ネットで有名な怖い話・都市伝説・不思議な話 ランキング

怖いお話.net【厳選まとめ】

「 kowainetの記事 」 一覧

思い出せない場所 rw+5,589

2025/11/12   -中編, r+, 都市伝説
 

なぁ、人肉館に行かないか。 夏休みを利用して、久しぶりに長野の実家へ帰省した日の夜だった。 東京での生活に慣れきった身体には、山に囲まれた町の空気は驚くほど軽く感じられた。昼間は暑いが、風に湿り気がな ...

火を消した夜 rw+5,425-0102

楡井さんからその話を聞いたのは、冬の終わりだった。 居酒屋の奥、暖房の効きが悪い席で、彼は酒もあまり飲まず、淡々と語った。感情を挟まない。そのことが、かえって異様だった。 大学時代、仲の良かった連中が ...

背後の位置 rw+3,822-0114

とある夏のキャンプでの話。 あれから一年経った今でも、どこからが正確な記憶で、どこからが自分の中で歪んだものなのか、はっきりしない。 大学の夏休み直前、高校時代からの友人・江崎から電話があった。久しぶ ...

玄関を拭く人 nw+177-0120

仕事に追われ、帰宅が深夜にずれ込む生活が続いていた頃、私は家賃四万円の古いアパートに住んでいた。 狭く薄暗い建物で、共用廊下は常に湿気を含み、壁紙はところどころ剥がれ、雨の日には黴の匂いが濃くなる。息 ...

呼べない理由 rw+2,984-0203

本人はあまり語りたがらないが、酒が入ったときに一度だけ、ぽつりと漏らした。 津軽には、恐山で知られるイタコとは別に、地元の年寄りだけが頼る「イタコ」がいる。 看板も出さない。祈祷料も決まっていない。 ...

ただいまの録音 rw+5,035-0131

今でも、彼女から聞いたその話を思い出すと、耳の奥に湿ったものが残る。 水でも汗でもない。音の名残だけが、こびりつくように離れない。 彼女と知り合ったのは仕事の現場だった。照明の強い場所に長く立ち続ける ...

三段目の音 rw+7,536-0217

これは不動産業に長く携わってきたSさんから直接聞いた話である。 舞台は埼玉県郊外に造成された二十棟の新築分譲地だった。最寄り駅からは徒歩二十分ほど。周囲は田畑が点在し、数年もすれば住宅が埋まりそうな、 ...

四台目のチェーン rw+1,926-0310

夏休みの午後だったはずなのに、その日の記憶だけは、日差しよりも先に黒いものが浮かんでくる。 小学生の頃、友達と公園で遊んでいた。鬼ごっこにも飽きて、ぬるくなったジュースを飲みながら木陰に座っているうち ...

抱き寄せられた夜 rw+2,213-0107

2025/11/11   -中編, r+, ほんのり怖い話

今でも、あの夜の冷えた空気を思い出すと、背中の奥に細い針を一本ずつ差し込まれるような感覚が蘇る。 寒さではない。皮膚の表面ではなく、もっと内側、骨と神経の境目を正確になぞられるような冷えだ。 三年前の ...

次は二十三時三分 ncw+220-0120

山奥に帰省すると、どうしても避けられない道がある。 舗装が途切れ、雑草に覆われた坂道を下りきった先、竹藪の影に押し込められるように古い待合所が建っている。屋根は苔に沈み、雨樋は途中で折れて役目を果たし ...

異界の縁:犬神と猫神が囁く村 r+4,327-47,52

2025/11/10   -短編, r+, 土着信仰

これは、ある田舎に住む祖母から聞いた話だ。 祖母が幼い頃住んでいた地元は、本当に何もないような田舎で、昔ながらの集落がいくつかの本家とその親戚で構成されていた。外の人間が入り込むことも滅多になかったた ...

二番目の名前 rw+6,641-0614

父は一度も、私の名前の由来を話してくれなかった。 勇二。 珍しい名前ではない。子どものころは、そんなことを気にしたこともなかった。名札に書き、答案用紙に書き、年賀状の差出人にも書いた。二という字が入っ ...

