「 kowainetの記事 」 一覧
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出席名簿にない名前 rw+3,490-0220
2025/11/23 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
これは十年ぶりの同窓会での話だ。 案内状が届いたとき、正直に言えば少し躊躇した。二十歳のときに一度集まって以来、誰ともまともに連絡を取っていない。だが、三十歳という節目に、過去を一度くらい確認しておく ...
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余計なことしやがって nw+342-0207
2025/11/22 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の匂いを思い出すと、喉の奥がわずかにざらつく。 乾いた紙と、焦げる寸前の埃が混じったような匂いだ。思い出そうとして思い出すのではない。ふとした瞬間に、向こうから鼻の奥に入り込み、胸の底に ...
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死守りの夜 r+1,500-2,244
これは、高校の時の同級生から聞いた話だ。 彼の故郷では、独特な葬式の風習が今も残っているらしい。 その話は、彼の祖父、通称「爺」が亡くなった時のことだったという。爺は柔道五段、日焼けした顔にがっしりと ...
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手を振るな rw+8,500-0612
2025/11/22 -中編, r+, 洒落にならない怖い話
★人気ベスト300うちの地元では、海に近づいてはいけない日がいくつかあった。 盆の海に入るな、というのはどこにでもある話だと思う。足を引かれるとか、帰ってきた者に連れていかれるとか、大人たちは似たようなことを言った。 ...
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犬と父の影が交わる夜に r+4,685-5,129
2025/11/22 -短編, r+, 山にまつわる怖い話, ほんとにあった怖い話
今でも、あの夜の湿った風を思い出すと胸の奥がざわめく。 仕事で通夜に参列した帰り道のことだ。ホテルのプランナーをしていた頃、十月に挙式を控えた新郎の父が亡くなった。長い闘病の末だったという。通夜の席で ...
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完成しつつある顔 rw+4,681-0102
2025/11/22 -短編, r+, ほんのり怖い話
ネットで有名な怖い話俺は来年、二十歳になる。 これまで平穏に生きてこられたのは、たまたまだと思っている。理由は単純だ。今も終わっていない出来事があるからだ。 これは、俺がまだ物心もはっきりしない頃、夏祭りで見つけた一軒の ...
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顔を覚えられる rw+2,335-0618
大学四年の夏、就職先が決まった。 友人たちは卒業旅行だ、合宿だと騒いでいたが、私は急に空いた時間をうまく使えなかった。予定のない日が続くと、何かを損しているような気がして、ふと思い立って母方の祖父を訪 ...
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父の不思議な夢 r+1,600-2,340
2025/11/22 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、私が小学校2年生の頃に体験した事象である。 当時、父は頻繁に出張してビジネスホテルに滞在していた。夜間には、父は外出して飲みに行くことが多く、家庭に連絡をすることは極めて稀であった。しかし、そ ...
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穴の裏に書かれた名 nc+
2025/11/21 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも正月の炬燵の匂いを思い出すと、胸の奥にざらつく感触が浮かぶ。 皆が眠って静まり返った居間で、薄暗い電球が畳の上に滲むような影を落としていた。 年越しの余熱がまだ室内に残っていて、鼻の奥には餅を焼 ...
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言葉の続き rw+9,244-0120
2025/11/21 -短編, r+, ほんとにあった怖い話, 定番・名作怖い話
★人気ベスト300事の発端は、夫が風邪をひいて寝込んだことだった。 七月の終わり、土曜日の夜。久しぶりに二人で外出し、帰宅した直後、夫は玄関で立ち止まり「寒い」「頭が割れそうだ」と訴えた。顔色は悪く、手足が異様に冷たい ...
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担当者欄 rw+6,101-0106
2025/11/21 -中編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間, ほんとにあった怖い話
以前、販売業に従事していた友人が社員研修用の資料を見せてくれた。 クレーム内容とその対応について。 そこには、クレーム対応を 【A】『正当な事由がある場合』と 【B】『正当な事由がない場合』に大別でき ...
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居留守の癖 r+4,189-4,626
2025/11/21 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
この話を耳にしたのは、同僚の先輩が酒席でふと漏らした時だった。 冗談めかして始められたものの、周囲はすぐに笑うのをやめた。妙に湿った空気をまとった語り口で、続きに引き込まれるしかなかった。 登場するの ...
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隣の婆さんが歯を投げてきた夜 rw+6,734-0211
2025/11/20 -短編, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300あの夏の病室の空気は、今も肺の奥に残っている。 手術痕が鈍く疼く夜だった。薄い布団と蛍光灯の白さだけで構成された空間に、消毒液と洗い立てのシーツの匂いが漂う。窓の外には紫がかった夕焼けがわずかに残り、 ...
