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短編 ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間

シンナー少年の悲惨な最期【ゆっくり朗読】13k

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私は三〇代前半、中国地方のとある県に住む会社員です。

話は私が十六歳の頃です。

高校を中退し仕事もせずに遊びまわっていた私は、堀口という三つ年上の先輩とツルむようになりました。

堀口は150cm程の小柄な男で、笑っちゃううくらいの鬼ゾリ&パンチパーマで、私達後輩には横柄な態度を取り、同学年や先輩にはヘコヘコするような嫌われ者でした。

ある時期から私は堀口と一緒に地元の暴力団の事務所に出入りするようになり、テキ屋の手伝いや事務所の掃除などをするようになりました。

私はまだほんの子供で兄さん方からとても可愛がられていましたが、堀口は一度話をすればわかるのですが、非常に頭が悪くハッタリやすぐバレるような嘘ばかりつくので兄さん方からしょっちゅう苛められておりました。

ある日、シンナーでラリった堀口が土屋という組員の囲っている水商売の女に暴行未遂をおこしました。

激昂した土屋は堀口を呼び出し、女のアパートでボコボコに殴りました。

そばで見ていた私が小便をもらす程です。

灰皿で殴った頭が陥没し、そこから頭蓋骨が見えていました。

暴行は四~五時間にも及び堀口はすでに虫の息でした。

ぐったりした堀口をワゴンに乗せ、私と土屋、土屋の後輩皆川と隣の市の山奥にある運送会社の倉庫跡地へ運びました。

到着したのは午前二時頃。

私はそこで土屋に「堀口の首を絞めろ」と命じられました。

私が泣きながら拒否すると、興奮した土屋は私の髪の毛を掴み引きずりまわしながら十分以上も殴り続けました。

突如堀口が「キェー」という奇声を上げ、大笑いを始めました。

それを見た皆川が用意していた木製バットで耳の辺りを思いっきり殴りました。

倒れた堀口を土屋も一緒になり何度も何度もバットで打ちつけていました。

しかし堀口はなかなか息絶えないようでした。

「まだ動くどこいつ」

「首絞めぇや」

「車に縄入っとるで」

「持ってこい」

「あんガキどうするんや」

「口止めできるんか?」

私はその辺りで記憶が飛んでいます。

次に覚えているのは事務所の中です。

次の日、堀口の事が新聞に載っていました。

「シンナー遊びの少年、飛び降り自殺」

私は堀口の葬式にも出席しました。

私はその後ある恩人に拾ってもらい、まっとうな道に戻る事が出来ました。

実はこの話は最近になるまで完全に記憶から抹消されていました。

堀口が亡くなった事、いや堀口の存在自体記憶に無かったのです。

先日古い写真を整理していた所堀口の写真が出てきてその瞬間全てを思い出しました。

忘れたい出来事として脳がシャットアウトしたのでしょうか?

それとも堀口は本当に自殺でテレビや小説で見た話を自分の記憶が上書きしたのでしょうか?

正直、真実を知る事が怖いです。

(了)

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