通話中 rw+6,425-0120

俺は霊感のある人間じゃない。 幽霊を見たこともなければ、心霊スポットに行って鳥肌が立ったこともない。怪談話を聞いても、せいぜい「雰囲気あるな」と思う程度で終わる。 だから今でも、自分が特別な体質だとは ...

まだ返すな rw+4,612-0217

これは、ある地方の古い家系に生まれた友人の話だ。 彼は昔から「憑かれやすい体質」だと言われてきた。祖母は小さな木札を肌身離さず持たせ、「失さしたら終わりだ」とだけ繰り返していた。何が終わるのかは、誰も ...

被猿 rw+5,607-0103

これは、四国の片田舎で生まれ育ったある男性から聞いた話だ。 彼の育った町には、今では信じられないような価値観と沈黙の掟が残っていた。町は小さく、家系と血縁が重なり合い、誰がどこの家の人間かを皆が把握し ...

呼ばなかった名前 rw+4,521

今もこうして書いていると、玄関の方からかすかな気配がする。 これは私自身の体験ではない。由美子さん――仮名だが、実在する知人から聞かされた話だ。だが聞いたその日から、私は夜になると無意識にチェーンの音 ...

 降りていない客 rw+5,742

これは七年ほど前(平成六年・1994年頃)のある雨の日に、六本木でタクシー運転手から聞いた話だ。 深夜まで遊んでいた帰り、横浜まで乗せてくれる車を拾った。防衛庁の近くで客待ちしていた古い個人タクシーだ ...

庭に立っていたもの rw+4,409-0121

2025/11/10   -短編, r+, 土着信仰

学生時代の冬休み、帰省したときのことだ。 年末の夕方、実家で使う細かい現金が必要になり、駅前のコンビニまで自転車で向かった。駅前だけは再開発で妙に明るいが、一本裏へ入ると途端に田畑が広がる町だ。刈り取 ...

最後の客 rw+5,631-0406

あの店には、週に一度くらいの頻度で行っていた。 駅から少し離れた、古い中華料理屋だった。うまい店というより、行く理由が説明しづらい店だった。味は嫌いじゃない。値段も安い。店主は無口で、常連にも愛想を振 ...

気付いた瞬間 nw+

あいつがその話をしたのは、二年の夏だった。 サークルの飲み会で、店の奥の丸テーブルに座っていた時だ。まだ誰も潰れていない時間帯で、空調の音と氷の鳴る音がはっきり聞こえていた。あいつは唐突に黙り、ジョッ ...

その名前で大丈夫ですか rw+2,453-0204

同僚の田村さんから、ある飲み会の帰り道にぽつりと打ち明けられた話がある。 冗談めかした口調だったが、笑い話として処理するには、どうにも引っかかる内容だった。奇妙な“名前”の話だ。 田村さんの家には、代 ...

揃う時間 rw+4,147-0208

今でも、あの男の目に焼き付いた《黒》を思い出すと、胃の裏がじくじくと熱を持ち始める。 これは、山奥の古い旅館に泊まったという男性から聞いた話だ。話の筋よりも、途中で何度も言葉を切り、しばらく黙り込む癖 ...

誰も知らないことになっている rw+10,306-0115

彼女の話を聞いたのは、もう何年も前になる。 とある県立高校に通っていたという女性だ。卒業してから長い年月が経っているはずなのに、語る声は今でも妙に慎重で、途中、何度も言葉を選び直していた。まるで、話す ...

ウラギリ者の高さ rw+4,850-0217

子供の頃、祖父母の家に行くと必ず山へ入った。 小屋は俺たちの秘密基地だった。錆びたトタンと歪んだ板で組まれた粗末な建物だが、三人で掃き清め、机と丸椅子を持ち込み、砦のように整えた。猪突猛進のタケシ、慎 ...

見たい? rw+3,702

高校二年の夏、俺と川村、大塚、笹原の四人は、思いつきだけでキャンプに出かけた。 笹原の親戚が教えてくれたという川辺を目指していたはずだったが、山道で道を一本間違えたらしく、辿り着いたのは地図にも載って ...