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見られていた側 rw+2,674-0107
私の中学校の同級生に、左眼だけが赤い生徒がいた。 君島典子という名前だった。入学式の日から、その赤は否応なく目を引いた。充血や病気というより、色そのものが違う。暗いところでも鈍く残る、濁った赤だった。 ...
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神の領域に踏み込むな~消えた宮司の警告 r+2,350-2,984
2025/11/20 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
これは、以前同じ神社に勤めていた元同僚から聞いた話だ。 先日、久しぶりにその同僚と再会し、懐かしい顔を見ながら雑談をしていた。彼は今も変わらず神主をしている。話題は自然と神社のことになり、ふと、以前そ ...
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欄干の向こうに置かれなかったもの rw+3,450-0213
2025/11/20 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
父の店は、町道と県道のちょうど分岐点にある。 朝から晩まで、近所の人間が何かしら理由をつけて立ち寄る。買い物のついでに世間話をし、用もないのに長居をする。 私はその空気の中で育った。 だから、あの事件 ...
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行けそうだった場所 rcw+2,000-0122
2025/11/20 -短編, r+, 洒落にならない怖い話, 人形にまつわる怖い話
もう十年以上前のことになる。 小学生のころ、私は山を切り開いて作られた新興住宅地に住んでいた。バブル期に造成されたらしいその一帯は、私が物心ついた頃にはすでに勢いを失っていて、住人のいない家も珍しくな ...
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水の底を歩く煙 nc+189-0202
2025/11/19 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でもあの夜の匂いを思い出すと、喉の奥がざらつく。 真夏の夜、湿った土とアスファルトの境目みたいな臭気。あれを吸い込むと、胸の中に古い校舎のような黴の味が広がるのだ。 その夜、家を出たのは午前一時を少 ...
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誰にでもお父さんはいます rw+5,823
青森に住んでると、霊能力者みたいな人が身近にいるのが当たり前みたいになる。 何でもかんでも幽霊に結びつけるつもりはないけど、土地の空気が薄い瞬間があるのは否定しにくい。黒石の冬の夜なんか、息を吐くと白 ...
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這いよるストーカー~逃げ場のない視線 r+5,148-5,666
2025/11/19 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
これは、私が中学三年生のとき、家族と出かけた隣町の大型スーパーでの出来事だ。 何気ない日常の一コマとして始まった買い物だったが、あの日の異様な気配は今でも忘れられない。 スーパーに着いてから、私はひと ...
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常時事故物件r+4,267-4,700
2025/11/19 -短編, r+, 不動産・物件の怖い話
不動産賃貸の専門業務に従事している。 拠点は新宿で、様々な人々が集まるエリアだ。風俗嬢、アイドル、モデル、水商売に従事する方々、外国人、さらには振り込め詐欺に関与していると疑われるような人物に至るまで ...
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水に混ざる家 rw+3,270-0129
2025/11/19 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
今でも、あの夏の倉庫の匂いを思い出すと、鼻の奥がじんと痺れる。 鉄錆と、湿った木の粉が混ざったような匂いだ。北海道の乾いた空気の中で、そこだけが海に近い場所のように感じられた。 祖父はよく言っていた。 ...
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冷気の来た方向 rw+3,281-0115
2025/11/19 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
東北地方今でも、東北の山間にあった小さな診療所で働いていた古参職員の話を思い返すと、あの湿った夏の夜気が皮膚に戻ってくる。 診療所の前には、山道に面した簡素な待合所があった。昼でも木立に囲まれて薄暗く、夜にな ...
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藤原清衡の影:夢と現実を越えた古代の遺恨 r+4,209-4,521
2025/11/19 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
作家、民俗学者として知られる山田野理夫氏の話。 氏が語るこの体験は、日本の民俗的信仰と歴史的事象が深く結びついた稀有な例として注目に値する。この体験は、個人の身体的異常と、歴史的背景を持つ呪術的な要素 ...
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忘れられた写真と未来人の謎 r+2,977-3,410
2025/11/19 -中編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ある日、うちの本家の祖父が亡くなる少し前に、「俺は未来人を見たことがあるんだ」と話し始めたことがあった。 祖父も高齢だったので、周囲は「もうボケたのではないか」と思ったが、実際には精神的な衰えはなく、 ...
