前になるだろうか、季節は夏、湿気の張りついた空気が制服の下を這いまわるような日々だった。大学の講義を終えて電車を乗り継ぎ、郊外の駐屯地に入ったのを、今でも鮮 ...
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判断しただけ rw+2,745-0120
2025/08/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれから六年が経った。 岡山の夜のことは、記憶の底で湿った石のように沈んだまま、動かずに残っている。忘れたつもりでいても、何かの拍子に指先が触れると、冷えだけが伝わってくる。 今年、Nと再会したことで ...
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偶然率、ゼロじゃない n+
2025/08/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
あれは、妙に湿った夜だった。 雨が降っていたわけじゃない。ただ空気が重たくて、吸い込むたびに肺の奥で水音が鳴るような、そんな感覚だった。友人の田代と、僕のマンションで飲もうという話になって、酒のつまみ ...
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池袋通り魔殺人事件 #7,820-0204
池袋通り魔殺人事件【ゆっくり朗読】 わし以外のボケナスのアホ殺したるけえのお! わしもボケナスのアホ殺したるけえのお! アホ、今すぐ永遠じごくじゃけえのお! 1999年9月8日午前11時40分頃、東京 ...
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白帽の後ろ影 r+10,449
先週のことだ。あれが何だったのか、ようやく少し冷静に考えられるようになったので、書いてみる。 登山、というほど大げさなものじゃないが、ウルトラライトの装備で山道を歩くのが最近の趣味になっていた。地元の ...
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塩は乾かなかった rw+4,458-0211
2025/08/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
あれは数年前のことだ。 社員十人にも満たない、小さな会社で働いていた。外から見れば威勢がよく、勢いだけで走っているような会社だった。だが内側は違った。社長は派手好きで、金の動きは荒かった。数字の話にな ...
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同じ顔の亡霊 r+2,301
2025/08/17 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
五年前の秋口のことだ。 大学を辞めて地元に戻って間もない頃、短期バイトで入った老人ホームで、夜勤の休憩中に年上の職員から聞かされた話がある。その人は、自衛官を目指していたある少年の家庭教師をしていたと ...
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西はこちら側 nc+404-0201
2025/08/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
危険人物扱いされるのが怖くて、誰にも言えずにいた。でも、そろそろ限界かもしれない。 五年前から始まったんだ。きっかけは、テレビで野球を見ていた夜。気がついたら目の前のテーブルに、一枚の紙切れがあった。 ...
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茨城上申書殺人事件~映画『凶悪』のモデルとなったおぞましい事件 #4,6748
茨城上申書殺人事件~映画 『凶悪』 のモデルとなったおぞましい事件【ゆっくり朗読】 雑誌の記者に話を持ちかけたのは、あれが初めてだった。 自分の喉の奥に長い針が刺さったような感覚が続いていて、黙ってい ...
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隣室の壁 r+7,420
2025/08/16 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300, ネットで有名な怖い話あれは数年前、まだ学生上がりのバイト生活をしていた頃だった。 当時住んでいたアパートの隣にいた、ひとりの女のことを思い出すと、いまだに息苦しくなる。 俺の部屋は一階の一番端。隣には、二十代後半くらいの ...
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玄関の右の部屋 r+3,098
2025/08/16 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
もう四十年も前の話になる。 小学一年だった当時、埋立地に建てられたばかりの団地に住んでいた。どこもかしこも空き地だらけで、砂利交じりの舗装もない道を自転車でぐるぐる回っているだけで、一日が終わった。 ...