挨拶を返した山 rw+3,933-0121

学生時代でも社会人になってからでも、俺には胸を張って言える趣味というものがなかった。 好奇心に突き動かされて何かを始めては、少し齧ったところで満足し、熱が冷めると同時に放り出す。その繰り返しだ。続ける ...

開かれた瞳の奥 r+3,474-3,756

雪が降る日は、決まって呼吸が浅くなる。あれ以来、特にそうだ。 寒気のせいじゃない。肺の奥に、何かが残っている感じがして、無意識に息を浅くしてしまうのだ。まるであのときの空気が、まだどこかに漂っているよ ...

二人分の水 nw+176+0207

今でも、あの水のぬるさだけは、はっきりと思い出せる。 夏の終わりだった。 駅前の雑居ビルの二階に入っている、小さなレストラン。外観は改装されたらしく一見すると新しいが、階段を上がった途端、古い建物特有 ...

申請の呪文 rc+6,245-0121

2025/11/08   -短編, r+, 後味の悪い話
 

北海道の冬は、ただ冷たいだけじゃない。 肌を切る風が、骨の奥まで凍りつかせる。あの寒さを思い出すたび、肺がぎゅっと縮むような錯覚を覚える。 私は妹と二人、古びた集合住宅の二階で暮らしていた。壁紙は黄ば ...

妻から来た一行が怖すぎた rw+8,230-0212

倒産手続きが終わった日、工藤は一年ぶりに深く息を吐いた。 勝ったわけではない。ただ、負けきっただけだった。債権者との交渉、従業員への説明、資産の整理。数字と謝罪に囲まれた日々がようやく終わった。 正直 ...

足りない塊 rw+5,344-0120

これは、友人の友人から聞いた話だ。 二年前の夏。高校三年生だった彼らは、受験勉強に追われる毎日に疲れ果て、最後の夏休みだけは現実から逃げようと、男五人で小旅行を計画した。海や有名な観光地はどこも満室で ...

顔を見ていない rw+4,359

あれは、四歳のころだった。 時間は覚えていない。ただ、夜が完全には明けきらず、朝とも呼べない灰色の薄闇だった。窓の外は墨を流したように暗く、部屋の中も輪郭だけが浮かび上がっている。世界がまだ固まりきっ ...

その部屋、半分しか使えません rw+5,165

大学を出て東京に出てきてから、十年以上が経つ。 そのあいだに二度引っ越した。大した回数ではないが、周囲を見渡せば、ほとんどの友人が一度は部屋を変えている。東京では、住み続けることのほうが珍しい。 酒の ...

『覚』rw+6,181-0217

あれは高知に住んで五年目のある晩のことだった。 夜の空気は妙に澄んでいて、夏の匂いが残っているのに、指先だけが冷えた。友人と居酒屋で軽く飲み、十一時を少し回ったころに別れた。酔いは浅く、記憶ははっきり ...

出なさいと言われた場所 ncrw+206-0120

俺はもともとオカルトが好きで、洒落怖も相当読み込んでいた。 それに職業柄、いわゆる「説明のつかないこと」に遭遇する機会も多い。だから八百万の神という考え方も、信仰というより業界の常識として受け入れてい ...

毎年、会っていたはずの子 rw+2,424-0207

夏になると、父方の田舎で過ごした。 海沿いの小さな村で、家と家の間には畑と空き地しかなく、集落のほとんどが親戚筋だと聞かされていた。両親に連れられて行き、数日すると両親だけが先に東京へ戻り、私と弟は祖 ...

私の名前で死んだ人 rw+2,760-0122

あの家に住んでいた頃、私は自分の名前を呼ばれるのが嫌いになった。 理由ははっきりしている。呼ばれるたびに、少しずつ自分が薄くなっていく気がしたからだ。 水商売の店が用意した寮として借り上げられていた一 ...

十字に裂かれたサドル r+1,899-2,029

交番の前で信号を待つ時の心細さを思い出すと、どうにも胸の内がざらついて落ち着かない。 私はその夜の話を友人から聞いたのだが、彼が語った情景はあまりに生々しく、まるで自分自身が体験したような錯覚に陥る。 ...