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呼ばれていない飲み会 nrw+231-0108
2025/11/18 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の匂いを思い出す。 焼き鳥の脂が焦げる匂い。甘いタレの粘つき。人の体温を吸い込み続けた畳の湿り気。それらが混ざり合い、鼻の奥に沈殿して、何年経っても剥がれない。 大学の仲間で久しぶりに集 ...
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少女苑 #3,744-4,142
2025/11/18 -短編, r+
ネットで有名な怖い話, 広島県今はなき広島の有名心霊スポット少女苑で、オレが10代のころ体験した話を。 751 :本当にあった怖い名無し:2011/11/30(水) 20:31:01.34 ID:xBj0Nino0 少女苑ってのは ...
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消えぬ焔 r+3,626-4,000
これは、仲間数人と山中でキャンプをした時の体験談である。 夜も更けて、皆がテントに潜り込み寝静まった後、焚き火のそばで火を見つめていたのは彼一人だった。炎の光が揺らめき、静寂の中で火のはぜる音が微かに ...
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あの日の路地で触れた手 r+3,529-3,904
2025/11/18 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
この話を打ち明けると、必ず周囲が黙り込む。 語り手は私ではない。友人から伝え聞いた、彼の弟に起きた出来事だ。けれど、妙に湿った空気や、あの場に居合わせた者たちの口調までが、まるで私自身がその場を体験し ...
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門を閉めない家 rw+4,400-0618
2025/11/18 -短編, r+, 家系にまつわる怖い話
うちでは、夜になっても門を閉めない。 泥棒よけにも物騒だし、何度か家族の中でも話に出たが、祖父はそのたびに「ミヤウチ様が出入りできなくなる」と言った。 ミヤウチ様は、うちの母屋に祀られている神様だ。 ...
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消えた元号 rw+4,080-0216
2025/11/18 -短編, r+, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚
ネットで有名な怖い話彼らが「口を開く」のは、酒のせいじゃない。 ムラ氏はそう言って笑った。机の上の一升瓶を顎で示したとき、私はそれを取材道具のひとつだとしか思わなかった。古びた家具に囲まれた部屋は薄暗く、窓の外の街灯が壁 ...
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いま話しているのは nw+192-0207
2025/11/17 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でも、あの夜の録音を再生する勇気が出ない。 スマホのストレージに残っていることは把握している。けれど指を伸ばすと、必ず途中で止まる。削除すれば済む話だと、頭ではわかっている。それでも消せないまま、三 ...
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境目に置いてきたもの rw+7,174-0117
小学生の頃のことだ。 三十年以上前になるが、冬が来るたび、あの一日の感触だけは薄れない。 私は毎年、長期休みになると父方の祖父の家に預けられていた。東北の山間にある小さな集落で、雪に閉ざされる季節にな ...
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心に潜む怪談~祖父と僕の夜 r+4,594-4,957
2025/11/17 -短編, r+, 定番・名作怖い話
ネットで有名な怖い話私がまだ小学校低学年だった頃、趣味で怖い話を作っては家族や友達に聞かせていた。 物語を考えるのが好きで、特に「怖い話」は私の得意ジャンルだった。まだ幼いながらも、誰かが驚いたり怖がったりする様子を見る ...
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開いていた七階 rw+3,260-0206
2025/11/17 -中編, r+, 洒落にならない怖い話
私は大学時代、テレビ局でアルバイトをしていた。 水曜日が全休だったため、ほぼ毎週その日にシフトを入れていた。仕事は楽で、時給も良く、社食も評判通りだった。内部の人間から紹介された仕事で、表向きは非の打 ...
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イースが見ている rw+3,825-0707
2025/11/17 -中編, r+, 洒落にならない怖い話
坂本さんは、中学のころ、ほとんど誰とも口をきかなかった。 口をきかない子だったのではない。きく相手がいなかったのだという。 教室では、机の中に濡れた雑巾を詰められた。上履きはよく片方だけなくなった。給 ...
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峠の匂い nc+257-0131
2025/11/16 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, 山にまつわる怖い話, n+2025
大学時代の深夜、俺と山根は、夜更けにラーメンを食いに行った帰りだった。 思いつきで隣の市まで行ったせいで、戻りは真夜中をとうに過ぎていた。 街灯の切れた峠道は、昼間と違って肌に貼りつくような匂いを放っ ...
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先に決まっていたこと rw+7,789-0114
2025/11/16 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300同居していた頃のことを、私は今でも正確な時系列で思い出せない。 あの家にいた時間は、昼と夜の境目が曖昧で、言葉がそのまま形を持って漂っていた。 姑との摩擦は日常だった。 怒鳴り声や悪意のある言葉が、壁 ...