小屋の中の穴 rw+2,276-0111

2025/11/07   -短編, r+

「小屋の中の穴」の話は、俺の祖父が生きていた頃、夜の布団の中で小声で打ち明けてくれた体験談だ。 祖父は口数の少ない人だったけど、その話をしているときだけは、子供みたいに表情を曇らせ、時折声が震えていた ...

十一時を過ぎてはいけない rw+2,275-0105

あれは高校二年の夏、台風の夜のことだった。 ……いや、正確には、もっと前から始まっていた。 毎晩のように起きていた出来事を、私はただ生活の一部として受け入れてしまっていた。疑問を挟む余地もなく、理由を ...

記録できない夢 ncrw+233-0118

夢の話をすると笑われるのが嫌で、ずっと一人で抱えてきた。 子どもの頃から、何度も同じ夢を見る。夢の中では確かに「またこれだ」と分かるのに、目が覚めると内容だけが抜け落ちる。残るのは胸を締めつける喪失感 ...

振り向かなかった夜 rw+6,877-0108

忘れもしない。小学三年の夏休みのことだった。 盆が近づいたある晩、父が母に「明日、連れて行く」と言った。寝る前の居間で、父の声はいつもより低く、母は何も聞き返さず、私の着替えを無言で鞄に詰めていた。 ...

犬食いしてるのは、お前じゃないのか rw+2,933-0528

私は今でも、食事の一口目だけは人前で食べられない。 箸を持つ。茶碗を持つ。そこまでは普通にできる。だが、湯気の立つ白飯を前にすると、どうしても顔が近づいていく。自分では背筋を伸ばしているつもりなのに、 ...

下から見られる rw+2,447-0120

学生時代、古びた民家の縁側で友人からこの話を聞かされた。 真夏だったはずなのに、妙に口の中が乾き、喉の奥がひりついていた。すぐ横には水の入ったポットが置かれていたのに、なぜか手を伸ばす気になれなかった ...

記憶を借りた宿泊者 rw+2,210-0122

2025/11/06   -短編, r+, ほんのり怖い話

ある知人から聞いた話を、私は何度も繰り返し思い出している。 正確に言えば、「思い出している」という感覚すら曖昧だ。あの夜の出来事は、最初から自分の記憶だったようにも思えるし、誰かの体験を借りているだけ ...

七匹目 rw+2,159

私が生まれ育った家は、山の斜面を背負う古い日本家屋だった。 土間と畳敷きの広間。かまどのある台所と仏間。十六畳の和室。障子を開ければ縁側、その先に小さな庭があり、数歩で山肌に触れられる距離だった。 十 ...

水の舌、蛇の声、名のない呼び声 nc+258-0120

今でもあの夜の匂いを思い出すと、胸の奥がざわつく。 湿った石の匂い、ぬるい苔、雨を吸った杉皮。山の線が暗く膨らみ、谷から上がる風が舌の裏に金気を残した。私は調査の帰りに、村はずれの境の杭をまたいだとこ ...

偶然が四つ揃うとき rw+2,648-0524

これは、予備校時代の友人から聞いた話だ。 友人には、昔から妙に面倒見のいいところがあった。後輩が困っていると放っておけない性格で、卒業して何年も経ってからも、たまに昔の知り合いと連絡を取り合っていた。 ...

見えざる呪詛の応酬 r+5,242-5,892

これは母から聞いた話だ。 母の親戚に、体格のいい叔父さんがいた。彼は特にスポーツをやっていたわけでもないのに、腕っぷしがとても強かった。農家に生まれた彼は、幼い頃から田畑での重労働を手伝い、自然と筋肉 ...

同じ日に見た nw+209

大学二年の夏、祖母に頼まれてお盆の支度をしに車を出した。 午後の陽射しは白く濁り、アスファルトの上で揺れていた。信号待ちで窓を少し下げると、刈り残された草の匂いと排気の臭いが混じり合い、肌に薄い膜のよ ...

Copyright© 怖いお話.net【厳選まとめ】 , 2026 All Rights Reserved.