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神隠しの町~呪われた祠の囁き r+5,163-5,759
三年前の夏の出来事 大学に入学して間もなく、親しくなった斉木と中島と共に、夏休みの暇を持て余し、斉木の親戚が経営する某山陰地方の民宿へ旅行に出かけることにした。二泊の予定だった。 町に到着し、夕暮れ時 ...
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育てるもの rcw+5,925-0129
今でも、祖父の家の裏山に漂っていた湿った匂いを思い出す。 夏休みごとに弟と連れて行かれたその家は、瓦屋根が低く沈み、庭先には使われなくなった農具が無造作に積まれていた。夕方になると、裏山から蝉の声と湿 ...
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99階の続きを知っている rw+2,663-0205
学生時代、私が絶対に口外できないと決めていた出来事がある。 あれは大学四年の冬、世紀の変わり目をまたぐ頃のことだった。 十二月末のシンガポールは、夜になっても湿った熱気を失わなかった。街路樹の葉は水を ...
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白い板の下 ncrw+177-0117
2025/11/15 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
夜の天井を見上げる癖は、幼稚園の頃から続いていた。 ベッドに体を沈めると、視界のすべてを白い平面が占める。無地に見えて、近づけば筆のかすれや塗りムラがある。街灯の光がカーテンの隙間を抜け、天井の角に淡 ...
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金曜には戸を開けるな rw+8,252-0406
私が小学校五年生のとき、交通事故で両親を亡くし、祖父に引き取られた。 その日から、何を見ても色が薄かった。転校先でも口をきかず、授業が終われば一人で帰った。祖父は不器用な手つきで台所に立ち、よく鶏の唐 ...
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泣かない赤児 #5,676-0216
2025/11/15 -短編, r+, 集落・田舎の怖い話
ネットで有名な怖い話, 東北地方私がまだ小学生の頃、母方の祖父の故郷で体験した出来事についてここに記す。 祖父が他界して十年が経過した今、その出来事を公にすることにした。ここで語られる内容は古くからの因習と民間信仰が深く絡んでいるた ...
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【ミステリー】戦艦長門の最期 rw+5,067-0220
【ミステリー】戦艦長門の最期【ゆっくり朗読】 現代に大東亜戦争時の日本海軍の軍艦の名前を聞くと、真っ先に『大和』が上がると思うが、『大和』は当時極秘に建造されていたために、国民には存在は知らされておら ...
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目を縛り、歯を縛り r+2,296-2,705
2025/11/15 -短編, r+, ほんとにあった怖い話
今でもあの書き込みを読んだ夜のことを思い出すと、胸の奥がざらつく。 指先に残るキーの感触、画面の光に照らされた顔の影、それらすべてが不気味に蘇るのだ。 最初に掲示板を覗いた時、彼女の投稿はごくありふれ ...
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学校行けますよね rcw+7,022-0107
2025/11/14 -短編, r+, ヒトコワ・ほんとに怖いのは人間
★人気ベスト300学生時代に聞かされたその話を、私は今でも妙な心のざわつきを伴って思い出す。 はっきり怖い、と言い切れるわけではない。幽霊を見たとか、呪われたとか、そういう話ではないのに、思い出すたび、不快感が残る。 ...
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ケン君のいる部屋 rw+4,216-0107
2025/11/14 -短編, r+, ほんのり怖い話
ネットで有名な怖い話この話を思い出すたび、体の奥に冷たいものが沈殿する。寒かったからではない。あの夜の空気が、いまだに抜けきらないだけだ。 これは、大学時代の知人Aから直接聞いた話である。酒の席でもなければ、盛って語る性 ...
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熱がうつる話 nw+205
2025/11/13 -短編, 奇妙な話・不思議な話・怪異譚, n+2025
今でもあの国の空気を思い出すと、体の芯がざわめく。 旦那の転勤で暮らしたミャンマーの町は、乾いた大地に強烈な陽射しが落ちるはずなのに、家の裏へ回ると湿った土の匂いが鼻を刺した。裏庭の奥には旧日本軍が現 ...
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最初からいた人たち rw+5,525-0122
2025/11/13 -短編, r+, 洒落にならない怖い話
ヤクザ深夜二時を回ったころのラーメン屋だった。 繁華街の外れにあるその店は、看板の灯りだけがやけに落ち着いて見える。昼間は近づきたいとも思わないが、終電を逃した夜や、帰る理由が見当たらないときだけ、なぜか吸 ...